JPS639123B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS639123B2 JPS639123B2 JP56184016A JP18401681A JPS639123B2 JP S639123 B2 JPS639123 B2 JP S639123B2 JP 56184016 A JP56184016 A JP 56184016A JP 18401681 A JP18401681 A JP 18401681A JP S639123 B2 JPS639123 B2 JP S639123B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- strip
- wall
- tube
- nut
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 claims description 5
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 claims description 5
- 239000011381 foam concrete Substances 0.000 description 5
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 5
- 239000011150 reinforced concrete Substances 0.000 description 5
- 229910052602 gypsum Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000010440 gypsum Substances 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 239000002023 wood Substances 0.000 description 2
- 230000004323 axial length Effects 0.000 description 1
- 239000012141 concentrate Substances 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 229910010272 inorganic material Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011147 inorganic material Substances 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 239000011505 plaster Substances 0.000 description 1
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Dowels (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はエキスパンシヨンボルト用ナツト筒、
さらに詳しくは、石膏ボードや硬質の強化コンク
リート、あるいは軟質の軽量発泡コンクリートな
どの無機質材料で形成された壁体に木ねじやボル
トなどのねじを用いて取付物を取着するために、
壁体内に装着されるエキスパンシヨンボルト用ナ
ツト筒に関する。
さらに詳しくは、石膏ボードや硬質の強化コンク
リート、あるいは軟質の軽量発泡コンクリートな
どの無機質材料で形成された壁体に木ねじやボル
トなどのねじを用いて取付物を取着するために、
壁体内に装着されるエキスパンシヨンボルト用ナ
ツト筒に関する。
従来のこの種のエキスパンシヨンボルト用ナツ
ト筒は第1図に示すように、同一軸線上に配設さ
れた前筒1と後筒2とを複数の帯片3で一体に連
結した形状に形成されている。これは、第2図の
ように、前筒1から長尺のねじ4を挿入してねじ
の先端部を後筒2に螺入し、このねじ4を締め付
けることによつて、後筒2が前筒1がわに引き寄
せられ、その結果、帯片3に圧縮力が作用して帯
片3が外方に広がるようになつていた。しかるに
石膏ボードのように軟質な板材により形成された
壁体10に取付物11を取着する場合、第3図の
ように、壁体10内に前筒1を装着し、壁体10
前面に配設された取付物11を通して挿入される
ねじ4を後筒2に螺入することによつて、ねじ4
