JPS6363393A - 酵素によるβ−ラクタム類の製法 - Google Patents

酵素によるβ−ラクタム類の製法

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JPS6363393A
JPS6363393A JP62102990A JP10299087A JPS6363393A JP S6363393 A JPS6363393 A JP S6363393A JP 62102990 A JP62102990 A JP 62102990A JP 10299087 A JP10299087 A JP 10299087A JP S6363393 A JPS6363393 A JP S6363393A
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acid
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tables
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JP62102990A
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ジャック・エドワード・ボールドウィン
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Chiyanseraa Masutaazu & Sukara
Chiyanseraa Masutaazu & Sukaraazu Obu Univ Obu Otsukusufuoode
Original Assignee
Chiyanseraa Masutaazu & Sukara
Chiyanseraa Masutaazu & Sukaraazu Obu Univ Obu Otsukusufuoode
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K5/00Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K5/04Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing only normal peptide links
    • C07K5/06Dipeptides
    • C07K5/06139Dipeptides with the first amino acid being heterocyclic
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P35/00Preparation of compounds having a 5-thia-1-azabicyclo [4.2.0] octane ring system, e.g. cephalosporin
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P37/00Preparation of compounds having a 4-thia-1-azabicyclo [3.2.0] heptane ring system, e.g. penicillin

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はβ−ラクタム抗生物質の製造方法に関するもの
である。更に詳しくは、ペニシリンおよびセファロスポ
リン抗生物質の酵素(=よる製造方法に関するものであ
る。イソペニシリンNシンセターゼ酵素([シクラーゼ
(cyclase、) J IPNS)は、2−(L−
α−アミノアジポイル’1−L−システイニル−D−バ
リンをインペニシリンNに環化することができることで
よく知られている。J。
E、ボールドワイン(Baldwin)らのジャーナル
・オブ・ケミカル・ソサイアテイー、ケミカル・コミュ
ニケーション(J、Chem、 Soc、、 Chem
、 Commun)はセファム(cepham )環骨
−を形成させることができると開示されている。
