JPS637087B2 - - Google Patents
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- JPS637087B2 JPS637087B2 JP56178359A JP17835981A JPS637087B2 JP S637087 B2 JPS637087 B2 JP S637087B2 JP 56178359 A JP56178359 A JP 56178359A JP 17835981 A JP17835981 A JP 17835981A JP S637087 B2 JPS637087 B2 JP S637087B2
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- Japan
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- waste gas
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- styrene
- catalyst
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Landscapes
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Incineration Of Waste (AREA)
Description
本発明は、化学工場、塗料工場、印刷工場など
から出る廃ガスの処理方法に関し、さらに詳しく
言えば、これらの工場において、原料あるいは洗
浄用溶剤として広く使用されている揮発性炭化水
素類(特にベンゼン、トルエン、キシレンなど)
を低温で効率的に燃焼除去する廃ガスの処理方法
に関する。 これらの炭化水素類は揮発しやすいため、反応
時に反応器から、あるいは洗浄時に容器から、あ
るいは貯蔵時又は受液時にタンクからガスの状態
で大気中に放出されやすい。そのためガス化して
大気中に放出されたものは有害ガスとして環境を
悪化させ、その臭いはしばしば住民の苦情を惹起
する原因となつていた。 この問題の対策として、これまで、これらの有
害ガスを含む廃ガスを触媒の存在下に接触酸化し
たのち大気中に放出することが試みられている
が、その中で、特にすぐれた方法して、担体に担
持された白金系触媒を用いて行う接触酸化処理方
法が知られている。しかしこの技術は、処理温度
が約250℃以上という比較的高い温度でなければ、
上記有害ガスを完全に酸化できないという難点が
あつた。 すなわち、上記廃ガスを担体に担持された白金
系触媒を使用して完全に酸化処理するためには、
その廃ガスの、触媒層入口における温度を常時
250℃以上となるように昇温する必要があり、そ
のため大容量の電力による加熱、50Kg/cm2スチー
ムのような高圧スチームによる加熱、直接燃焼に
よる加熱、熱媒による加熱などの方法を適用する
必要があり、装置的に複雑となり所要熱エネルギ
ーが大となる点で経済的とは言えなかつた。また
この昇温を行う方法として、反応器入口ガスを反
応器出口ガスと熱交換させて予熱する方法があり
(特開昭50−4876号)、この方法においては、被処
理ガス中の可燃性物質の濃度が低いとき、反応器
出口ガスの熱量では、反応器入口ガスを触媒活性
温度まで昇温させることができないので、反応器
中に例えばケロシンの如き適当な可燃性物質を補
つて、反応器出口ガスの熱量を高め、これによつ
て反応器入口ガスを触媒活性温度にまで昇温させ
る手段が採用されている。しかし、この場合も触
媒活性温度は変わらず高温レベルに維持される必
要があり、上述した如く、経済性の面からみて満
足できるものとはいえなかつた。 本発明者らは、こうした従来の廃ガスの処理方
法の欠点ないしは難点を克服し、触媒層入口温度
を従来の触媒活性温度よりもできるだけ低くし、
かつ可燃性物質濃度が低くても廃ガスを完全に酸
化処理できる方法を開発するため検討を重ねた結
果、反応器入口ガス中にスチレンを存在させる
と、触媒層入口温度が、250℃より大幅に低い180
℃であつても廃ガスを完全に接触酸化処理できる
という事実を見出し、さらにスチレンの含量につ
いての検討を行つて、その好適な範囲を見出し
た。本発明はこの知見に基づいてなされるに至つ
たものである。 すなわち本発明は、完全燃焼温度が250℃以上
である揮発性炭化水素を含む廃ガスを、白金系触
媒によつて接触酸化処理するに当り、その廃ガス
