JPS637588B2 - - Google Patents
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- JPS637588B2 JPS637588B2 JP1903781A JP1903781A JPS637588B2 JP S637588 B2 JPS637588 B2 JP S637588B2 JP 1903781 A JP1903781 A JP 1903781A JP 1903781 A JP1903781 A JP 1903781A JP S637588 B2 JPS637588 B2 JP S637588B2
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Landscapes
- Disintegrating Or Milling (AREA)
- Drilling And Exploitation, And Mining Machines And Methods (AREA)
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Description
本発明は、静的破壊材に関するものである。
従来、コンクリート構造物や岩石を破壊する方
法としては、重錘の衝撃による機械的方法、或は
ダイナマイトのような爆薬の爆発力を利用した方
法が一般的に使用されて来た。しかしながら、こ
れらの方法は安全性、騒音、粉塵、振動等の理由
から例えば人家の近接した場所での使用ができな
いなどその実際の使用において多くの制約を伴
う。 本発明の目的は、上記従来方法の欠点を除去す
ることにあり、具体的には安全かつ容易に、しか
も公害を生ぜしめることなく安価な方法によつて
コンクリート構造物や岩石を破壊する方法を提供
することにある。 即ち本発明は、生石灰又は(及び)〓焼ドロマ
イトに、 第1群 糖類、多価アルコール、有機酸、有機酸
塩 第2群 苛性アルカリ、アルカリ塩類 第3群 カルシウムフルオロアルミネートを含む
水硬性材料、カルシウムサルフオアルミネート
を含む水硬性材料 なる3群の各群から選ばれた少なくとも1種を、
内割で第1群については0.05〜5重量%、第2群
については0.05〜10重量%、第3群については1
〜50重量%を組み合わせ混合してなる破壊材であ
る。 本発明の破壊材の使用方法について説明する
と、先ず破壊しようとするコンクリート構造物又
は岩石などにドリル等を使つて孔をあけ、この孔
に破壊材を水で混練後スラリーを充填するか又は
該スラリーをビニールチユーブ等の容器に充填し
この容器を孔の中に挿入する等の方法により行な
う。 前記生石灰又は〓焼ドロマイトスラリー充填の
場合は、当然流動性が問題になる。さらに生石灰
又は〓焼ドロマイトの消化が急速に行われるた
め、消化熱の発生により内部蓄熱し、その結果急
激に温度と水蒸気圧が高まつて、その圧力により
充填後のスラリーが噴出するという問題が生ず
る。この噴出防止のためには消化反応を適当に遅
延させ徐々に反応させることと、スラリーに硬化
性を付与して粉状化を防止することが必要であ
る。 即ち、本発明者等は生石灰又は〓焼ドロマイト
を破壊材として利用するに当り、前記スラリーに
おいて スラリーが、孔や空隙に注入可能な流動性を
もつこと、 スラリーが適度に遅延された消化時間をもつ
こと、 スラリーが、ある程度の硬化性をもつこと、 に留意した上で鋭意研究を重ねた。 本発明者らは、前記糖類、多価アルコール、有
機酸又は有機酸塩(第1群)存在下においてカル
シウムフルオロアルミネートを含む水硬性材料あ
るいはカルシウムサルフオアルミネートを含む水
硬性材料(第3群)に苛性アルカリ又はアルカリ
塩類(第2群)を併用添加することによりスラリ
ーに硬化性を付与することができ、さらに前記第
1群だけを添加した場合に比べて流動性を損わず
に著しく長く消化遅延できることを発見して本発
明を完成するに至つたのである。 第1群の添加は流動性の改善に効果がある。第
1群の添加量は内割で0.05〜5重量%、好ましく
は0.1〜2重量%である。5%を越えると効果は
頭打ちとなり流動性はこれ以上改善されず、しか
も添加物によつては消化遅延時間が著しく短くな
るものもある。0.05重量%未満では流動性の改善
はなされない。 第2群の添加は第1群と組合せた場合には消化
遅延について、第3群と組合せた場合には硬化性
の付与に効果がある。第2群の添加量は内割で
0.05〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%であ