の頭とナツト筒Tとの間で取付物11を挟持して
いるものであつた。すなわち、ねじ4の先端部を
後筒2に螺入してねじ4を締め付けると、上述の
ように帯片3が圧縮され、十分に締め付けると、
帯片3がねじれてだんご状になり、このだんご状
となつた帯片3が壁体10裏面に当接するもので
あつた。したがつて、帯片3と壁体10との接触
面積を大きくとることはできず、取付物11やね
じ4に大きな引抜力が作用すると、ナツト筒Tと
壁体10との接触部分に力が集中力に作用して帯
片3が、第4図に示すように、壁体10にめり込
むことがあつた。また、帯片3も撓み易いもので
あるから、第4図想像線に示すように帯片3が撓
んで、ナツト筒Tと壁体10との接触面積がさら
に小さくなることがあつた。このように帯片3が
壁体10にめり込んだり、帯片3が撓んだりする
と、ナツト筒Tが壁体10に十分保持されず、取
付物11ががたついたり、壁体10が破損して取
付物11が脱落することがあつた。
ト筒は第1図に示すように、同一軸線上に配設さ
れた前筒1と後筒2とを複数の帯片3で一体に連
結した形状に形成されている。これは、第2図の
ように、前筒1から長尺のねじ4を挿入してねじ
の先端部を後筒2に螺入し、このねじ4を締め付
けることによつて、後筒2が前筒1がわに引き寄
せられ、その結果、帯片3に圧縮力が作用して帯
片3が外方に広がるようになつていた。しかるに
石膏ボードのように軟質な板材により形成された
壁体10に取付物11を取着する場合、第3図の
ように、壁体10内に前筒1を装着し、壁体10
前面に配設された取付物11を通して挿入される
ねじ4を後筒2に螺入することによつて、ねじ4
の頭とナツト筒Tとの間で取付物11を挟持して
いるものであつた。すなわち、ねじ4の先端部を
後筒2に螺入してねじ4を締め付けると、上述の
ように帯片3が圧縮され、十分に締め付けると、
帯片3がねじれてだんご状になり、このだんご状
となつた帯片3が壁体10裏面に当接するもので
あつた。したがつて、帯片3と壁体10との接触
面積を大きくとることはできず、取付物11やね
じ4に大きな引抜力が作用すると、ナツト筒Tと
壁体10との接触部分に力が集中力に作用して帯
片3が、第4図に示すように、壁体10にめり込
むことがあつた。また、帯片3も撓み易いもので
あるから、第4図想像線に示すように帯片3が撓
んで、ナツト筒Tと壁体10との接触面積がさら
に小さくなることがあつた。このように帯片3が
壁体10にめり込んだり、帯片3が撓んだりする
と、ナツト筒Tが壁体10に十分保持されず、取
付物11ががたついたり、壁体10が破損して取
付物11が脱落することがあつた。
本発明は叙述の点に鑑みて為されたものであつ
て、主な目的とするところは、石膏ボードのよう
に軟質の板材にて形成された壁体に対しての保持
力が大きく、取付物やねじに引抜力が作用しても
ナツト筒ががたついたり、脱落したりすることの
ないエキスパンシヨンボルト用ナツト筒を提供す
ることにあり、他の目的とするところは、石膏ボ
ードのような板材ばかりでなく、硬質の強化コン
クリートや軟質の軽量発泡コンクリートなどの壁
体にも使用でき、強固な保持力を発揮するエキス
パンシヨンボルト用ナツト筒を提供するにある。
て、主な目的とするところは、石膏ボードのよう
に軟質の板材にて形成された壁体に対しての保持
力が大きく、取付物やねじに引抜力が作用しても
ナツト筒ががたついたり、脱落したりすることの
ないエキスパンシヨンボルト用ナツト筒を提供す
ることにあり、他の目的とするところは、石膏ボ
ードのような板材ばかりでなく、硬質の強化コン
クリートや軟質の軽量発泡コンクリートなどの壁
体にも使用でき、強固な保持力を発揮するエキス
パンシヨンボルト用ナツト筒を提供するにある。
本発明の実施例を以下、図面に基づいて説明す
る。本発明に係るエキスパンシヨンボルト用ナツ
ト筒は、軸線を一致させて前後に配設される前筒
1と後筒2とが両筒1,2の周方向に沿つて複数
設けられた帯片3によつて一体に連続し、前筒1
より挿入され後筒2内に先端部が螺入する長尺の
一本ねじ4を締め付けることにより後筒2を前筒
1がわに引き寄せる方向に圧縮力が作用して各帯
片3が外方に広がる合成樹脂製のナツト筒であつ
て、前筒1は軸方向の全長に亘つて周方向に伸縮
自在な薄肉部6と厚肉部5とを周方向に交互に連
結して形成され、該薄肉部6と厚肉部5の前端は
前筒1の前端面に露出し、前筒1と後筒2とを一
体に連続させる帯片3は筒体に薄肉片13を設け
