JPS639143B2 - - Google Patents
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- JPS639143B2 JPS639143B2 JP8715379A JP8715379A JPS639143B2 JP S639143 B2 JPS639143 B2 JP S639143B2 JP 8715379 A JP8715379 A JP 8715379A JP 8715379 A JP8715379 A JP 8715379A JP S639143 B2 JPS639143 B2 JP S639143B2
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- elastic roller
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Landscapes
- Friction Gearing (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は相互に接触するローラの摩擦力により
動力を伝達する遊星ローラ式動力伝達装置に関す
る。
動力を伝達する遊星ローラ式動力伝達装置に関す
る。
従来のこの種動力伝達装置を減速機として使用
した例が第1図及び第2図に示され、両図におい
て、1は回転駆動される入力軸8に直結された太
陽ローラ、3はケース10に固定された内ロー
ラ、2はキヤリヤ6に固定された遊星ピン5に軸
受4を介して回転自在に支承された複数個(この
場合は3個)の遊星ローラである。11,12は
軸受である。
した例が第1図及び第2図に示され、両図におい
て、1は回転駆動される入力軸8に直結された太
陽ローラ、3はケース10に固定された内ロー
ラ、2はキヤリヤ6に固定された遊星ピン5に軸
受4を介して回転自在に支承された複数個(この
場合は3個)の遊星ローラである。11,12は
軸受である。
上記太陽ローラ1、複数個の遊星ローラ2及び
内ローラ3はこれらローラを半径方向に圧接力P
にて圧接することにより生ずる摩擦力Uにて動力
を伝達している。
内ローラ3はこれらローラを半径方向に圧接力P
にて圧接することにより生ずる摩擦力Uにて動力
を伝達している。
即ちこの場合においては、第2図に示すように
内ローラ3の内径Diを太陽ローラ1の外径Dsと
遊星ローラ2の外径Dpの2倍の和(即ちDs+
2Dp)よりもわずかに小さく形成して組付け、こ
れらローラを弾性変形させて圧接することにより
上記圧接力Pを生ぜしめている。この場合には次
のような問題点があつた。
内ローラ3の内径Diを太陽ローラ1の外径Dsと
遊星ローラ2の外径Dpの2倍の和(即ちDs+
2Dp)よりもわずかに小さく形成して組付け、こ
れらローラを弾性変形させて圧接することにより
上記圧接力Pを生ぜしめている。この場合には次
のような問題点があつた。
(1) この種遊星ローラ式動力伝達装置では、常
時、圧接力Pが一定に設定されているため、動
力を伝達するための摩擦力Uもまた常に一定で
ある。従つて、上記動力伝達装置には動力の伝
達を接脱するクラツチ機能が無く、このため過
負荷が作用すると、遊星ローラ2と太陽ローラ
1および内ローラ3のそれぞれの圧接面では過
大なすべりに基づく焼付事故が発生し、運転が
不可能になることは必至である。
時、圧接力Pが一定に設定されているため、動
力を伝達するための摩擦力Uもまた常に一定で
ある。従つて、上記動力伝達装置には動力の伝
達を接脱するクラツチ機能が無く、このため過
負荷が作用すると、遊星ローラ2と太陽ローラ
1および内ローラ3のそれぞれの圧接面では過
大なすべりに基づく焼付事故が発生し、運転が
不可能になることは必至である。
(2) また、この種遊星ローラ式動力伝達装置は、
一般に、単体で使用されることはなく、通常
種々の動力伝達回路の一要素として使用される
ことが殆んどである。この場合、機械全体の機
能、安全性、保守、点検等の面から、実用的に
は運転時または静止時に動力伝達回路中の上記
動力伝達装置の前後で、一時的な動力のしや断
および連結を要する機会が多い。この様な場合