る。0.05%未満では消化遅延、硬化性付与の双方
の点で効果が不十分となり、5%を越えると消化
遅延の効果が低下する。 第3群の添加は硬化性の付与と消化遅延につい
て効果を発揮する。第3群の添加量は内割で1〜
50重量%、好ましくは5〜30重量%である。1%
未満では硬化性の付与がなされず、50%を越える
と破壊性能を低下させる。 結局、本発明破壊材においては、 流動性については、上記添加物を添加しない
場合に比べ著しく流動性を改善し混水量を減ら
すことが可能となる。 消化遅延については、水を加えてスラリー状
に撹拌しても多少熱は伴うが、沸騰するに至ら
ず消化反応が徐々に進行して急激な反応は起ら
ない。 硬化性については、従来生石灰に硬化性を付
与する薬剤として知られるNa2SiF6より大きな
硬化性を付与するのが特徴である。 これにより噴出防止できると同時に、膨張性ス
ラリーを穿孔に充填後、有効にその極めて大きな
膨張圧を被破壊体の破壊に利用する上で都合が良
い。 次に実施例によつて本発明をさらに具体的に説
明する。 実施例 1 生石灰に表1の各種添加物を加え試験した結果
を表1に示す。
法としては、重錘の衝撃による機械的方法、或は
ダイナマイトのような爆薬の爆発力を利用した方
法が一般的に使用されて来た。しかしながら、こ
れらの方法は安全性、騒音、粉塵、振動等の理由
から例えば人家の近接した場所での使用ができな
いなどその実際の使用において多くの制約を伴
う。 本発明の目的は、上記従来方法の欠点を除去す
ることにあり、具体的には安全かつ容易に、しか
も公害を生ぜしめることなく安価な方法によつて
コンクリート構造物や岩石を破壊する方法を提供
することにある。 即ち本発明は、生石灰又は(及び)〓焼ドロマ
イトに、 第1群 糖類、多価アルコール、有機酸、有機酸
塩 第2群 苛性アルカリ、アルカリ塩類 第3群 カルシウムフルオロアルミネートを含む
水硬性材料、カルシウムサルフオアルミネート
を含む水硬性材料 なる3群の各群から選ばれた少なくとも1種を、
内割で第1群については0.05〜5重量%、第2群
については0.05〜10重量%、第3群については1
〜50重量%を組み合わせ混合してなる破壊材であ
る。 本発明の破壊材の使用方法について説明する
と、先ず破壊しようとするコンクリート構造物又
は岩石などにドリル等を使つて孔をあけ、この孔
に破壊材を水で混練後スラリーを充填するか又は
該スラリーをビニールチユーブ等の容器に充填し
この容器を孔の中に挿入する等の方法により行な
う。 前記生石灰又は〓焼ドロマイトスラリー充填の
場合は、当然流動性が問題になる。さらに生石灰
又は〓焼ドロマイトの消化が急速に行われるた
め、消化熱の発生により内部蓄熱し、その結果急
激に温度と水蒸気圧が高まつて、その圧力により
充填後のスラリーが噴出するという問題が生ず
る。この噴出防止のためには消化反応を適当に遅
延させ徐々に反応させることと、スラリーに硬化
性を付与して粉状化を防止することが必要であ
る。 即ち、本発明者等は生石灰又は〓焼ドロマイト
を破壊材として利用するに当り、前記スラリーに
おいて スラリーが、孔や空隙に注入可能な流動性を
もつこと、 スラリーが適度に遅延された消化時間をもつ
こと、 スラリーが、ある程度の硬化性をもつこと、 に留意した上で鋭意研究を重ねた。 本発明者らは、前記糖類、多価アルコール、有
機酸又は有機酸塩(第1群)存在下においてカル
シウムフルオロアルミネートを含む水硬性材料あ
るいはカルシウムサルフオアルミネートを含む水
硬性材料(第3群)に苛性アルカリ又はアルカリ
塩類(第2群)を併用添加することによりスラリ
ーに硬化性を付与することができ、さらに前記第
1群だけを添加した場合に比べて流動性を損わず
に著しく長く消化遅延できることを発見して本発
明を完成するに至つたのである。 第1群の添加は流動性の改善に効果がある。第
1群の添加量は内割で0.05〜5重量%、好ましく
は0.1〜2重量%である。5%を越えると効果は
頭打ちとなり流動性はこれ以上改善されず、しか
も添加物によつては消化遅延時間が著しく短くな
るものもある。0.05重量%未満では流動性の改善
はなされない。 第2群の添加は第1群と組合せた場合には消化
遅延について、第3群と組合せた場合には硬化性
の付与に効果がある。第2群の添加量は内割で
0.05〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%であ
る。0.05%未満では消化遅延、硬化性付与の双方
の点で効果が不十分となり、5%を越えると消化
遅延の効果が低下する。 第3群の添加は硬化性の付与と消化遅延につい
て効果を発揮する。第3群の添加量は内割で1〜
