JPS6368306A - ドリル装置 - Google Patents

ドリル装置

Info

Publication number
JPS6368306A
JPS6368306A JP61210603A JP21060386A JPS6368306A JP S6368306 A JPS6368306 A JP S6368306A JP 61210603 A JP61210603 A JP 61210603A JP 21060386 A JP21060386 A JP 21060386A JP S6368306 A JPS6368306 A JP S6368306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thrust
ring
drill spindle
support ring
drill
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP61210603A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0520203B2 (ja
Inventor
Yasumasa Oki
泰正 大木
Osamu Asano
浅野 理
Toshio Mikitani
俊雄 御器谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Kohki Co Ltd
Original Assignee
Nitto Kohki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Kohki Co Ltd filed Critical Nitto Kohki Co Ltd
Priority to JP61210603A priority Critical patent/JPS6368306A/ja
Priority to US07/082,351 priority patent/US4820088A/en
Priority to KR1019870008764A priority patent/KR910004547B1/ko
Publication of JPS6368306A publication Critical patent/JPS6368306A/ja
Priority to US07/186,228 priority patent/US4793746A/en
Publication of JPH0520203B2 publication Critical patent/JPH0520203B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drilling And Boring (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は穿孔刃物による切り屑の排出性能を改良したド
リル装置に関するものである。
〔従来技術〕
先端に切り刃を有する環状カッタやツイストドリルなど
の穿孔刃物は、その切り刃に連なる溝を外周に備え、穿
孔作業によって生ずる切り屑をその溝に沿って穴の外へ
排出する。このようにして穴の外に排出される切り屑は
、被穿孔材料、切削速度、及び穿孔刃物の送り速度など
によって異なるが、通常は所定の長さをもって連続的に
排出される。
ところで、ドリルスピンドルの送り速度をほぼ一定にし
て穿孔刃物に推力を与えると、連続的に穴の外に排出さ
れる切り屑は比較的長く連なり、その自重及び排出抵抗
の増大によって切り屑の排出性能が低下して、切り屑が
穴と穿孔刃物との間に詰まり、それによって増大する切
削抵抗により快削性が損なわれて穿孔作業効率が低下し
、更には、切り刃が異常に摩耗したり、その摩擦熱によ
って切り刃が鈍るという問題があった。この点に関する
簡便な対策として、従来は、穿孔刃物の上方に位置する
ケーシングに、連続的に連なる切り屑と当接可能なよう
に障壁部材を固定し、斯る障壁部材に切り屑が当接する
ときの衝撃や抵抗によって切り肩を強制的に折断する技
術が提案されているが、そのような障壁部材を穿孔刃物
の近傍に設けるとそれが穿孔作業の邪魔になるばかりか
、螺旋状を呈したりうねったりして、連続的に排出され
る切り屑が確実に障壁部材に当接する保証はない。また
、穿孔刃物の内部を通して高圧切削油を供給し、その圧
力で切り屑を切削油と共に流し出すようなガンドリルを
用いることもできるが、その場合には専用の工作機械や
工具ヘッドが必要とされ、携帯可能なものや比較的小型
