JPS6368076A - エイズ患者から単離された新規ウイルス - Google Patents

エイズ患者から単離された新規ウイルス

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JPS6368076A
JPS6368076A JP62153229A JP15322987A JPS6368076A JP S6368076 A JPS6368076 A JP S6368076A JP 62153229 A JP62153229 A JP 62153229A JP 15322987 A JP15322987 A JP 15322987A JP S6368076 A JPS6368076 A JP S6368076A
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cells
aids
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antibody
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シャイーチン・ロー
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AMERICAN REJISUTORII OBU PASOROJII
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AMERICAN REJISUTORII OBU PASOR
AMERICAN REJISUTORII OBU PASOROJII
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、後天性免疫不全症候群(AIDS。
エイズ)の患者から単離された新規ウィルス、並びにエ
イズおよびエイズ関連コンプレックス(ΔRC,プレー
エイズと称されることもある。)の患者の血清中の抗体
の検出におけるその用途および該ウィルスによる感染に
対するワクチンとしてのその用途に関する。本発明は、
エイズ患者の感染組織中のウィルス性抗原を検出するの
に有用な、該ウィルスに対する抗体にも関する。
[従来技術] 後天性免疫不全症候群(エイズ)は、世界中で2o、o
 o o人を越える人々が患った新しい悲惨な病気であ
る[エイズ・ウィークリー・サーベイランス・レポート
ーユナイテッド・ステイン、センターズ・フォー・ディ
シーズ・コントロール(AI D S  Weekly
  S urveillance  Report −
United  5tates、 Centers  
for  Disease  Control)、19
86年5月5日]。この疾病は、日和見感染、およびカ
ボジ肉腫またはB細胞リンパ腫のような悪性の症状によ
って臨床的に特徴付けられる[デュラック、ディー・テ
ィー、二ニー・イングランド・ジャーナル・オブ・メデ
イシン(NI ng、 J 、 Med、 )、305
−11465頁(1981年);レイチャート、シー・
エムら、アメリカン・ジャーナル・オブ・パソロジー(
Am、 J、 Path、 )、112.357頁(1
983年);ジ−グラ−、ジェイ・エルら、ニュー・イ
ングランド・ジャーナル・オブ・メディシン、311.
565頁(1984年)]。この疾病の原因はウィルス
性であることが提案されて久しいが、感染性ウィルス性
病原体の単離に関するこれまでの研究においては、芳し
い結果はもたらされていない。エイズ患者の末梢血球を
、分裂促進剤で刺激した正常ヒトリンパ球または永久ヒ
トTセルラインと共に培養することによって、多くの研
究機関において、T細胞親和性ヒトレトロウィルス(T
−IT L V−111/LAV)が単離されている[
バーレーシノウッシ、エフら、サイエンス(S c 1
ence)、220,868頁(1983年);ガロ、
アール・シーら、サイエンス、λん先、500頁(19
84年)]。疫学的に、このような新しく単離されたレ
トロウィルスが、エイズおよび/またはエイズ関連コン
プレックス(ARC)の患者と関連が深いことがわかっ
た[シューバッチ、ジェイら、サイエンス、λλ上、5
03頁(1984年):ザーンガダラン、エム・ジー(
Sarngadharan、  M、 G、 )ら、サ
イエンス、Il1.506頁(1984年)]。HT 
L V −1/LAVを用いたイン・ビトロの研究によ
って、T細胞の親和性および細胞変性が証明された[バ
ーレーシノウッシ、エフ、前出:ボボヴイック、エムら
、サイエンス、λ1上、497頁(1984年)]。し
かし、HTLV−III’/LAV(7)注射によって
エイズの動物モデルを確立することは成功していない[
ガジュセク、ディー・シーら、ランセット(■、anc
et)、上、1415頁(1984年)]。
I]TL■−■/LAVの注射に感受性のあることがわ
かっている霊長類は、ヒト以外にはチンパンジーだけで
ある。しかし、この動物を用いた実験において、永続的
な感染および/またはウィルス血症が確実に起こってい
るにもかかわらず、日和見感染および/または悪性症状
を特徴とする判然としたエイズは未だ見られていない[
ガジュセク、ディー・シーら、ランセット、上、55頁
(1985年)]。すなわち、このヒトレトロウィルス
は、コツホ法則を満たしていない(すなわち、実験動物
において伝染性エイズ様疾病を起こすという条件を満た
していない)。
[発明の構成] 本発明は、エイズ患者から単離された新規ウィルスに関
する。更に、本発明は、エイズ患者およびARC患者の
血清中の抗体を検出するため、並びに該新規ウィルスに
対するワクチンを調製するための、該ウィルスの用途に
も関する。本発明は、該ウィルスに対する抗体、および
エイズ患者組織中のウィルス性抗原の検出におけるその
用途にも関する。
このウィルスは、エイズ患者の牌臓またはエイズ患者の
カボジ肉腫組織から単離される。このウィルスは、NI
H/3T3細胞を形質転換(トランスフェクションおよ
びトランスフォーメーション)し得る。形質転換細胞の
DNAは、ヒトの反復DNA配列を有していない。2種
の形質転換細胞は、5b51およびKb43として同定
される。
これらの形質転換細胞は、ウィルスによって永続的に感
染されている。多数のウィルスヌクレオキャプシドが、
多くの形質転換細胞の核の中に存在する。このウィルス
を、形質転換細胞から単離する。
成熟ピリオンの多くは、約140〜280nmの大きさ
であり、全体としては100〜900nmの大きさであ
る。このウィルスをヌードマウスおよび免疫適格マウス