50重量%、好ましくは5〜30重量%である。1%
未満では硬化性の付与がなされず、50%を越える
と破壊性能を低下させる。 結局、本発明破壊材においては、 流動性については、上記添加物を添加しない
場合に比べ著しく流動性を改善し混水量を減ら
すことが可能となる。 消化遅延については、水を加えてスラリー状
に撹拌しても多少熱は伴うが、沸騰するに至ら
ず消化反応が徐々に進行して急激な反応は起ら
ない。 硬化性については、従来生石灰に硬化性を付
与する薬剤として知られるNa2SiF6より大きな
硬化性を付与するのが特徴である。 これにより噴出防止できると同時に、膨張性ス
ラリーを穿孔に充填後、有効にその極めて大きな
膨張圧を被破壊体の破壊に利用する上で都合が良
い。 次に実施例によつて本発明をさらに具体的に説
明する。 実施例 1 生石灰に表1の各種添加物を加え試験した結果
を表1に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
表1は添加物の添加による生石灰の消化遅延、
及び流動性の改善、及び硬化性付与への影響を示
している。 ここでは第1群としてシヨ糖、D−ソルビツ
ト、クエン酸、グルコン酸ソーダを、また第2群
として炭酸カリウム、苛性ソーダ、水酸化カリウ
ムを、また第3群として「材料A」、「材料B」を
それぞれ供試した。 表2は「材料A」の化学成分、表3は「材料
A」の鉱物組成、表4は「材料B」の化学成分、
表5は「材料B」の鉱物組成を示している。表1
から、第1群化合物を添加すると消化遅延と流動
性の改善に効果があることがわかる。またこれに
第2群化合物の1例として炭酸カリウムを併せて
添加するとそれぞれが単独で添加される場合に比
べ消化は相乗的に遅延している。但し、この場合
スラリーには硬化性がない。しかし、さらに第3
群のカルシウムフルオロアルミネート又はカルシ
ウムサルフオアルミネートを含む水硬性材料を使
用した場合には消化遅延がさらに大きくなるとと
もにスラリーには硬化性を生じる。 また第2群の化合物を添加しない場合には生石
灰類に多量の第3群のカルシウムフルオロアルミ
ネート又はカルシウムサルフオアルミネートを含
む水硬性材料を添加してもスラリーに硬化性を付
与できないし、充分な遅延時間も得ることができ
ない。カルシウムフルオロアルミネート又はカル
シウムサルフオアルミネートを含む水硬性材料の
代りに無水石こう、普通ポルトランドセメント或
はアルミナセメント等を用いた時は、これ等を添
加しない時より若干の消化遅延が見られるが硬化
性は生じない。 実施例 2 本実施例は現場におけるものである。 硬質貢岩採掘場において露天垂直面の奥行1m
及び2mの位置で垂直に深さ2m80cm、直径68
m/mのボーリング孔を10mにわたり1m間隔に
2列に穿孔した。これに内割でシヨ糖0.3%、炭
酸カリウム0.4%、カルシウムフルオロアルミネ
ートを含む水硬性材料「材料A」10%を混合した
生石灰を水比30%で混練した後、孔に充填して放
置した。30分後には、スラリーは硬化し始め24時
間後に確認したところ孔の周りに亀裂が入り、ブ
ルドーザーでリツピングが可能な状態となつてい
た。なお、当日の天候は気温26℃、晴れであつ
た。
及び流動性の改善、及び硬化性付与への影響を示
している。 ここでは第1群としてシヨ糖、D−ソルビツ
ト、クエン酸、グルコン酸ソーダを、また第2群
として炭酸カリウム、苛性ソーダ、水酸化カリウ
ムを、また第3群として「材料A」、「材料B」を
それぞれ供試した。 表2は「材料A」の化学成分、表3は「材料
A」の鉱物組成、表4は「材料B」の化学成分、
表5は「材料B」の鉱物組成を示している。表1
から、第1群化合物を添加すると消化遅延と流動
性の改善に効果があることがわかる。またこれに
第2群化合物の1例として炭酸カリウムを併せて
添加するとそれぞれが単独で添加される場合に比
べ消化は相乗的に遅延している。但し、この場合
スラリーには硬化性がない。しかし、さらに第3
群のカルシウムフルオロアルミネート又はカルシ
ウムサルフオアルミネートを含む水硬性材料を使
用した場合には消化遅延がさらに大きくなるとと
もにスラリーには硬化性を生じる。 また第2群の化合物を添加しない場合には生石
灰類に多量の第3群のカルシウムフルオロアルミ
ネート又はカルシウムサルフオアルミネートを含
む水硬性材料を添加してもスラリーに硬化性を付
与できないし、充分な遅延時間も得ることができ
ない。カルシウムフルオロアルミネート又はカル
シウムサルフオアルミネートを含む水硬性材料の
代りに無水石こう、普通ポルトランドセメント或