は、上記動力伝達装置に動力のしや断および連
結機能即ちクラツチ機能がなく、かかる要求を
満足できない。
一般に、単体で使用されることはなく、通常
種々の動力伝達回路の一要素として使用される
ことが殆んどである。この場合、機械全体の機
能、安全性、保守、点検等の面から、実用的に
は運転時または静止時に動力伝達回路中の上記
動力伝達装置の前後で、一時的な動力のしや断
および連結を要する機会が多い。この様な場合
は、上記動力伝達装置に動力のしや断および連
結機能即ちクラツチ機能がなく、かかる要求を
満足できない。
上記問題点を解消するものとして第3図及び第
4図に示すものが提供された。
4図に示すものが提供された。
第3図のものは入力軸8a,8b間にクラツチ
13を介設し、該クラツチ13を嵌脱することに
より入力軸8aから遊星ローラ式動力伝達装置側
への動力の伝達としや断を司どつている。
13を介設し、該クラツチ13を嵌脱することに
より入力軸8aから遊星ローラ式動力伝達装置側
への動力の伝達としや断を司どつている。
この場合は、クラツチ13を設けたために装置
の軸方向取付スペースLhが大きくなると共に、
クラツチ13の製造費用が附加されるため、装置
の製造コストが高騰する。
の軸方向取付スペースLhが大きくなると共に、
クラツチ13の製造費用が附加されるため、装置
の製造コストが高騰する。
第4図のものは、内ローラ3とケース10との
間にクラツチ14を介設し、該クラツチ14を嵌
脱することにより内ローラ3を固定あるいは自由
になるようにしている。
間にクラツチ14を介設し、該クラツチ14を嵌
脱することにより内ローラ3を固定あるいは自由
になるようにしている。
この場合は装置の半径方向寸法Lvが増大する
と共に、製造コストも高騰する。
と共に、製造コストも高騰する。
尚、第3図及び第4図において、第1図及び第
2図のものと同一の部材は同一の符号にて示す。
2図のものと同一の部材は同一の符号にて示す。
本発明は上記に鑑みなされたもので、装置の構
成要素にクラツチ機能を持たせることにより、軽
量小型かつ製造コストの低廉な遊星ローラ式動力
伝達装置を提供することを目的とする。
成要素にクラツチ機能を持たせることにより、軽
量小型かつ製造コストの低廉な遊星ローラ式動力
伝達装置を提供することを目的とする。
このため本発明は、遊星ローラ式動力伝達装置
において、内ローラまたは太陽ローラの何れか一
方、または双方を、これら各ローラの側面に附与
される軸線方向の押付力により相手ローラとの圧
接面の半径が変化せしめられるように形成された
弾性ローラとなし、油圧シリンダ等の加圧装置に
より弾性ローラの上記押付力を増減して該弾性ロ
ーラと相手ローラとの圧接面を着脱するように構
成したことを特徴としている。
において、内ローラまたは太陽ローラの何れか一
方、または双方を、これら各ローラの側面に附与
される軸線方向の押付力により相手ローラとの圧
接面の半径が変化せしめられるように形成された
弾性ローラとなし、油圧シリンダ等の加圧装置に
より弾性ローラの上記押付力を増減して該弾性ロ
ーラと相手ローラとの圧接面を着脱するように構
成したことを特徴としている。
本発明は、上記のように構成されているので、
下記の利点がある。
下記の利点がある。
(1) 従来のこの種遊星ローラ式動力伝達装置にお
いては不可能であつた構成部材自体にクラツチ
機能を有する動力伝達装置を構成したので、ク
ラツチ装置を附設した従来のものに較べて軽量
かつ小型となり、装置の製造コストも著るしく
低減される。
いては不可能であつた構成部材自体にクラツチ
機能を有する動力伝達装置を構成したので、ク
ラツチ装置を附設した従来のものに較べて軽量
かつ小型となり、装置の製造コストも著るしく
低減される。
(2) 弾性ローラの側面に作用する作動油の圧力を
調整するのみでクラツチの接、断ができるの
で、本発明の装置が組入れられた動力伝達系の
静止時、運転時の何れにおいても随時クラツチ
の接断が可能となり、クラツチを切り換えるた
めに装置を一時停止する必要はない。
調整するのみでクラツチの接、断ができるの
で、本発明の装置が組入れられた動力伝達系の
静止時、運転時の何れにおいても随時クラツチ
