JPS642988Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS642988Y2 JPS642988Y2 JP12792784U JP12792784U JPS642988Y2 JP S642988 Y2 JPS642988 Y2 JP S642988Y2 JP 12792784 U JP12792784 U JP 12792784U JP 12792784 U JP12792784 U JP 12792784U JP S642988 Y2 JPS642988 Y2 JP S642988Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- output shaft
- slipping
- piston
- slipping clutch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 2
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 2
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
イ 産業上の利用分野
この考案はスリツピングクラツチの速度制御性
能の向上に関するものである。
能の向上に関するものである。
スリツピングクラツチは原動機と被動機との間
に設けられ、出力軸の回転数を検出してフイード
バツク制御を行い、クラツチの作動油圧を自動的
に調整してクラツチの出力軸を任意の回転数に設
定することができる。このシステムは省エネを目
的としたポンプ、ブロア、発電機などの回転制御
に多く使用されている。
に設けられ、出力軸の回転数を検出してフイード
バツク制御を行い、クラツチの作動油圧を自動的
に調整してクラツチの出力軸を任意の回転数に設
定することができる。このシステムは省エネを目
的としたポンプ、ブロア、発電機などの回転制御
に多く使用されている。
ロ 従来の技術
ところが、スリツピングクラツチはスリツプに
よつて発生した熱量を摩擦板を通過する冷却油を
介して奪い去る必要があるため、クラツチの容量
は高負荷時を基準にして設計されている。従つ
て、第4図に示す従来例では入力軸30の回転に
対してスリツピングクラツチ31のピストン32
の油圧を加減して出力軸33の回転数を制御する
場合、軽負荷時には必要以上の容量を持つたクラ
ツチ31で速度制御を行うことになり、軽負荷時
は高負荷時に比べて速度制御性能が悪くなる。
よつて発生した熱量を摩擦板を通過する冷却油を
介して奪い去る必要があるため、クラツチの容量
は高負荷時を基準にして設計されている。従つ
て、第4図に示す従来例では入力軸30の回転に
対してスリツピングクラツチ31のピストン32
の油圧を加減して出力軸33の回転数を制御する
場合、軽負荷時には必要以上の容量を持つたクラ
ツチ31で速度制御を行うことになり、軽負荷時
は高負荷時に比べて速度制御性能が悪くなる。
これは、スリツピングクラツチ31の出力軸3
3の回転数の変化がクラツチ押付油圧の変化とな
り、油圧変化が出力軸のトルク変化となつて出力
軸の回転数を加減するのであるが、高負荷時と軽
負荷時では制御される軸にかかつているトルクに
差があり、高負荷時を基準にして設計した場合に
は軽負荷時のバランスが崩れるためである。
3の回転数の変化がクラツチ押付油圧の変化とな
り、油圧変化が出力軸のトルク変化となつて出力
軸の回転数を加減するのであるが、高負荷時と軽
負荷時では制御される軸にかかつているトルクに
差があり、高負荷時を基準にして設計した場合に
は軽負荷時のバランスが崩れるためである。
ハ 考案が解決しようとする問題点
この考案はこのような不都合を解消することを
目的とし、大容量のスリツピングクラツチを中容
量及び小容量の二つのスリツピングクラツチに分
割し、通常は二者を共に働かせ、負荷の減少に対
しては小容量のスリツピングクラツチ部分だけを
働かせるようにすればよい。
目的とし、大容量のスリツピングクラツチを中容
量及び小容量の二つのスリツピングクラツチに分
割し、通常は二者を共に働かせ、負荷の減少に対
しては小容量のスリツピングクラツチ部分だけを
働かせるようにすればよい。
ニ 問題点を解決するための手段
この考案は第1図に示す如く、出力軸7の回転
数を検出して摩擦板を押付ける油圧を調整整し、
摩擦板のスリツプ率を加減させて出力軸の回転制
御を行うスリツピングクラツチ6において、クラ
ツチ6の中を二つのクラツチ部分40,41に形
成し、夫々のクラツチピストン1,2に各別の二
系統の油圧ライン20,21を設け、軽負荷時に
はいずれか一系統のクラツチピストン2だけに圧
力油を送ることを特徴とするスリツピングクラツ
チの速度制御装置である。
数を検出して摩擦板を押付ける油圧を調整整し、
摩擦板のスリツプ率を加減させて出力軸の回転制
御を行うスリツピングクラツチ6において、クラ
ツチ6の中を二つのクラツチ部分40,41に形
成し、夫々のクラツチピストン1,2に各別の二
系統の油圧ライン20,21を設け、軽負荷時に
はいずれか一系統のクラツチピストン2だけに圧
力油を送ることを特徴とするスリツピングクラツ
