JPS638629A - カメラの振動検出装置 - Google Patents

カメラの振動検出装置

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JPS638629A
JPS638629A JP61151194A JP15119486A JPS638629A JP S638629 A JPS638629 A JP S638629A JP 61151194 A JP61151194 A JP 61151194A JP 15119486 A JP15119486 A JP 15119486A JP S638629 A JPS638629 A JP S638629A
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JP
Japan
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circuit
signal
output
integrating
circuits
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Application number
JP61151194A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sumio
弘 角尾
Toru Nagata
徹 永田
Koichi Washisu
晃一 鷲巣
Kazuki Konishi
一樹 小西
Takashi Kawabata
隆 川端
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の利用分野) 本発明は、スチールカメラ、ビデオカメラの像安定のた
めに用いられる補償信号を検出し、出力するためのカメ
ラの振動検出装置に関するものである。
(発明の背景) 従来、カメラの像安定(像ブレ防止)のための制御装置
が提案されてきている。
これは一般にレンズ系を被部対象とし、該レンズ系の径
方向振動に応答させてこれを径方向に穆動制御すること
で像ブレを補正する制御機構として構成される場合が多
い。例えば、光軸(撮影光軸、ファインダー光軸)に対
してカメラが傾斜する方向の振動を加速度信号として検
出し、この加速度信号を信号処理系により積分して得た
変位信号(又は速度信号)に依存させて、前記レンズ系
の径方向移動制御を行なう方式のものとして前記カメラ
の像安定用の制御装置が構成される。
ここで前記像安定が必要とされるのは、所謂手ブレ振動
によってカメラが1〜151(z程度の比較的低周波数
で振動するのを補償するためであるから、この周波数帯
域の振動の補正が前記像安定に必要かつ十分な条件とな
る。したがって前記像安定のための制御装置特にその信
号処理系は、この手ブレ振動を示す1〜15Hz程度の
低周波振動を検出し、これに応答したレンズ系駆動のた
めの出力信号を出力するものとされる。
具体的には、前記の周波数帯域を通過させるバイパスフ
ィルター特性をもった積分回路が、前記信号処理系の要
素として用いられるのが普通である。ここでフィルター
特性をもつ積分回路とは、狭義の積分器自体がフィルタ
ー特性をもつ場合、あるいは積分器に独立したフィルタ
ー回路を接続する場合のいずれであってもよい。
ところで、前記したバイパスフィルター特性を有する積
分回路を用いる場合、そのローカット周波数付近の位相
誤差が制御精度に影響することがあるため、一般的には
より広い帯域通過特性を有する積分回路を用いて前記影
響の回避を保証することが行なわれる場合が多い。例え
ば、前記1〜15H2程度の低周波数振動に対しては0
.04〜0.I Hzから 150〜400 Hz程度
までの範囲の利得を保証するものとする場合が多い。
しかし前記広帯域通過のフィルター特性をもつ積分回路
を用いる場合には、反面において、手ブレ要因以外の情
報(例えばパンニング等の意図的な撮影行為に基ずく情
報、あるいはカメラに対する何等かの衝撃に基ずく情報
)等が該積分回路の人力に入り込み影響することを許容
する結果となって、像安定目的のための装置が手ブレ以
外の情報に応答するばかりでなく、レンズ系の安定がむ