本発明は、式(■): Co2H 〔式中、Qは式: (ここで、RとRは独立して水素またはC,−C4アル
キシであるか、あるいはRとR1のどちらか一方が水素
またはC,−C4アルキルであり、他方がC0−%アル
コキシ、C2−C4アルケニルまたはアレニルである)
で示される基を表わす〕 で示されるβ−ラクタムの製造方法を提供するものであ
る。本発明方法は、pH約6〜約9の水性媒質中で、酸
素、第一鉄イオンおよびアスコルビン酸の存在下、式(
■): (ここで、RおよびR工は前記の定義と同意義である)
で示される基を表わす〕 で示されるジペプチドを、イソペニシリンNシンセター
ゼと接触させることからなる。
本明細書で使用するCニーC4アルキルという用語は、
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、5ec−ブチル、インブチルおよびt−ブチルを
意味し、Cニー03アルコキシは、メトキシ、エトキシ
、n−プロポキシおよびインプロポキシを意味している
。アレニルという用語ハ、プロパンジエン基: CH2
=C<H−を意味している。
本発明方法に使用されるイソペニシリンN・シンセター
ゼは、セファロスポリウム・アクレモニウム(Ceph
alosporium acremonium ) A
TCC48272およびATCC36225の如きC,
アクレモニウム、ヘニシリウム・クリソゲナム(Pen
icilliumchrysogenum )、アスペ
ルギルス・ニデユランス(Aspergi 11us 
n1dulans )、ストレプトマイセス・クラブリ
ゲ/L/ x (S treptomyces cla
vuligerus ) ATCC27064およびス
トレプトマイセス・リパニー(S、 1ipanii 
) ATCC27357等の多数の供給源から入手する
ことができる。この酵素は、半端製状態の細胞不含抽出
物として、または好ましくは、例えばパンダ(Pang
)らのバイオケム・ジャーナル(Biochem J−
) (1984)、222.789−795、およびJ
、E、ボルドウィンらのFEBSレター(FEBSLe
tter )、1985.188.253に開示の如く
して製造される精製酵素の形で使用される。この酵素の
好ましい供給源は、C,アクレモニウムである。
式(II)で示される基質ジペプチドは、既知の共役反
応(カップリング)法によって製造することができる。
例えば、S−保護・カルボキシル−保護L−システイニ
ルーD−バリンあるいはL−システイニル−D−修飾バ
リンをEEDQ法によって、3−(保護−カルボキシル
)フェニル酢酸ヲ用いてアシル化した後、保護基を取り
除くことによって製造される。
「修飾バリン」という用語は、本明細書では、システィ
ンとカップリングすることにより式(II)で示される
基質ジペプチドの前駆体を形成することのできる式(■
): ■ H2N−CH−CH−R,(III) O2H で示される種々のアミノ酸を表わすために便宜的に使用
されるものである。これらの修飾バリン・アミノ酸類は
、天然型トリペプチドのバーリンに取って代わることが
でき、広い意味でバリンの修飾形を表わしている。
ジペプチドの製造に使用される修飾バリンの例トシては
、D−インロイシン、D−ノルバリン、D−セリン・O
−メチルエーテル、D−セリン・〇−エチルエーテル、
2−アミノ−3−メトキシ酪酸、2−アミノ−3−イン
プロポキシ酪酸、2−アミノ−4,5−へキサジエン酸
、2−アミノ−3−メチル−4,5−へキサジエン酸、
2−アミノ酪酸、2−アミノ−3−メチル吉草酸、2−
アミ/−3−二チル吉草酸、2−アミノ−3−メチルペ
ンタ−4−エノアートおよび2−アミノ−3−エチルペ
ンタ−4−二/アートがある。
前記の「修飾バリン」は、本明細書において以下の製造
例に示すように既知の方法、またはその変法によって製
造される。
式(II)のジペプチド基質は、一般に濃度的0.1m
M〜約5mMの範囲で本発明の方法に使用される。基質
は、比較的純度の高い例えば酵素を阻害する重金属類に
汚染されていないものを用いるへきである。
I P N S酵素を基質に対し大過剰量で使用すれば
、最良の効果が得られる。本発明方法で使用される酵素
の活性は、上記のパンダらの検定法によつて測定できる