のボール盤などのドリル装置には適用不可能である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
連続的に連なって穴から排出される切り肩を強制的に切
断する簡便な手段として上記した障壁部材を用いると、
それが穿孔作業の邪魔になるばかりか、切り屑が障壁部
材に当接せずにそのまま連続排出され易いという問題が
あり、本発明は斯る問題点を根本的に解決するもので、
穿孔条件に応じて切り屑の長さを選択的に制御して穴か
ら排出することができるドリル装置を提供しようとする
ものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するための手段として1本願における
第1の発明は、穿孔刃物の装着部を先端部に備えたドリ
ルスピンドルを、軸方向に往復動可能にケーシングに軸
支すると共に、ドリルスピンドル及びケーシングには、
1対のスラストリングを相互に軸方向に対向させて固定
し、同スラストリングの対向面に少なくとも3個の転動
子を、転動子支持リングで相互の相対位置を規制して円
周方向に転勤可能に介在させると共に、該転動子支持リ
ングを、一方のスラストリングに対する固定状態と双方
のスラストリングに対する自由回転状態を選択的に採り
得るようにドリルスピンドル上に支持し、更に、他方の
スラストリング上における転動子の転動軌道上には、上
記転動子支持リングによって相対位置が規制される転動
子の相対位置と等しい位置関係をもって全ての転動子が
随時係合する凹部を複数個形成した構成を採用するもの
である。
また、本願における第2の発明は、穿孔刃物の装着部を
先端部に備えたドリルスピンドルを、軸方向に往復動可
能にケーシングに軸支すると共に、ドリルスピンドル及
びケーシングには、1対のスラストリングを相互に軸方
向に対向させて固定し、同スラストリングの対向面に少
なくとも3個の転動子を、転動子支持リングで相互の相
対位置を規制して円周方向に転勤可能に介在させると共
に、該転動子支持リングを、一方のスラストリングに対
する固定状態と他方のスラストリングに対する固定状態
と双方のスラストリングに対する自由回転状態を選択的
に採り得るようにドリルスピンドル上に支持し、更に、
上記他方のスラストリング上における転動子の転動軌道
上には、上記伝動子支持リングによって相対位置が規制
される転動子の相対位置と等しい位置関係をもって全て
の転動子が随時係合する凹部を複数個形成した構成を採
用するものである。
〔作 用〕
第1の発明に係るドリル装置は、ドリルスピンドルのス
ラスト方向荷重を受けて回転する転動子を支持する転動
子支持リングが一方のスラストリングに対して固定状態
にされると、夫々の転動子はその一方のスラストリング
上の定位置で自転しながら他方のスラストリングと転が
り接触し、それら転動子が、ドリルスピンドルの所定回
転毎に他方のスラストリング上に形成されている夫々の
凹部に嵌入したときに、スラスト方向への進出力を穿孔
刃物に作用しているドリルスピンドルを。
凹部の深さに呼応して軸方向に僅かに変位させて、穿孔
刃物による切削を瞬間的に停止し、それによって、ドリ
ルスピンドルの所定回転毎に切り屑を所定長に切断して
、穿孔途上の穴から排出する。
転動子支持リングを双方のスラストリングに対して自由
回転状態にしたときには、それに支持されている各転動
子は、双方のスラストリングに夫々転がり接触しながら
転動し、その転勤量は、ドリルスピンドルと一体的に回
転するスラストリングの回転角度に対して半分の行程と
なって、転動子支持リングはドリルスピンドルの半分の
回転数をもって相対回転することになり、そのときのド
リルスピンドルの回転数に対する同スピンドルの反光端
部方向への変位回数は、上記のように四部を′   へ 持たない一方のスラストリングに対して転動子支持リン
グを固定状態にしたときの変位回数の半分とされる。こ
のようにして、ドリルスピンドルの回転数に対する同ス
ピンドルの変位回数の2段階切り換えに応じて、切り肩
を選択的に2通りの長さに切断して排出する。
第2の発明に係るドリル装置は、上記第1の発明に係る
ドリル装置装置と同様にドリルスピンドルの回転数に対
する同スピンドルの後退変位回数の2段階切り換えに応
じて、切り屑を選択的に2通りの長さに切断して排出す
るが、更に、転動子を凹部に嵌入した状態で転動子支持
リングを凹部が形成されている他方のスラストリングに
対して固定状態にすると、夫々の転動子はその他方のス
ラストリング上の四部に常時果合した状態で自転しなが
ら一方のスラストリングと転がり接触し。
それによって、転動子はドリルスピンドルに軸方向の変