(Balb/c)に導入すると、感染した動物のり患率
および死亡率は非常に高く、エイズ患者に見られるのと
同様の多くの症状が現れる。
感染組織を動物から動物へ導入することによって、同様
の疾病が伝染する。この新規ウィルスにより、エイズま
たはARC患者の血清中の抗体を検出することができる
。抗原−抗体反応を検出するための、固相酵素免疫測定
法(ELISA)、ラジオイムノアッセイ、直接および
間接免疫蛍光アッセイ、ウェスタンプロット法などのい
ずれの方法を用いてもよい。更に、抗体は、実験動物に
おいて生じる抗体であるか、ウィルスに対するモノクロ
ーナル抗体であり、感染組織、例えばエイズ患者の末梢
血球および血清の中のウィルス関連抗原を検出し得る。
該ウィルスに対して抗体が生じるので、ウィルスまたは
ウィルス性抗原を用いて、ヒトを含む動物を該ウィルス
による感染から保護するワクチンを調製することができ
る。
[図面の説明] 第1A図は、エイズ患者のび臓組織から単離した核酸に
より形質導入された形質転換コロニー、第1B図は、上
記形質転換細胞の単層を示す。
第2A図は、細胞変性変化の証拠をほとんど示さないS
b51細胞の単層、第2B図および第2E図は、高細胞
密度フォーカス部の中央における細胞変性、第2C図お
よび第2F図は、細胞溶解性プラーク(溶菌斑)、第2
D図は、S b 51 rl”、Jfflにおける高細
胞密度フォーカス形成および多層細胞集積を示す。
第3A図〜第3E図は、ウィルスで永続的に感染したN
I)(/3T3細胞におけるヌクレオカプシドの集合を
示し、第3A図、第3B図、第3c図ではヌクレオカプ
シドが核に見られ、第3D図では細胞質中の膜結合空所
(槽)に見られ、第3E図では膜から離れた細胞質内に
見られる。
第4A図および第4B図は、細胞溶解性5b51細胞中
におけるウィルス成熟の超微細構造を示し、第4A図は
核の場合、第4B図は細胞質の場合である。第4C図、
第4D図おにび第4E図は、分断されたSb51細胞の
細胞質中における成熟ピリオンを示す。
第5A図、第5B図および第5C図は、5b51細胞の
培養上清中に放出されたウィルス粒子を示し、第5A図
は膜結合ウィルス粒子を含むもの、第5B図は無傷の粒
子と部分的分断ピリオンを含むもの、第5C図は部分的
分断ピリオンを含むものである。
第6A図、第6B図および第6C図は、免疫細胞化学的
染色を示し、第6A図はSb51細胞と非エイズ血清、
第6B図はNIH/3T3細胞とエイズ血清、第6C図
はSb51細胞とエイズ血清によるものを示す。
[詳細な記載] 本発明は、エイズ患者から単離された新規ライ。
ルスに関する。本発明のウィルスは、永続的に感染した
細胞に含まれ、1986年6月17日に、寄託番号Cr
(L9127として、アメリカン・タイプ・カルチャー
・コレクション(American  Type  C
u1ture  Co11ection)に寄託された
。このウィルスは、エイズ患者の組織、例えばカポジ肉
腫組織または牌臓組織から単離される。この組織を細か
くして、コラゲナーゼで処理する。次いで、組織懸濁液
を、プロテイナーゼ、例えばブロテイナーゼにで処理す
る。フェノール抽出、フェノール/クロロホルム/イソ
アミルアルコール抽出、およびクロロホルム/イソアミ
ルアルコール抽出によって遺伝物質が得られる。遺伝物
質のエタノール沈澱を行うと、高分子ftDNAが肉眼
で観察できる。高分子量DNAおよび種々の大きさのR
NAを含有する遺伝物質を溶解する。
単離した遺伝物質を用いて、グラハム、エフ・エルら、
ヴアイロロジー(V irology)、基ター、45
6頁(1973年)の方法に従って、N11l/3T3
細胞を形質転換する。この方法において、核酸をリン酸
カルシウムを用いて沈澱させ、N T T−1/3T3
細胞と共にインキュベートする。沈澱した核酸を除去し
、細胞をトリプシン処理する。■・リプシン処理した細
胞を再接種し、分かれる前にグリセロールで処理する[
コープランド、エフ・ジーら、セル(Cell)、」、
347頁(1979年)]。ウシ胎児血清(FBS)含
有ダルベツコ培地−12= を用いて継代培養を行い、3〜4日毎に養分を供給する
。形態学的に形質転換した細胞のフォーカスが約2週間
以内に明らかになる。表現型形質転換は、形質転換細胞
が急速に過度に増殖し、多層に重なり、肉眼で見える大
きなフォーカスを形成することによって特徴付けられる
。形質転換率は、約0.01〜0.02(供与体核酸1
μg当たりの確認できるフォーカス数)である。形質転
換コロニーを3週間後に採り、単層に培養する。形質転
換細胞のDNAは、ヒトの反復DNA配列を持たない。
前記の第1次形質転換細胞から遺伝物質を単離し、新し
いNIH/3T3細胞の形質転換に使用する。この遺伝
物質を用いると、わずかに高い形質転換率で形質転換が
起こる。これにより、エイズ患者の組織から単離された
遺伝物質が活性形質転換要素を含有することが示される
ピリオンの多くは、・細胞と共に存在する。このウィル
スは、5b51のような形質転換細胞から単離される。
通例、Sb51細胞ペレツトを凍結および解凍により溶
解し、ウィルス粒子を放出させる。大きなウィルス粒子
を、シコークロースバリアーを通してペレット化し、ン
ユークロース同密度勾配中に集める。ウィルス粒子その
ものは、約x、+7〜1.20の密度を有する。この密
度で単離された主な遺伝物質は、RNAであると考えら
れる。
本発明の新規ウィルスは、広範な大きさく100〜90
0 nm、とりわけ約140〜280 nm)の成熟ピ
リオンによって特徴付けられる。
本発明の新規ウィルスをマウスに導入し得る。
通例、5〜108個のSb51細胞から単離されノこウ
ィルスを、生後6週間のマウスに静脈内または腹腔内注
射し得る。ヌードマウスまたは免疫適格マウス(Bal
b/c)を感染することができる。ヌードマウスに本発
明の新規ウィルスを感染させた場合、感染した動物の死
亡率は非常に高い。エイズ患者に見られるのと同様の多
くの症状が、感染マウスに現れる。すなわち、感染マウ
スを剖検すると、しばしば、様々の程度の形質細胞増加
症と共に、顕著な全身性のリンパ節疾患、神経病または
リンパ球欠乏が見られる。顕著な皮膚感染を伴った免疫
不全の兆候が見られることもある。播種性痒疹も通例起
こる。皮膚組織および内臓には、紡錘細胞の増殖病変が
ある。ウィルス感染した免疫適格マウス(Balb/c
)は、後にニューモジステイス・カリニに感染したこと
がわかり、このことによって、感染動物が免疫不全状態
であることがわかる。
り患した動物の牌臓、リンパ節または全血の濾過溶解質
を注射することによって、動物から動物へ同じ疾病が伝