。その活性は、天然のトリペプチシステイニルーD−バ
リンメ分間にイソペニシリンN、1μmol  に変換
するのに必要な酵素量を活性の1単位(1unit )
とする単位で表わされる。
本発明の方法は、第一鉄イオンおよびアスコルビン酸(
好ましくはL−アスコルビン酸)の存在下で実施する。
pHによって、アスコルビン酸はアスコルビン酸塩に変
換され得る。これらの共同因子(コファクター)によっ
て酵素活性は増強される。第一鉄イオンは、酵素を活性
化するのに必要である最小量を使用する。通常、第一鉄
イオンの濃度は約50μM〜約0.2 mMの範囲であ
る。酵素の精製度が高い程、最良の酵素活性を得るのに
必要な第一鉄イオンは少量でよい。第一鉄イオンと一緒
に使用されるし一アスコルビン酸は、一般にFe2+濃
度とほぼ同濃度で使用するが、それよりも高い濃度で使
用してもよい。第一鉄イオンは、塩類、即ち硫酸第一鉄
、塩化第一鉄、炭酸第一鉄、あるいはその他の適当な塩
から供給される。
本方法は、酸素の存在下で実施する。小規模、例えば実
験室規模では、開放容器により本方法を行なうことで、
十分な量の酸素を供給することができる。大規模、特に
大過剰の酵素を使用する時は、インキュベーション混合
物中に空気または酸素を通気させることにより酸素を供
給することができる。この工程を行う間中、インキュベ
ーション混合物を、撹拌または振盪により混合する。
本方法では、過酸化水素が発生する。従って酵素、基質
または生成物にとって有害となり得る過酸化物が過剰に
ならないように、生肝カタラーゼのようなカタラーゼを
インキュベーション混合物に加えることができる。
本方法は、温度約20℃〜約40℃で実施するが、約り
5℃〜約30℃で実施するのか好ましい。N−(3−カ
ルボキシフェニルアセチル)−L−システイニルーD−
バリン基質を用い、温度約27℃で実施することで、最
良の収率を得た。
本発明の方法は、pH約6〜約9で実施するが、pH約
7.5〜約8.5で行なうのが好ましい。炭酸アンモニ
ウム、トリス・バッファーまたはMOPSバッファー(
3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸)のような
バッファーを用いることにより、インキュベーション混
合物を所望のpHに維持することができる。
本方法においては、適当な還元剤をインキュベーション
混合物に加える。即ち、本方法は酸化反応であるので、
還元剤はシステイニルのスルフヒドリル基によるジスル
フィドの形成を妨げ、あるいは遅延させる役目をすると
思われるからである。更に、還元剤には第一鉄イオンか
ら第二鉄イオンへの酸化反応を阻害する効果もある。第
二鉄イオンは、I PNS刺激剤作用において第一鉄イ
オンよりもはるかに劣っている。
ペニシリンの製造は、高純度の基質と共に過剰に精製酵
素を使用すれば、前記の製造条件下で急速に進行する。
実験室規模では、本方法は約10分〜約2時間で実施す
ることができるが、酵素と基質との大規模インキュベー
ションでは、それよりも若干長い時間を要するだろう。
アセトンあるいはエチルアルコールの如き溶媒をインキ
ュベーション混合物に添加することにより反応工程を終
了させる。沈殿したタンパク質を、例えば遠心分離によ
って分離し、生成物を常法により上澄液から単離する。
生成物を含有する水相を凍結乾燥し、逆相オクタデシル
ンランHPLCの如きクロマトグラフィーにかければ、
生成物を単離することができる。別法として、タンパク
質を分離した後に、インキュベーション混合物を抽出す
ることによって生成物ペニシリンを単離することもでき
る。
本発明方法の好ましい態様では、N−(3−カルボキシ
フェニルアセチル)−L−システイニル−D−バリンを
過剰の精製I PNS酵素とインキュベートL、て6−
(3−カルボキシフェニルアセチルアミ/)−2,2−
ジメチルペナム−3−カルボン酸を形成させる。
本発明で得られるペニシリンの例としては、以下のもの
かある: 6−(3−カルポキシフェニルアセチルアミノ)−2α
−ビニル−2β−メチルペナム−3−カルボン酸、 6−(3−カルボキシフェニルアセチルアミ/)−2,
2−ジエチル−ペナム−3−カルボン酸、6−(3−カ
ルボキシフェニルアセチルアミノ)−2d−メトキシ−