の接断が可能となり、クラツチを切り換えるた
めに装置を一時停止する必要はない。
(3) 本発明の装置と負荷トルク検出装置とを組合
わせ、動力伝達系の負荷トルクが限界値を超え
ると、作動油の圧力を低下させてクラツチ断と
するように構成すれば、過負荷時に装置を保護
することができる。
わせ、動力伝達系の負荷トルクが限界値を超え
ると、作動油の圧力を低下させてクラツチ断と
するように構成すれば、過負荷時に装置を保護
することができる。
以下第5図ないし第7図を参照して本発明の1
実施例につき説明すると、1は入力軸8に固着さ
れた太陽ローラ、2は遊星ピン5に軸受4を介し
て支持された複数個(本実施例の場合は3個)の
遊星ローラ、6は出力軸20に固着されたキヤリ
ヤである。上記遊星ピン5は、第6図に示すよう
に、その両端に設けられた切欠部5aがキヤリヤ
6に形成された放射状溝6a内に嵌合されること
により、該キヤリヤ6にその半径方向に移動可能
に支持されている。
実施例につき説明すると、1は入力軸8に固着さ
れた太陽ローラ、2は遊星ピン5に軸受4を介し
て支持された複数個(本実施例の場合は3個)の
遊星ローラ、6は出力軸20に固着されたキヤリ
ヤである。上記遊星ピン5は、第6図に示すよう
に、その両端に設けられた切欠部5aがキヤリヤ
6に形成された放射状溝6a内に嵌合されること
により、該キヤリヤ6にその半径方向に移動可能
に支持されている。
11a,11bは入力軸8の軸受、12a,1
2bはキヤリヤ6及び出力軸20の軸受である。
2bはキヤリヤ6及び出力軸20の軸受である。
30はU字状断面を有する環状の内ローラ即ち
弾性ローラである。
弾性ローラである。
上記弾性ローラ30は、耐摩耗性を有する鋼材
から成り、第7図a,bに示すように、その両側
面30bに押付力を作用させて幅WをWoに縮小
させるとその内周面30aの半径が縮小するよう
な形状とされる。
から成り、第7図a,bに示すように、その両側
面30bに押付力を作用させて幅WをWoに縮小
させるとその内周面30aの半径が縮小するよう
な形状とされる。
21aは前部ケース、21bは後部ケース、1
3は前後部ケース21a,21bを固定するため
のボルトである。
3は前後部ケース21a,21bを固定するため
のボルトである。
上記弾性ローラ30は、第5図に示すようにそ
の一側端をピン18により後部ケース21bに固
着され、その他側面30bが前部ケース21aと
環状の内スリーブ14の外周面により区画形成さ
れた油室16に臨むようになつている。
の一側端をピン18により後部ケース21bに固
着され、その他側面30bが前部ケース21aと
環状の内スリーブ14の外周面により区画形成さ
れた油室16に臨むようになつている。
上記油室16内には油導入口19より加圧され
た作動油Sが導入され該作動油Sが弾性ローラ3
0の側面30bに作用することにより軸線方向の
押付力Fが発生するようになつている。
た作動油Sが導入され該作動油Sが弾性ローラ3
0の側面30bに作用することにより軸線方向の
押付力Fが発生するようになつている。
17は上記弾性ローラ内30の内側面間に挿入
されたスペーサであり、その幅B2は弾性ローラ
30の幅B1よりも若干小さく形成される。15
a,15b,15cは油室16内の作動油をシー
ルするためのO−リングである。
されたスペーサであり、その幅B2は弾性ローラ
30の幅B1よりも若干小さく形成される。15
a,15b,15cは油室16内の作動油をシー
ルするためのO−リングである。
上記弾性ローラ30は、後述するように、作動
油Sの圧力が低くその側面30bに作用する押付
力Fが一定値以下のときはこれの内周面30aと
遊星ローラ2の外周面2aとの間に隙間Cが形成
され、(第7図a)また上記押付力Fが一定値を
超えると上記内周面30aと上記外周面2aとが
圧着して圧接力Pが発生する様に組付けられる。
油Sの圧力が低くその側面30bに作用する押付
力Fが一定値以下のときはこれの内周面30aと
遊星ローラ2の外周面2aとの間に隙間Cが形成
され、(第7図a)また上記押付力Fが一定値を
超えると上記内周面30aと上記外周面2aとが
圧着して圧接力Pが発生する様に組付けられる。