位を与えないから、切り肩を断続的に切断しなくても済
む場合には、切断することなしに切り屑を排出する。
〔実 施 例〕
本実施例のドリル装置は、第4図に示されるように、被
加工物1の所望位置に電磁吸着によって固定される電磁
吸着ベース2をドリルスタンド3の下部に有し、同スタ
ンド3の側方には、昇降操作ハンドル4の回転操作や図
示しない自動送りユニットの動作によって被加工物1に
対して進退可能な穿孔機5を支持して成る。
穿孔機5は、第1図のように、ケーシング6に図示しな
い電気モータを内蔵し、そのモータ軸7の回転を24f
flの料量ギア8A乃至8Dにより減速して、先端に環
状カッタなどの穿孔刃物9を着脱可能なドリルスピンド
ル10に伝達する。
上記ドリルスピンドル10はケーシング6の下端に螺着
固定したハウジングブロック11からその先端部が突出
され、同ハウジングブロック11に嵌入固定したラジア
ルニードルベアリング12にドリルスピンドル10の中
間部を軸支すると共に、ケーシング6の隔板13に設け
たラジアルニードルベアリング14にドリルスピンドル
1oの上端部を軸支する。ドリルスピンドル10上にお
いて、上記1対のラジアルニードルベアリング12及び
14によって接触支持可能な部位は、同ベアリングの軸
方向長さよりも僅かに長く設定されることにより、ドリ
ルスピンドル10はその軸方向に僅かに往復動可能にな
っている。
15は、上記ラジアルニードルベアリング12の上方に
位置するドリルスピンドル10の外周部に、それと一体
回転可能に固定したフランジ状の第1スラストリングで
、同リング15の直上位111には、所定の間隙をもっ
てそれに対向させて、中心孔をドリルスピンドル10に
遊嵌したディスク状の第2スラストリング16を、ケー
シング6に嵌着固定する。
2oは、3個の転動子としてのスラストボール21,2
1.21を回転自在に、且つ、相互の相対位置を規制し
て個別に嵌合するボール収容孔22を持つボール支持リ
ング(転動子支持リング)で、上記スラストリング15
及び16の相互対向空間内に位置するドリルスピンドル
10の外周部に回転自在に遊嵌する。ボール収容孔22
は、第3図に示されるように、スラストボール21の転
勤軌道を異にするようにドリルスピンドル10の軸心に
一致する中心C2から夫々異なる距離D1゜D2.D3
 (但しDi>D2>D3)をもって、且つ、同中心C
2に対して相互に相対角度位置θ1、θ2.θ3を採る
ように3個形成される。斯るボール収容孔22に嵌合し
たスラストボール21は1表面の一部がボール支持リン
グ20の上下面から突出して、スラストリング15及び
16の対向面に夫々接触して転勤可能である。
第1スラストリング15は、スペーサ25を介して上記
ラジアルニードルベアリング12の上端面との間に介在
される圧縮コイルスプリング26の弾発力を受け、ドリ
ルスピンドル10と一体的にその被加工物1から離反す
る方向に向けて付勢されている。したがって、第1スラ
ストリング15は、上記スラストボール21を弾発的に
第2スラストリング16に押圧することにより、同リン
グ15と一体のドリルスピンドル10をそのスラスト方
向に支持している。
尚、スラストリング15及び16は、上記したように3
個のスラストボール21,21.21に弾発的に押圧さ
れた状態で3点支持されているが、上記ボール収容孔2
2相互の相対角度位置01゜θ2.θ3及びドリルスピ
ンドル10の軸心に対する夫々の距離Di、D2.D3
は、その3支持点において夫々に作用する力がドリルス
ピンドル10の軸心位置で釣り合うように設定され、上
記ボール支持リング20の中心C2は、その重心に一致
する。その結果、1対のスラストリング15゜16、及
びボール支持リング20.並びにスラストボール21は
、偏心回転や傾倒力が与えられることなく回転数に関係
なくドリルスピンドル10をスラスト方向に安定状態に
支持し、更に、個々のスラストボール21やその転動軌
道の偏摩耗を防止する。
第1スラストリング15の上端面には、上記ボール収容
穴22に収容されて転動するスラストボール21の夫々
の転勤軌道LL、L2.L3上に、上記ボール収容穴2
2相互の相対角度位置θ1゜θ2.θ3に等しい関係を
スラストリング15の中心C1に対して持つ球面状の凹
部27を全て同−深さに1個づつ形成する。したがって
、凹部27に3個のスラストボール21が同時に嵌入す
ると、圧縮コイルスプリング26で反光端部方向に弾発
付勢されている第1スラストリング15とドリルスピン
ドル10は、上記凹部27の深さ寸法に相当する距はだ
け後退する(第1図において上方に変位する)、上記凹