にスチレンを含有させて行うことを特徴とする廃
ガスの処理方法を提供するものである。 本発明において処理される廃ガスは、白金系触
媒存在下におけるそれ自身の完全燃焼温度が250
℃以上である揮発性炭化水素、例えばベンゼン、
トルエン、キシレンなどの有害ガスを含有するも
のである。この廃ガス中に、所定量のスチレンを
含有させておくことにより、前記完全燃焼温度
(酸化処理するに必要な触媒層入口ガス温度)を
180℃まで下げることができる。なお、添加する
スチレンはスチレン単独でも、スチレン含有ガス
として添加してもよい。 この場合、発明者らの詳細な検討によれば、上
記廃ガスを完全に酸化処理するに必要な触媒層入
口ガス温度Ti(℃)は250℃以上であるが、スチレ
ンの添加によつてTiは低下し、スチレン濃度Ci
(vol ppm)と次式 Ci250−Ti/0.14 ………() の関係を保つていれば、Tiが250℃より低くても
180℃以上の範囲であれば、その廃ガスを完全に
接触酸化処理することができる。 このように本発明方法は、被処理ガス流の温度
が低すぎて触媒活性温度にまで達しないとき、そ
のガス流の温度を上昇させるために可燃性物質を
添加するような前述の従来技術とは性質が異な
り、被処理ガス流に特定の可燃性物質を添加する
ことにより、そのガス流の完全燃焼に必要な触媒
層入口温度を逆に低下させるものである。 本発明において触媒としては、粒状あるいはハ
ニカム状などの形状で、アルミナ、シリカ、シリ
カ−アルミナ、ゼオライトなどからなる多孔質担
体に担持された白金系触媒が好適に用いられる。 本発明における処理ガス量は、装置の大きさ、
触媒量などによつて異なるが、触媒層入口基準の
空間速度(SV)で表わして、通常5000〜50000
1/Hr、好ましくは10000〜30000 1/Hrの範
囲である。 以下図面を参照しながら本発明をさらに詳細に
説明する。 図面は本発明の廃ガスの処理方法の1実施態様
を示すフローシートである。揮発性炭化水素、例
えばベンゼン、トルエン、キシレンなどを含む廃
ガスは、爆発範囲を避けるためもしくは触媒層温
度を触媒の許容温度内に抑えるために、必要に応
じてさらに空気などが混入されたのち、管1より
主管3にブロワー4にて吸引導入され、このと
き、同時にスチレン又はスチレンを含むガスが管
2より主管3に吸引導入される。主管3の、スチ
レンを混合された混合ガスはブロワー4によつて
熱交換器5に導入され、ここで反応器7からの出
口ガス流と熱交換に付され、次いで予熱器6で
180℃以上で250℃より低い温度にまで加熱された
のち、白金系触媒層を有する反応器7に導入され
酸化処理に付される。なお、ここで、熱交換器5
の使用は、熱経済上の理由によるものであり本発
明の実施に必要不可欠のことではない。 主管3における混合ガスの1例としてスチレン
200〜500ppm、ベンゼン、トルエン、キシレンは
合計で1〜1000ppmの濃度のものがあげられる
が、酸化処理に伴う反応器内の温度上昇が触媒の
耐熱温度を超えない限り、上記濃度以上含まれて
いてもよい。残部は不活性ガスでもかまわない。
なお、酸素は混合ガス中の可燃成分を完全燃焼さ
せるだけの量は必要であり、通常15vol%以上含
まれるのが好ましい。 本発明において、反応器7の入口温度は180℃
以上250℃を越えない温度であれば十分である。
反応器入口温度が180℃未満では混合ガス中のス
チレンも酸化されず、したがつて処理しようとす
る廃ガス中のベンゼン、トルエン、キシレンなど
の有害ガスは全く酸化されず、本発明の目的は達
せられない。 反応器7からの出口ガス流は入口ガス流以上の
温度を有しているので熱交換器5に送られ、ブロ
ワー4によつて吸引される被処理混合ガスの加熱
に用いられ、必要ならさらに熱回収を行つた上、
管8から、無害化、無臭化されたガスとして大気
中に放出される。 本発明において、予熱器6には通常、10〜35
Kg/cm2の圧力のスチームを用いるのが操作上便利
であるが、電気加熱、直接燃焼加熱、熱媒加熱な
どのいずれの方法を用いてもよい。 上述のように、本発明によれば、白金系触媒を
用いて、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの揮
発性炭化水素を含む廃ガスを酸化処理するに際
し、スチレン又はスチレンを含むガスを混合して
から、この混合ガスを酸化処理することにより、
その廃ガス単独で処理する場合よりもかなり低い
触媒層入口温度で廃ガスを完全に酸化処理するこ
とができる。また、有害ガス濃度が比較的低濃度