上記装置において、油室16内に所定圧力に加
圧された作動油Sが導入されると該作動油Sの圧
力に比例した軸線方向の押付力Fが発生し、該押
付力Fが一定値を超えると弾性ローラ30の幅W
が縮小されこれの内周面30aの半径が縮小され
て上記内周面30aと遊星ローラ2の外周面2a
とが圧接されて圧接力Pが発生する。
圧された作動油Sが導入されると該作動油Sの圧
力に比例した軸線方向の押付力Fが発生し、該押
付力Fが一定値を超えると弾性ローラ30の幅W
が縮小されこれの内周面30aの半径が縮小され
て上記内周面30aと遊星ローラ2の外周面2a
とが圧接されて圧接力Pが発生する。
即ち第7図において、弾性ローラ30の側面3
0bに押付力Fを与えると、軸方向の幅WがWo
に縮小する結果、弾性ローラ30の遊星ローラ2
との圧接面30aは曲率半径γを有するクラウニ
ング変形Eを形成する(第7図b) このクラウニング変形Eは、太陽ローラ1およ
び遊星ローラ2が組込まれている状態では、その
自由変形がeだけ拘束される。この結果、該自由
変形量eに対応する圧接力Pが発生する。
0bに押付力Fを与えると、軸方向の幅WがWo
に縮小する結果、弾性ローラ30の遊星ローラ2
との圧接面30aは曲率半径γを有するクラウニ
ング変形Eを形成する(第7図b) このクラウニング変形Eは、太陽ローラ1およ
び遊星ローラ2が組込まれている状態では、その
自由変形がeだけ拘束される。この結果、該自由
変形量eに対応する圧接力Pが発生する。
上記クラウニング変形量Eは上記押付力Fにほ
ぼ比例して増大するため、弾性ローラ30と遊星
ローラ2との間の組立間隙Cを上記クラウニング
Eに較べて十分小さく採ると、押付力Fと圧接力
Pとはほぼ比例するようになる。
ぼ比例して増大するため、弾性ローラ30と遊星
ローラ2との間の組立間隙Cを上記クラウニング
Eに較べて十分小さく採ると、押付力Fと圧接力
Pとはほぼ比例するようになる。
上記のように、本発明に係る遊星ローラ式動力
伝達装置は弾性ローラ30の側面30bに作用さ
せる押付力Fを変化させることによりクラツチ作
用をせしめることができる。
伝達装置は弾性ローラ30の側面30bに作用さ
せる押付力Fを変化させることによりクラツチ作
用をせしめることができる。
以下上記クラツチ作用につき説明する。
(1) 押付力Fが一定値以下のとき(押付力Fを作
用させない場合も含む。第7図a参照) 作動油Sの圧力が低く押付力Fが一定値以下
の場合は、弾性ローラ30と遊星ローラ2との
間に組立間隙Cが形成されているので、入力軸
8を回転せしめても遊星ローラ2は単に空転す
るのみであり、キヤリヤ6も静止したままとな
り、入力軸8から出力軸20への動力の伝達は
遮断される。即ちクラツチ断の状態となる。
用させない場合も含む。第7図a参照) 作動油Sの圧力が低く押付力Fが一定値以下
の場合は、弾性ローラ30と遊星ローラ2との
間に組立間隙Cが形成されているので、入力軸
8を回転せしめても遊星ローラ2は単に空転す
るのみであり、キヤリヤ6も静止したままとな
り、入力軸8から出力軸20への動力の伝達は
遮断される。即ちクラツチ断の状態となる。
(2) 押付力Fが一定値を超えるとき(第7図b参
照)作動油Sの圧力が上昇し、押付力Fが一定
値を超えると該押付力Fにより弾性ローラ30
の幅WがWoに縮小されると共に弾性ローラ3
0の内周面30aの半径γが縮小されて組立間
隙Cが消滅し遊星ローラ2と弾性ローラ30及
び太陽ローラ1との間に圧接力Pが発生する。
この圧接力Pにより遊星ローラ2、太陽ローラ
1及び弾性ローラ30は互いに圧接される。
照)作動油Sの圧力が上昇し、押付力Fが一定
値を超えると該押付力Fにより弾性ローラ30
の幅WがWoに縮小されると共に弾性ローラ3
0の内周面30aの半径γが縮小されて組立間
隙Cが消滅し遊星ローラ2と弾性ローラ30及
び太陽ローラ1との間に圧接力Pが発生する。
この圧接力Pにより遊星ローラ2、太陽ローラ
1及び弾性ローラ30は互いに圧接される。
この状態で入力軸8が回転せしめられると太
陽ローラ1が回転し、遊星ローラ2は太陽ロー
ラ1と弾性ローラ30との間を自転しながら公
転する。この結果キヤリヤ6及びこれに直結さ