染する。感染組織の細胞核中に、ウィルスヌクレオキャ
プシドが多く集まっているのが見られる。変性細胞の細
胞質中にも成熟ピリオンが確認される。
本発明の新規ウィルスは、エイズまたはARCの患者の
血清中の抗体を検出するのに有用である。
一方法において、永続的にウィルス感染した細胞を、低
細胞密度で滅菌スライドガラス上で増殖させる。エイズ
患者、ARC患者および正常人の血清ヲ、フス、ニス−
エムら、アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・
パソロジー(Am、J。
Cl1n、 Path、 )、80,21頁(1983
年)に記載のような免疫ペルオキシダーゼ染色法で試験
する。このアッセイによると、エイズ患者血清24中2
3が強い陽性を示した。他の1人のエイズ患者からの血
清は弱い陽性を示した。正常人血清30中26は、永続
的に感染した細胞(Sb51)と反応性を示さなかった
。正常人血清30中4は、弱い反応性(弱い陽性)を示
したが、その染色は、エイズ患者の血清との反応による
染色よりも著しく弱かった。ARC患者の検査血清はす
べて強い陽性を示した(すなわち、血清はSb51細胞
と反応する抗体を含有していた。)。更に、前記感染動
物の血清にも、このアッセイ法において、永続的にウィ
ルス感染した細胞と反応する抗体を含有するものがあっ
た。
この方法以外にも、エイズ患者またはΔRC患者の血清
において本発明の新規ウィルスに対する抗体を検出する
ために、他の抗原−抗体反応検出16一 方法を用いることができる。このような方法には、EL
ISA、ウェスタンプロット法、直接または間接免疫蛍
光アッセイおよびラジオイムノアッセイがあるが、これ
らに限定されるものではない。
エイズ患者またはARC患者の血清中の抗体を検出する
ためのこのようなアッセイ法は、米国特許第4..52
0,113号に記載されており、ここに引用する。該特
許においては、抗原としてHTLV−I11/LAVを
用いている。本発明のウィルスを用いて同様の方法を行
うことができる。エイズ特異性抗体の検出のための診断
用キットを、本発明のウィルスを用いて、従来の方法で
調製することができる。これらの方法、特にウェスタン
プロット法を用いるアッセイは、より良好な結果をもた
らす(とりわけ偽陽性を示すことが少ない)と考えられ
る。
本発明のウィルスに対する抗体は、マウス、ウサギおよ
びヤギのような実験動物を用いて、標準的な方法で製造
し得る。該ウィルスに対するモノクローナル抗体を従来
の方法で調製することもできる。抗体は、エイズ患者の
リンパ節、膵臓、カポジ肉腫、脳および末梢血球並びに
血清のような感染組織中のウィルス性抗原を検出するの
に有用である。エイズ患者の組織中のウィルス性抗原を
検出するために、前記のようないずれの抗原−抗体反応
検出方法を用いてもよい。
抗体は、ウィルスによって感染した細胞を検出するため
にも有用である。これににす、ウィルスを他の組織から
分離することができる。例えば、エイズ患者の感染組織
を適当な受容セルラインまたは細胞(例えば白血球)と
共に培養することによって、更にウィルスを単離するこ
とができる。感染細胞は、抗体によって測定または認識
され、前記のような感染細胞からウィルスが得られる。
抗体を用いてアフィニティーカラムを調製し、感染細胞
溶解質からウィルスを精製するのに使用することもでき
る。
従来の方法でウィルスまたはウィルス性抗原をらクチン
として使用して、保護抗体の生成を誘導することができ
る。ウィルス性抗原は、ウィルスから単離されるか、ま
たは従来のDNA組み替え技術によって得られる。ワク
チンは、既知の原理および国際的な標準の要求に従って
、通例の方法、例えばイン・ビトロ細胞培養、DNA組
み替えおよびバクテリアおよび/またはウィルス感染を
無くす従来の調節方法に上って調製される。
好ましくは、不活性化(すなわち減毒または殺した)ワ
クチンを使用する。ウィルスは、既知の方法またはその
改良法によって、例えばβ−プロピオラクトン、ホルマ
リンもしくはアセチルエチレンイミンの添加によって、
紫外線照射によって、またはソラレンもしくはソラレン
誘導体処理おと長波長紫外線とによって殺される。ウィ
ルスを既知の方法で弱めて、単離してもよい。本発明の
ワクチンは、1種またはそれ以上の適当な安定剤、保存
剤、緩衝塩および佐剤を含有し得る。ワクチンは、経口
または非経口投与用に処方し得る。注射用溶液としての
組成物は、適当な力価のウィルスを活性成分として含有
し、1種またはそれ以」二のpH調整剤、緩衝剤、安定
剤、賦形剤および等張化添加剤を含有し得る。注射用溶
液は、従来の方法で、皮下、筋肉内または静脈内投与の
ために調製し得る。要すれば、溶液を通例の方法で凍結
乾燥して、凍結乾燥注射剤を調製してもよい。
経口投与用固体組成物は、錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散
剤およびカプセル剤であってよく、活性成分用賦形剤お
よび要すれば他の添加剤、例えば結合剤、崩壊剤、滑沢
剤、着色料、甘味料および香料を含有し得る。
ウィルスの投与量は、もちろん、投与方法および投与時
間間隔によって変わる。活性成分の適当な用量および投
与時間間隔は、既知の予備ルーヂン試験によって容易に
決定し得る。
以下の実施例によって、本発明を更に詳細に説明する。
これらの実施例は、説明のためのものであって、本発明
を制限するものではない。
[実施例] 実施例1 エイズ患者からの遺伝物質の単離 劇症のニューモジステイス・カリニ肺炎によって死亡し
たエイズ患者からカポジ肉腫組織を採った。剖検による
と、大きなカポジ肉腫が、皮膚、両肺、壁側胸膜、胃腸
管、膵臓、肝臓、腎臓およびリンパ節に見られた。遺伝
物質の抽出に用いた組織は、死後5〜6時間の患者の腹
膜後リンパ節のカポジ肉腫から採ったものであった。固
定パラフィン切片により、カボジ肉腫によって、リンパ
節構造のほとんど全部がなくなっていたことがわかった
やはりニューモジステイス・カリニ肺炎によって死亡し
た他のエイズ患者から膵臓組織を採った。
剖検によると、癌(すなわちカボジ肉腫またはリンパ腫
)は全く確認されなかった。遺伝物質の抽出に用いた膵
臓組織のパラフィン切片は、充血およびリンパ球欠乏を
示していた。
膵臓またはカボジ肉腫の組織(1〜2g)を細かくし、
37℃で15分間、リン酸緩衝生理食塩液(PBS)1
ml中のコラゲナーゼ(5mg/ml)で処理した。次
いで、組織懸濁液を、10容量倍の150mMNaCσ
、10mM)リス(pH7,5)、04%SDS中のプ
ロテイナーゼK(250l1g/ml)で、65℃で3