部27の深さは、例えば、穿孔刃物9によって削り取ら
れる切り肩の最大許容厚さ寸法とほぼ同等に設定する。
切り屑の最大許容厚さ寸法は、ドリル装置がその最大穿
孔能力として持つドリルスピンドル10の最大回転数及
び穿孔機5の最大許容送り速度、更には被加工物1の材
質などとの関係において決定される。
また、上記第1スラストリング15の上端面外周縁部と
第2スラストリング16の下端面外周縁部には、放射状
に突起30及び31を夫々形成すると共に、夫々の突起
3o及び31と系合する凹溝32及び33を、ボール支
持リング20の上下面外周縁部に形成し、更に、スラス
トリング15゜16の近接位置には、ボール支持リング
20を同リング15.16の対向空間内に軸心方向に摺
動自在に支持する断面コ字状のガイドチップ34をを設
け、該ガイドチップ34はボール支持リング20の軸心
方向に向けてケーシング6の外壁部から形成した長孔3
6に皿ばね35を介在させて挿通した操作ノブ37の先
端部にねじで固定されている。この操作ノブ37を長孔
36に沿って移動することにより、ボール支持リング2
0は、突起31を凹溝33に系合させて達成する第2ス
ラストリング16との係止状態、突起30を凹溝32に
系合させて達成する第1スラストリング15との係止状
態、及び、両スラストリング15及び16との非係止状
態を選択的に採り得るようになっている。
ボール支持リング20を第2スラストリング16に係止
固定すると、ボール支持リング20が収容支持するスラ
ストボール21は、その第2スラストリング16上の定
位置で自転するのみであるから、ドリルスピンドル10
と第1スラストリング15の1回転に1回の割合で凹部
27に系合して、圧縮コイルスプリング26によって反
先端部方向に弾発されているドリルスピンドル10を軸
方向に変位させる。したがって、斯る状態においては、
穿孔刃物9に下向きの推力を作用するドリルスピンドル
10は、1回転に1回、凹部27の深さに応じて反先端
部方向に変位して穿孔刃物9による切削を瞬間的に停止
させ、それによって、切り屑の長さを、穿孔刃物9のほ
ぼ1回転で決まる切削長さに制御する。
ボール支持リング20をスラストリング15及び16に
対して非係止状態にして、ドリルスピンドル10と一体
的に第1スラストリング15を回転すると、スラストボ
ール21の上面が転がり接触する第2スラストリング1
6と、当該スラストボール21の下面が転がり接触する
第1スラストリング15との間で、3個のスラストボー
ル21が相対的に転がり移動し、それに追従してボール
支持リング20が回転する。而して、スラストボール2
1に対する第1スラストリング15の相対的な転がり移
動距離は、第2スラストリング16に対するスラストボ
ール21の転がり移動距離に等しくされるから、第1ス
ラストリング15が回転されると、スラストボール21
は、その第1スラストリング15の回転角度に対して半
分の行程をもって第2スラストリング16上を転がり移
動する。そのため、ドリルスピンドル10と一体に回転
する第1スラストリング15の2回転に1回の割合で3
個のスラストボール21が夫々の凹部27に瞬間的に系
合して、ドリルスピンドル10を軸方向に慴動変位させ
る。したがって、斯る状態においては、ドリルスピンド
ル1oはその2回転に1回の割合で凹部27の深さに応
じて反先端部方向に変位して、穿孔刃物9による切削を
瞬間的に停止させ、それによって、切り屑の長さを、穿
孔刃物9のほぼ2回転で決まる切削長さに制御する。
スラストボール21を凹部27に系合させた状態でボー
ル支持リング20を第1スラストリング15に係止固定
すると、ボール支持リング20が収容支持するスラスト
ボール21は、凹部27に嵌入した状態を常時維持して
第1スラストリング15の定位置で自転しながら第2ス
ラストリング16と転がり接触するのみであるから、第
1スラストリング15と一体のドリルスピンドル10は
、その回転途上で一切軸方向には変位されず、切り屑の
長さは特別に制御されない。
上記穿孔刃物9は環状カッタであり、ドリルスピンドル
10のカッタアーバ39に留めねじ40によって着脱可
能に固定されているが、穿孔刃物9の軸心上には、パイ
ロットピン41が穿孔刃物9の下端面から出没自在に嵌
挿されている。穿孔刃物9がドリルスピンドル10に装
着されたとき、パイロットピン41の頭部は、ドリルス
ピンドル10のカッタアーバ39内に収容した圧縮コイ
ルスプリング42の弾発力を受けるプレスピース43の
先端部によって押圧され、その状態において、同パイロ
ットピン41の先端は穿孔刃物9の下端面から突出して