ることにより形成されると共にこの薄肉片13が
前記前筒1の薄肉部6と連続させられたことを特
徴とするものである。
る。本発明に係るエキスパンシヨンボルト用ナツ
ト筒は、軸線を一致させて前後に配設される前筒
1と後筒2とが両筒1,2の周方向に沿つて複数
設けられた帯片3によつて一体に連続し、前筒1
より挿入され後筒2内に先端部が螺入する長尺の
一本ねじ4を締め付けることにより後筒2を前筒
1がわに引き寄せる方向に圧縮力が作用して各帯
片3が外方に広がる合成樹脂製のナツト筒であつ
て、前筒1は軸方向の全長に亘つて周方向に伸縮
自在な薄肉部6と厚肉部5とを周方向に交互に連
結して形成され、該薄肉部6と厚肉部5の前端は
前筒1の前端面に露出し、前筒1と後筒2とを一
体に連続させる帯片3は筒体に薄肉片13を設け
ることにより形成されると共にこの薄肉片13が
前記前筒1の薄肉部6と連続させられたことを特
徴とするものである。
第5図乃至第10図に示すように前筒1と後筒
2と帯片3などは合成樹脂にて一体に形成され
る。前筒1と後筒2とは軸線を一致させ離間して
前後に配置され、前筒1後端面より後方に向かつ
て延出する帯片3が後筒2前端面に連続する。前
筒1と後筒2とを連続させる帯片3が前筒1の後
端面の周方向に沿つて3等分された各位置から延
出するものであり、隣合う各帯片3間は薄肉片1
3で連結される。つまり筒体に3本の薄肉片13
を設けることにより3つの帯片3が形成されてい
る。帯片3の前端部内周壁には、前方から後方に
向かつて内径を縮める向きに傾斜するテーパ部8
が形成される。前筒1は周方向に沿つて厚肉部5
と薄肉部6とが交互に6箇所づつ連続する形状に
形成される。薄肉部6は軸線に直交する断面が内
側に凹んだV字状となつている。ここで薄肉部6
と厚肉部5の前端は前筒1の前端面に露出してい
る。上記帯片3間の薄肉片13は前筒1の薄肉部
6の位置と対応して連続している。複数の厚肉部
5のうちで一対の厚肉部5から外方に向かつて突
起9が突出している。突起9は軸線と直交する断
面が楔状となると共に、その先端が前方から後方
に向かつて軸線に近付く向きに傾斜している。前
筒1の前端部内側面には前方から後方に向かつて
内径を縮める向きに傾斜する傾斜面12が形成さ
れている。
2と帯片3などは合成樹脂にて一体に形成され
る。前筒1と後筒2とは軸線を一致させ離間して
前後に配置され、前筒1後端面より後方に向かつ
て延出する帯片3が後筒2前端面に連続する。前
筒1と後筒2とを連続させる帯片3が前筒1の後
端面の周方向に沿つて3等分された各位置から延
出するものであり、隣合う各帯片3間は薄肉片1
3で連結される。つまり筒体に3本の薄肉片13
を設けることにより3つの帯片3が形成されてい
る。帯片3の前端部内周壁には、前方から後方に
向かつて内径を縮める向きに傾斜するテーパ部8
が形成される。前筒1は周方向に沿つて厚肉部5
と薄肉部6とが交互に6箇所づつ連続する形状に
形成される。薄肉部6は軸線に直交する断面が内
側に凹んだV字状となつている。ここで薄肉部6
と厚肉部5の前端は前筒1の前端面に露出してい
る。上記帯片3間の薄肉片13は前筒1の薄肉部
6の位置と対応して連続している。複数の厚肉部
5のうちで一対の厚肉部5から外方に向かつて突
起9が突出している。突起9は軸線と直交する断
面が楔状となると共に、その先端が前方から後方
に向かつて軸線に近付く向きに傾斜している。前
筒1の前端部内側面には前方から後方に向かつて
内径を縮める向きに傾斜する傾斜面12が形成さ
れている。
次に上述のナツト筒Tを用いて取付物11を壁
体10に取着する方法について説明する。ナツト
筒Tには、第11図に示すように。木ねじのよう
な長尺のねじ4が挿入される。ねじ4はナツト筒
Tの全長に取付物11の厚みを加えた長さよりも
若干長いものが用いられ、前筒1から挿入された
ねじ4の先端部が後筒2に螺入される。ねじ4の
太さは、帯片3の後端部の内径より直径が大き
く、かつ先端部の直径が後筒2の内径と略等しい
ものが用いられる。第12図は強化コンクリート
で形成された硬質の壁体10に取付物11を取着
する例であつて、予めドリルなどでナツト筒Tの
外径に略等しい直径で開られた穴14にナツト筒
Tが挿入される。このとき、前筒1より外方に突
出する突起9が穴14内周面に圧接して、第13
図に示すように、前筒1の薄肉部6が撓み、前筒
1の内径が縮められる。次に取付物11に形成さ
れたねじ孔15を貫通してナツト筒Tにねじ4が