しろ積極的に阻害されてしまう問題を招く難があり、ま
た十分低い周波数帯域(例えば前記した0、04Hz)
までカバーするフィルター特性を与えた場合には、積分
回路が長時定数となるためレンズ系振動の像ブレ補正が
定常状態になるまでに長時間(例えば前記0.04Hz
の時に25sec程度)かかつてしまい、実際のカメラ
使用の感覚に合わないという問題もあった。
(発明の目的) 本発明は、以上の観点からなされたものであり、その目
的は、上記した積分回路を用いてカメラの像ブレ補償の
ための制御信号を高精度に検出することと、手ブレ振動
以外の情報に基ずくレンズ系の不都合な8勅制御を除去
することと調整して、感触のよい像安定制御を実現でき
るカメラの振動検出装置を提供するところにある。
(発明の概要) 而して、かかる目的の実現のためになされた本発明より
なるカメラの振動検出装置の特徴は、カメラの手ブレ振
動に相応する加速度信号を積分するための積分回路を少
なくとも二以上並列に有しているカメラの撮動検出回路
であって、前記二以上の積分回路が夫々もつフィルター
特性のローカット周波数に差を設け、更に、これら二以
上の積分回路からの積分出力の差分をモニターするモニ
ター回路と、該モニター回路で検出した差分値に応じ前
記いずれかの積分回路の積分出力を選択して出力する出
力信号選択回路とを設けた構成をなすところにある。
本発明において、二以上の積分回路がフィルター特性の
ローカット周波数に差をもつとは、積分回路が二つの場
合を例にして言えば、一つの積分回路のもつローカット
周波数に対し、他の積分回路のローカット周波数が異な
る値に設定されていることをいう。
積分回路が上記フィルター特性をもつのは、該積分回路
を構成する積分器自体がフィルター特性をもつものであ
ってもよいし、また積分器とは独立したフィルター回路
を接続した構成のものであってもよい。
積分回路が三以上である場合は前記ローカット周波数は
順次に差をつけて与えられる。
フィルターはその時定数差の同一タイプフィルターでも
よいし、利得カットオフというより位相誤左手の領域差
のあるタイプの異なるものでもよい。
出力信号選択回路は、例えば、定常的にはモニターして
いるうちのローカット周波数が小なるフィルター特性を
もつ積分回路の積分出力を選択して位相誤差の影響を可
及的に小ならしめ、他方モニター回路で検出した差分が
予め定めたしきい値を超えた時には、ローカット周波数
が大なるフィルター特性をもつ積分回路の積分出力を選
択することで異常信号の影響を排除する構成のものとし
て与えられるが、この他、DC成分(直流成分)零から
の異常偏差を検知するものでもよい。
(発明の実施例) 以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
第5図は本発明が通用されるカメラの像安定制御装置の
構成概要−例を示すものである。本例は加速度信号に基
づいて、レンズ系撮動の補償のための積分速度信号を検
出する装置として構成された場合の例のものである。
図において、1はカメラの光軸に対する傾斜する方向の
振動を検出する加速度でンサーであり、この加速度セン
サーからの出力は信号処理回路2を通して速度信号に積
分され、レンズ系4を径方向に移動制御させるアクチュ
エータ3に入力される。これによってレンズ系4はカメ
ラの前記撮動とは反対方向に駆動され、該レンズ系を通
した像の安定が図られる。
第1図は、前記第5図の信号処理回路2として構成され
た本発明適用の制御回路を示しており、全体としては、
前記加速度信号を入力端子に受け、これを積分した速度
信号を出力端子6から出力する信号処理系をなしている
この第1図に示された制御回路は、大別すると次の4つ
の構成部分からなっている。
第一の構成部分は、高周波側の異常信号の入力時におけ
る誤動作防止のためのバイパスフィルタ16を含む。
その第二の構成部分は、入力加速度信号積分のための複
数の積分回路IB〜23を含む。
第三の構成部分は、前記積分回路19〜23からの出力
のモニターおよび信号選択のためのスイッチ40〜43
、ウィンドウコンパレータ44〜47を含む。
第四の構成部分は、低周波側の不要な信号を除去するた