0分間および37℃で10時間処理した。フェノール抽
出(2回)後、フェノール/クロロホルム/イソアミル
アルコール(25:24:1)およびクロロホルム/イ
ソアミルアルコール(24・l)で抽出して、遺伝物質
を精製した。エタノール沈澱を行うと、肉眼で見える高
分子mのDNAを容易に観察することができた。−晩風
乾後、遺伝物質を水相(1mM)リス、1mMEDTA
)に再溶解した。回収した遺伝物質は、高分子量DNA
および種々の大きさのRNA30〜40%を含有してい
た。遺伝物質を第1の形質転換細胞および正常ヒト線維
芽細胞(ATCC,CRT、。
−1521)の培地から単離する方法は同じてあった。
細胞10〜20x108個のペレットを、コラゲナーゼ
処理を行わずに、10容量倍の同じ緩衝液中のプロテナ
ーゼK(250μs/ml)と直接混合した。
実施例2 N T I−I/3 T 3細胞の形質転換形質転換は
、グラハムら(前出)の方法をわずかに改良して行った
。カポジ肉腫組織、膵臓組織、正常ヒト線維芽細胞また
はサケ精子から単離された核酸的30μgを、それぞれ
60mmのベトリ皿(約5X105NIH/3T3細胞
含有)中でリン酸カルシウムで沈澱させた。細胞を37
°Cで12時間インキュベート後、DNA沈澱を除去し
た。更に24時間後、各プレートの細胞をトリプシン処
理し、4〜5個の60mmペトリ皿に再接種した。分け
る前に、lO%ウシ胎児血清(FBS、ギブコ(Gib
co)社)ダルベツコ改良イーグル培地(DMEM)中
の15%グリセロールで細胞を5分間処理した(コープ
ランドら、前出)。継代培養は、5%FBS含有ダルベ
ツコ培地を用い、3〜4日毎にこの培地を補給して行っ
た。形態学的に形質転換された細胞のフォーカスが、2
週間以内に明らかになつた。3週間後にコロニーを採っ
た。
エイズ患者の膵臓およびカボジ肉腫組織からの遺伝物質
で形質転換したNIH/3T3細胞は、形態学的に形質
転換されたコロニーを形成し、これは2週間以内に肉眼
で見えるようになった。この表現型形質転換は、形質転
換細胞が急速に過度に増殖し、多層に重なり、肉眼で見
える大きなフォーカスを形成するということによって特
徴付けられる(第1 (A)図、75×)。形質転換率
は、約001〜0.02(供与体核酸1μg当たりの確
認できるフォーカス数)であった。対照的に、サケ精子
からのDNAまたはヒト線維芽細胞からの核酸を用いた
同様の培養においては、形質転換フォーカスは確認され
なかった。形質転換細胞を、2週間後にこのような表現
型悪性フォーカスから回収し、単層に培養した。形質転
換細胞は、多層に重なる傾向を保持しており、正常NI
I−T/3T3線維芽細胞の3倍以上の細胞密度に達し
た。第1(B)図に示す、単層に増殖した形質転換細胞
の1種は、これらの培養において、ランダムな多層形成
=24− が顕著であり、細胞密度の高いフォーカスを形成してい
ることがわかる。
実施例3 NTH/3T3細胞形質転換の確認 NIH/3T3細胞の形質転換が活性形質転換遺伝要素
を介して起こったことを確認するために、形質転換の後
のサイクルにおいて、急速に細胞増殖し、高密度に重な
るという悪性表現型を伝染する、第1の形質転換細胞の
能力を試験した。すなわち、第1の形質転換細胞のいく
つかから前記のように単離した遺伝物質を用いて、前記
のように形質転換の第2のサイクルを行った。形質転換
アッセイの第2のサイクルにおいては、形質転換率はよ
り高かった(供与体核酸1μg当たりのフォーカス数0
.05)。これらの結果は、エイズ患者の膵臓およびカ
ポジ肉腫組織から単離された遺伝物質が、表現型正常細
胞の形質転換および再形質転換において、急速な細胞増
殖という悪性形質転換を誘発する活性形質転換要素を含
有していたことを示す。活性形質転換遺伝要素は、形質
転換4サイクルを通して同じであった。更に研究するた
めに選択した第1および第2の段階の形質転換クローン
からのDNAを、次いで、p 32ニツク翻訳ブルー 
(B 1.ur) 8−プラスミドでプローブして、ヒ
トDNA反復配列の存在に関して分析した。これらの形
質転換細胞には、ヒト反復DNA配列は検出されなかっ
た。
実施例4 形質転換細胞の分析 正常NIH/3T3および形質転換細胞クローンを、す
べて同様に10%FBS含有ダルベツコ培地で単層培養
した。オートクレーブ処理可能なスライド(セルーライ
ン社(Cell−L ine  Ass。
Inc、))を予め滅菌し、方形ペトリ皿中でトリプリ
ン処理した細胞懸濁液(IXIO5細胞/m細胞7塗l
した。これを、5%CO2インキユベーター内において
、37℃で、48〜72時間インギコベートした。培養
スライドを冷PBSで3回洗い、風乾し、4℃で貯蔵し
た。これらの貯蔵スライドを、2〜3日中に免疫細胞分
析に(=Jした。
単層をスライドから直接こすり落とした。1゜000 
rpmで10分間遠心することによって細胞を採った。
細胞ペレットを、リン酸緩衝液中の2゜5%ゲルタール
アルデヒド中で一晩4°Cで固定し、1%Os O4で
更に固定した。次いで、固定した組織を標準的な方法で
処理し、マラグラス(Maraglass)655に載
せた。超薄切片を、ウラニルアセテートおよびクエン酸
鉛で二重染色した。次いで、試験片を、電圧60〜10
0kvの電子顕微鏡で検査した。培養物上澄中のウィル
ス粒子をネガティブ染色した。培養物上澄中のウィルス
粒子を、SW4.1遠心チユーブ内で20%シュークロ
ースバリアー5mQを用いて、40.00 Orpmで
1時間遠心してペレット化した。次いで、ペレットを、
1150〜I/100容量のトリス−ノーマル生理食塩
液(pH7,4,0,05Mトリス)に再懸濁させた。
懸濁液を、ホルムバー(formvar)被覆ブリッド
に直接のせ、2%ホスホタングステン酸(PTAXpH
7、2’)でネガティブ染色した。
2種の形質転換細胞(Sb51およびKb43)に27
一 ついて、詳細に研究した。これらの2種の形質転換細胞
は、膵臓およびカボジ肉腫組織からの遺伝物質を用いた
第2サイクル形質転換から得られた。
ウィルスで永続的に感染したSb51細胞は、寄託番号
CRL9127で、1986年6月17日にATCCに
寄託された。これらは、顕著な細胞変性無く、非常に高
密度に増殖した(第2(Δ)図、100x)。しかし、
形質転換細胞が飽和密度に達した後は、細胞変性を示す
細胞の溶解プラークが見られる場合があった。多くの生
理学的因子、例えばインキュベーション温度および培地
が、溶解プラーク生成の度合に影響することがわかった
例えば、温度を32℃に低くすると、溶解プラーク生成
は多くなる。第2図は、単層培養におけるSb51細胞