挿入される。ねじ4は前筒1の前端部の傾斜面1
2に案内されて前筒1内に進み、前筒1を外方へ
押し広げ、次いで帯片3の前端部のテーパ部8に
案内され、帯片3を外方へ押し広げながら帯片3
間に挿入される。このとき薄肉片13は、帯片3
間にねじ4が挿入されて帯片3が広がることによ
り破れるようになつている。そして、ねじ4先端
部が後筒2に螺合してねじ4の頭とナツト筒Tと
の間に取付物11が挟持される。ナツト筒Tはね
じ4の挿入によつて前筒1と帯片3との外周面が
穴14内壁に圧接するため、穴14内に確実に保
持される。ねじ4を螺入する際、前筒1より突出
する突起9が穴14の内壁に圧接しているため、
ねじ4とナツト筒Tとが共回りすることはない。
次ぎに、軽量発泡コンクリートで形成された軟質
の壁体10に取付物11を取着する場合を第14
図に基づいて説明する。この場合、硬質の壁体1
0を同様に、壁体10に穴14を形成してナツト
筒Tを穴14内に挿着し、壁体10の前面に配設
された取付物11を通してねじ4をナツト筒Tに
螺入する。ねじ4が後筒2と螺合した後、ねじ4
を締め付けてゆくと、後筒2が前筒1がわに引き
寄せられるのに伴つて帯片3に圧縮力が作用し、
帯片3が外方へ広がる。したがつて帯片3が穴1
4内壁に強く圧接する。また、前筒1前端の取付
物11から力を受け、前筒1が外方へ広がろうと
して穴14内壁に圧接する。このように帯片3と
前筒1とが穴14内壁に強く圧接してナツト筒T
が穴14内に保持される。一方、石膏ボードで形
成された軟質板状の壁体10にナツト筒Tを装着
する場合は、第15図に示すように、壁体10に
貫通する穴16を形成して、この穴16内にナツ
ト筒Tの前筒1を挿着する。次ぎに、他の壁体1
0の場合と同様の手順でねじ4を挿入し、ねじ4
が締め付けられると、後筒2が前方に移動し、帯
片3が圧縮力を受け外方に広がる。ねじ4を十分
に締め付けると後筒2がねじ4と共回りして帯片
3がねじれ、帯片3がだんご状となつて壁体10
の裏面に当接してナツト筒Tが壁体10に保持さ
れる。このとき、前筒1はねじ4の挿入及び前筒
1前縁の取付物への圧接によつて外方へ押し広げ
られており、壁体10の穴16内壁に前筒1外周
面が圧接する。以上のように帯片3の壁体10裏
面への係止と、前筒1外周面の穴16内壁への圧
接との両方によつてナツト筒Tが壁体10に保持
されるので、ナツト筒Tと壁体10と接触面積が
大きく、取付物11やねじ4に対して引抜力が作
用しても引抜力が壁体10の一部分に集中的に作
用することがなく、ナツト筒Tを強固に保持でき
るのである。
体10に取着する方法について説明する。ナツト
筒Tには、第11図に示すように。木ねじのよう
な長尺のねじ4が挿入される。ねじ4はナツト筒
Tの全長に取付物11の厚みを加えた長さよりも
若干長いものが用いられ、前筒1から挿入された
ねじ4の先端部が後筒2に螺入される。ねじ4の
太さは、帯片3の後端部の内径より直径が大き
く、かつ先端部の直径が後筒2の内径と略等しい
ものが用いられる。第12図は強化コンクリート
で形成された硬質の壁体10に取付物11を取着
する例であつて、予めドリルなどでナツト筒Tの
外径に略等しい直径で開られた穴14にナツト筒
Tが挿入される。このとき、前筒1より外方に突
出する突起9が穴14内周面に圧接して、第13
図に示すように、前筒1の薄肉部6が撓み、前筒
1の内径が縮められる。次に取付物11に形成さ
れたねじ孔15を貫通してナツト筒Tにねじ4が
挿入される。ねじ4は前筒1の前端部の傾斜面1
2に案内されて前筒1内に進み、前筒1を外方へ
押し広げ、次いで帯片3の前端部のテーパ部8に
案内され、帯片3を外方へ押し広げながら帯片3
間に挿入される。このとき薄肉片13は、帯片3
間にねじ4が挿入されて帯片3が広がることによ
り破れるようになつている。そして、ねじ4先端
部が後筒2に螺合してねじ4の頭とナツト筒Tと
の間に取付物11が挟持される。ナツト筒Tはね
じ4の挿入によつて前筒1と帯片3との外周面が
穴14内壁に圧接するため、穴14内に確実に保
持される。ねじ4を螺入する際、前筒1より突出
する突起9が穴14の内壁に圧接しているため、
ねじ4とナツト筒Tとが共回りすることはない。
次ぎに、軽量発泡コンクリートで形成された軟質
の壁体10に取付物11を取着する場合を第14
図に基づいて説明する。この場合、硬質の壁体1
0を同様に、壁体10に穴14を形成してナツト
筒Tを穴14内に挿着し、壁体10の前面に配設