めの8勤平均器52を含む。
まず第1図の制御回路における第一の構成部分について
説明する。
ここで7のウィンドウコンパレータは、過大な加速度入
力(例えばカメラの持ち上げ、持ち替え、電°源投入等
)があった時に積分値の飽和を防ぎかつそのショック後
の回路の回復を図るために、オアゲート18を介してリ
セット信号を出力する第1のリセット信号出力回路とし
て構成されたものである。
またオアゲート18を介しリヤ9843号を出力する本
例の第2のリセット信号出力回路は、バイパスフィルタ
ー16とウィンドウコンパレータ17との組合せ回路に
より構成されている。これは電源投入時等の8i端な状
態変化やパンニングによるカメラの方向転換等の行為を
上記ウィンドウコンパレータ7単独より厳密にピックア
ップして全体回路の誤動作を防ぐようにするためのもの
である。
前記の第1のリセット信号出力回路を構成するウィンド
ウコンパレータ7の具体的構成−例は第2図に示される
すなわち、入力端子8に入力信号を受け、この入力信号
が正に過大である場合、抵抗9.10によって予め設定
されている一定値との比較により比較器11が前記入力
信号の過大を検出することで該比較器11がr[J信号
を出力し、オアゲート12出力すなわちリセット信号を
「旧」にする。また負に過大な場合は抵抗13.14と
比較器15によフて、前記オアゲート12出力すなわち
リセット信号出力をrHi」にする。
第2のリセット信号出力回路の構成−例は第1図に示さ
れる。
すなわち、本例のバイパスフィルター16は例えば5H
z以上のバイパスフィルター特性をもつものとして構成
される。これは一般のカメラの手ブレ振動が1〜lOH
z程度のものとするとその強度分布は1〜2)IZが多
いため、前記バイパスフィルターにより該1〜211z
程度の範囲を除き、これ以上の周波数で、電源投入時等
の極端な状態変化やバンニングによるカメラの方向転換
等の行為に原因するであろう加速度信号の入力があった
時に、これをウィンドウコンパレータ17で検出し、前
記リセット信号出力を「旧」にするためである。
第二の構成部分は積分回路19〜23により構成されて
いる。
この五つの積分回路19〜23は、ローカット周波数が
順次段階的に異なって与えられているフィルター特性を
もつものの組合せをなしている。すなわち定常状態にお
ける各積分回路のローカット周波数は、積分回路19は
2 Hz、積分回路20はI Hz、積分回路21は0
.58Z、積分回路22は0.IO2,積分回路23は
O,QIHzである。
なおこれらの積分回路は、立上り時の安定に長時間を要
する傾向にあるからこれを出来るだけ抑制する目的から
、本例では各積分回路の立上りの際にその時定数を切換
る方式の構成をとっている。例えば積分回路22は初期
の8秒間の間はローカット周波数が0.5Hz以下Od
B/secの積分回路として働いて位相誤差を押えなが
ら初期エラーの早期減衰を行ない、その後前記定常状態
の積分回路として働くようにされている。同様に積分回
路19は初期1秒間3Hz、積分回路20は初期2秒間
2 Hz、積分回路21は初期4秒間IHz、積分回路
23は初期15秒間0.1)12のローカットフィルタ
ーとして初期エラーの早期減衰を行ない、その後定常状
態に移行される。
第3図は本例の前記積分回路の構成概要例を示しており
、演算増幅器24.コンデンサ25による積分器に長時
定数用抵抗26を組合せ、入力側に抵抗27を接続して
構成されている。入力端子30からの入力加速度信号は
該積分回路によって積分され速度信号として出力端子3
1より出力される。
第3図中の符合32はリセット信号入力端子を示してお
り、前述したオアゲート18からのリセット信号が伝え
られた時にスイッチ34をオンにして積分回路をクリア
ーし、リセット終了から再たび積分を行なわせるように
なっている。
なお本例では、リセット信号のフォールダウン(Fal
l−down )によって単安定マルチバイブレータ3
5を所定時間(例えば8秒間)発振さ−せ、そのQから
のr Hi」パルスで積分回路のスイッチ39をオン、
オフさせることで抵抗28を働かせ、積分回路22の例
では0.5Hzの短時定数積分を実現するようにしてい