2−β−メチルペナム−3−カルボン酸、 6−(3−カルボキシフェニルアセチルアミノ)−2c
t−メトキシ−ペナム−3−カルボン酸、6−(3−カ
ルボキシフェニルアセチルアミノ)−2α−エトキシペ
ナム−3−カルボン酸、6−(3−カルボキシフェニル
アセチルアミノ)−2α−アレニルペナム−3−カルボ
ン酸、6−(3−カルボキシフェニルアセチルアミノ)
−2Ct−アレニル−2β−メチルペナム−3−カルボ
ン酸および 6−(3−カルボキシフェニルアセチルアミ)−2α−
メトキシ−2β−(n−プロピル)ペナム−3−カルボ
ン酸。
本発明の第1の目的は、式: (式中、RおよびRoは独立して水素またはC,−C4
アルキルであるか、あるいはRとR1のどちらか一方は
水素、またはCニー04アルキルであり、他方はC1−
03アルコキシ、C2−c4アルケニルまたはアレニル
である) で示される6−(3−カルボキシフェニルアセチルアミ
ノ)ペナム−3−カルボン酸の製造方法を提供すること
である。本方法は、pH約6〜約9の水性媒質中で、酸
素、第一鉄イオンおよびアスコルビン酸の存在下、式(
II) − 1 :O2H (式中、RおよびRoは前記の定義と同意義)で示され
るジペプチドと、酵素イソペニシリンNシンセターゼと
を接触させることからなる。
本発明の第2の目的は、以下の反応式に示すように、N
−(3−カルボキシフェニルアセチル)−L−システイ
ニル−D−β,γ−ジデヒドロバリンをI PNS酵素
とインキュベートし、7−(3−カルボキシフェニルア
セチルアミノ)−3−エクソメチレンセファムー4ーカ
ルボン酸を製造することである。
ド CO。H 本発明の方法で得られる3−エクソメチレンセファムー
4ーカルボン酸は、既知である3−アルコキシ−3−セ
フェムおよび3−ハロゲン−3−セフェム( ceph
em骨格)抗生物質における有用な中間物質である。例
えば本発明の生成物を、エステル化してカルボキシル基
を保護し、得られたジエステル生成物を米国特許第3,
6 9 7,515号に記載の方法に従ってN−説アシ
ル化し、次いで脱エステル化スると、3−エキソメチレ
ンセファム骨格化合物を得ることができる。この骨格化
合物は、米国特許第3,9 3 2,3 9 3号に開
示されており、式:で示される化合物である。
3−エキソメチレンセファム骨格化合物は、米国特許第
3,917,5 8 8号に記載の方法によって3−メ
トキシ−3−セフェム骨格抗生物質に変換させることが
でき、更に米国特許第3.9 2 5,3 7 2号に
記載の方法に従えば、3−ハロゲン−3−セフェム骨格
抗生物質に変換させることができる。
あるいは、本発明方法の生成物を3−ハロゲン−3−セ
フェムまたは3−メトキシ−3−セフエム誘導体に変換
させた後、N−説アシル化することで、既知である3−
ハロゲン−3−セフェムと3−メトキシ−3−セフェム
骨格化合物とすることもできる。後者の化合物を再度ア
シル化すると所望の7β−アシルアミノ誘導体を得るこ
とができる。
式(I)で示される2−ビニル−置換ペナム−3−カル
ボン酸は、前記の抗生物質とは別の6−アシルアミノペ
ナム抗生物質に変換させることができる。例えば2−ビ
ニル化合物である式(I)の化合物ヲエステル化して3
−カルボキシル基と3−7 カルボキシフェニル基を保
護し、得られたジエステル化合物を既知の方法により脱
アシル化することで6−アミノ−2−ビニルペナム−3
−カルボン酸エステルとすることができる。このペナム
骨格エステル化合物を所望のカルボン酸を用いてN−7
シル化シ、得られたN−アシル化エステル生成物を脱エ
ステル化することで、抗生物質を得ることかできる。例
えば6−アミ/−2−ビニルペナムエステルヲ、アミノ
保護−D−フェニルグリシンの活性カルボキシル誘導体
を用いてアシル化し、アミノ保護基とカルボキシルエス
テル基ヲ取り除くと、6β−(D−フェニルグリシルア
ミノ)−2−ビニルペナム−3−カルボン酸を得ること
ができる。通常、6−アミノ−2−ビニルペナム−3−
カルボン酸エステルのN−アシル化は、6−アミノペニ
シラン酸またはそのエステル化合物をN−アシル化する
のに用いられるアシル化法を用いて実施される。
式(I)で示される2−アルコキシペナムは、メトキシ