のときでも効率よく酸化処理することができる。
したがつてこの発明の方法は、化学工場、塗料工
場、印刷工場などから出る廃ガスの浄化処理方法
として好適である。 次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明
する。 実施例 1〜4 実質的に図面に示すと同様のフローシートに従
い第1表に示す如き種々の濃度のベンゼン、トル
エン、キシレンを含む廃ガスを、スチレンを含む
ガスと混合して触媒層入口温度180〜230℃で処理
した。触媒としてはシリカ−アルミナの球形担体
(直径3〜5mm)に100g当り0.2〜0.3gの白金を
担持したものを用いた。これを約1m3の触媒層に
おさめ空間速度(標準状態基準)は約15000 1/
Hrとし触媒層入口の種々のスチレン濃度と温度
について接触酸化処理を行い出口ガス中のスチレ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレンの濃度を測定
した。その結果を第1表に示した。
から出る廃ガスの処理方法に関し、さらに詳しく
言えば、これらの工場において、原料あるいは洗
浄用溶剤として広く使用されている揮発性炭化水
素類(特にベンゼン、トルエン、キシレンなど)
を低温で効率的に燃焼除去する廃ガスの処理方法
に関する。 これらの炭化水素類は揮発しやすいため、反応
時に反応器から、あるいは洗浄時に容器から、あ
るいは貯蔵時又は受液時にタンクからガスの状態
で大気中に放出されやすい。そのためガス化して
大気中に放出されたものは有害ガスとして環境を
悪化させ、その臭いはしばしば住民の苦情を惹起
する原因となつていた。 この問題の対策として、これまで、これらの有
害ガスを含む廃ガスを触媒の存在下に接触酸化し
たのち大気中に放出することが試みられている
が、その中で、特にすぐれた方法して、担体に担
持された白金系触媒を用いて行う接触酸化処理方
法が知られている。しかしこの技術は、処理温度
が約250℃以上という比較的高い温度でなければ、
上記有害ガスを完全に酸化できないという難点が
あつた。 すなわち、上記廃ガスを担体に担持された白金
系触媒を使用して完全に酸化処理するためには、
その廃ガスの、触媒層入口における温度を常時
250℃以上となるように昇温する必要があり、そ
のため大容量の電力による加熱、50Kg/cm2スチー
ムのような高圧スチームによる加熱、直接燃焼に
よる加熱、熱媒による加熱などの方法を適用する
必要があり、装置的に複雑となり所要熱エネルギ
ーが大となる点で経済的とは言えなかつた。また
この昇温を行う方法として、反応器入口ガスを反
応器出口ガスと熱交換させて予熱する方法があり
(特開昭50−4876号)、この方法においては、被処
理ガス中の可燃性物質の濃度が低いとき、反応器
出口ガスの熱量では、反応器入口ガスを触媒活性
温度まで昇温させることができないので、反応器
中に例えばケロシンの如き適当な可燃性物質を補
つて、反応器出口ガスの熱量を高め、これによつ
て反応器入口ガスを触媒活性温度にまで昇温させ
る手段が採用されている。しかし、この場合も触
媒活性温度は変わらず高温レベルに維持される必
要があり、上述した如く、経済性の面からみて満
足できるものとはいえなかつた。 本発明者らは、こうした従来の廃ガスの処理方
法の欠点ないしは難点を克服し、触媒層入口温度
を従来の触媒活性温度よりもできるだけ低くし、
かつ可燃性物質濃度が低くても廃ガスを完全に酸
化処理できる方法を開発するため検討を重ねた結
果、反応器入口ガス中にスチレンを存在させる
と、触媒層入口温度が、250℃より大幅に低い180
℃であつても廃ガスを完全に接触酸化処理できる
という事実を見出し、さらにスチレンの含量につ
いての検討を行つて、その好適な範囲を見出し
た。本発明はこの知見に基づいてなされるに至つ
たものである。 すなわち本発明は、完全燃焼温度が250℃以上
である揮発性炭化水素を含む廃ガスを、白金系触
媒によつて接触酸化処理するに当り、その廃ガス
にスチレンを含有させて行うことを特徴とする廃
ガスの処理方法を提供するものである。 本発明において処理される廃ガスは、白金系触
媒存在下におけるそれ自身の完全燃焼温度が250
℃以上である揮発性炭化水素、例えばベンゼン、
トルエン、キシレンなどの有害ガスを含有するも
のである。この廃ガス中に、所定量のスチレンを
含有させておくことにより、前記完全燃焼温度
(酸化処理するに必要な触媒層入口ガス温度)を
180℃まで下げることができる。なお、添加する