同刃物9のセンタとして機能し、穿孔途上においては、
ドリルスピンドル10の送りに応じて被加工物1の表面
、正確にはコアの表面に接した状態で空転して、カッタ
アーバ39を上界変位し、穿孔加工終了後に穿孔機5を
上昇復帰したとき、圧縮コイルスプリング42の弾発力
によって切断片を穿孔刃物9内部から押し出すようにな
っている。
次に上記実施例の動作を説明する。
第1スラストリング15は、ボール支持リング20に収
容支持された3個のスラストボール21を、弾発的に第
2スラストリング16に向けて押圧することにより、同
リング15と一体のドリルスピンドル10をそのスラス
ト方向に支持する。
例えば、穿孔刃物9による穿孔深さが比較的深い場合な
ど、即ち、被加工物が比較的厚い場合などの穿孔に際し
ては、第1図に示すように、操作ノブ37を長孔36の
中央に位置させて、ボール支持リング20をスラストリ
ング15及び16に非係止状態とし、その状態を維持す
るように操作ノブ37を回してガイドチップ34をケー
シング6の内面に緊締固定する。この状態で、ドリルス
ピンドル10を回転駆動すると、ボール支持リング20
に収容支持したスラストボール21は、ケーシング6に
固定されている第2スラストリング16、及びドリルス
ピンドル10と一体に回転する第1スラストリング15
の夫々の対向面に夫々転がり接触しながら、ドリルスピ
ンドル1002回転につき斯るボール支持リング20と
共に第2スラストリング16上を1回転し、その移動途
上で3個のスラストボール21が、夫々の転動軌道LL
、L2.L3上に設けた凹部27に、ドリルスピンドル
10の2回転につき1回の割合で同時に嵌入すると、圧
縮コイルスプリング26の弾発力を受けている相互に一
体的なドリルスピンドル10及び第1スラストリング1
5は、その凹部27の深さ寸法に呼応した距離だけ反光
端部方向に動き、第1図において上方へ変位して、第1
図の状態から第2図の状態に変化する。したがって、穿
孔加工中に、回転操作ハンドル4や図R・シない自動送
りユニットを介してスラスト方向に沿った下向きの送り
力を穿孔刃物9に作用しているドリルスピンドル10が
、斯る凹部27の深さに呼応して摺動変位すると、その
動きは穿孔刃物9の切削方向への送りを実質的に停止さ
せることに相当し、且つ、その変位量は穿孔刃物9によ
って削り取られる切り屑の最大許容厚さ寸法とほぼ同等
であるから、それと同時に穿孔刃物9による切削が瞬間
的に停止し、それによって、切り屑は、穿孔刃物9のほ
ぼ2回転で決まる切削長さに制御されて、穿孔途上の穴
から断続的に排出されることになる。
前記の場合よりも、穿孔刃物9の切削径が比較的大きく
、又は穿孔深さが比較的浅い場合、第5図のように操作
ノブ37を長孔36の上端に位置させることにより突起
31を凹溝33に果合して。
ボール支持リング20を第2スラストリング16に係止
固定し、その状態を維持するように操作ノブ37を回し
てガイドチップ34をケーシング6の内面に緊締固定す
る。この状態で、ボール支持リング20は第2スラスト
リング16との係止状態を採り、ドリルスピンドル10
を回転駆動すると、そのボール支持リング20に収容支
持されている3個のスラストボール21は夫々第2スラ
ストリング16上の定位置で自転して、第1スラストリ
ング15と転がり接触し、ドリルスピンドルの1回転に
つき1回の割合で、第1スラストリング15の転動軌道
Ll、L2.L3上に夫々設けた凹部27に同時に嵌入
して、相互に一体的なドリルスピンドル10及び第1ス
ラストリング15は、その凹部27の深さ寸法に呼応し
た距離だけ反光端部方向方向に変位し、第5図の状態か
ら第6図の状態に変化する。したがって、この場合に、
切り屑は、穿孔刃物9のほぼ1回転で決まる切コ11長
さに制御されて、穿孔途上の穴から断続的に排出される
また、切り屑を寸断する必要のない程薄い被加工物に穿
孔加工する場合や、鋳鉄のようにそれ自体の性質上切り
屑が連続し難い被加工物に対して穿孔加工を行う場合、
或いは、切り屑の寸断機能に対する信頼性は低いけれど
も穿孔刃物自体がチップブレーク機能を有する場合など
は、第7図のように、繰作ノブ37を長孔36の下端に
位置させることにより突起30を凹溝32に係止すると
共に、全てのスラストボール21を凹部27に嵌入して
、ボール支持リング20を第1スラストリング15に係
止固定し、その状態を維持するように操作ノブ37を回
してガイドチップ34をケーシング6の内面に緊締固定
する。この状態では、ボール支持リング20に収容支持
されているスラストボール21は、凹部27と嵌合した
状態を常時維持しながら第1スラストリング15の回転
