JPS641364Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、浴槽と浴室壁材との接続構造に関
し、詳しくは溶室壁材１の下端部に当接して受け
止めるジヨイナー本体３の前面下端からスペース
片４を垂下してスペース片４の背面に断熱空所１
３を構成し、スペース片４の下端部に全長にわた
る凹所５を形成し、凹所５に充填したシール材６
を浴槽１２に圧接して成る浴槽と浴室壁材との接
続構造に係るものである。

従来、例えば第１図に示すように、浴槽７′と
壁面材１′とを接続して施工するのに、これら両
者間にシリコン系のコーキング材６′を表面側に
詰め、そして裏面側においては、壁面材１′が浴
槽７′に直接当接している故、沸かしすぎにより
熱が伝わり壁面材１′が変形するという問題があ
つた。

本考案はこのような問題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、浴槽のような
被接続部から建築用板に熱が伝達されるのを抑制
することができ、しかも防水性を向上させること
ができ、かつ仕上りを向上させることができる浴
槽と浴室壁材との接続構造を提供することにあ
る。

以下本考案の実施例を図面に基いて詳述する。

３はジヨイナー本体であり、断面略Ｌ形を呈
し、その縦片８が浴室壁材１の背面に当接し、横
片９が浴室部材１の下端部２に当接して受け止め
るものである。横片９には全長にわたつて軟質片
１０が一体に設けてある。縦片８には上下間隔を
へだてて複数本の突条１１を設けてあり、この突
条１１が浴室壁材１の背面に当接し、軟質片１０
が前面に当接してシー性を保つている。横片９の
遊端からスペース片４を垂下してあり、スペース
片４の遊端部には遊端側に開放する凹所５を全長
に形成してある。この凹所５にシリコン系のシー
ル材６を充填し、シール材６を被接続部７として
の浴槽１２に圧接させて高いシール性を確保する
のである。そして、スペース片４を設けたこと
で、浴室壁材１と浴槽１２との間に断熱空間１３
が形成され、浴槽１２から浴室壁材１への熱伝導
を抑制するのである。図中１４は縦片８と略面一
に垂下した脚片であり、下の浴槽１２に当接し
て、断熱空間１３を確保するのである。

第４図は他の実施例を示し、接続片４と略面一
に挾持片１５を立設したものである。

以上要するに本考案は、浴室壁材の下端部に当
接して受止めるジヨイナー本体の前面下端からス
ペース片を垂下してスペース片の背面に断熱空所
を構成し、スペース片の下端部に全長にわたる凹
所を形成し、凹所に充填したシール材を浴槽に圧
接してあるから、浴槽と浴室壁材との接続におい
て、浴室壁材の下端部を受け止めるジヨイナー本
体にはその前面下端からスペース片が垂下され、
スペース片の背面に断熱空所が構成されるから、
高温となる浴槽から浴室壁材への熱の伝達を断熱
空所により効果的に抑制でき、しかもかかる断熱
構成におけるスペース片を利用し、このスペース
片の下端部において全長にわたつて形成された凹
所にシール材を充填し、シール材を浴槽に圧接す
ることで、浴槽と浴室壁材間の水密性を図ること
ができ、つまり、浴槽と浴室壁材間の断熱構成を
利用して両者間の水密構成も容易に構成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の断面図、第２図は本考案の一
実施の斜視図、第３図は同上の施工状態の斜視
図、第４図は同上の他の実施例の断面図であり、
１は浴室壁材、２は下端面、３はジヨイナー本
体、４はスペース片、５は凹所、６はシール材で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 溶室壁材の下端部に当接して受け止めるジヨイ
   ナー本体の前面下端からスペース片を垂下してス
   ペース片の背面に断熱空所を構成し、スペース片
   の下端部に全長にわたる凹所を形成し、凹所に充
   填したシール材を浴槽に圧接して成る浴槽と浴室
   壁材との接続構造。