JPS6366366A - 布帛の連続洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、織物、編物等の長尺布帛の表面に付着されて
いる糊剤、不純物等をその布帛の表面より有効に脱落せ
しめることができる布帛の連続洗浄装置に関するもので
ある。

〔発明の背景〕

工業的に生産する長尺布帛の染色、精練、漂白等の処理
工程後において、その布帛の表面に付着されてｈる不純
物を脱落せしめるためにその長尺布帛を連続的に洗浄せ
しめる必要がある。

ところが従来におけるこの布帛の洗浄時には該布帛を、
洗浄液を充填した洗浄槽内を通して、洗浄液と接触させ
て洗浄するといった単純な洗浄手段であったために、多
槽の洗浄槽及びそれらの洗浄槽に入れられる多量の水が
消費されていることは周知のことで、現在では水資源の
不足から、それら布帛洗浄時における洗浄水の節約、あ
るいは洗浄装置の設備費の削減がさけばれている。しか
しながら、従来の洗浄方法においては、布帛の洗浄が完
了されるまでに多数の洗浄槽が必要であることから、設
備費は勿論のこと、洗浄水が節約できるまでに至らず、
相変らず多額の設備費と多量の水資源が消費され、さら
には洗浄完了までに長時間を要するものであった。

〔発明の目的〕

本発明はかかることから鑑みてなされたもので、布帛を
連続的に洗浄するに当り、その洗浄に使用される水使用
量を少なくして、しかも短時間に効果的に洗浄処理する
ことができるようにするため、洗浄液中を移行する被洗
浄布帛に超音波摂動を有効に作用させることができる布
帛の連続洗浄装置を提供することを目的とするものであ
る。

即ち、超音波を被洗浄物に作用させて洗浄を行なうこと
は周知であるが、この超音波使用の場合は、被洗浄物が
鉄、ガラス、石材寺の硬質物体である場合に、その超音
波が洗浄力として被洗浄物に有効に作用されるが、その
被洗浄物が布帛等の軟質部材であるときは、その超音波
が被洗浄物に吸収されやすく、その結果有効な洗浄が期
待できないものであるが、本発明は超音波を使用して、
この布帛の洗浄を有効に行なうことができる布帛の連続
洗浄装置の開発である。

〔発明の実施例〕

以下に本発明を図面に示す実施例に基いて詳細に説明す
る。

第１図乃至第３図において、１は上面が開口し、内部に
湯等の洗浄液２が充填されている。

またこの液槽１の内部には布帛３を上下蛇行状に移行せ
しめるための多数のガイドロール４が上下２段に配設さ
れているが、その上段のガイドロールは洗浄液２の液面
よυ上方に位置されている。さらＫこの液槽１内には超
音波振動子５と、この超音波振動子５に対向する反射板
６が、その洗浄液２中に浸漬されるようにして配置され
ている。また上記超音波振動子５と反射板６との位置関
係は、第２図の詳細図で明らかなように、超音波振動子
５の発振面がガイドロール４によって移送される布帛３
０面に平行となるように、しかもその布帛３の表面Ｋ例
えば約１０５ｍの間隔で接近されるように配置し、さら
に反射板６は、その超音波振動子５の発振面に布ＮＡ３
を挟んで対向されるように、しかもその布帛３の裏面Ｋ
例えば約１０ｍの間隔で接近されるように配置されてい
るものである。この反射板６は振動を起さないように強
固なホルダー（図示せず）４？によシ固定されているが
、この反射板６及び超音波撮動子５共に布帛面との間隔
を調整できるように設計されている。また上記超音波振
動子５及び反射板６は、第３図に示す如く、布帛３の幅
方向に多数配設せしめて布帛３の全＠に亘って超音波を
付与せしめることができるようにすると共に、処理すべ
き布帛３の幅番で応じて両側方に配置した超音波振動子
の駆動を選択的に動作又は停止することができるように
なっている。７は超音波振動子５を動作させるための超
音波発信器である。上記の液槽ｌの上方には液槽１よシ
引き出された布帛３を左右蛇行状に移行せしめるための
多数本のガイドロール８と、そのガイドロール８の相互
間に配置せしめたガイド棒９を有する。