の重層を示す。急速に細胞が過度に増殖し、多層に重な
っているフォーカスは、暗い背景でローパワー光学顕微
鏡で最も良く観察できる(第2(D)図、40×)。通
例、高細胞密度フォーカスの中央において細胞変性が起
こっており(第2(B)図、100×および第2(E)
図、4.Ox)、=28− 縁が硬く見える溶解プラークが見られた(第2(F)図
、40×)。高倍率の位相差顕微鏡でも同じプラークが
見られる(第2(C)図、250X)。増殖性フォーカ
スの中央において、溶解細胞の分離があきらかであった
。溶解プラークの辺縁において、高密度に集まった細胞
の変性作用が顕著であった。
これらの作用は集まっており、凝集しtこ形でより小さ
く見えた。
少なくとも30%の細胞において顕著な細胞変性の起こ
るSb51およびKb43の単層を、電子顕微鏡で観察
した。多くの形質転換細胞には、核およびいくぶん細胞
質中に大量のヌクレオキャプシドの形成が見られた。こ
の物質はすこししか成熟ピリオンの形成に用いられなか
ったように見えた。ヌクレオキャプシドは、豊富なヌク
レオキャプシドタンパク質で構成されたと思われる、柔
外被のある8〜9nmの細い小管状であった。これらは
、通例、より電子密度の高い、より顆粒状の構造(直径
約18〜25nm)に組織されていた(第3図)。ウィ
ルスヌクレオキャプシドは、形質転換細胞の核の中に見
られた(第3(A)図、13,400×および第3(B
)図、4.7,0OOx)。第3(C)図(14,70
0x)は、核全体がウィルスヌクレオキャプシドで置換
された溶解細胞を示す。この場合、成熟ピリオンは細胞
質にはほとんど見られない。ウィルス性遺伝物質を含有
する大きな細胞質のピロプラスト(viroplast
)が、しばしば部分的に凝集しており、膜結合している
ことがわかった(第3(D)図、52,200x)。こ
のようなピロプラストの早期形成が小胞体の槽中に見ら
れ、これらは著しく膨張しており、しばしば外膜」二に
リポソームを有していた。この小胞および小胞体槽中に
成熟ピリオンが存在する場合があった。ヌクレオキャプ
シドは、膜との相互作用無く、細胞質内にも形成され(
第3(E)図、52,200x)、これは核のヌクレオ
キャプシドとは形態学的に見分けられた。
溶解変性細胞において、主に崩壊細胞の細胞質中に、多
くのピリオンが見られた(第4図)。核のクロメ−ジョ
ン縮合および辺縁趨向を示す初期の細胞変性が、第4(
A)図(15,0OOX)に見られる。核内のウィルス
ヌクレオキャプシドの凝集が顕著である。種々の成熟段
階の多くのウィルス粒子が、細胞質中に見られる。これ
は、第4(B)図(4,5,800x)にも見られる。
しかし、ウィルスヌクレオキャプシドのマトリックス中
の植生に成熟ピリオンが確認される場合もあった。細胞
質中の成熟ピリオンの多くは、原形質膜に沿って並んで
おり、他のものは遊離している(第4(C)図、+2.
800x;第4(D)図、4.5,800Xおよび第4
(E)図、76.700x)。ピリオンは、種々の大き
さの粗い球形の外包粒子であった。成熟ピリオンの多く
は140〜280nmの大きさで、全体では100〜9
00nmの大きさであった。ウィルス粒子そのものは約
7nmの厚さのはっきりした外膜を有し、ヌクレオキャ
プシドが内部に詰まっていた。しばしば、ヌクレオキャ
プシドがピリオン内部で凝集して高密度のコアになって
いた。ピリオンの外側のエンベロープは明確であり、厚
いが、硬くはなかった。ピリオンの中には、突起のある
、細長い形、卵形および多形態性のものがしばしばあっ
た(第4(D)図、45,800x)。
ウィルスの超微構造および形態を更に確認するために、
20%シュークロース勾配バリアーの5b51およびK
b43培養上澄からのウィルス粒子をペレット化するこ
とによって、切片にされていないピリオンを試験した。
粒子を、最初の1/+00の容量でトリス−ノーマル生
理食塩液に再懸濁させた。沈澱した粒子を、PTAでネ
ガティブ染色後、電子顕微鏡で直接観察した。ウィルス
粒子のいくつかの標本を、0.5%ホルマリンで固定し
て、ピリオンの形態を保存し、かつ実験室内における感
染の問題を回避した。ピリオンのネガティブ染色標本で
は、通例、その内部構造と共に、表面がより詳細に見え
た。粗面ピリオンの典型的な標本を第5図に示す。粒子
の大きさも形も様々である。いくつかのピリオンは、し
ばしば長く、または不規則に膨れた突起を有するように
見えろ(第5(A)図、IQl、800X)。内部成分
は、互いにおよび粒子長軸に対して多少とも平行に配−
′A2− 列したストランドから成っていた。内部ヌクレオキャプ
シドストランドは、低濃度のホルマリンで固定した粒子
内によりよく保存されているように見えた(下方の粒子
、第5(B)図、40.000x)。第5(B)図中の
下方の粒子中に見える破壊された外膜は、上方に飛んで
いた(矢印)。明確なエンベロープは、外表面にかすか
な突起を有していた(上方の粒子、第5(B)図)。高
倍率において、ピリオンが複雑な膜状エンベロープを有
することがわかった(第5(C)図、370,0OOx
)。遊離したヌクレオキャプシドは、非螺旋状である。
実施例5 感染性ウィルスの単離 単層として増殖したSb51細胞をトリプシン処理し、
1.00Orpmで10分間遠心することによってペレ
ット化した。細胞ペレットを、等容量のダルベツコ培地
に再懸濁させた。凍結・解凍サイクルを5回行って細胞
を溶かし、細胞中のウィルス粒子を遊離させた。SW/
l l遠心チューブ中、20%シュークロースバリアー
、40.00Orpmで45分間遠心することによって
粒子をペレット化した。粒子をPBSに再懸濁し、シコ
ークロース同密度勾配中に集めた(20〜60%)。ウ
ィルス粒子は、約1.17〜1.20の密度で存在して
いた。ウィルス粒子を、PTAネガティブ染色を行って
、電子顕微鏡によって直接確認した。次いで、前記密度
のフラクションから単離されたこれらのウィルス粒子の
イン・ビトロおよびイン・ビボにおける感染性を調べた
。培養したヒト胚細胞を、イン・ビトロ感染性試験にお
いて、単離したウィルスによって直接感染した。実施例
6において調製する抗血清を用いて、この細胞をアッセ
イに付した。細胞がウィルスによって感染したことがわ
かった。
実施例6 新規ウィルスに対する抗体の調製 実施例5に記載のように、5×lO°個の5b51細胞
からウィルス粒子を単離し、フロインドアジュバントと
混合した。ウサギに、2〜3箇月の間隔をおいて免疫原
を2回注射した。2回目の免疫感作後に、ウィルスに対
する良好な抗体応答が得られた。