る。又この積分回路22は8秒以降については定常動作
状態となるt(他の積分回路も定常動作状態となるに要
する時間長短時定数が異なる他は同様)ため、この定常
動作状態への移行時に第3図の端子37から信号(以下
定常状態穆行信号という)を出力させる。すなわち前記
単安定マルチバイブレータ35のQ出力と、リセット信
号の双方がオフとなった時にノアゲート36から前記端
子37の定常状態移行信号を出力させるようにしている
なお第3図における符合38で示したウィンドウコンパ
レータは、予め定めた値との比較によって積分回路の積
分飽和を検出し、該飽和時にはオアゲート33を介して
リセット動作を行なわせるようになっている。したがっ
てこのウィンドウコンパレータ38は第3のリセット信
号出力回路を構成するものである。
第1図に戻って説明すると、本例において前記の如く設
けられた複数の積分回路19〜23は、ローカット周波
数が異なるフィルター特性をもつように設定されている
各々の時定数の故に、定常動作状態となるには長時定数
側の積分回路の方が順次長い時間を必要とすることにな
る。
そこで本例においては、積分回路の立上り時(電源オン
時、リセット終了時)には高周波数帯域の防振のみを可
能とし、次いで各積分回路の定常状態への移行に合せ、
補償帯域をより低周波数側に広げている積分器へ順次切
換え移行させる方式としている。。
本例におけるこのための構成は、第3図において定常状
態移行終了時に出力される各積分回路の端子37から出
力される定常状警務行信号により、第1図中に示してい
るスイッチ40〜43を順次に切換えすることで行なわ
せる構成として与えられている。
すなわち、本例装置の立上り時から2秒後に積分回路2
0から出力される定常状態移行信号によりスイッチ40
を切換え、積分回路19からの出力を出力端子6に出力
している初期状態を、積分回路20からの出力を出力端
子6に出力する状態に移行させ、同様に順次出力の移行
が行なわれて前記制御が実現される。
次に、本例の制御回路の第三の構成部分掌なわち前記各
積分回路19〜23の積分出力の差分をモニターするモ
ニター回路、および該差分応じて前記いずれかの積分回
路の積分出力を選択して出力する出力信号選択回路につ
いて説明する。
本例のこのモニター回路および出力信号選択回路は、第
1図のスイッチ40〜43、差動ウィンドウらンパレー
タ44〜47によって構成されている。
上述したように、本発明においては、カメラの手ブレ振
動に対して像安定を図るために、一つには高精度制御を
目的として、位相誤差の除去に適した手ブレ振動の周波
数帯域(例えば1〜15Hz)に比べて十分広い周波数
帯域(例えばQ、0IHz〜)をカバーしたフィルター
特性を有する積分回路を準備している特徴がある。しか
しこのようなフィルター特性を有する積分回路のみを単
純に用いた場合には、本来像ブレ防止のための補償は不
要な手ブレ振動以外の要因に基ずく加速度信号(例えば
0.01〜I Hz)が混入し、この混入による弊害を
招くことがある。この場合、長時定数の積分回路はど手
ブレ振動以外の信号に応答してこれを積分してしまうし
、又その影響が長時定数故になかなか減衰されずに長時
間出力される。
そこでその弊害の除去を考慮しつつ前記長時定数の積分
回路の適切な使用を調整、実現することが望まれる。な
お上記のような高精度制御の実現と、対象外信号の混入
防止との二律背反的な要求を細かく調整するには、ロー
カット周波数の異なる積分回路を出来るだけ数多く設け
ることが実施態様上は好ましい。
以上の観点から構成された本例の信号出力選択回路の一
部をなす前記差動ウィンドウコンパレータ44〜47は
、例えばこのうちの差動ウィンドウコンパレータ47を
例にして説明すれば次のように動作するべく構成されて
いる。
いまこの差動ウィンドウコンパレータ47に積分回路2
2および23の出力が入力されているとする。この場合
、本例の制御回路全体の出力端子6からの出力信号は積
分回路23からの積分出力となる。
ここで0.25Hz〜0.01)IZの周波数を含む信
号が入力端子5から入力されたとすると、この入力信号
に応答して出力される積分回路22と積分回路23の出
