JPS638213Y2

JPS638213Y2 -

Info

Publication number: JPS638213Y2
Application number: JP6115183U
Authority: JP
Priority date: 1983-04-22
Filing date: 1983-04-22
Publication date: 1988-03-11
Also published as: JPS59166673U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は釣り用えさ通し針に関するものであ
る。

［従来の技術］従来のえさ通し針は軸の先端をつぶして、矢じ
り状にし、その平面部に切欠を設けている。この
切欠部にハリスを引つ掛けて、えさの中を通して
使用している。

［考案が解決しようとする問題点］この従来技術では、針をえさから引抜くとき
に、えさの中身を引つ掛けたり、途中でハリスが
切欠部からはずれてしまうことが多く、不便であ
つた。

本考案は、この欠点を除くために考案されたも
のである。

［問題点を解決するための手段］本考案の釣り用えさ通し針は、以下の構成を有
する。

(イ) 最前部及び後端を除きほぼ直線状の鋼線を設
ける。

(ロ) 前記鋼線の最前部にフツクを設ける。

(ハ) 前記鋼線の後端に柄を設ける。

(ニ) 前記フツクの手前で、かつ、前記鋼線の長手
方向に溝を設ける。

(ホ) 前記溝の両側壁を貫通する軸部を設ける。

(ヘ) 前記軸部を中心に回動自在に運動できるベラ
を設ける。

(ト) ベラがフツク側に回動したときにフツクの末
端に接触し、フツクを閉じる。

［作用・効果］本考案によれば、ベラは回動自在であつて、フ
ツクを開閉するので、ハリスがえさの途中ではず
れることがなく、また、えさの中身を引つ掛ける
こともない。

［実施例］以下、添附の図面に基づき、本考案の一実施例
を説明する。

本考案の釣り用えさ通し針は、前部を除き、直
線状の鋼線１と、鋼線１の後端に位置する柄８か
らなる。

鋼線１の先端部にはフツク２が設けられてい
る。フツク２は側面から見ると全体がＶ字形であ
る。「Ｖ字」中央の最前部２ａはえさの中を通す
ので、とがつている。（実際は、図示のものより
も、もつととがらす方が好ましい。）フツク２の末端部３は、後に述べるベラ４のス
プーン４ａを受け止め易いようにややとがらせて
ある。

このフツク２に手前で、かつ、前記鋼線１の長
手方向に断面が緩い円弧からなる溝６が形成され
ている。

この溝６の両側面を貫通する軸部５が設定され
ている。軸部５を形成するには、例えば第３図に
示すように、両側壁の一部を溝方向に押圧すれば
よい。その他、図示しないが、ピンを貫通させる
こともできる。この軸部５にベラ４が回動自在に
取り付けられている。

ベラ４は、その一端が前記軸部５によつて回動
自在に取り付けられ、他端が遊端となつている。
遊端にはやや幅広のスプーン４ａが形成されてい
る。スプーン４ａには、第２図に示されているよ
うに、くぼみ４ｂが形成されていている。ベラ４
がフツク２を閉じたとき、このスプーンのくぼみ
４ｂが前記フツク２の末端３上部に接触する。ベ
ラ４は、第１図に矢印で表示した扇形の範囲内で
自由に回動する。

柄８は、鋼線１の後端に取り付けられる。図示
の例では、鋼線１の後端に突起７を設け、この突
起７を覆うように、合成樹脂でモールドしてい
る。柄８は合成樹脂の他、木や竹を利用すること
もできる。また、形状についても、図示している
直線状だけでなく、球状、リング状などにするこ
ともできる。

次に、本考案のえさ通し針の使用法を説明す
る。

まず、柄８を片手で持ち、もう片方の手で釣り
えさを持つ。フツク２をえさの中心に突き通し、
その後、柄８から手を放し、ベラを開きながらえ
さを通す予定のハリスをフツク２に引つ掛ける。
次に、再び、柄８を持ち、突き刺したえさから引
抜く。引抜くときには、べら４がフツクを閉じる
ため、ハリスがえさの途中でフツクから外れるこ
とがないし、また、えさの中身を引つ掛けること
もない。

このようにして、素早くえさへハリスを通すこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案一実施例の平面図である。第２
図は本考案一実施例の先端部の平面図である。第
３図は本考案一実施例の先端部の断面図である。
第４図は本考案一実施例の斜視図である。１……鋼線、２……フツク、３……フツク前
部、４……ベラ、５……軸、６……溝、７……突
起、８……柄。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (イ) 最前部及び後端を除きほぼ直線状の鋼線１を
設ける。 (ロ) 前記鋼線１の最前部にフツク２を設ける。 (ハ) 前記鋼線１の後端に柄８を設ける。 (ニ) 前記フツク２の手前で、かつ、前記鋼線１の
長手方向に溝６を設ける。 (ホ) 前記溝６の両側壁を貫通する軸部５を設け
る。 (ヘ) 前記軸部５を中心に回動自在に運動できるベ
ラ４を設ける。 (ト) ベラ４がフツク２側に回動したときにフツク
２の末端に接触し、フツク２を閉じる。以上のように構成した釣り用えさ通し針。