チの速度制御装置である。
ホ 作用
この考案によれば、出力軸7が全負荷附近にお
いては、二系統の油圧ライン20,21に掛ける
油圧を同じ率で制御して出力軸7の回転制御を行
い、軽負荷時にはいずれか一方の油圧ライン21
だけで出力軸の回転制御を行うので軽負荷時の回
転制御を極めて円滑に行うことが出来る。
いては、二系統の油圧ライン20,21に掛ける
油圧を同じ率で制御して出力軸7の回転制御を行
い、軽負荷時にはいずれか一方の油圧ライン21
だけで出力軸の回転制御を行うので軽負荷時の回
転制御を極めて円滑に行うことが出来る。
ヘ 実施例
次に本考案の実施例を第2図に示す。これは原
動機3から歯車4と5を介してスリツピングクラ
ツチ6を駆動し、スリツピングクラツチの出力軸
7に取付けた被動機8の回転制御を行うものであ
る。さらに、スリツピングクラツチの入力軸9に
は摩擦板10をスプライン嵌合し、相手板11は
アウターキヤリア12にスプライン嵌合され、ピ
ストン1とピストン2により二系統のクラツチが
嵌脱される機構である。
動機3から歯車4と5を介してスリツピングクラ
ツチ6を駆動し、スリツピングクラツチの出力軸
7に取付けた被動機8の回転制御を行うものであ
る。さらに、スリツピングクラツチの入力軸9に
は摩擦板10をスプライン嵌合し、相手板11は
アウターキヤリア12にスプライン嵌合され、ピ
ストン1とピストン2により二系統のクラツチが
嵌脱される機構である。
一方、被動機の回転速度はスリツピングクラツ
チの出力軸7に取付けられたパルスゼネレータ1
3により検出され、コントローラ14へ信号が送
られる。コントローラー14は速度指令器15の
速度指令に従つて調圧弁16に連結されているア
クチユエータ17を操作し、ポンプ18の吐出圧
を加減する。加減された圧油は切換弁19を経て
ライン20とライン21に分岐され、出力軸7の
油道を通つてピストン1とピストン2に作動しス
リツピングクラツチ6による被動機8の速度制御
が行われる。
チの出力軸7に取付けられたパルスゼネレータ1
3により検出され、コントローラ14へ信号が送
られる。コントローラー14は速度指令器15の
速度指令に従つて調圧弁16に連結されているア
クチユエータ17を操作し、ポンプ18の吐出圧
を加減する。加減された圧油は切換弁19を経て
ライン20とライン21に分岐され、出力軸7の
油道を通つてピストン1とピストン2に作動しス
リツピングクラツチ6による被動機8の速度制御
が行われる。
ところが、軽負荷時になると被動機の負荷信号
検出器22からの検出信号により切換弁19が作
動し、ライン20がドレインされてピストン1側
のクラツチは脱となり、ライン21に通じている
ピストン2だけに圧油が供給され被動機の速度制
御が行われる。
検出器22からの検出信号により切換弁19が作
動し、ライン20がドレインされてピストン1側
のクラツチは脱となり、ライン21に通じている
ピストン2だけに圧油が供給され被動機の速度制
御が行われる。
同時に、クラツチ冷却油回路においても負荷信
号22により切換弁23を作動し、ピストン1と
ピストン2が作動しているときはポンプ24の吐
出油はライン25とライン26を経て夫々のクラ
ツチを冷却し、ピストン2のみが作動していると
きはライン25のみからピストン2側のクラツチ
を冷却し、ピストン1側のクラツチの冷却はオリ
フイス27からの洩れだけにすることに効率の改
良と省エネが計れる。
号22により切換弁23を作動し、ピストン1と
ピストン2が作動しているときはポンプ24の吐
出油はライン25とライン26を経て夫々のクラ
ツチを冷却し、ピストン2のみが作動していると
きはライン25のみからピストン2側のクラツチ
を冷却し、ピストン1側のクラツチの冷却はオリ
フイス27からの洩れだけにすることに効率の改
良と省エネが計れる。
ト 考案の効果
クラツチの伝達トルクは次式で表わされる。
T=μPARZ
但し、T:伝達トルク、μ:摩擦係数、P:ク
ラツチ油圧、A:ピストン面積、R:摩擦板有
効半径、Z:摩擦面数 ここで、従来のスリツピングクラツチでは
μARZが一定であるため、第1図のピストン1に
作用する油圧△Pの変化がそのまま△Tとなつて
現われ、このトルク変化△Tが出力軸の回転速度
の変化△Nに影響をおよぼす。
ラツチ油圧、A:ピストン面積、R:摩擦板有
効半径、Z:摩擦面数 ここで、従来のスリツピングクラツチでは
μARZが一定であるため、第1図のピストン1に
作用する油圧△Pの変化がそのまま△Tとなつて
現われ、このトルク変化△Tが出力軸の回転速度
の変化△Nに影響をおよぼす。
本考案のスリツピングクラツチでは高負荷時に
おいては第2図のピストン1とピストン2が作用
し従来品と同じように△Pの変化がそのまま△T
となつて現われるが、軽負荷時(例えば負荷が1/
4の時)はピストン2のみの作動に切換えること
により摩擦面数Zが減少(第2図では1/4)し△
Pとなつて現われる。
おいては第2図のピストン1とピストン2が作用
し従来品と同じように△Pの変化がそのまま△T
となつて現われるが、軽負荷時(例えば負荷が1/
4の時)はピストン2のみの作動に切換えること
により摩擦面数Zが減少(第2図では1/4)し△