力は、ローカット周波数が前者は0.1Hzであり後者
は0.01であることから前記0.25Hz〜G、01
Hzの周波数に対する応答性の相違から相応する差分を
生ずる。この様なことは特にパルスがステップ状である
入力があった時にその低周波成分において目立つ。すな
わち前者は10秒、後者は100秒以上に渡って過去入
力の成分を保持するように働く。この様に長時間の層厚
は使い勝手の悪さとなる。ここでこの差分が予め定めら
れている「しきい値」を超えたことを前記差動ウィンド
ウコンパレータ47が検出することで、該差動ウィンド
ウコンパレータ47はオアゲート47への出力を生じ、
前記積分回路23をリセットする。
上記差動ウィンドウコンパレータの構成−例は47を例
とすれば例えば第6図に示される。
すなわち差動増幅器80で2つの信号(積分回路22と
23からの信号)の差分を出し、この差をウィンドウコ
ンパレータ81で判別して上記2信号の差が予め定めた
設定値(しきい値)を超えた時に出力を生ずる。
なお本例における第6図中の抵抗82.コンデンサ83
は、検出に時定数をもたせるために設けられたものであ
り、(定常的)偏差を検出することに有効でこれにより
例えば2信号が高周波又は短時間で差があっても検知し
ないようにしている。
前記「しきい値」は、制御回路の全体において使用する
積分回路の数、フィルター特性等々に応じて適宜設計し
て与えられる。
これによりスイッチ43は初期状態(図示する状態)と
なり、全体制御回路の出力端子6からの積分出力信号は
積分回路22からの出力信号に切換えられる。そして二
つの積分回路の出力のモニターは、今度は差動ウィンド
ウコンパレータ46において積分21および22に対し
て行なわれることになる。このようにして、差動ウィン
ドウコンパレータ44〜47は、スイッチ40〜43の
切換え状態と関係して対応する積分回路の出力信号をモ
ニターし、必要に応じて(入力される信号状態に応じて
)差分を生ずる二つの積分回路の出力状態から対応する
積分回路のリセットをオアゲート48〜51を通して行
なうこととなる。
なお、前記した差動ウィンドウコンパレータ44〜47
は、例えば1秒程度の時定数をもたせることで動作安定
を図るようにしておくことが好ましい。
次に本例制御回路の第四の構成部分、すなわちカメラの
バンニング動作等に応答するような不適当な制御を排除
するための信号処理系について説明する。
この信号処理系の具体的目的は次のことにある。
例えば、カメラのバンニング時には、上記像ブレ安定制
御装置に入力される信号には像ブレ安定のために上記制
御装置が補償応答すべきでない「対象外信号」 (移動
状態を示す信号=意図的バンニング操作信号)を含むこ
とになる。
このような信号入力時には該「対象外信号」を除去して
像ブレ安定の制御を好ましく実現することが好ましい。
本例におけるこのための回路は、第1図の8勤平均器5
2.差動増幅器53およびスイッチ55により構成され
ている。
スイッチ55は第1図のモードにある場合は積分出力を
端子6からそのまま出力するが、B動平均器52が適正
に動作している場合には、該スイッチ55はライン54
(端子58)の信号により差動増幅器53からの出力を
端子6より出力するモードに切換えられるように構成さ
れている。
本例における8勤平均器52の詳細概要は第4図に示さ
れる。
この8勤平均器52は、まずリセット端子56へのリセ
ット信号の入力によりフリップフロップ回路(以下FF
と略称する)57をリセットして端子58の出力を「L
O」にすると共に、アナログシフトレジスタ59.60
のリセットおよびカウンタ61のリセットを行なう、こ
れにより該8勤平均器52はクリアされた初期状態とな
る。
この状態以降の当該移動平均器52に、入力端子62か
ら入力(この入力端子の入力は、前記信号出力選択回路
から選択出力される積分回路19〜23のいずれかから
の積分出力である)があると、この入力は、発振器63
からのクロックパルスに同期して順次上記アナログシフ
トレジスタ59にシリアル−イン(5erial−in
 )され、また同時に、もう一つのアナログシフトレジ
スタ60には、基準信号が端子72からクロックパルス
に同期してシリアル−イン(5erial−in )さ