れた出力軸20は入力軸8と同一方向に回転せ
しめられる。即ち太陽ローラ1と遊星ローラ2
及び遊星ローラ2と弾性ローラ30との間の圧
接面22,23には上記圧接力Pによる摩擦力
U=Ct・P(Ctは転がり摩擦係数)が発生し、
入力軸8と出力軸20との間には上記摩擦力U
に対応する動力が伝達される。即ちクラツチ挿
入の状態となる。尚、油室16内の作動油Sの
圧力が過大になつた場合は、弾性ローラ30の
内側面がスペーサ17の側面と接触して(第5
図においてB1=B2となる)圧接力Pが過大に
なるのを阻止するようになつている。
陽ローラ1が回転し、遊星ローラ2は太陽ロー
ラ1と弾性ローラ30との間を自転しながら公
転する。この結果キヤリヤ6及びこれに直結さ
れた出力軸20は入力軸8と同一方向に回転せ
しめられる。即ち太陽ローラ1と遊星ローラ2
及び遊星ローラ2と弾性ローラ30との間の圧
接面22,23には上記圧接力Pによる摩擦力
U=Ct・P(Ctは転がり摩擦係数)が発生し、
入力軸8と出力軸20との間には上記摩擦力U
に対応する動力が伝達される。即ちクラツチ挿
入の状態となる。尚、油室16内の作動油Sの
圧力が過大になつた場合は、弾性ローラ30の
内側面がスペーサ17の側面と接触して(第5
図においてB1=B2となる)圧接力Pが過大に
なるのを阻止するようになつている。
以上のように、上記装置においては、
(1) 油室16内の作動油Sの圧力を変化せしめる
ことにより装置の静止中、運転中の何れにおい
てもクラツチの嵌脱ができる。
ことにより装置の静止中、運転中の何れにおい
てもクラツチの嵌脱ができる。
(2) 作動油Sの圧力を徐々に増加させることによ
り、出力軸に連結される被駆動体を加速させる
ことができる。
り、出力軸に連結される被駆動体を加速させる
ことができる。
(3) 上記装置と負荷トルク検出装置とを組合せる
と、該負荷トルクの検出装置の作用によつて過
負荷時にクラツチ脱とすることにより、装置を
保護することができる。
と、該負荷トルクの検出装置の作用によつて過
負荷時にクラツチ脱とすることにより、装置を
保護することができる。
等の利点がある。
第8図は本発明の他の実施例の要部を示し、こ
の場合は遊星ローラ及び内ローラ(弾性ローラ)
を複数例(この場合は2列)としている。即ち同
図において、41は太陽ローラ、42a,42b
は遊星ローラ、43a,43bは弾性ローラとさ
れた内ローラ、44a,44bは軸受、45は遊
星ピン、417a,417bはスペーサである。
の場合は遊星ローラ及び内ローラ(弾性ローラ)
を複数例(この場合は2列)としている。即ち同
図において、41は太陽ローラ、42a,42b
は遊星ローラ、43a,43bは弾性ローラとさ
れた内ローラ、44a,44bは軸受、45は遊
星ピン、417a,417bはスペーサである。
第8図のものにおいては、第5図ないし第7図
に示す第1実施例のものと同一の押付力Fによ
り、遊星ローラ42a,42bと弾性ローラ43
a,43bとの圧接面430a,430bには、
上記第1実施例のものと同一の圧接力Pがそれぞ
れ個別に発生するので、上記第1実施例のものの
2倍の動力を伝達することができる。
に示す第1実施例のものと同一の押付力Fによ
り、遊星ローラ42a,42bと弾性ローラ43
a,43bとの圧接面430a,430bには、
上記第1実施例のものと同一の圧接力Pがそれぞ
れ個別に発生するので、上記第1実施例のものの
2倍の動力を伝達することができる。
この動力伝達装置に連結される被駆動機械の慣
性負荷が極めて大きく該被駆動機械を加速すべき
回転速度が極めて高い場合には、加速時にこれら
の連結仕事量が過大になり圧接面430a,43
0bの焼付事故が発生することが多々あるが、こ
の実施例のように遊星ローラ42a,42b、内
ローラ43a,43b等を複数列とすれば動力伝
達容量が増大することによりかかる事故の発生を
未然に防止することができる。
性負荷が極めて大きく該被駆動機械を加速すべき
回転速度が極めて高い場合には、加速時にこれら
の連結仕事量が過大になり圧接面430a,43
0bの焼付事故が発生することが多々あるが、こ
の実施例のように遊星ローラ42a,42b、内