1鼾 新規ウィルスによるマウスの感染 実施例5に記載のように5X106個のSb51細胞か
らウィルスを単離し、少量のPBSに再懸濁させた。ウ
ィルス懸詞液を、生後6週間の雄NT I−I(Nu 
Nu)マウスまたは生後6週間の雄Balb/Cマウス
に注射した。注射は、静脈内または腹腔内に行った。ウ
ィルス液を静脈内または腹腔的注射したヌードマウスの
60%に、lO〜12日間で、紅斑のある皮疹および結
膜炎が見られた。
1匹には、顕著な眼窩骨膜浮腫も見られた。これらの症
状は、2〜3週間後には無くなった。どのマウスも、急
性感染から回復したように見えた。
次いで、6週間後に、2匹に痒疹が見られた。この2匹
および他の2匹は、死ぬか、非常に症状が重篤になり、
3箇月以内に層殺しなければならなかった。従って、ウ
ィルス感染以後の最初の3箇月間で、マウスの40%が
死んだ。皮膚病変をあまり起こさなかった1匹には、全
身性リンパ腺腫および麻痺が見られた。このマウスは、
衰弱し、後足が完全に麻痺していた。1匹には、わずか
に隆起した幾つかの紫色ががった皮膚病変があった。
剖検によると、これらのマウスのすべてのリンパ節にリ
ンパ球欠乏が見られた。全体の検査において、非常に小
さいリンパ節だけが確認されノこ。また、1匹のマウス
には、播種性リンパ腺腫が見られた。鼠径部、腋、頚部
、縦隔洞および腸間膜のリンパ節は、著しく腫れていた
。このマウスは、発達した肝牌腫をも起こしていた。リ
ンパ節の組織切片には、顕著な形質細胞増加が見られた
。詞組織球増殖の起こっている部分もあった。血漿細胞
が正常なリンパ節構造を無くし、個に広がって浸透して
いた。他のどのマウスのリンパ節にも、リンパ球欠乏が
見られた。全体に、小さいリンパ節しか確認できなかっ
た。
紫色がかった皮膚病変の組織切片には、紡錘細胞増殖が
見られた。紡錘細胞は、皮膚脂肪組織およびその下の筋
肉に浸透しているように見えた。
=36− 赤血球の濡出の見られる部分もあった。有糸分裂像が確
認されたが、顕著ではなかった。このマウスの肝臓の組
織検査によっても、門脈周囲において紡錘細胞が増殖し
ていることがわかった。この同一種の癌細胞は、より上
皮様であった。多くの赤血球が細胞間隙に入り込んでい
た。皮膚病変中の浸透している紡錘細胞を電子顕微鏡で
観察すると、細胞変性していた。ウィルスのヌクレオキ
ャプシドの凝集が多くの核に見られ、細胞質にも幾分見
られた。これらのウィルスヌクレオキャプシドの形態お
よび性質は、前記Sb51細胞中に見られるものと同様
であった。成熟ピリオンも、幾つかの破壊細胞中にも確
認された。ヌクレオキャプシドもピリオンも、滑面小胞
体の拡大槽中にしばしば見られた。電子顕微鏡で観察す
ると、肝臓の門脈周囲の紡錘細胞病変にも、顕著なウィ
ルス感染が見られた。
Balb/cマウスも、ウィルス性病原体に対して感受
性であった。注射後の最初の3箇月間で、7匹中3匹が
死亡した。注射後4箇月目に更に2匹が死亡した。対照
の動物には、4箇月間に全く症状が現れなかった。これ
らの動物が生存している間に皮疹およびリンパ腺腫を臨
床的に評価することは非常に困難であった。剖検による
と、いずれのマウスにもリンパ球欠乏が見られた。これ
らのマウスのリンパ節および痺臓は非常に小ざくなって
いた。リンパ節を確認できない場合すらあった。
これらのマウスの肺は、重篤な肺炎を起こしていた。M
−Agおよびトルレンドブルー(tolulenLbl
ue)染色により、ニューモジステイス・カリニが検出
された。従って、これらのマウスは、重度の免疫不全で
あると考えられる。4箇月よりも長く生存した2匹は、
Sb51細胞は認識するが、NrH/3T3親細胞は認
識しない抗体を血清中に有していることがわかった。こ
の血清の免疫ベルオキンダーゼ反応は、5b51細胞の
核においても、細胞質においても陽性であった。
実施例8 新規ウィルスに対する抗体の検出 エイズ患者および正常人の血清を、免疫ペルオキシダー
ゼ染色法(フスら、前出)により分析した。
すなわち、永続的に感染したSb51細胞または正常N
IH/3T3細胞を、滅菌スライドガラス上で低細胞密
度で増殖させた。培養スライドをアセトン中で室温で5
分間固定した。トリス緩衝生理食塩液(TBS、I)H
7,6,0,05M)中で洗浄後、スライドをまずアビ
ジン100μs/mη含有1%正常ウマ血清(シグマ(
S igma))と共に30分間インキュベートし、次
いでTBS中のビオチン(シグマ)飽和溶液と共に更に
15分間インキコ。
ベートした。この最初の段階で、工程によって、アビジ
ン−ビオチン−ペルオキシダーゼ複合体(ABC)から
誘導される非特異的反応が最少限になる。次いで、エイ
ズ患者または正常人からのヒト抗「■清を1 :200
希釈して使用した後、ビオチン標識ヤギ抗ヒトイムノグ
ロブリン(タボ(T ago))1:200希釈および
ABC(ベクター(V ectorr、ab、 ))を
用いた。各インキュベート工程は、30分間行い、各工
程間に充分な洗浄を行った。染色反応を、DAB  N
i HtOt溶液中で行い、メチルグリーンで対比染色
を行った。対照は、2次抗体を省略して行った。
エイズ患者の血清は、感染細胞とは陽性の免疫化学反応
を起こしたが、正常N r T−T/3 T 3細胞と
は起こさなかった(第6(C)図および第6(I3)図
)。反応は、Sb51細胞の核においても、細胞質にお
いても陽性であるように見えた。しかし、核の多くは、
細胞質よりも顕著に染色された。細胞突起の少ない、よ
り小さい丸い細胞が、最も顕著に染色していた。このア
ッセイによると、カボジ肉腫、カボジ肉腫と日和見感染
、または日和見感染のみのエイズ患者の血清24中23
が陽性であった(第1表)。カポジ肉腫と日和見感染の
両方があったエイズ患者の1人の血清は、弱い陽性を示
した。エイズにかかっていない正常人の血清30中26
は、感染Sb51細胞に対して反応性を示さなかった。
このような陰性反応の一つを第6(A)図に示す。他の
4血清は、感染Sb51細胞と弱い反応性を示した。し
かし、染色強度は、エイズ患者血清の反応において見ら
れたものよりも著しく弱かった。
第1表 種々の病態のエイズ患者における、5b51細胞に対す
る血清抗体の存在 *  女性−男性両性愛者のセックスパートナー** 
エイズにかかっていない対照血清のうち4血清は弱い反
応を示し、他の対照血清は反応を起こさなさなかった。
Ar(C患者の血清も同様に試験したところ、すべて陽
性であった。
実施例9 エイズ患者組織のウィルス感染細胞の同定エイズ弘者の
リンパ節、膵臓、カボジ肉腫および脳組織をホルマリン
中で固定し、パラフィン切片とした。エイズ患者の抗血
清の代わりに、実施例6に記載のように調製したマウス