れる。
なお本例においてのこのアナログシフトレジスタ60は
、後段の割算器69と協働して積分加算値を正規化する
ために用いられるものである。
すなわち後述するように加算器67を介し加算時間値信
号を出力することで、定常状態での穆動平均の算出だけ
でなく、該移動平均器52の立上り初期の略移動平均の
算出についても都合よく行なえる特徴的構成をもったも
のとされている。
上記一対のアナログシフトレジスタ59.60において
、入力された信号はクロックパルスの入力毎に順次入力
、シフト、更新され、入力端子62からシリアル−イン
された時系列信号が抵抗ネットワーク64.65により
並列情報に展開されてパラレル−アウト(parall
el out )されることになる。
そしてこのパラレル−アウト信号は抵抗ネットワーク6
4.65を介し所定の利得で加算器66゜67に入力さ
れ、次いで割算器69において、8勅加算値(加算器8
6からの人力)を加算時間値(加算器67からの入力)
で正規化し、最終的に移動平均器の出力信号として出力
することになる。
上記fjwJ平均の一例を示すと、例えば1秒の移動平
均を必要とする場合、0〜0.7秒間に対応したアナロ
グシフトレジスタ59からのパラレル−アウト信号を利
得1で、また0、7〜1.2秒間に対応した同信号は順
次減衰する割合でそれぞれ加算器66、67に入力させ
、前記加算および正規化を行なうことで1秒間の移動平
均信号を得ることができる。
なおまた上述の如く、本例の移動平均器52はアナログ
シフトレジスタ80により加算時間値を作り出している
ために、その立上りの初期の前記所定の移動平均のため
の時間に至る前から、相応する時間の移動平均信号(略
移動平均信号というものとする)を出力できるという特
徴もある。
第4図におけるフリップフロップ回路(FF)57は、
上記スイッチ55を切換え動作させる信号をライン54
(端子58)に出力するためのものであり、本例では上
記発振器63からのクロックパルスをカウンタ61で計
数し、例えば本例では上記1秒の移動平均を求めるタイ
プの移動平均器52のために0.8秒の時点でFFS7
をセットし、スイッチ5をを切換えさせるように構成さ
れている。
以上の構成をなす移動平均器5ブから出力される信号は
第1図の差動増幅器53に入力され、この差動増幅器5
3においては、積分器からの積分出力との差すなわちA
C成分(振動成分)を出力することになり、上記スイッ
チ5智が切換えられている場合には該AC成分が端子6
から出力される。なお上記の様に0.8秒のカウンタ計
数時点でスイッチ5(を切換える場合には、上記略移動
平均信号が0.8秒以降の聞出力されることになる。
以上のような移動平均器を用いた本例においては、積分
回路全体は、実買的にAC速度成分のみを像安定のため
の補償信号として出力できることとなり、極端には第7
図(C)に示すように一般の時定数フィルターより折り
返しサイドバンド(side band )有するが、
有効バンド外の周波数(逆数としての時間領域で言えば
1秒前以前の履歴)の排除化に優れた利得特性の補償信
号を作り出すことが出来るという特徴が得られる。特に
本例においては、上記抵抗ネットワーク64.65によ
り一部減衰利得(上記例では0.7〜1.2の範囲)を
もった移動平均を作るようにしているため、折り返しサ
イドバンドを減少できる特徴もある。
本例で用いられている移動平均器において、0〜0.7
秒間の信号を利得1で、また0、7〜1.2秒間に対応
した同信号は順次減衰する割合で加算器に入力させるよ
うにしている理由は次のことによる。
本例で用いられる移動平均器は、定性的には一定時間の
平均を出力するものであるが、その一定時間近くでの信
号が入力されるか否かによって平均値の精度は大きく異
なることになる(例えば上記1秒間平均ならば、その1
秒近くの信号が0.99秒前であったか1.01秒前で
あったかで平均値精度は異なる)。この問題は本例によ
うにカメラの手ブレ振動の検出に影響する移動成分の平
均的傾向を取り出す場合、特に比較約定時間の8動平均
として取り出し場合には好ましくない。
また上記移動平均器を単純な1秒間平均のもの(第7図