ル化α−アミノアルカン酸とS−保1N−(3−カルボ
キシフェニルアセチル)−L−システィンとから製造さ
れるジペプチド(式(II) −1)から得られる。こ
のようなジペプチドは、D−セリン・O−メチルエーテ
ル、D−セリン・0−エチルエーテル、2R,3R−2
−アミノ−3−メトキシ酪酸、2R,3R−2−アミ/
−3−メトキシ吉草酸などのメトキシル化アルカン酸か
う製造される。このようなアミノ酸は、欧州特許出願第
85305911.1(EPO公開番号0,174,1
29 ’)において開示されている。例えば、2−アミ
ノ−3−メトキシ酪酸のベンジルエステル化合物を、2
−エトキシ−N−エトキシカルボニル−1,2−ジヒド
ロキノリン(EEDQ)  を用いて、アミノ−保護・
5−(4−メトキシベンジル)システィンとカップリン
グさせることで、アミノ−保護エステル・ジペプチドを
製造する。アミノ保護基ヲ取す除いて、得られたシステ
ィンの遊離アミ7基を3−(保護−カルボキシ)フェニ
ル酢酸を用いてアシル化する。その保護基を取り除くこ
とで、Rがメチルであり、Roがメトキシである式(I
t) −1で示される基質が得られる。
あるいは、システィンのS−保護エステル化合物を既知
の方法により3−(保護−力ルボキシ)フェニル酢酸を
用いてアシル化し、システィンのカルボキシル基の保護
基を取り除いて得られた酸を、EEDQ(2−エトキシ
−N−エトキシ力ルボニ/L/−1,2−ジヒドロキノ
リン)を介するカップリングによって、アルコキシル化
α−アミノアルカン酸エステルとカップリングさせる。
R工がアレニルである式(II) −1で示される化合
物は、アミノジエン酸エステル、例えば2−アミノ−4
,5−へキサジエン酸・ジフェニルメチルエステルを用
いて前記と同様の方法により製造される。
以下の製造例および実施例において、本発明を更に詳し
く説明する。
’JJa 例I  N −(3−カルボキシフェニルア
セチル)−L−システイニル−D−バリンA、イソーフ
タル酸・モノベンジルエステルイソフタル酸(11,2
,910,1モル)のメチルアルコール(200mQ)
と水(10mQ)との懸濁液に、水酸化カリウム(11
,2,p、 0.2モル)のメチルアルコール溶液(1
00mffi)を加え、この混合物を室温で一晩撹拌し
た。減圧下にて溶媒を取り除き、DMF (250mQ
)とベンジルプロミド(13,5mL1.1g)を加え
た。この混合物を100℃で2時間加熱し、重炭酸すl
−IJウム(10g)の水溶液(500mQ)に注加し
、酢酸エチルで抽出した。水層を濃塩酸を用いて酸性に
して酢酸エチルで抽出した後、沈殿したインフタル酸を
戸取した。酢酸エチル層を塩水(ブライン)で洗浄し、
乾燥(Na2S04)して蒸発させた。得られた残留物
(モノベンジルエステル生成物とイン−フタル酸)をシ
リカゲルクロマトグラフィーにかけ、モノベンジルエス
テル生成物(3,73,9,15%)を得た。
’HNMR(300MHz 、 CDC13) :δ5
.42 (2H。
s)、7.30−7.50(5H,m)、7.59(I
H,t、J=7.7Hz)、8.32(2H,t、J=
4.5Hz)、8.81(IH,s)。
IR(CHC13):2700−3400(COOH)
、1720(s)、1700(s)傷−1゜ B、  2,2.2− トリクロロエチル・3−(ベン
ジルオキシカルボニル)フェニルアセテートイソ−フタ
ル酸・モノベンジルエステル(2,6y)、乾燥ベンゼ
ン(8mffi)および純品チオニル・クロライド(2
,6mf、3当量)の混合物を80℃で1時間加熱した
。減圧下にて溶媒を取り除き、次いで未反応の微量のチ
オニル・クロライドを除去するために、乾燥ベンゼン(
10mQ)を再び加え、その溶媒を減圧下にて除去した
。得られた酸クロライドを乾燥ベンゼン(2,0mff
1)に溶解し、この溶液を0℃においてジアゾメタン(
過剰量)のエーテル溶液に注加した。この溶液を0℃に
て20分間撹拌した後、室温で1晩撹拌した。その後、
減圧下にて溶媒と余剰のジアゾメタンを除去した。
得られたジアゾケトンに2.2.2−トリクロロエタノ
ール(12mQ)を加え、50〜60℃に温められた溶
液に酸化銀(0,39)を加えた。窒素を放出させ、2