またはウサギの抗血清を用いて、実施例8に記載のよう
な免疫ペルオキシダーゼアッセイを行った。実質的に、
すべての試験組織中にウィルス感染細胞か確認された。
本発明のウィルスによる感染を確認するために、電子顕
微鏡で観察した。前記組織中の変性細胞の核および細胞
質中にウイルスヌクレオギャブシドが見られた。感染組
織の細胞の幾つかには、成熟ピリオンも見られた。
一般的検討 ウィルス感染の動的プロセスにおいて、感染性ウィルス
粒子と宿主細胞表面との接触によって、複雑な一連の反
応が起こり、その結果、侵入および後のウィルス複製が
うまく起こるか否かが決まル[ハウ、シーら、コンプリ
ヘンシブ・パイロロジー、↓6,1頁、(1980年)
]。感染源の遺伝物質を、対応する完全なウィルスに対
して通常感受性があるか、または無い細胞に直接導入す
ると、ピリオンが細胞質中に侵入するために相互作用す
べき多数の成分をさけて通る(ガジュセクら、前出:ハ
ウら前出)。2人のエイズ患者の膵臓お、】;びカボジ
肉腫組織から得られる遺伝物質は、形質転換する遺伝要
素を含むことがわかった。この遺伝物質で正常NIH/
3T3細胞を形質転換すると、表現型形質転換フォーカ
スが見られた。急速な細胞増殖および多層への重層を特
徴とする悪性表現型は、形質転換の後のサイクルにおい
て伝染し得る。これらの形質転換細胞(Sb51および
Kb4.3)を注意深く調べると、細胞が新規ウィルス
に永続的に感染していることがわかった。この培養物に
は、溶解プラークは殆ど見られない。このような永続的
に感染した細胞の植生に、多くのヌクレオキャプシドの
密集がしばしば見られた。
膜結合をしているか、またはしていないヌクレオキャプ
シドの細胞質封入体もあった。小胞体は、ウィルスの成
熟および/または集合において重要な役割を有するよう
に見える。植生にピリオンが確認されるが、成熟ピリオ
ンは通例細胞質中に見られるか、または溶解細胞の血漿
膜に付若している。ピリオンは粗面法である。しかし、
球形および大きさは種々であることがわかった。該粒子
の直径は、140〜280nmである。ピリオン内部の
小さいヌクレオキャプシドは、約8〜9nmである。核
および細胞質中の、より電子密度の高い、部分的に顆粒
状のヌクレオキャプシドは、約18〜25nmである。
ホウツ、ジー・イーら、ジャーナル・オブ・パイロロジ
ー(J 、 of  V irology)、29,5
17頁(1979年)の方法に従って、ウィルス感染細
胞の細胞溶解物または培養上澄を用いて、逆転写酵素活
性のアッセイを行った。ヌクレオチド合成は見られなか
った。更に、このウィルスの形態、大きさ、集合プロセ
スおよび成熟は、レトロウィルスのものではなかった。
また、このウィルスの超微構造研究によると、これは、
従来の分類の特定のウィルス群に属さないことがわかっ
た。しかし、その複製および成熟プロセスは、ヘルペス
ウィルスのような、DNAの大きいウィルスのそれと同
様であった[ロイズマン、ビーら、−β−1229〜3
82頁(1974年)]。モノクローナル抗体(バイオ
チク社(B 1othch  I nc、 ))および
免疫ペルオキシダーゼ法を用いて、以下のウィルス抗原
を試験し、Sb51細胞において陰性であることがわか
った:(a)ニブシュタイン−バール・ウィルス(Ep
stein−Barr  Virus、 EBV)初期
抗原り成分、初期抗原R成分、膜抗原およびキャプシド
抗原;(b)サイトメガロウィルス(Cytomega
lovirusSCMV)初期および後期抗原;(C)
ヘルペス・シンプレックス(Herpes  S im
plex) Iおよび■(クーパー・バイオメト(Co
oper  Biomed。
))。更に、エイズにかかっていない2人の患者のCM
V感染血清は、Sb51細胞と相互作用を起こさなかっ
た。
このウィルスは、実験小動物において病原性である。ウ
ィルスの感染によって、10〜12日間で急性疾患が起
こる。急性感染の症状がほとんど無くなっても、3箇月
間の動物のり患率および死亡率は高い。ヌードマウスの
40%以上がこの期開山に死亡する。試験した動物を剖
検すると、リンパ球欠乏または全身性リンパ腺腫が起こ
っていたことがわかった。リンパ腺腫の動物には、顕著
な形質細胞増加が起こっていた。すべての組織像は、エ
イズ患者(ヒト)に見られるものであった。
実験動物には、皮下組織および肝臓における紡錘細胞増
殖も起こっていた。病変は、エイズ患者(ヒト)におけ
る紡錘細胞癌、カボジ肉腫と明確に一致していた。ウィ
ルスヌクレオキャプシドおよび成熟ピリオンが、感染動
物の病変部分に認められた。ウィルスの感染は、免疫不
全を起こすと考えられる。潰瘍および唾液腺感染のある
大きな皮膚感染が、これらの動物に通例見られた。
免疫適格マウス(Balb/c)がニューモジステイス
・カリニに感染したことにより、免疫不全状態が明白に
なる。Balb/cマウスは、感染に対して等しく感受
性であるようにみえ、非常に短期間で死亡した。リンパ
球欠乏の事実と一致して、感染動物の免疫機能は顕著に
抑制されていた。ウィルス感染が他のマウスに伝染する
ことを示すには、感染動物膵臓をホモジナイズし、他の
マウスに再導入する。これらのマウスは、ウィルスによ
って感染される。
免疫化学的方法によって、エイズ患者の血清のほとんど
すべて(24中の23)およびARC患者血清すべてが
、正常NIH/3T3細胞を認識しないが、ウィルス感
染細胞の中の新しく得られた抗原は認識する独特の抗体
を有することがわかった。エイズ患者におけるこのウィ
ルス感染は、顕著であるようにみえる。同じ方法によっ
て、該ウィルスに対する抗体を用いると、ウィルス抗原
がエイズ患者の感染組織中に見られた。
本発明を特定の態様に関して記載したが、更に改良をな
し得るものと理解される。本発明は、本発明の関連分野
における既知の方法による本発明の改良を含む、本発明
の原理に基づくいかなる変化、用途または適用をも包含
することを意図しているものである。
【図面の簡単な説明】
第1A図は、エイズ患者のひ臓組織から単離した核酸に
より形質導入された形質転換コロニー、第1B図は、上
記形質転換細胞の単層を示す。 第2A図は、細胞変性変化の証拠をほとんど示さないS
b51細胞の単層、第2B図および第2E図は、高細胞
密度フォーカス部の中央における細胞変性、第2C図お
よび第2F図は、細胞溶解性プラーク(溶菌斑)、第、
2B図は、Sb51単層における高細胞密度フォーカス
形成および多層細胞集積を示す。 第3A図〜第3E図は、ウィルスで永続的に感染したN
IH/3T3細胞におけるヌクレオカプシドの集合を示