に伴って一体に回転し、第2スラストリング16の下面
に沿って転動するから、第1スラストリング15とドリ
ルスピンドル10は、その回転途上において一切軸方向
に変位されず、積極的な切り肩の切断は行われない。
以上本発明を実施例に基づいて詳細に説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲において種々変更可能である。
例えば、上記実施例では、穿孔刃物9の変位回数を、ド
リルスピンドル10の2回転につき1回又は2回の割合
で選択的に切り換え可能に構成したが、比較的切削径の
大きな環状カッタを適用するものにあっては、上記実施
例の転勤軌道Ll。
L2.L3に、3個のスラストボール21が同時に嵌合
可能な凹部27を夫々2組形成し、ドリルスピンドル1
0の1回転毎に同スピンドル10を1回又は2回選択的
に変位するように構成したり、また、第8図に示される
ように、3個のスラストボールの転勤軌道を共通にして
、その軌道上に3個のスラストボールが同時に嵌入可能
な1組の凹部を形成し、ドリルスピンドルの2回転毎に
同スピンドルを6回又は3回選択的に変位するように構
成することもでき5種々の穿孔加工条件に応じて、スラ
ストボール、転勤軌道、及び凹部の数を適宜設定して組
合せることにより、相互に切り換え可能な変位回数の比
を一定に保ちながら、ドリルスピンドルの回転数に対す
る同スピンドルの最急 大変位回数の比を1/2以上に種々変更可能である。
更に、一対のスラストリングに介在される転動子はスラ
ストボールに限定されず、円錐ころに変更してもよい、
また、上記実施例では、凹部27を第1スラストリング
15に設けたが、第2スラストリング16に設けてもよ
く、その場合には、ボール支持リング20を第1スラス
トリング15に係止することにより、ドリルスピンドル
10はその1回転に1回の割合で反光端部方向へ変位可
能とされる。また、ドリルスピンドルの先端部に装着す
る穿孔刃物は環状カッタに限定されず、ツイストドリル
であってもよい。
上記実施例では本発明を携帯可能な電磁吸着ベースを備
えたドリル装置に適用した場合について説明したが、小
型ボール盤や電気ドリルにも適用可能である。
〔発明の効果〕
第1の発明に係るドリル装置は、穿孔刃物の装着部を先
端部に備えたドリルスピンドルを、軸方向に往復動可能
にケーシングに軸支すると共に、ドリルスピンドル及び
ケーシングには、一対のスラストリングを相互に軸方向
に対向させて固定し、同スラストリングの両対向面に少
なくとも3個の転動子を、転動子支持リングで相互の相
対位置を規制して円周方向に転勤可能に介在させると共
に、該転動子支持リングを、一方のスラストリングに対
する固定状態と双方のスラストリングに対する自由回転
状態を選択的に採り得るようにドリルスピンドル上に支
持し、更に、他方のスラストリング上における転動子の
転動軌道上には、上記転動子支持リングによって相対位
置が規制される転動子の相対位置と等しい位置関係をも
って全ての転動子が随時果合する凹部を複数個形成して
成り、また、第2の発明に係るドリル装置は、第1の発
明に係るドリル装置に対し、その転動子支持リングを、
一方のスラストリングに対する固定状態と他方のスラス
トリングに対する固定状態と双方のスラストリングに対
する自由回転状態を選択的に採り得るようにドリルスピ
ンドル上に支持して構成したものであるから、ドリルス
ピンドルのスラスト荷重を受けて転勤する転動子が同ス
ピンドルの所定回転毎に夫々の凹部に同時に畜舎したと
き、スラスト方向への進出力を穿孔刃物に作用している
ドリルスピンドルを、その凹部の深さに呼応して僅かに
変位させることができるもので1本発明によれば、穿孔
刃物による切削を瞬間的に的確に停止し、それによって
、ドリルスピンドルの所定回転毎に切り、胃を短小長に
切断して、穿孔途上の穴から切りP4を断続的に排出す
ることができる。
したがって、穴の外に排出される切り屑が長く連なって
その排出性能が低下したり、また、切り屑が穴と穿孔刃
物との間に詰まったりすることがなく、徒前のように快
削性が損なわれて穿孔作業効率が低下したり、更には切
り刃が異常に摩耗するという事態を確実に防止すること
ができる。
しかも、転動子支持リングを両スラストリングに対して
自由回転状態にしたとき、転動子支持リングはドリルス
ピンドルの半分の回転数をもって相対回転するから、そ
のときのドリルスピンドルの回転数に対する同スピンド
ルの反光端部方向への変位回数は、凹部を持たないスラ
ストリングに転動子支持リングを固定状態にしたときの
変位回数に対して理論上半分とされ、それによって、ド