ローラ43a,43b等を複数列とすれば動力伝
達容量が増大することによりかかる事故の発生を
未然に防止することができる。
第9図は本発明の更に他の実施例を示し、この
場合は太陽ローラを弾性ローラ51となし、該弾
性ローラ51の側面に押付力Fを作用させること
により圧接力Pを発生させている。即ち第9図に
おいて、51はU字状断面に形成された太陽ロー
ラ即ち弾性ローラ、53はケース10に固定され
た内ローラ、58は入力軸、54はキヤリヤ6に
固着された複数個(この場合は3個)の遊星ピ
ン、2は遊星ローラ、4は遊星ローラ2の軸受、
20は出力軸、12b,511,512は軸受で
ある。上記弾性ローラ51はその一端51Cが入
力軸8にスプライン結合され、他端51dが入力
軸8の軸線方向に移動可能に嵌合されている。上
記入力軸58には油通路61が穿設され、該油通
路61内にはケース10の油導入口10aからシ
ール金物62を経て作動油Sが導入されている。
63は入力軸58の端部に固着されたリテーナ6
4の内部に形成された油室であり、該油室63は
油通路61と連通されて作動油Sが導入されるよ
うになつている。また上記油室63内には上記弾
性ローラ51の側面51bが臨み、油室63内の
作動油Sの圧力を受けるようになつている。51
7は弾性ローラ51の入力軸58の軸線方向への
変位を規制するための環状のスペーサである。6
5a,65bは作動油Sをシールするためのシー
ルリング、66a,66b,67a,67bはO
−リングである。
場合は太陽ローラを弾性ローラ51となし、該弾
性ローラ51の側面に押付力Fを作用させること
により圧接力Pを発生させている。即ち第9図に
おいて、51はU字状断面に形成された太陽ロー
ラ即ち弾性ローラ、53はケース10に固定され
た内ローラ、58は入力軸、54はキヤリヤ6に
固着された複数個(この場合は3個)の遊星ピ
ン、2は遊星ローラ、4は遊星ローラ2の軸受、
20は出力軸、12b,511,512は軸受で
ある。上記弾性ローラ51はその一端51Cが入
力軸8にスプライン結合され、他端51dが入力
軸8の軸線方向に移動可能に嵌合されている。上
記入力軸58には油通路61が穿設され、該油通
路61内にはケース10の油導入口10aからシ
ール金物62を経て作動油Sが導入されている。
63は入力軸58の端部に固着されたリテーナ6
4の内部に形成された油室であり、該油室63は
油通路61と連通されて作動油Sが導入されるよ
うになつている。また上記油室63内には上記弾
性ローラ51の側面51bが臨み、油室63内の
作動油Sの圧力を受けるようになつている。51
7は弾性ローラ51の入力軸58の軸線方向への
変位を規制するための環状のスペーサである。6
5a,65bは作動油Sをシールするためのシー
ルリング、66a,66b,67a,67bはO
−リングである。
尚、上記弾性ローラ51は、上記油室63内に
作動油Sが導入されないかまたは該作動油Sによ
る押付力Fが一定値以下のときは該弾性ローラ5
1の外周面51aと遊星ローラ2の外周面2aと
の間に一定量の組立間隙が形成され、また上記押
付力Fが一定値を超えると相互の外周面51a,
2aが圧接されて圧接力Pが発生するように組付
けられる。
作動油Sが導入されないかまたは該作動油Sによ
る押付力Fが一定値以下のときは該弾性ローラ5
1の外周面51aと遊星ローラ2の外周面2aと
の間に一定量の組立間隙が形成され、また上記押
付力Fが一定値を超えると相互の外周面51a,
2aが圧接されて圧接力Pが発生するように組付
けられる。
上記装置の作用は第5図ないし第7図に示す第
1実施例のものと同様である。即ち、油室63内
に作動油Sが導入されないかまたは該作動油Sに
より発生する押付力Fが一定値以下のときには、
弾性ローラ51の外周面51aと遊星ローラ2の
外周面2aの間に組立間隙が形成されているので
入力軸8の回転は出力軸20側に伝達されず、ク
ラツチ遮断の状態となる。
1実施例のものと同様である。即ち、油室63内
に作動油Sが導入されないかまたは該作動油Sに
より発生する押付力Fが一定値以下のときには、
弾性ローラ51の外周面51aと遊星ローラ2の
外周面2aの間に組立間隙が形成されているので
