JPS638443Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、揚穀しながら外周の選別網筒より
小米を漏下させて選別する縦型穀粒選別装置に関
するものである。

この考案は、上記の如き縦型穀粒選別機におい
て、選別時に発生する塵埃を効率よく取り除いて
作業環境の向上を図ろうとするものであつて、こ
の為、以下の如き技術的手段を講じた。

即ち、中央に揚穀螺旋筒１を回転可能に立設
し、該揚穀螺旋筒１外周には選別網筒２を嵌装
し、下部から供給される穀粒を揚穀螺旋筒１によ
り揚上しながら小米を選別網筒２から外方へ漏下
させ、残つた精粒を上方から取出すべく構成した
縦型穀粒選別機において、選別網筒２外方の小米
流下路３外側を網板４で仕切り該網板４と外側板
５間に吸引風路６を形成するとともに、該吸引風
路６下部を吸引排塵機７に連通してなる縦型穀粒
選別機の除塵装置の構成とする。

なお、図例において、揚穀螺旋筒１は、ギヤボ
ツクス８に回転可能に下部を支持され、上部は天
板９の軸受部１０で軸１１支されている。

選別網筒２は、下方をギヤボツクス８と一体の
枠１２に支持され、上部を仕切板１３に支持され
て立設している。

１４は供給タンクであつて、供給口１５から揚
穀螺旋筒１と選別網筒２間の選別路１６に穀粒を
案内供給すべく構成してある。

選別網筒２上端にはフランジ部を設け、その一
端を開口させて精粒排出口１７を形成してある。
１８は精粒タンクである。

１９は小米流下路３下部に設ける小米流下案内
板である。

２０は原動機であつて、伝動ベルト２１、入力
プーリ２２、軸２３を介してギヤボツクス８に伝
動すべく構成してある。

又、該軸２３は下方に延長して吸引排塵機７を
駆動すべく構成してある。２４は吸引排塵機７の
排出口である。

又、精粒タンク１８の背面にも吸塵口２５を設
けて吸引風路６と連通させてある。

選別網筒２と、両外側板５，５の間は、網板４
で仕切つて内方を小米流下路３に、又、外方は吸
引風路６に構成してある。

供給タンク１４から排出される穀粒は供給口１
５を介して選別路１６に供給されるとともに、揚
穀螺旋筒１によつて順次揚穀される。

この揚穀途中において、小米は周囲の選別網筒
２から外部の小米流下路３へ漏出するとともに下
方に落下し、小米流下案内板１９から機外に排出
される。

精粒は揚穀螺旋筒１によつて上方に揚穀され排
出口１７を介して精粒タンク１８へ供給される。

この選別作用中において発生する塵埃は、網板
４を介して吸引風路６に吸引され吸引排塵機７に
より機外に排出される。

更に、精粒タンク１８に落下する穀粒から発生
する塵埃も、該精粒タンク１８背面の吸塵口２５
から吸引風路６を介して吸引排塵機７により機外
に排出される。

この考案は、前述の如く構成するものであるか
ら、揚穀螺旋筒と選別網筒との間を移動する穀粒
の摩擦によつて生じる塵埃を選別網筒の全周から
効率良く吸引し、しかも、下方の排塵機にて確実
に排出できるものであるから、衛生的な作業環境
となる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すものであつて、第
１図は正断面図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図
である。 図中、記号１は揚穀螺旋筒、２は選別網筒、３
は小米流下路、４は網板、５は外側板、６は吸引
風路、７は吸引排塵機を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中央に揚穀螺旋筒を回転可能に立設し、該揚穀
   螺旋筒外周には選別網筒を嵌装し、下部から供給
   される穀粒を揚穀螺旋筒により揚上しながら小米
   を選別網筒から外方へ漏下させ、残つた精粒を上
   方から取出すべく構成した縦型穀粒選別機におい
   て、選別網筒外方の小米流下路外側を網板で仕切
   り該網板と外側板間に吸引風路を形成するととも
   に、該吸引風路下部を吸引排塵機に連通してなる
   縦型穀粒選別機の除塵装置。