スチレンはスチレン単独でも、スチレン含有ガス
として添加してもよい。 この場合、発明者らの詳細な検討によれば、上
記廃ガスを完全に酸化処理するに必要な触媒層入
口ガス温度Ti(℃)は250℃以上であるが、スチレ
ンの添加によつてTiは低下し、スチレン濃度Ci
(vol ppm)と次式 Ci250−Ti/0.14 ………() の関係を保つていれば、Tiが250℃より低くても
180℃以上の範囲であれば、その廃ガスを完全に
接触酸化処理することができる。 このように本発明方法は、被処理ガス流の温度
が低すぎて触媒活性温度にまで達しないとき、そ
のガス流の温度を上昇させるために可燃性物質を
添加するような前述の従来技術とは性質が異な
り、被処理ガス流に特定の可燃性物質を添加する
ことにより、そのガス流の完全燃焼に必要な触媒
層入口温度を逆に低下させるものである。 本発明において触媒としては、粒状あるいはハ
ニカム状などの形状で、アルミナ、シリカ、シリ
カ−アルミナ、ゼオライトなどからなる多孔質担
体に担持された白金系触媒が好適に用いられる。 本発明における処理ガス量は、装置の大きさ、
触媒量などによつて異なるが、触媒層入口基準の
空間速度(SV)で表わして、通常5000〜50000
1/Hr、好ましくは10000〜30000 1/Hrの範
囲である。 以下図面を参照しながら本発明をさらに詳細に
説明する。 図面は本発明の廃ガスの処理方法の1実施態様
を示すフローシートである。揮発性炭化水素、例
えばベンゼン、トルエン、キシレンなどを含む廃
ガスは、爆発範囲を避けるためもしくは触媒層温
度を触媒の許容温度内に抑えるために、必要に応
じてさらに空気などが混入されたのち、管1より
主管3にブロワー4にて吸引導入され、このと
き、同時にスチレン又はスチレンを含むガスが管
2より主管3に吸引導入される。主管3の、スチ
レンを混合された混合ガスはブロワー4によつて
熱交換器5に導入され、ここで反応器7からの出
口ガス流と熱交換に付され、次いで予熱器6で
180℃以上で250℃より低い温度にまで加熱された
のち、白金系触媒層を有する反応器7に導入され
酸化処理に付される。なお、ここで、熱交換器5
の使用は、熱経済上の理由によるものであり本発
明の実施に必要不可欠のことではない。 主管3における混合ガスの1例としてスチレン
200〜500ppm、ベンゼン、トルエン、キシレンは
合計で1〜1000ppmの濃度のものがあげられる
が、酸化処理に伴う反応器内の温度上昇が触媒の
耐熱温度を超えない限り、上記濃度以上含まれて
いてもよい。残部は不活性ガスでもかまわない。
なお、酸素は混合ガス中の可燃成分を完全燃焼さ
せるだけの量は必要であり、通常15vol%以上含
まれるのが好ましい。 本発明において、反応器7の入口温度は180℃
以上250℃を越えない温度であれば十分である。
反応器入口温度が180℃未満では混合ガス中のス
チレンも酸化されず、したがつて処理しようとす
る廃ガス中のベンゼン、トルエン、キシレンなど
の有害ガスは全く酸化されず、本発明の目的は達
せられない。 反応器7からの出口ガス流は入口ガス流以上の
温度を有しているので熱交換器5に送られ、ブロ
ワー4によつて吸引される被処理混合ガスの加熱
に用いられ、必要ならさらに熱回収を行つた上、
管8から、無害化、無臭化されたガスとして大気
中に放出される。 本発明において、予熱器6には通常、10〜35
Kg/cm2の圧力のスチームを用いるのが操作上便利
であるが、電気加熱、直接燃焼加熱、熱媒加熱な
どのいずれの方法を用いてもよい。 上述のように、本発明によれば、白金系触媒を
用いて、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの揮
発性炭化水素を含む廃ガスを酸化処理するに際
し、スチレン又はスチレンを含むガスを混合して
から、この混合ガスを酸化処理することにより、
その廃ガス単独で処理する場合よりもかなり低い
触媒層入口温度で廃ガスを完全に酸化処理するこ
とができる。また、有害ガス濃度が比較的低濃度
のときでも効率よく酸化処理することができる。
したがつてこの発明の方法は、化学工場、塗料工
場、印刷工場などから出る廃ガスの浄化処理方法
として好適である。 次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明
する。 実施例 1〜4 実質的に図面に示すと同様のフローシートに従
い第1表に示す如き種々の濃度のベンゼン、トル
エン、キシレンを含む廃ガスを、スチレンを含む