時間後に酸化銀(0,3,9)を追加し、30分間加温
した。更に酸化銀(0,2F )を加えた後、30分間
後には、ジアゾケトンは反応し尽していた(TLCによ
り確認)。得られた混合物をクロロホルムを用いて希釈
し、活性炭処理して濾過し、蒸発させて濃縮した。残留
物をフラッシュクロマトグラフィー(flash ch
romatography ) (ベンゼン/石油エー
テル(1:1))にかけて精製した。これにより、2,
2.2−トリクロロエチルエステル生成物(3,6,p
、収率88%)を収得した。使用したジアゾメタンは、
N−ニトロンメチル尿素より入手した。
’HNMR(CDCI3 、300MHz ) ’δ3
.83 C2H。
s)、4.76(2H,s)、5.37(2H,s)、
7.30−7.60(7H,m)、8.04(2H,m
)。
IR(CHC13):3020(m)、2960(w)
、1755(s)、1740(s)、1610(W)、
1590(w)、1500(w)、1450(m)、1
375(m)、1280(s)CM−1゜MS m/e
 : 91 (100) 、 225 [22、M−(
C13CH20C(0))、293[45,M−Ph(
H2O))、295(42) 、297(14) 、4
00(7,7、M+35C13) 、402C6,9M
+−2) 、 404 C2,8Mモ4)、。
C,3−(ベンジルオキシカルボニル)フェニル酢酸 前記の如くに製造した2、2.2−)リクロロエチルエ
ステル生成物(3,6,9)のテトラヒドロ7ラン浴液
(36mlりを室温にて高速撹拌しながら、その中に亜
鉛末(7,2g)を加えた後、I M IJン酸二水素
カリウム(KH2PO4)水溶液(7,2n+e)を加
えた。15分後のTLCては、反応が起こっていなかっ
たので、更に亜鉛末(7,2,p)を加えた。数分後に
、温度が上昇した。30分後に亜鉛末を濾過して取り除
き、減圧下にて溶媒を除去した。残留物をクロロホルム
に溶解シ、2NHCl((20mA’)を加え、得られ
た混合物を1時間撹拌した。クロロホルム層を分取し、
水層をクロロホルムで抽出した。抽出液を先のクロロホ
ルム層と一諸にし、塩水で洗浄して硫酸ナトリウムで乾
燥し、蒸発させた。残留物をフラッンユクロマトグラフ
イ−(酢酸エチル)にかけて精製し、3−(ベンジルオ
キシカルボニル)フェニル酢酸(869■、収率37%
)を得た。
融点:95〜96°(エーテルから再結晶)元素分析:
C16H14o4 理論値 C,71,10iH,5,22実測値 C,’
71.22;H,5,271HNMR(300MHz、
CDC13):δ3.72 (2H。
s)、5.37(2H,s)、7.30−7.55(7
H,m)、7.98−8.09(2H,m)、。
MS m/e:91(34)、163[100,M−P
h(H2O))、252(6,7,M−H2O)、27
0(M+、10)。
IR(CHCI3):2800〜3400(COOH)
、1715(C=O)1 つ り、5−(4−メトキシベンジル)−L−システイニル
−D−バリン・ジフェニルメチルエステルのアシル化 3−(ベンジルオキシカルボニル)フェニル酢酸(42
7!19.1.58ミリモル)、EEDQ(390〜、
1当量)および5−(4−メトキシベンジル)−L−シ
ステイニル−D−バリン・ベンズヒドリルエステル(1
当量)との乾燥塩化メチレン(tomQ)中温合物を室
温で1晩撹拌した。溶媒を留去し、残留物を酢酸エチル
(80mQ)に溶解した。得られた溶液を重炭酸す) 
IJウム水溶液、塩水、クエン酸(10%)水溶液、更
に再度塩水で洗浄し、硫酸すl−IJウムにより乾燥し
た。溶媒を留去して残留物をフラッシュクロマトグラフ
ィー(20%酢酸エチル−石油エーテル)にかけて精製
し、N−43−(ベンジルオキシカルボニル)フェニル
アセチル)−3−(4−メトキシベンジル)−L−シス
テイニル−D−バリン・ジフェニルメチルエステル(1
,005p)を得た。
融点:約り36℃〜約137℃(ジエチルエーテル) 元素分析”45H46N207S 理論値 C,71,22;H,6,11iN、3.69
実測値 C,71,12,H,6,02iN、3.59
1HNMR(CDC13)(300MHz):60.7
3および0.85ゼ゛悲ふ、 3H,d 、 J=6.
