JPS637418Y2

JPS637418Y2 -

Info

Publication number: JPS637418Y2
Application number: JP10508984U
Authority: JP
Priority date: 1984-07-13
Filing date: 1984-07-13
Publication date: 1988-03-02
Also published as: JPS6122256U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は溶解した金属を砂型或は金型に給湯す
るため給湯機に取付けられて移動する鋳造用給湯
ラドルに関する。

（従来の技術）この種ラドルは、上面を開口し、その開口部の
周縁に設けた湯口から給湯するためラドルは傾倒
させて給湯するのを一般とする。

（考案が解決しようとする問題点）しかしかゝるラドルの傾倒はその流出湯の先端
を砂型或は金型の注湯口に一致させるのに困難を
来たすのみならず、流出湯の空気の巻込みが多く
なて製品に気泡を生じたり、或は湯温の低下が著
しくて均等な製品が得られない等の問題を有して
いた。

（問題点を解決するための手段）本考案は、かゝる問題点を改良するため湯口を
ラドルの下面に開口させ、而も開口部は密封する
ことなく貯湯湯されて給湯できるようにしたもの
で、下面に開口する湯口と該湯口に連なる湯路と
該湯路の上部に連なる貯湯室と、該貯湯室内に遊
嵌されるプランジヤとからなり、該プランジヤを
作動シリンダに連結して前記湯路の貯湯室に開口
する開口部の下面に位置する第１位置と、該開口
部の上面に位置する第２位置と前記貯湯室の底部
上に位置する第３位置とに順次往復動させたこと
を特徴とする。

（実施例）以下本考案の一実施例を図面に基いて説明する
と、１はラドルを示し、該ラドル１は下面に開口
する湯口２と該湯口２に連なる湯路３と、該湯路
３の上部に連なる貯湯室４と該貯湯室４内に遊嵌
されるプランジヤ５とから形成され、該ラドル１
はその外筐に設けたコラム６，６と、該コラム
６，６に取付けられる取付板７とを介して図示し
ない給湯機に固着されている。８は作動シリンダ
を示し、該シリンダ８は大径の第１ピストン９と
小径の第２ピストン１０とを上下に嵌挿し、第１
ピストン９のピストンロツド１１は第２ピストン
１０に当接させると共に第２ピストン１０のピス
トンロツド１２は、その一端を第１ピストン９に
嵌挿させて該ピストン９の上面に突出させ、その
他端をシリンダ８外に突出させて前記プランジヤ
５に連結させた。更にシリンダ８の一方の端蓋８
ａは前記取付板７に螺合した調整ねじ１３の端部
に設けた係合板１４に回動自在に取付けると共に
他方の端蓋８ｂは、ラドル１に固着される軸筒１
５内に嵌挿して調整ねじ１３の調整によりシリン
ダ８はラドル１に対して上下に調整自在に取付け
られてそのピストンロツド１２のストロークを調
整できるようにした。図中１６，１７はシリンダ
８の作動流体接続口を示す。

次にその作動を説明すると作動シリンダ８の作
動流体接続口１６，１７から作動流体を共に供給
した図示の状態即ちプランジヤ５の下面が湯路３
の貯湯室４に開口する開口部の下面に位置する第
１位置の状態において給湯機を作動させてそのラ
ドル１を溶湯炉内に挿入するとき炉内の溶湯は、
湯口２及び湯路３を介して貯湯室４内に流入し、
その流入をまつてラドル１を溶湯炉の湯面より上
に上昇させるとき貯湯室４内の溶湯は、湯路３の
貯湯室４に開口する開口部の下面に一致するまで
流出して開口部の下面に一致して貯湯される。こ
の段階で接続口１６からの作動流体の供給を閉じ
るとき第２ピストン１０は第１ピストン９を伴つ
て上昇して、第１ピストン９がシリンダの段部に
当接する停止によりプランジヤ５を前記開口部の
上面上に位置する第２位置に上昇して、湯面を開
口部の下面より下げるため貯湯室４内の溶湯はラ
ドルの移動によるも外部に流出することなくかく
てラドル１はその湯口２を型の注湯口一致するよ
うに移動される。この移動を俟つて接続口１７か
らの作動流体の供給を閉じると共に接続口１６か
らの作動流体を供給するとき第１ピストン９は第
２ピストン１０を伴つて、そのシリンダ内の段部
に当接するまで降下し、爾後はロツド１２の端面
に作動する流体圧によりプランジヤ５は貯湯室４
内に圧入されて、貯湯室４の底部上に位置する第
３位置まで降下して該室４内の溶湯を湯路３から
湯口２を介して注湯口に給湯するものである。

（考案の効果）このように本考案によるときは給湯ラドル１は
その湯口２を下面に開口させたから給湯に際しラ
ドルを傾ける必要がないと共に下面に開口する湯
口２は注湯口との一致を容易にして小さな注湯口
でも溶湯をこぼすことなく給湯できると共に給湯
に際し、外気との接触を少なくして冷却されるこ
となく給湯でき而も湯口２は湯路３を介して貯湯
室４に連通させて、該貯湯室４内に遊嵌されるプ
ランジヤ５の作動で給湯させたからその湯口２を
弁等により密封する必要がないため湯口２が溶湯
によつて損傷されることなく長期に渉つて有効に
作動する等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の位置実施例を示す断面図であ
る。１……ラドル、２……湯口、３……湯路、４…
…貯湯室、５……プランジヤ、８……作動シリン
ダ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

下面に開口する湯口と該湯口に連なる湯路と該
湯路の上部に連なる貯湯室と、該貯湯室内に遊嵌
されるプランジヤとからなり、該プランジヤを作
動シリンダに連結して前記湯路の貯湯室に開口す
る開口部の下面に位置する第１位置と、該開口部
の上面に位置する第２位置と前記貯湯室の底部上
に位置する第３位置とに順次往復動させたことを
特徴とする鋳造用給湯ラドル。