ガスと混合して触媒層入口温度180〜230℃で処理
した。触媒としてはシリカ−アルミナの球形担体
(直径3〜5mm)に100g当り0.2〜0.3gの白金を
担持したものを用いた。これを約1m3の触媒層に
おさめ空間速度(標準状態基準)は約15000 1/
Hrとし触媒層入口の種々のスチレン濃度と温度
について接触酸化処理を行い出口ガス中のスチレ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレンの濃度を測定
した。その結果を第1表に示した。
【表】
比較例 1〜2
触媒層入口のスチレン濃度を前述の()式で
規定される濃度の下限未満とした以外は実施例と
同じ条件でベンゼン、トルエン、キシレンを含む
廃ガスを処理した。触媒層入口温度が180℃と230
のときの結果の一部を第2表に示す。 比較例 3 触媒層入口温度を175℃とした以外は実施例1
と同じ条件でベンゼン、トルエン、キシレンを含
む廃ガスを処理した。結果を比較例1〜2と同じ
く第2表に示す。
規定される濃度の下限未満とした以外は実施例と
同じ条件でベンゼン、トルエン、キシレンを含む
廃ガスを処理した。触媒層入口温度が180℃と230
のときの結果の一部を第2表に示す。 比較例 3 触媒層入口温度を175℃とした以外は実施例1
と同じ条件でベンゼン、トルエン、キシレンを含
む廃ガスを処理した。結果を比較例1〜2と同じ
く第2表に示す。
図面は本発明の1実施態様を示すフローシート
である。
である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 完全燃焼温度が250℃以上である揮発性炭化
水素を含む廃ガスを、白金系触媒によつて接触酸
化処理するに当り、その廃ガス中にスチレンを含
有させて行うことを特徴とする廃ガスの処理方
法。 2 揮発性炭化水素が、ベンゼン、トルエン及び
キシレンからなる群から選ばれた少なくとも1種
である特許請求の範囲第1項記載の廃ガスの処理
方法。 3 接触酸化処理を行う触媒層入口の廃ガス温度
Ti(℃)が180℃以上250℃未満であり、かつ触媒
層入口の廃ガス中のスチレン濃度Ci(vol ppm)
を式 Ci=250−Ti/0.14 で規定される濃度以上とした特許請求の範囲第1
項又は第2項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56178359A JPS5881427A (ja) | 1981-11-09 | 1981-11-09 | 廃ガスの処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56178359A JPS5881427A (ja) | 1981-11-09 | 1981-11-09 | 廃ガスの処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5881427A JPS5881427A (ja) | 1983-05-16 |
JPS637087B2 true JPS637087B2 (ja) | 1988-02-15 |
Family
ID=16047105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56178359A Granted JPS5881427A (ja) | 1981-11-09 | 1981-11-09 | 廃ガスの処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5881427A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105107503A (zh) * | 2015-09-01 | 2015-12-02 | 黎明化工研究设计院有限责任公司 | 一种用于含胺类废气燃烧处理的负载型催化剂 |
CN106606917B (zh) * | 2015-10-22 | 2019-04-26 | 中国石油化工股份有限公司 | 甲苯氧化尾气治理的方法和装置 |
-
1981
- 1981-11-09 JP JP56178359A patent/JPS5881427A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5881427A (ja) | 1983-05-16 |
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