された取付物11を通してねじ4をナツト筒Tに
螺入する。ねじ4が後筒2と螺合した後、ねじ4
を締め付けてゆくと、後筒2が前筒1がわに引き
寄せられるのに伴つて帯片3に圧縮力が作用し、
帯片3が外方へ広がる。したがつて帯片3が穴1
4内壁に強く圧接する。また、前筒1前端の取付
物11から力を受け、前筒1が外方へ広がろうと
して穴14内壁に圧接する。このように帯片3と
前筒1とが穴14内壁に強く圧接してナツト筒T
が穴14内に保持される。一方、石膏ボードで形
成された軟質板状の壁体10にナツト筒Tを装着
する場合は、第15図に示すように、壁体10に
貫通する穴16を形成して、この穴16内にナツ
ト筒Tの前筒1を挿着する。次ぎに、他の壁体1
0の場合と同様の手順でねじ4を挿入し、ねじ4
が締め付けられると、後筒2が前方に移動し、帯
片3が圧縮力を受け外方に広がる。ねじ4を十分
に締め付けると後筒2がねじ4と共回りして帯片
3がねじれ、帯片3がだんご状となつて壁体10
の裏面に当接してナツト筒Tが壁体10に保持さ
れる。このとき、前筒1はねじ4の挿入及び前筒
1前縁の取付物への圧接によつて外方へ押し広げ
られており、壁体10の穴16内壁に前筒1外周
面が圧接する。以上のように帯片3の壁体10裏
面への係止と、前筒1外周面の穴16内壁への圧
接との両方によつてナツト筒Tが壁体10に保持
されるので、ナツト筒Tと壁体10と接触面積が
大きく、取付物11やねじ4に対して引抜力が作
用しても引抜力が壁体10の一部分に集中的に作
用することがなく、ナツト筒Tを強固に保持でき
るのである。
本発明は以上のように、前筒と後筒とが複数の
帯片によつて一体に連続し、前筒が軸方向の全長
に亘つて周方向に伸縮自在な薄肉部と厚肉部とを
周方向に交互に連結して合成樹脂により形成され
ているので、前筒の薄肉部が弾性的に伸縮するこ
とにより前筒が半径方向に伸縮自在となるもので
あり、その結果、石膏ボードで形成された軟質板
材の壁体にナツト筒を装着する場合に前筒の外周
面が壁体に形成された穴の内周面に圧接すること
になり、帯片と前筒との両方が壁体に当接してナ
ツト筒を保持でき、壁体とナツト筒との接触面積
が大きくなつて引抜力に対する抵抗力が大きくな
るものであり、ナツト筒ががたついたり、ナツト
筒が壁体から脱落することがないという利点を有
する。すなわち前筒が軸方向の全長に亘つて周方
向に伸縮自在になつているから、ナツト筒にねじ
を挿入して取付物を壁面とねじ頭との間に挟持す
ると、取付物から前筒の前端面に作用する力で前
筒が半径方向に広がることになり、前筒が壁体に
形成された穴の内周面に圧接してナツト筒を強固
に保持するのである。また前筒は軸方向の全長に
亘つて周方向に伸縮自在な薄肉部と厚肉部とを周
方向に交互に連結して形成され、薄肉部と厚肉部
の前端は前筒の前端面に露出しているので、前筒
は前後方向の全長に亘つて半径方向に広がつて均
一に孔の周壁に圧接できるものであつて、いつそ
う強固にナツト筒を保持するものである。また、
ねじの締め付け量によつて後筒の移動量を変え、
帯片の外方への広がり程度をねじの締め具合でい
ろいろ設定できるので、石膏ボードばかりでな
く、強化コンクリートや軽量発泡コンクリートな
どの壁体にも使用できるという利点を有する。さ
らに前筒と後筒とを一体に連続させる帯片は筒体
に薄肉片を設けることにより形成されると共にこ
の薄肉片が前記前筒の薄肉部と連続させられたの
で、合成樹脂にて成形するとき帯片をスリツトに
て形成するのに比べて金型の構造が簡単になる
(スリツトがある場合金型に上下型以外に左右に
サイド型を要するが、スリツトがないと金型が上
下型だけで成形できる)ものであり、しかもナツ
ト筒を壁体の孔に挿入するときスリツトがあるも
ののように内部に異物が入らなく、ねじの挿入も
容易且つスムーズにできるという利点がある。
帯片によつて一体に連続し、前筒が軸方向の全長
に亘つて周方向に伸縮自在な薄肉部と厚肉部とを
周方向に交互に連結して合成樹脂により形成され
ているので、前筒の薄肉部が弾性的に伸縮するこ
とにより前筒が半径方向に伸縮自在となるもので
あり、その結果、石膏ボードで形成された軟質板
材の壁体にナツト筒を装着する場合に前筒の外周
面が壁体に形成された穴の内周面に圧接すること
になり、帯片と前筒との両方が壁体に当接してナ
ツト筒を保持でき、壁体とナツト筒との接触面積
が大きくなつて引抜力に対する抵抗力が大きくな
るものであり、ナツト筒ががたついたり、ナツト
