JPS637570Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本願は、折り畳み椅子等の運搬台車に関するも
ので、特に折り畳み椅子の積み込み積み降しに便
利な運搬台車を提供するものである。

以下図面とともに本願の実施例を詳述すると、
Ａは横長方形状の底枠１の前後方向（短手方向）
に桟２を配設するとともに前記底枠１の下面隅部
位置にキヤスター車輪３を配設して成る車台４の
両側端部に縦長方形状の側枠５の中央部に縦桟６
を架設して成る１対の側部材７，７を立設すると
ともにこの側部材７，７の上端部間に補強杆８を
架設して成る台車本体、９は軸杆１０に好ましく
は内面が硬質材１１ｈによりかつ外面が軟質材１
１ｓにより形成された合成樹脂材料で構成された
短尺な中空状の多数の回転筒１１，１１，１１，
…を軸杆１０の全長周面を覆うようにかつ相互間
で互いに回転自在となるように嵌合して成る誘導
杆で、その第１誘導杆９ａが前記側枠５，５間の
前部に所要高さ位置で水平状に架設され、また第
２誘導杆９ｂが前記側部材７，７の縦桟６，６間
に前記第１誘導杆９ａより稍低い高さ位置で水平
状に架設されており、実施例では、前記第１、第
２誘導杆９ａ，９ｂとを上下２段に配設した場合
を示している。１２は前記誘導杆９に対応する軸
状の受部材で、その両端部が直角に屈曲されると
ともにその先端を前記縦桟６，６の外側面に、ま
た屈曲部を前記側枠５，５の後部外側面に夫々固
着することにより台車本体Ａの後面に横架されて
おり、この受部材１２も上下二段に配設されてい
る。１３は前記第２誘導杆９ｂの上方位置で前記
縦桟６，６間に架設された横軸で、この横軸１３
に椅子Ｂの転倒を阻止する縦長板状の止片１４の
端部が回転及び摺動可能に嵌合支持されている。
１５は側部材７，７の外面中央位置に設けた運搬
台車のハンドルである。

しかして折り畳み椅子Ｂを運搬台車に積み込む
場合には、折り畳んだ状態の椅子Ｂを横に立て例
えば足部ａを先端にし、背凭杆ｂを手持ちして、
先づ第１誘導杆９ａに椅子Ｂの側杆ｃを載置す
る。そしてこの状態で椅子Ｂを台車の後面方向へ
押圧するとともに椅子Ｂの側杆ｃを第２誘導杆９
ｂに載置しさらにこの状態で折り畳み椅子Ｂを押
し込む。この場合椅子Ｂの側杆ｃと接した第１誘
導杆９ａ及び第２誘導杆９ｂにおける回転筒１１
のみが回転しながら椅子の移動を案内して台車の
後部方向に誘導し、椅子Ｂの足部ａが受部材１２
に当接した状態で折り畳み椅子Ｂの運搬台車に対
する積み込みが完了する。このようにして多数の
折り畳み椅子を横に立てた状態で誘導杆９の長手
方向に重合して積み込みその積み込み量が横巾一
杯にならないときはそれらが横転しないように止
片１４で受止める。また折り畳み椅子Ｂを運搬台
車から下す場合には、上記の積み込み状態から背
凭杆ｂを手持して台車の前方へ引き出す。

以上の様に本願によれば、折り畳み椅子を載置
する誘導杆の外面が合成樹脂製の回転筒から成る
ので椅子の積み込み積み下しに際して椅子に損傷
を与えることなく、かつ積み込み積み下し時には
椅子と接している回転筒のみが回転するので、そ
の積み込み積み下しの作業が極めて容易に行なえ
るなどの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示し、第１図は総体斜視
図、第２図は縦断面図、第３図は誘導杆の拡大断
面図である。 図中３は車輪、４は車台、７は側部材、９ａ，
９ｂは誘導杆、１０は軸杆、１１は回転筒、１１
ｈは硬質材、１１ｓは軟質材、１２は受部材、Ａ
は台車本体、Ｂは折り畳み椅子である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 下面に車輪を配設した横長の車台の両側部に
   １対の側部材を立設するとともに、この１対の
   対向する側部材間に、軸杆に合成樹脂より成る
   短尺な回転筒を多数相互に回転自在に嵌合して
   成る第１誘導杆と第２誘導杆とを、第１誘導杆
   よりも第２誘導杆が稍低くなるように前後して
   架設し、かつ前記誘導杆に載置された折り畳み
   椅子を受止める受部材を前記側部材の後端部間
   に架設せしめて成る折り畳み椅子の運搬台車。 (2) 内面が硬質材で、外面が軟質材より成る回転
   筒を用いた実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の折り畳み椅子の運搬台車。