JPS6389580A

JPS6389580A - ボ−ルペン用水性インク組成物

Info

Publication number: JPS6389580A
Application number: JP61233786A
Authority: JP
Inventors: Katsumi Hirano; 平野　克己; Kazuhiko Honda; 和彦本多; Masahiro Kondo; 近藤　正広; Tetsuya Hattori; 哲也服部
Original assignee: Pilot Ink Co Ltd
Current assignee: Pilot Ink Co Ltd
Priority date: 1986-10-01
Filing date: 1986-10-01
Publication date: 1988-04-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野ン本発明は、ボールペン用水性インク組成物に関するもの
である。更に詳しくは、ボールの回転によるボール受座
の摩耗を防止することにより、書き初めから有効インク
量をすべて消費するまで良好な筆感を維持することを目
的としたインク組成物に関するものである。

（従来の技術）従来、水性インクを用いたボールペンにおいては、イン
ク自体の潤滑性が不足しているので筆記時のボール回転
により、徐々にボール受座が摩耗し、ボールの回転が阻
害され、方向性成性シリコーン樹脂、脂肪酸の金属塩等
を配合したインクが提案されている。

（本発明が解決しようとする問題点）しかし、これらの潤滑剤を用いたインク組成物は、充分
な潤滑性が得られない、或いは潤滑性が充分であっても
インクの表面張力が低下するために、筆跡の滲みやイン
クのドロップパックによる筆記不良現象（呑み込み）等
の欠陥が発生する等の理由から実用性を満足させていな
かった。

（問題点を解決する為の手段）本発明者等は、前記した問題点を解決すべく鋭意研究を
重ねだ結果１本発明により筆跡滲み、呑み込み現象を発
生させることなく、水性インクに充分な潤滑性を付与す
ることを可能ならしめた。即ち９着色剤、水を含有して
なる水性インク組成物にパラベンゾキノンを配合するこ
とにより９表面張力を極端に低下させることなく、充分
な潤滑性を付与し、ボールペンの筆記性能を顕著に向上
させるものである。

インク全量に対するパラベンゾキノンの有効配合量は、
　　０．００１乃至５重量％であシ、配合量が０００１
重世％未満では、潤滑効果が乏しく、５重量％を越える
とそれ以上の効果が得ることができず、又、インクの粘
度を高めインク流動性を■害する。

０００１乃至５重量％の範囲で使用できるが。

０．００５乃至３重量％の範囲で添加するのがより好ま
しい。

更に、パラベンゾキノンに加えて、従来公知の潤滑剤１
例えばナフテン酸金属塩、モリブデン酸塩等を併用する
ことによシ、−層筆記性能を向上させることもできる。

（作用）本発明の水性インク組成物が、何故潤滑性に優れ、筆記
性能を向上させるか、詳細な作用機構は明らかではない
が、ボールペンの筆記時には、ボールとボールホルダー
間に強い機械的せん断力が作用し、ある種の成分の分子
破壊が発生し、その生成物がボール受座の摩耗を促進し
ていると考えられ９本発明のパラベンゾキノンは、かか
る分子破壊を防止することによりボール受座の摩耗を低
減させるものと推定される。

（実施例）次に本発明に使用する各成分について詳細に説明する。

着色剤としては、水性媒体に溶解する染料、または分散
する顔料であり、染料としては例えばエオシン（Ｃ１１
，４５３８０）、アシッドフロキシン（Ｃ，１，４５４
１０）、エリスロシン（ａ、工。

４５４３０）、タートラジン（ａ、１．１９１４０）、
アシッドバイオレット６Ｂ（０，工、４２６４０）゛、
ブリリアントブル−ＦＯＦ（０，工、４２０９０，１等
の酸性染料、バイオレツ）ＢＢ（０，工、２７０１０５
）、ダイレクトスカイブ／ｌ／　−５Ｂ　　（０，１，
２４４００）、ブラックＧ（０，工、１３５２５５）等
の直接染料、あるいはローダミンＢ（Ｃ，工、４５１７
０）、ローダミン６ＧＤＮ（Ｃ，工、４５１６０）。

メチルバイオレット　（Ｃ３工、４２５３５．）　　ビ
クトリアブル−ＥＯＨ（０，工、４２５９５）等の塩基
性染料があげられ、顔料としては、カーボンブラック及
びアゾ系、アンスラキノン系、縮合ポリアゾ系、チオイ
ンジゴ系、金Ｒ錯塩糸、フタロシアニン系等の有機顔料
があげられる。これら着色剤は。

インク全量に対し、１乃至２０重量％、好ましくは２乃
至１５重量％の範囲で使用される。

また、ペン先でのインク乾燥抑制、または前記染料の溶
解助剤として、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、チオジエチレングリコー
ル、グリセリン、ポリエチレンクリコール、トリエタノ
ールアミン等の水溶性有機溶剤を用いたり、インクの流
動性の改善あるいは前記顔料の分散安定化のために各種
界面活性剤、筆跡の滲み防止や前記顔料の保護コロイド
として、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルフ−ル水溶性樹脂及びフェノコラ宏息香酸す）　ＩＪウノ、等
の防腐剤，ベンゾトリアシール等の防錆剤を使用しても
よい。