し、第3A図、第3B図、第3C図ではヌクレオカプシ
ドが核に見られ、第3D図では細胞質中の膜結合空所(
槽)に見られ、第3E図では膜から離れた細胞質内に見
られる。 第4A図および第4B図は、細胞溶解性5b51細胞中
におけるウィルス成熟の超微細構造を示し、第4A図は
核の場合、第4B図は細胞質の場合である。第4C図、
第4D図および第4E図は、分断されたSb51細胞の
細胞質中における成熟ピリオンを示す。 第5A図、第6B図および第5C図は、5b51細胞の
培養上清中に放出されたウィルス粒子を示し、第5A図
は膜結合ウィルス粒子を含むもの、第5B図は無傷の粒
子と部分的分断ピリオンを含むもの、第5C図は部分的
分断ピリオンを含むものである。 第6A図、第6B図および第6C図は、免疫細胞化学的
染色を示し、第6A図は5b51細胞と非エイズ血清、
第6B図はNIH,/3T3細胞とエイズ血清、第6C
図はSb51細胞とエイズ血清によるものを示す。 特許出願人 アメリカン・レジストリー・オブ・パソロ
ジー 代理 人 (弁理士)青 山 葆 ほか1名昭和 62
年特許願第  153229  号3.補正をする者 事件との関係 特許出願人 住所 アメリカ合衆国ワシントン、ディー、シー、 2
0306、アームド・フォースイズ・インスティヂュー
ト・オブ・パソロジー (番地の表示無し)名称 アメ
リカン・レジストリー・オブ・パソロジー4、代理人 住所 〒540 大阪府大阪市東区域見2丁目1番61
号6 補正の対象 :明細書の図面の簡単な説明の欄お
よび図面(浄書)7、補正の内容 (1)  明細書50頁12行の後に次の文を挿入する
。 「なお、上記第1Aおよび18図、第2A−2F図、第
3A−3F図、第4 A −4E図、第5A−5C図並
びに第6A−6C図は、何れも生物の形態を示す写真で
ある。」 (2)別紙の通り、図面の浄書を提出する(内容に変更
なし)。 以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、NIH/3T3細胞を形質転換することができ、ヌ
    ードマウスおよびBalb/cマウスを感染してエイズ
    様症状を起こすことができる、密度約1.17〜1.2
    0および大きさ100〜900nmの、エイズ患者の組
    織から単離されたウィルス。 2、セルラインATCC第CRL9127号によって産
    生されたウィルスの性質を有する、エイズ患者の組織か
    ら単離されたウィルス。 3、セルラインATCC第CRL9127号によって産
    生されたウィルスを含んで成る、エイズ患者の組織から
    単離されたウィルス。 4、特許請求の範囲第1〜3項のいずれか1項に記載の
    ウィルスを単離する方法であって、(a)エイズ患者の
    組織を採り、 (b)前記組織から遺伝物質を単離し、 (c)前記遺伝物質でNIH/3T3細胞を形質転換し
    、および (d)感染したNIH/3T3細胞から前記ウィルスを
    単離することを含んで成る方法。 5、特許請求の範囲第1項または第2項記載のウィルス
    を単離する方法であって、 (a)エイズ患者の組織を採り、 (b)前記組織を、受容セルラインまたは受容細胞と共
    に培養し、 (c)形質転換細胞を識別し、および (d)感染細胞から前記ウィルスを単離することを含ん
    で成る方法。 6、特許請求の範囲第1〜3項のいずれか1項に記載の
    ウィルスと特異的に反応する抗体。 7、エイズまたはARCの患者の体液試料中における、
    特許請求の範囲第1〜3項のいずれか1項に記載のウィ
    ルスの抗原決定部位に特異的に結合する抗体を検出する
    方法であって、前記ウィルスを前記試料と接触させ、抗
    原−抗体複合体の生成を測定することを含んで成る方法
    。 8、エイズまたはARCの患者の感染組織の試料中にお
    ける、特許請求の範囲第1〜3項のいずれか1項に記載
    のウィルスのウィルス性抗原を検出する方法であって、
    前記ウィルスに特異的な抗体を前記試料と接触させ、抗
    原−抗体複合体の生成を測定することを含んで成る方法
    。 9、エイズ特異性抗体の検出に用いるための、容器、ウ
    ィルスおよび抗原−抗体複合体検出手段を含んで成る診
    断用キットであって、特許請求の範囲第1〜3項のいず
    れか1項に記載のウィルスを含むことを特徴とする診断
    用キット。 10、エイズまたはARC患者の組織中における、特許
    請求の範囲第1〜3項のいずれか1項に記載のウィルス
    のウィルス性抗原を検出するために用いる、容器、抗体
    および抗原−抗体複合体検出手段を含んで成る診断用キ
    ットであって、前記ウィルスと特異的に反応する抗体を
    含むことを特徴とする診断用キット。 11、不活性化した特許請求の範囲第1〜3項のいずれ
    か1項に記載のウィルスの有効量および生理学的に許容
    し得るワクチン用担体を含んで成るワクチン組成物。 12、特許請求の範囲第1〜3項のいずれか1項に記載
    のウィルスのウィルス性抗原の有効量および生理学的に
    許容し得るワクチン用担体を含んで成るワクチン組成物
    。 13、NIH/3T3細胞を形質転換し得、ヌードマウ
    スおよびBalb/cマウスを感染してエイズ様症状を
    起こし得、密度約1.17〜1.20および大きさ10
    0〜900nmの、エイズ患者の組織から単離したウィ
    ルスで永続的に感染したセルライン。 14、NIH/3T3細胞から誘導された特許請求の範
    囲第13項記載のセルライン。 15、ATCC第CRL9127号として同定された特
    許請求の範囲第14項記載のセルライン。 16、エイズまたはARC患者の体液試料中における、
    特許請求の範囲第13〜15項のいずれか1項に記載の
    セルラインに含まれるウィルスの抗原決定部位に特異的
    に結合する抗体を検出する方法であって、前記セルライ
    ンを前記試料と接触させ、抗原−抗体複合体の生成を測
    定することを含んで成る方法。 17、容器、抗原−抗体複合体検出手段および特許請求
    の範囲第13〜15項のいずれか1項に記載のセルライ
    ンを含んで成る、エイズ特異性抗体の検出に用いる診断
    用キット。
JP62153229A 1986-06-18 1987-06-17 エイズ患者から単離された新規ウイルス Pending JPS6368076A (ja)

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