リルスピンドルの回転数に対する同スピンドルの変位回
数は2段階に切り換え設定可能になり、穿孔条件に応じ
て切り屑を選択的に2通りの長さで排出することができ
る。
特に第2の発明に係るドリル装置は、凹部が形成されて
いる他方のスラストリングに、転動子支持リングを、転
動子を同門部に嵌入した状態で選択的に係止固定可能で
あるから、それによって、夫々の転動子はその他方のス
ラストリング上の凹部に常時果合した状態で自転しなが
ら一方のスラストリングと転がり接触して、ドリルスピ
ンドルに軸方向の変位を与えないようにすることができ
ることにより、切り屑を断続的に切断しなくても済む場
合には、切断することなしに切り屑を排呂させる動作を
選択して穿孔加工を行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るドリル装置の実施例を示すもので、
第1図はドリルスピンドルの2回転に1回同スピンドル
を変位可能なボール支持リングの位置決め状態において
切削時におけるドリルスピンドル周りの正規の状態を示
す縦断面図、第2図はドリルスピンドルの2回転に1回
同スピンドルを変位可能なボール支持リングの位置決め
状態において切削中断時におけるドリルスピンドル周り
の状態を示す縦断面図、第3図はボール支持リングによ
って規制されるスラストボールの転勤軌道とその軌道上
に形成されるスラストリングの凹部との関係を示す斜視
図、第4図はドリル装置の全体を示す概略正面図、第5
図はドリルスピンドルの1回転に1回同スピンドルを変
位可能なボール支持リングの位置決め状態において同ス
ピンドルの切削時におけるドリルスピンドル周りの正規
の状態を示す縦断面図、第6図はドリルスピンドルの1
回転に1回同スピンドルを変位可能なボール支持リング
の位置決め状態において切削中断時におけるドリルスピ
ンドル周りの状態を示す縦断面図、第7図はドリルスピ
ンドルの変位を不可能にボール支持リングを位置決めし
た状態を示す縦断面図、第8図はボール支持リングによ
って規制されるスラストボールの転勤軌道とその軌道上
に形成されるスラストリングの凹部どの他の組合せを示
す斜視図である。 5・・・穿孔機、6・・・ケーシング、9・・・穿孔刃
物。 10・・・ドリルスピンドル、15・・・第1スラスト
リング、16・・・第2スラストリング、2o・・・ボ
ール支持リング(転動子支持リング)、21・・・スラ
ストボールCv、動子)、22・・・ボール収容孔、2
7・・・凹部、Ll、L2.L3・・・転動軌道、3o
及び31・・・突起、32及び33・・・凹溝、37・
・・操作ノブ。 特許出願人    日東工器株式会社 第2図 第5図 第6図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)穿孔刃物の装着部を先端部に備えたドリルスピン
    ドルを、軸方向に往復動可能にケーシングに軸支すると
    共に、ドリルスピンドル及びケーシングには、1対のス
    ラストリングを相互に軸方向に対向させて固定し、同ス
    ラストリングの対向面に少なくとも3個の転動子を、転
    動子支持リングで相互の相対位置を規制して円周方向に
    転動可能に介在させると共に、該転動子支持リングを、
    一方のスラストリングに対する固定状態と双方のスラス
    トリングに対する自由回転状態を選択的に採り得るよう
    にドリルスピンドル上に支持し、更に、他方のスラスト
    リング上における転動子の転動軌道上には、上記転動子
    支持リングによって相対位置が規制される転動子の相対
    位置と等しい位置関係をもって全ての転動子が随時係合
    する凹部を複数個形成したドリル装置。
  2. (2)穿孔刃物の装着部を先端部に備えたドリルスピン
    ドルを、軸方向に往復動可能にケーシングに軸支すると
    共に、ドリルスピンドル及びケーシングには、1対のス
    ラストリングを相互に軸方向に対向させて固定し、同ス
    ラストリングの対向面に少なくとも3個の転動子を、転
    動子支持リングで相互の相対位置を規制して円周方向に
    転動可能に介在させると共に、該転動子支持リングを、
    一方のスラストリングに対する固定状態と他方のスラス
    トリングに対する固定状態と双方のスラストリングに対
    する自由回転状態を選択的に採り得るようにドリルスピ
    ンドル上に支持し、更に、上記他方のスラストリング上
    における転動子の転動軌道上には、上記転動子支持リン
    グによって相対位置が規制される転動子の相対位置と等