次に，本発明の水性インク組成物の具体例について説明
する。以下の配合中の「部」の表示は。

重量部を表わす。

実施例１ウォーターブラック１００−Ｌ（０．１．３　５　２　
５５　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　５　　０．　　０　　
部エチレングリコ−／Ｌ’　　　　　　　　　１　０．
　０部グリセリン　　　　　　　　　　　１０．０部ゴ
ーセノー／Ｌ／ＧＬ−０５（ポリビニルアルコ−、しン
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　１．　０　　部パラベンゾキノン　　　　　
　　　　　０，０５部非イオン界面活性剤（ポリオキシ
エチレン／ニル　〕　エ　ノ　ー　ル　エ　ー　テ　ル
）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　０．ａ　
　ｆＪ安息香酸ナトリウム　　　　　　　　　Ｌ　０部
水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
２　　７．　　６　　５部前記成分を混合し，約７０゛
Ｃに加温しつつ攪拌溶解して黒インクを得た。

実施例２ビ　クトリア　　プ　／Ｖ　　−　　Ｂ　　Ｏ　　Ｈ　
　−（　　Ｃ．１．４　　２　　５　　９　　５　　）
３、　０部メチルバイオレット（ａ、工、／＆２５３５）０．５部
ジエチレングリコ−／ｌ／　　　　　　　　１０．０部
エチレングリコールモノメチルエーテル１、３−ブチレ
ングリコール　　　　　３．０部コリトンに−１７（ポ
リビニルピロリドン）１、　０部パラベンゾキノン　　　　　　　　　　０．１部非イオ
ン界面活性剤（ポリオキシエチレフラウリ　ル　エ　ー
　テ　ル）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　０　３　部フェノ−Ｎ　　　　　　
　　　　　　　　　Ｏ．　５部水　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　７　９．６部前記成分
を混合し，約６０°Ｃに加温しつつ攪拌溶解して青イン
クを得た。

実施例３アシッドフロキシン（０．工．４　５　４．１　０）　
２．　０部エオシンＧＨ（０．工．４５３８０）　　　
４．０部ポリエチレングリコ−／Ｌ／（分子ｆｉ２　ｏ
　ａ）１０、０部チオジエチレングリコ−／Ｖ　　　　　　１　０．　Ｏ
部黄色デキストリン　　　　　　　　　　３．０部パラ
ベンゾキノン　　　　　　　　　　１．０部モリブデン
酸リチウム　　　　　　　　１．　０部非イオン界面活
性剤（ポリオキシエチレフオレイ　ル　エ　ー　テ　ル
）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　０　５　部安息香酸ナトリウム　　　　　　
　　　１．　０部水　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　６　７．５部前記成分を混合し，約
７０゛Ｃに加温しつつ攪拌溶解して赤インクを得た。

実施例４エマコールブラックＣ（山陽色素製水分散型黒顔料）　
　　　　　　　　　　　　　　、３０．０部グリセリン
　　　　　　　　　　　　１　０．　０部コリトンに−
１７（ポリビニルピロリドンン１、　５部パラベンゾキノン　　　　　　　　　　　２．　０部非
イオン界面活性剤（ポリオキシエチレフオクチ　ル　〕
　エ　ノ　ー　ル　エ　ー　テ　ル）　　　　　　　　
　　　　　　　　　０　５　部フェノール　　　　　　
　　　　　　　　０．　２部水　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　５　５　８部前記成分を
混合し，室温で攪拌して黒インクを得た。

実施例のインクの効果を確認するために．次の様な比較
インクを作成した。

比較例１実施例１のインク成分中のパラベンゾキノンを同量の水
に置き換え，同様な方法で黒インクを得た。

比較例２実施例２のインク成分中のパラベンゾキノンを同量の水
に置き換え，同様な方法で青インクを得た。

比較例３実施例３のインク成分中のパラベンゾキノンを同■の水
に，モリブデン酸リチウムを同量のシリコーンＸ−２２
−３５１（信越化学製ポリエーテル変性シリコーン樹脂
ンにそれぞれ置き換え，同様な方法で赤インクを得た。

（発明の効果）以上の処方により得られた実施例１〜４及び比較例１〜
８のインクを０．５ｕ径の超硬合金ボー〃を備えた金属
性のチップと，軸内のインク貯蔵体とが繊維集束体加工
芯で連結されているタイプのボーＩＶヘンに所定量充填
したものを試料として、試験を行なった結果を表−１に
示す。

表−１く備考〉※Ｉ　　１００ｍ筆記毎のボールペンの電量測
定値からインク消費景を算出し、その値が４０岬７　１　０　０　ｍ以下になった点
を終点とし，筆記距離を求めた。

※２　筆記前と５００ｍｉ記後のボ−７出長さを測定し
，その差をボール沈み量とした。

※３　試料インク毎に５０本のボールペンを組立て、正
常に筆記できることを確認した後キャップを嵌めて王立
状態（チップを上向きンで２０日間放置した後、筆記試
験を行い。

インクドロップパックによる筆記不良（呑み込みンの本
数を調べた。

前記衣−１で明らかなように９本発明のパラベンゾキノ
ンを配合したインクは呑み込み不良等を発生させること
なく、水性ボールペンのチップ摩耗を減少させることに
より、筆記距離を大幅に延長させることができる。また
、モリブデン酸塩等の潤滑剤の併用により、ｍ−性能を
更に向上させることもできる。

Claims

【特許請求の範囲】

必須成分として着色剤、水及びパラベンゾキノンを含有
してなるボールペン用水性インク組成物。