入力軸8の回転は出力軸20側に伝達されず、ク
ラツチ遮断の状態となる。
油室63内に加圧された作動油Sが導入され該
作動油Sにより発生する押付力Fが一定値を超え
ると、該押付力Fにより弾性ローラ51が入力軸
58の軸線方向に圧縮されその全幅が縮小される
と共に外周面51aの半径が増加し上記組立間隙
が消滅して両外周面51a,2aが圧接される。
この結果、弾性ローラ(太陽ローラ)51、遊星
ローラ2、及び内ローラ53は圧接力Pにて圧接
される。この状態で入力軸58が回転せしめられ
ると遊星ローラ2は太陽ローラ51と内ローラ5
3との間を自転しながら公転し、入力軸58の回
転はキヤリヤ6を経て出力軸20に伝達される。
即ちクラツチ嵌入の状態となる。
作動油Sにより発生する押付力Fが一定値を超え
ると、該押付力Fにより弾性ローラ51が入力軸
58の軸線方向に圧縮されその全幅が縮小される
と共に外周面51aの半径が増加し上記組立間隙
が消滅して両外周面51a,2aが圧接される。
この結果、弾性ローラ(太陽ローラ)51、遊星
ローラ2、及び内ローラ53は圧接力Pにて圧接
される。この状態で入力軸58が回転せしめられ
ると遊星ローラ2は太陽ローラ51と内ローラ5
3との間を自転しながら公転し、入力軸58の回
転はキヤリヤ6を経て出力軸20に伝達される。
即ちクラツチ嵌入の状態となる。
上記第9図のものは、上記のような機能を有す
るので第5図ないし第7図に示す第1実施例のも
のと同様な効果が得られる。
るので第5図ないし第7図に示す第1実施例のも
のと同様な効果が得られる。
第1図および第2図は従来の遊星ローラ式動力
伝達装置の1例を示し、第1図は入力軸の軸線に
沿う断面図、第2図は第1図の−線に沿う断
面図、第3図及び第4図はそれぞれ従来の遊星ロ
ーラ式動力伝達装置を用いた動力系統図である。
第5図ないし第7図は本発明の1実施例を示し、
第5図は入力軸の軸線に沿う部分的断面図、第6
図は第5図の−線に沿つて視たる図、第7図
は弾性ローラの弾面図である。第8図は本発明の
他の実施例を示す要部断面図、第9図は本発明の
更に他の実施例を示す第5図に応答する図であ
る。 1,41……太陽ローラ、51……太陽ローラ
(弾性ローラ)、2,42a,42b……遊星ロー
ラ、30,43a,43b……内ローラ(弾性ロ
ーラ)、53……内ローラ、8,58……入力軸、
6……キヤリヤ、20……出力軸、16,63…
…油室、22,23,430a,430b……圧
接面。
伝達装置の1例を示し、第1図は入力軸の軸線に
沿う断面図、第2図は第1図の−線に沿う断
面図、第3図及び第4図はそれぞれ従来の遊星ロ
ーラ式動力伝達装置を用いた動力系統図である。
第5図ないし第7図は本発明の1実施例を示し、
第5図は入力軸の軸線に沿う部分的断面図、第6
図は第5図の−線に沿つて視たる図、第7図
は弾性ローラの弾面図である。第8図は本発明の
他の実施例を示す要部断面図、第9図は本発明の
更に他の実施例を示す第5図に応答する図であ
る。 1,41……太陽ローラ、51……太陽ローラ
(弾性ローラ)、2,42a,42b……遊星ロー
ラ、30,43a,43b……内ローラ(弾性ロ
ーラ)、53……内ローラ、8,58……入力軸、
6……キヤリヤ、20……出力軸、16,63…
…油室、22,23,430a,430b……圧
接面。
Claims (1)
- 1 一方の回転軸にこれの円周方向に移動不能に
連結された太陽ローラの外周及び静止部材に上記
回転軸の円周方向に移動不能に装着された内ロー
ラの内周にそれぞれ当接される複数個の遊星ロー
ラを、他方の回転軸に連結されたキヤリヤにて軸
支することにより、上記2本の回転軸間に動力を
伝達するものにおいて、上記内ローラまたは太陽
ローラの何れか一方または双方を、これら各ロー
ラの側面に附与される上記回転軸の軸線方向の押
付力によりその幅が縮少されると共に、相手ロー
ラとの圧接面をクラウニング変形せしめ相手ロー
ラとの圧接面の半径が変化せしめられ、且つ前記
押付力が附与される側面部は厚肉とし、圧接面を
有する部分は薄肉としたU字状断面の弾性ローラ
となし、上記弾性ローラの側面に押付力を附与す
ると共に該押付力を増減することにより上記弾性