(d)参照)として構成すると、これは定量的には第7
図(C)に示されるような周波数特性を有する開題があ
る。すなわちIHzをナイキスト周波数とする特定周波
数毎に利得が急に変る傾向があり、その周波数近くの入
力に対し出力が極端に変化する。
ここで上記移動平均器を、例えば第7図(b)に示す様
に0.75秒〜1.25秒の範囲で減衰する方式のもの
とすると、第7図(a)に示す如く1秒平均の平均精度
を高め又特定周波数毎の利得の極端な変化を抑制した対
周波数の減衰がなめらかなフィルター特性をもつ移動平
均器とすることができる。
そこで本例においては上記のような減衰特性を有する移
動平均器を用いることとしたのである。また上記のよう
に0.7秒から減衰特性をもたせることでリセット後、
0.8秒後から約1.2Hzのフィルターとして、1秒
後から約IHzのフィルターとして、1.2秒後から0
.8Hzのフィルターとして上述のような対周波数、対
時間に対しなめらかなフィルターが実現できることとな
る。すなわち本例の移動平均器はフィルター特性、対時
間特性がなめらかであり、また1秒間またずに0.8秒
から出力を有効とできるという特徴を有する。
第1図において、上記移動平均器52と関連して設けら
れているウィンドウコンパレータ69は、この移動平均
器52からの出力(第4図の割算器68からの出力)が
異常に大きなりC成分を含む場合に、オアゲート51を
介し対応する長時定数積分器23をリセットするための
ものである。
つまりこのような出力が異常に大きなりC成分を含む場
合は、例えばパンニング等の動作に由来する情報が入力
端子5に入った場合であるから、このような情報を積分
出力の内に入れ込んでしまい長く履歴を留めている長時
定数積分器23をリセットすることで、カメラの手ブレ
振動の補償目的に関係しない信号の生成を防ぐようにし
ているのである。なお本例では同時にオアゲート70を
介して当該移動平均器52もリセットし、短時定数での
制御ができるようにしている。
以上述べた本実施例においては、カメラの手ブレに由来
した振動加速度を速度に積分して像安定のためのレンズ
系の移動制御用補償信号(速度信号)を出力する場合に
、実質的に手ブレの振動に由来する信号のみが入力され
ている時は高精度な像安定制御が実現され、他方手ブレ
以外の信号も混入する時には、かかる混入信号による不
都合な制御動作を生ずることがないようにできるという
特徴が得られる効果がある。
なお本発明は上記実施例の構成に限定されるものでない
ことは言うまでもなく、例えば、上述しているウィンド
ウコンパレータあるいはバイパスフィルタについては一
定程度の時定数をもつ特性のものとするのが好ましい場
合がある。
また本発明において用いられる積分回路は、その短長時
定数の変更は設計的に適宜の値とすることができるもの
であり、したがって短時間安定、長時間安定のバランス
の還択によって狭帯域通過のフィルター特性をもつ積分
回路を用いることもできる。
また上記実施例において用いている移動平均器は、スイ
ッチ40〜43に連動させることで多系列、長時定数の
組合せのものとすることもまたできるし、該移動平均器
により異常信号の入力が検出された場合に所定の積分回
路をリセットする他、積分器オフセット補正として、積
分器のオペアンプに対し、非反転入力端子の電圧として
又は反転入力端子への電流としてフィードバックする形
で補助入力的にDC成分を加減算するように構成しても
よい。
2階積分器あるいは積分器を2段とする構成でも、リセ
ット系、多段フィルターの考え方は同じであり設計上ど
ちらに本発明の構成をもたせるようにしてよいし、両者
に分担させるようにしてもよいことは言うまでもない。
(発明の効果) 本発明によれば、実際のカメラに生じている手ブレ振動
状態あるいはその他の取扱いに由来した状態に対応させ
て、異なるフィルター特性をもった複数の積分回路の内
から適正な積分回路を選択して像安定のための情報を検
出することが可能となり、高精度制御のために必要とさ
れるフィルター特性上の位相誤差の難の解消と、長時定
数フィルター特性のもを用いた時の像の不安定性とを場
合に応じ都合よく調整した補償信号の出力ができ、カメ
ラの像安定制御を実現する場合にその有用性は極めて大