    しい位置関係をもって全ての転動子が随時係合する凹部
    を複数個形成したドリル装置。
JP61210603A 1986-09-09 1986-09-09 ドリル装置 Granted JPS6368306A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61210603A JPS6368306A (ja) 1986-09-09 1986-09-09 ドリル装置
US07/082,351 US4820088A (en) 1986-09-09 1987-08-06 Boring device
KR1019870008764A KR910004547B1 (ko) 1986-09-09 1987-08-10 드릴장치
US07/186,228 US4793746A (en) 1986-09-09 1988-04-26 Boring device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61210603A JPS6368306A (ja) 1986-09-09 1986-09-09 ドリル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6368306A true JPS6368306A (ja) 1988-03-28
JPH0520203B2 JPH0520203B2 (ja) 1993-03-18

Family

ID=16592059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61210603A Granted JPS6368306A (ja) 1986-09-09 1986-09-09 ドリル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6368306A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5454992U (ja) * 1977-09-26 1979-04-16

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5454992U (ja) * 1977-09-26 1979-04-16

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0520203B2 (ja) 1993-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7182676B2 (en) Machining apparatus and machining method of work end face, roller and roller bearing
JP5901531B2 (ja) 軸方向機械加工装置
US4947942A (en) Angle drive for a surgical power tool
US5342152A (en) Method and apparatus for forming intermittent chips while machining holes with a rotating tool
EP1125666A1 (en) Machining device and machining method
JP2625208B2 (ja) 手持ち式電動工具装置
KR910004547B1 (ko) 드릴장치
US2630723A (en) Drill head
US4854787A (en) Boring device
EP2505307B1 (en) Power tool
JPS61197111A (ja) 孔縁部用バリ取り工具
JPS6368306A (ja) ドリル装置
JPS6368304A (ja) ドリル装置
JPS6368305A (ja) ドリル装置
JP2008290167A (ja) 切削加工装置
JP2002283112A (ja) ボーリングバー及びボーリングバーを備えた中ぐり加工装置
JP2509578B2 (ja) ドリル装置
KR101598156B1 (ko) 면취기
JP3371337B2 (ja) 輪郭形状形成用回転切削装置
JPS6368307A (ja) ドリル装置
JPH0354811Y2 (ja)
JP2580678Y2 (ja) ドリル装置
CN110586972A (zh) 一种车刀自转位装置
JP2006068881A (ja) 切削加工装置
JPH0540884Y2 (ja)