ローラと相手ローラの圧接面を着脱せしめる、流
体圧力で作動される加圧装置を設けたことを特徴
とする遊星ローラ式動力伝達装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8715379A JPS5614647A (en) | 1979-07-10 | 1979-07-10 | Planetary roller power transmission gear |
DE2935088A DE2935088C2 (de) | 1979-07-10 | 1979-08-28 | Planetenreibungsgetriebe |
FR7921521A FR2461170B1 (fr) | 1979-07-10 | 1979-08-28 | Transmission planetaire a galets |
GB7929774A GB2064706B (en) | 1979-07-10 | 1979-08-28 | Planetary-roller transmission |
US06/072,894 US4302988A (en) | 1979-07-10 | 1979-09-06 | Planetary-roller transmission with deformable clutching element |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8715379A JPS5614647A (en) | 1979-07-10 | 1979-07-10 | Planetary roller power transmission gear |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5614647A JPS5614647A (en) | 1981-02-12 |
JPS639143B2 true JPS639143B2 (ja) | 1988-02-26 |
Family
ID=13907029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8715379A Granted JPS5614647A (en) | 1979-07-10 | 1979-07-10 | Planetary roller power transmission gear |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5614647A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190131673A (ko) * | 2018-05-17 | 2019-11-27 | 주식회사 엔씨소프트 | 타겟 객체 선택 방법 및 이를 수행하기 위한 게이밍 디바이스 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5880659U (ja) * | 1981-11-26 | 1983-05-31 | 三菱重工業株式会社 | 遊星ロ−ラ式動力伝達装置 |
JPS5891954A (ja) * | 1981-11-27 | 1983-06-01 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 遊星ロ−ラ式動力伝達装置 |
-
1979
- 1979-07-10 JP JP8715379A patent/JPS5614647A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190131673A (ko) * | 2018-05-17 | 2019-11-27 | 주식회사 엔씨소프트 | 타겟 객체 선택 방법 및 이를 수행하기 위한 게이밍 디바이스 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5614647A (en) | 1981-02-12 |
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