はアルミナセメント等を用いた時は、これ等を添
加しない時より若干の消化遅延が見られるが硬化
性は生じない。 実施例 2 本実施例は現場におけるものである。 硬質貢岩採掘場において露天垂直面の奥行1m
及び2mの位置で垂直に深さ2m80cm、直径68
m/mのボーリング孔を10mにわたり1m間隔に
2列に穿孔した。これに内割でシヨ糖0.3%、炭
酸カリウム0.4%、カルシウムフルオロアルミネ
ートを含む水硬性材料「材料A」10%を混合した
生石灰を水比30%で混練した後、孔に充填して放
置した。30分後には、スラリーは硬化し始め24時
間後に確認したところ孔の周りに亀裂が入り、ブ
ルドーザーでリツピングが可能な状態となつてい
た。なお、当日の天候は気温26℃、晴れであつ
た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 生石灰又は(及び)〓焼ドロマイトに、 第1群 糖類、多価アルコール、有機酸、有機酸
塩 第2群 苛性アルカリ、アルカリ塩類 第3群 カルシウムフルオロアルミネートを含む
水硬性材料、カルシウムサルフオアルミネート
を含む水硬性材料 なる3群の各群から選ばれた少なくとも1種を、
内割で第1群については0.05〜5重量%、第2群
については0.05〜10重量%、第3群については1
〜50重量%を組み合わせ混合してなる破壊材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1903781A JPS57135053A (en) | 1981-02-13 | 1981-02-13 | Breaking material |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1903781A JPS57135053A (en) | 1981-02-13 | 1981-02-13 | Breaking material |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57135053A JPS57135053A (en) | 1982-08-20 |
JPS637588B2 true JPS637588B2 (ja) | 1988-02-17 |
Family
ID=11988232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1903781A Granted JPS57135053A (en) | 1981-02-13 | 1981-02-13 | Breaking material |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57135053A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6081277A (ja) * | 1983-10-12 | 1985-05-09 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 静的破砕方法および静的破砕用膨脹性錠剤 |
JPS611793A (ja) * | 1984-06-13 | 1986-01-07 | 麻生セメント株式会社 | 脆性物体の破砕材 |
NL8502177A (nl) * | 1984-08-02 | 1986-03-03 | Nippon Mining Co | Werkwijze voor het verwijderen van aaneengekoekte, afgewerkte katalysator. |
JPS6185484A (ja) * | 1984-10-03 | 1986-05-01 | Asou Cement Kk | 脆性物体の破砕材 |
JPH02128092A (ja) * | 1988-11-05 | 1990-05-16 | Asou Cement Kk | 脆性物体の破砕材 |
JP2565577B2 (ja) * | 1990-02-21 | 1996-12-18 | 住友大阪セメント株式会社 | 遅効性静的破砕剤及びこれを用いた場所打ちコンクリート杭の杭頭処理工法 |
-
1981
- 1981-02-13 JP JP1903781A patent/JPS57135053A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57135053A (en) | 1982-08-20 |
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