9Hz)、 2.23 (IH,m)。
2.62(LH,dd、J=14.0.7.5Hz)、
2.82(LH,dd、J=14.0,5.4Hz)、
3.56(2H,s)、3.69(2H。
s)、3.76(3H,s)、4.52(IH,dd、
J=7.5,5.4Hz)、4.63(IH,dd、J
=8.5.4.4Hz)、5.35(2H)、6.91
(LH,s)、7.28〜7.48(17H,rn)、
7.96(2H,m)。
IR(CHC13):3400.3010,2960,
1720゜1670.1610.1515,1500α
−1゜MSニア58(M )。
3保護されたN−アシル化生成物(15C1’10.2
ミリモル)を塩化メチレン(3耐)に溶解し、アニソー
ル(0,36mQ)を加えた。得られた溶液を水浴中に
て冷却し、0.5M塩化アルミニウムのニトロメタン溶
液(2me)を加えた。この混合物を0℃にて2時間撹
拌した後、室温にて3時間撹拌した。得られた反応混合
物を酢酸エチルで希釈し、IN塩酸で洗浄して5%重炭
酸す) IJウム水溶液で抽出した。抽出液を酢酸エチ
ルで洗浄して塩酸を用いて酸性にし、脱保護されたペプ
チドを酢酸エチルを用いて抽出した。抽出液を塩水で洗
浄して乾燥し、蒸発させることで、標題化合物(701
!tg、収率93%)を得た。
融点(分解点):約り96℃〜約197℃(アセトン) 元素分析:C17H22N206S 理論値 C、53,39逼H,5,80iN、7.32
実測値 C、,5,3,55・i)l、!5.82 ;
N、7.231HNMR(300MHz、CD30D)
:δ0.89および094(各々3H,d、J=6.9
H2)、2.15(IH,m) 。
281  および2.90 <各々LH,dd、J=1
4.0.6.5Hz) 、3.67(2H,s) 、4
.31(IH,d、 J=5.4Hz)。
4.58(LH,t、J=6.5Hz)、7.42(I
H,t、J=7.7Hz)、7.56(IH,d、J=
7.7Hz)、7.90(IH,d。
J=7.7Hz)、8.01(LH,s)。
MS(FAB EXグリセロール/シュウ酸)m/e:
383(M+−1)。
IR(KBr):3300.2800〜3300 (ブ
ロード)、2680(w)、2560(w)、1730
.1700.1650.16050−1゜ 製a例2  D−ジフェニルメチル・2−アミ/ヘキサ
ン−4,5−シェフエート・p−トルエンスルホネート N−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル〕−3
−ヨードーD−アラニン・ジフェニルメチルエステル(
48’1■)、トリフェニル・プロパルギル錫(780
MFI’)およびアゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)(0,15当量)を乾燥脱気ベンゼン(2me)に
溶解し、得られた溶液を窒素雰囲気下80℃にて18時
間還流させた。調製したてのいくらかの錫試薬(1当量
)とAIBN(No■)とを4,8および12時間後に
加えた。反応混合物を冷部後、蒸発乾固させ、得られた
残渣をアセトニトリル中に入れ、ヘキサンで洗浄した。
次いで、蒸発して油状の残留物を得、これをフラッシュ
シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロ
メタンにより溶離)にかけ、石油エーテル−247■)
(融点53※を収得した。
無水p−)ルエンスルホン酸(15#)のエタノール溶
液を、−5℃〜−10℃の間にてアミノ酸エステル(3
4■)のエーテル溶液に徐々に(15分間)加えた。得
られた溶液をアルゴン雰囲気上室温で3時間撹拌した後
、蒸発乾固させ、標題化℃ 合物(4019)(融点128〜130A)を収得した
製造例3 o−メチル−D−セリン・ベンジルエステル
・塩酸塩 A、N−p−メトキシベンジルオキシカルボニル−D 
−セリン・ベンジルエステル N−p−メトキシベンジルオキシカルボニル−D−セリ
ン(5,39ffZ、2.00ミリモル)〔ウェイガン
トおよびフンガー(Waygand and Hung
er )のベリクチ(Berichte )、1962
、拉(1)、lに記載の方法により製造し、収率60%
で融点96〜97℃の無色の固形物を得た〕をメタノー
ルに溶解し、炭酸カリウム(138循、1.00ミリモ
ル)の水溶液(2mQ)で処理した。この混合物を蒸発
乾固し、それにN、N−ジメチル−ホルムアミド(DM
F)を加えて再蒸発させ(2X2mQ)、次いで得られ
た固形状残渣を温DMF (乾燥)に溶解してベンジル
・プロミド(248μ敷2.1  ミリモル)を加え、
この溶液を密閉フラスコ(乾燥)中にて50℃で1時間
加温した。得られた混合物をエーテル(10mQ)と水
(10mQ)に分配させ、水層をエーテルで抽出した(
2X10mQ)。エーテル抽出液をまとめて重炭酸すl
−’IJウム飽和溶液(5mQ)および飽和食塩水(5
mffi)にて順次洗浄し、乾燥して蒸発乾固した。得
られた残渣を酢酸エチル二石油エーテル(1:1v/v
)の溶離溶媒を用いてシリカゲルカラムにかけて精製す
ることにより、均質な油状の標題化合物(590m9.