次にその作用について述べると、洗浄処理すべき布帛３
を、液槽１の洗浄液２中に浸漬して移送し、次いでこの
液槽１から導出された布帛をガイドロール８及びガイド
棒９にガイド移送させるものであるが、洗浄液２中に浸
漬された布帛３はその洗浄液２中で、超音波振動子５か
ら発する例えば２５１ｄｌｚの振動を受け、これによシ
布帛３に付着されている不純物、例えばプリント染色さ
れた布帛にあっては糊剤寺がその布帛３から脱落される
ものであるが、この被洗物は、水中を移送される布帛で
あるために受振効率が低い、そこで超音波振動子５に対
応して反対板６を設けていることにより、布帛３の裏側
に伝った振動がその反射板６によυ反射されて再び布帛
３へ作用されるために、超音波振動子５から発する振動
が布帛３に対して有効に作用し、その結果、布帛の受振
効率が高く、布帛の超音波洗浄が有効になされる効果が
ある。かくして超音波洗浄がなされた布帛はガイドロー
ル８により引き上げられる間ぺ、清水による仕上げ洗浄
が繰返しなされるものである。

このように本実施例による洗浄装置は、洗浄すべき布帛
を超音波振動子５と、反射板６との間を通過せしめる構
造となしたものであるから、超音波振動子５から発する
振動が布帛へ作用されることは勿論のこと、この布帛を
透過した振動は反射板に反射されて再度布帛へ作用され
ることから布帛への振動が有効に働き、これによって超
音波振動による布帛の連続的洗浄が有効になされる特長
がある。また本実施例では多数個の超音波振動子５を布
帛の幅方向に配設して、それらの超音波振動子５の動作
を布帛の幅に応じて選択的に行なうことができるように
して例えば幅広い布帛の場合はそれら超音波振動子５の
全てを動作し、細幅の布帛にあっては両側部に位置され
る超音波振動子５を停止させるようにすることによシミ
気的エネルギーの省力化が可能となる効果がある０ 第４図及び第５図は、本発明の他の実施例を示すもので
あって、この実施例は前記実施例で示した反射板を、液
槽１の壁面で兼用したものである。即ち第４図において
は超音波振動子５を、液槽１の側壁内側面１８に平行か
つ近設し、布帛３をその超音波振動子５と側壁面１ａと
の間に通すようにしたものであり、また第５図に示す実
施例は超音波振動子５を液槽１の底壁内側面１ｂに平行
かつ近設し、布帛３をその超音波振動子５と底壁面１ｂ
との間を通すようにしたものである。従ってこれら実施
例によれば、液槽１の壁面が超音波の反射板としての作
用をなすことから、反射板を増設することなく前記実施
例と同様の作用効果を得ることができる。

〔発明の概要〕

以上のように本発明は、洗浄すべき布帛を洗浄液中に浸
漬しながら連続的に移行する液槽内において、該洗浄液
中に浸漬移送される布帛を挟むようにして、超音波振動
子と反射板とを対向的に近設せしめたことを特徴とする
布帛の連続洗浄装置である。

〔発明の効果〕

従って、この布帛連続洗浄装置によれば、洗浄すべき布
Ｍを超音波振動子と、反射板との間を通過せしめる構造
となしたものであるから、超音波振動子から発する振動
が布帛へ作用されることは勿論のこと、この布帛を透過
した振動は反射板に反射されて再度布帛へ作用されるこ
とから布帛への振動が有効に働き、これＫよって超音波
振動による布帛の連続的洗浄が有効になされる特長があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明よシなる装置の実施例を示した説明図、
第２図及び第３図はその要部側面図及び正面図、第４図
及び第５図は本発明の他の実施例を示した夫々の側面説
明図である。 １・・・液槽　　　　　　２・・・洗浄液３・・・布帛
　　　　　　５・・・超音波振動子６・・・反射板　　
　　　７・・・超音波発信器。 第１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　洗浄すべき布帛を洗浄液中に浸漬しながら連続的に
   移行する液槽内において、該洗浄液中に浸漬移送される
   布帛を挟むようにして、超音波振動子と反射板とを対向
   的に近設せしめたことを特徴とする布帛の連続洗浄装置
   。 ２　反射板は、液槽の壁面であることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の布帛の連続洗浄装置。