筒が壁体から脱落することがないという利点を有
する。すなわち前筒が軸方向の全長に亘つて周方
向に伸縮自在になつているから、ナツト筒にねじ
を挿入して取付物を壁面とねじ頭との間に挟持す
ると、取付物から前筒の前端面に作用する力で前
筒が半径方向に広がることになり、前筒が壁体に
形成された穴の内周面に圧接してナツト筒を強固
に保持するのである。また前筒は軸方向の全長に
亘つて周方向に伸縮自在な薄肉部と厚肉部とを周
方向に交互に連結して形成され、薄肉部と厚肉部
の前端は前筒の前端面に露出しているので、前筒
は前後方向の全長に亘つて半径方向に広がつて均
一に孔の周壁に圧接できるものであつて、いつそ
う強固にナツト筒を保持するものである。また、
ねじの締め付け量によつて後筒の移動量を変え、
帯片の外方への広がり程度をねじの締め具合でい
ろいろ設定できるので、石膏ボードばかりでな
く、強化コンクリートや軽量発泡コンクリートな
どの壁体にも使用できるという利点を有する。さ
らに前筒と後筒とを一体に連続させる帯片は筒体
に薄肉片を設けることにより形成されると共にこ
の薄肉片が前記前筒の薄肉部と連続させられたの
で、合成樹脂にて成形するとき帯片をスリツトに
て形成するのに比べて金型の構造が簡単になる
(スリツトがある場合金型に上下型以外に左右に
サイド型を要するが、スリツトがないと金型が上
下型だけで成形できる)ものであり、しかもナツ
ト筒を壁体の孔に挿入するときスリツトがあるも
ののように内部に異物が入らなく、ねじの挿入も
容易且つスムーズにできるという利点がある。
第1図は従来例を示す斜視図、第2図は同上の
断面図、第3図及び第4図は同上の壁体への取着
状態を示す断面図、第5図は本発明の一実施例を
示す斜視図、第6図は同上の正面図、第7図は同
上の側面図、第8図は第7図中A−A線断面図、
第9図は第8図中B−B線断面図、第10図は第
8図中C−C線断面図、第11図は同上のナツト
筒にねじを螺入した状態の断面図、第12図は同
上の硬質の強化コンクリートに装着した状態を示
す断面図、第13図は同上のねじ螺入前の前筒の
状態を示す断面図、第14図は同上の軟質の軽量
発泡コンクリートに装着した状態を示す断面図、
第15図は同上の軟質の石膏ボードに装着した状
態を示す断面図である。 1は前筒、2は後筒、3は帯片、4はねじ、5
は厚肉部、6は薄肉部、13は薄肉片である。
断面図、第3図及び第4図は同上の壁体への取着
状態を示す断面図、第5図は本発明の一実施例を
示す斜視図、第6図は同上の正面図、第7図は同
上の側面図、第8図は第7図中A−A線断面図、
第9図は第8図中B−B線断面図、第10図は第
8図中C−C線断面図、第11図は同上のナツト
筒にねじを螺入した状態の断面図、第12図は同
上の硬質の強化コンクリートに装着した状態を示
す断面図、第13図は同上のねじ螺入前の前筒の
状態を示す断面図、第14図は同上の軟質の軽量
発泡コンクリートに装着した状態を示す断面図、
第15図は同上の軟質の石膏ボードに装着した状
態を示す断面図である。 1は前筒、2は後筒、3は帯片、4はねじ、5
は厚肉部、6は薄肉部、13は薄肉片である。
Claims (1)
- 1 軸線を一致させて前後に配設される前筒と後
筒とが両筒の周方向に沿つて複数設けられた帯片
によつて一体に連続し、前筒より挿入され後筒内
に先端部が螺入する長尺の一本のねじを締め付け
ることにより後筒を前筒がわに引き寄せる方向に
圧縮力が作用して各帯片が外方に広がる合成樹脂
製のナツト筒であつて、前筒は軸方向の全長に亘
つて周方向に伸縮自在な薄肉部と厚肉部とを周方
向に交互に連結して形成され、該薄肉部と厚肉部
の前端は前筒の前端面に露出し、前筒と後筒とを
一体に連続させる帯片は筒体に薄肉片を設けるこ
とにより形成されると共にこの薄肉片が前記前筒
の薄肉部と連続させられたことを特徴とするエキ
スパンシヨンボルト用ナツト筒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18401681A JPS5888214A (ja) | 1981-11-17 | 1981-11-17 | エキスパンシヨンボルト用ナツト筒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18401681A JPS5888214A (ja) | 1981-11-17 | 1981-11-17 | エキスパンシヨンボルト用ナツト筒 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5888214A JPS5888214A (ja) | 1983-05-26 |