Pとなつて現われる。
従つて、負荷が1/4になつたときトルク変化△
Tも1/4になるため、出力軸の伝達トルクに対す
るトルク変化△Tの割合が高負荷時でも軽負荷時
でもほぼ同程度になり、第3図に示すごとく本考
案のスリツピングクラツチは従来のスリツピング
クラツチに比べ軽負荷時における回転速度制御性
能が向上する。
Tも1/4になるため、出力軸の伝達トルクに対す
るトルク変化△Tの割合が高負荷時でも軽負荷時
でもほぼ同程度になり、第3図に示すごとく本考
案のスリツピングクラツチは従来のスリツピング
クラツチに比べ軽負荷時における回転速度制御性
能が向上する。
第1図はこの考案による装置の略図的縦断面
図、第2図はその実施例の略図的縦断面図及び配
管図、第3図は時間に対する回転速度の変化を示
す線図、第4図は従来のこの種装置の略図的縦断
面図である。図面中、符号1,2はクラツチピス
トン、3は原動機、4,5は歯車、6はスリツピ
ングクラツチ、7は出力軸、8は被動軸、9は入
力軸、10は摩擦板、11は相手板、12はアウ
ターキヤリア、13はバルスゼネレータ、14は
コントローラ、15は速度指令器、16は調整
弁、17はアクチユエータ、18はポンプ、19
は切換弁、20,21は油圧ライン、22は負荷
信号検出器、23は切換弁、24はポンプ、2
5,26はライン、27はオリフイス、30は入
力軸、31はクラツチ、32はピストン、33は
出力軸、40,41はクラツチ部分である。
図、第2図はその実施例の略図的縦断面図及び配
管図、第3図は時間に対する回転速度の変化を示
す線図、第4図は従来のこの種装置の略図的縦断
面図である。図面中、符号1,2はクラツチピス
トン、3は原動機、4,5は歯車、6はスリツピ
ングクラツチ、7は出力軸、8は被動軸、9は入
力軸、10は摩擦板、11は相手板、12はアウ
ターキヤリア、13はバルスゼネレータ、14は
コントローラ、15は速度指令器、16は調整
弁、17はアクチユエータ、18はポンプ、19
は切換弁、20,21は油圧ライン、22は負荷
信号検出器、23は切換弁、24はポンプ、2
5,26はライン、27はオリフイス、30は入
力軸、31はクラツチ、32はピストン、33は
出力軸、40,41はクラツチ部分である。
Claims (1)
- 出力軸の回転数を検出して摩擦板を押付ける油
圧を調整し、摩擦板のスリツプ率を加減させて出
力軸の回転制御を行うスリツピングクラツチにお
いて、クラツチの中を二つのクラツチ部分に形成
し、夫々のクラツチピストンに各別の二系統の油
圧ラインを設け、軽負荷時にはいずれか一系統の
クラツチピストンだけに圧力油を送ることを特徴
とするスリツピングクラツチの速度制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12792784U JPS6141932U (ja) | 1984-08-23 | 1984-08-23 | スリツピングクラツチの速度制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12792784U JPS6141932U (ja) | 1984-08-23 | 1984-08-23 | スリツピングクラツチの速度制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6141932U JPS6141932U (ja) | 1986-03-18 |
JPS642988Y2 true JPS642988Y2 (ja) | 1989-01-25 |
Family
ID=30686560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12792784U Granted JPS6141932U (ja) | 1984-08-23 | 1984-08-23 | スリツピングクラツチの速度制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6141932U (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0816446B2 (ja) * | 1987-02-19 | 1996-02-21 | ヤマハ発動機株式会社 | バ−チカル内燃機関 |
JP2559733B2 (ja) * | 1987-05-15 | 1996-12-04 | ヤマハ発動機株式会社 | バ−チカルエンジンのブリ−ザ装置 |
US7311187B2 (en) * | 2004-07-07 | 2007-12-25 | Borgwarner Inc. | Dual clutch transmission clutch cooling circuit |
-
1984
- 1984-08-23 JP JP12792784U patent/JPS6141932U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6141932U (ja) | 1986-03-18 |
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