なるものがある。
また移動平均器を用いたDC成分の除去、バイパスフィ
ルターを用いた異常信号に対するリセット制御等のため
の回路を組合せることによって、カメラの複雑な振動に
対してもダイナミックにかつ感触のよい像安定のための
制御を一層良好に実現することが可能となる効果もある
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明よりなるカメラの振動検出装置の構成概
要−例を示す図、第2図はウィンドウコンパレータの具
体的−例を示す図、第3図は時定数切換積分器の具体的
−例を示す図、第4図は移動平均器を示すブロック図、
第5図は本発明装置が適用されるカメラの像ブレ防止装
置の構成概要−例を示す図、第6図は差動ウィンドウコ
ンパレータの具体的構成−例を示す図、第7図(a)〜
(d)は本例における移動平均器の対周波数特性につい
て説明するための図である。 1:加速度センサー 2:信号処理回路3:アクチュエ
ータ 4:結像レンズ 5:入力端子    6:出力端子 7:ウィンドウコンパレータ 8:入力端子    9,10:抵抗 11:比較器     12ニオアゲート13.14:
抵抗    15:比較器16:バイパスフイ“ルタ 17:ウィンドウコンパレータ 18ニオアゲート19〜23;積分回路24:演算増幅
器   25ニコンデンサ26:長時定数用抵抗 27
.28:抵抗30:入力端子    31:出力端子3
2:リセット入力端子 33ニオアゲート   34:スイッチ35:単安定マ
ルチバイブレータ 36:ノアゲート37:出力端子 38:ウィンドウコンパレータ 39:スイッチ    40〜43:スイッチ44〜4
7:差動ウィンドウコンパレータ48〜51ニオアゲー
ト52:移動平均器53:差勅増幅器   54ニライ
ン 55:スイッチ    56ニリセツト端子57:リセ
ットフリップフロップ(FF)58:端子 59.60:アナログシフトレジスタ 61:カウンタ    62:入力端子63:発振器 64.65:抵抗ネットワーク 66.67;加算器   68:割算器69:ウィンド
ウコンパレータ 70ニオアゲート80:差動増幅器 81:ウィンドウコンパレータ 82:抵抗      83:コンデンサ第5図 第2図 2:信号処理回路 3:7クチユエータ 4:結像レンズ 8:入力端子 9.10:抵抗 ll:比較器 12ニオアゲート 13 、 +4 :抵抗 15:比較器 第4図 56:リセット端子 57:リセットフリップフロップ(FF)58:端子 5s 、 so :アナログシフトレジスタ6I:カウ
ンタ 62:入力端f− 63:発振器 84 、85 :抵抗ネットワーク 88 、87 :加算器 88:;li算器

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)カメラの手ブレ振動に相応する加速度信号を積分す
    るための積分回路を少なくとも二以上並列に有している
    カメラの振動検出回路であって、前記二以上の積分回路
    が夫々もつフィルター特性のローカット周波数に差を設
    け、更に、これら積分回路からの積分出力の差分をモニ
    ターするモニター回路と、該モニター回路で検出した差
    分値に応じ前記いずれかの積分回路の積分出力を選択し
    て出力する出力信号選択回路とを設けたことを特徴とす
    るカメラの振動検出装置 2)出力信号選択回路が、通常はローカット周波数が小
    なるフィルター特性をもつ積分回路の積分出力を選択し
    、前記モニター回路で検出した差分が予め定めたしきい
    値を超えた際にはローカット周波数が大なるフィルター
    特性をもつ積分回路の積分出力を選択するものであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載のカメラ
    の振動検出装置
JP61151194A 1986-06-27 1986-06-27 カメラの振動検出装置 Pending JPS638629A (ja)

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