JPS639123B2 true JPS639123B2 (ja) | 1988-02-26 |
Family
ID=16145857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18401681A Granted JPS5888214A (ja) | 1981-11-17 | 1981-11-17 | エキスパンシヨンボルト用ナツト筒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5888214A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5234355B2 (ja) * | 1973-06-06 | 1977-09-02 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4721065U (ja) * | 1971-03-12 | 1972-11-09 | ||
JPS5733204Y2 (ja) * | 1973-09-10 | 1982-07-22 | ||
JPS5234355U (ja) * | 1975-09-02 | 1977-03-10 | ||
JPS56143605U (ja) * | 1980-03-27 | 1981-10-29 |
-
1981
- 1981-11-17 JP JP18401681A patent/JPS5888214A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5234355B2 (ja) * | 1973-06-06 | 1977-09-02 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5888214A (ja) | 1983-05-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3323404A (en) | Expansion bolt arrangement | |
JPH10159822A (ja) | 膨張ボルト | |
US5702216A (en) | Expanding wall plug | |
GB2132299A (en) | Fixing devices | |
CA2090637C (en) | Universal plug | |
AU752327B2 (en) | Plug to be fastened to hollow and solid building materials | |
US4370082A (en) | Fastening element | |
US4666354A (en) | Moulded fixing devices | |
AU610639B2 (en) | Straddling dowel | |
GB2024977A (en) | Fastening device | |
US5636486A (en) | Brick tie | |
US20100011696A1 (en) | Engagement bushing for cover panels with support core | |
JPH09112515A (ja) | ビス固定補助具 | |
GB2077877A (en) | Anchoring assemblies | |
US5664901A (en) | Expansion dowel | |
JPS639123B2 (ja) | ||
JPH0781569B2 (ja) | 拡張栓 | |
US6186695B1 (en) | Dowels for securing objects to walls | |
KR20230162173A (ko) | 석고보드용 앵커볼트 | |
JPS639124B2 (ja) | ||
US6010288A (en) | Drive-in dowel | |
KR200286627Y1 (ko) | 콘크리트앵커볼트 | |
GB2137299A (en) | Fixing elements | |
JPS6224012A (ja) | コンクリ−ト用アンカ− | |
JPH0231012A (ja) | インサート具 |