82%)を収得した。得られた油をジエチルエーテル中
に放置して結晶化させ、無色の固形物を得た(融点67
〜68℃、〔α)”o” 6−3°(q4.0、cHc
g3 ) )。
B、N−p−メトキシベンジルオキシカルボニル−0−
メチル−D−セリン・ベンジルエステルN−p−メトキ
シベンジルオキシカルボニル−D−セリン・ベンジルエ
ステル(720Mg、2.00ミリモル)を乾燥ジクロ
ロメタン(20ndりに溶解し、この溶液をドライアイ
ス/アセトン中で冷却した。3フツ化ホウ素エーテラー
ト(100μl)を加えた後、ジアゾメタン(30ミリ
モル、CH2Ce2溶液(20mR1))を数回に分け
て加えた。約30分後、この溶液を濾過し、水(10m
Q)で−回洗浄した後、乾燥(MgS04)して蒸発乾
固した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
にかけてクロロホルムを用いて溶離し、油状の精製され
た標題化合物(5201!!9.70%)を得た。
これを放置して結晶化すると無色の固形物を収得した(
融点68〜69℃、〔α〕っ−↓、3(c4.o、CH
CE3)。
0.0−メチル−D−セリン・ベンジルエステル・塩酸
塩 N−p−メトキシベンジルオキシカルボニル−0−メチ
ル−D−セリン・ベンジルエステル(130■、0.3
5ミリモル)に、冷トリフルオロ酢酸(TFA):アニ
ソール(4,8: 1 (v/v) )の混合液(0,
6n+f)を加えた。固形物が溶解するまで、この混合
液を水浴中で振盪させ、次いで、まず0℃の回転エバポ
レーターを用い、次に高真空ポンプを用いてTFAを留
去した。得られた残留物をシリカゲルクロマトグラフィ
ーにかけ、クロロホルム:メタノール(98: 2 (
v/v) )で溶離して精製し、帯黄色部として塩基形
の標題化合物(381R9,55%)を得た。これを白
色固形の塩酸塩に変換した(融点100〜101℃、〔
α〕20モ15.5゜(c2.0、CH30H) )。
製造例4 2R,3R−および2S、3S−2−ブロモ
−3−メトキシ酪酸・ベンジルエステルクロトン酸(8
,6Ii、100ミリモル)をメタノール(50mQ)
に溶解し、N−ブロモアセトアミド(13,8,!i!
、10ミリモル)を30分にわたり数回に分けて加えた
。この溶液を25℃にて15時間撹拌し、次いで溶媒を
蒸発させ、残渣をジエチルエーテルと水とに分配させた
。エーテル層を乾燥(N a2sO4)  シ、濾過し
て蒸発させ、残留物を蒸留することにより、無色の油状
の標題化合物(14,3,p、72%)を収得した(沸
点88〜89℃/ 0.5 fl )。
製造例5 2R,3R−および2S、3S−2−アミノ
−3−メトキシ酪酸 2R,3R−および2S、3S−2−ブロモ−3−メト
キシ酪酸(14,7,71ミリモル)をアンモニア(例
えば0.88.250mQ)に溶解し、この混合物をオ
ートクレーブにて、95℃で8時間加温した。混合物を
25℃まで冷却させた後、蒸発し、得られた残渣をアセ
トンに懸濁させた。生じた無色固形物を戸数し、アセト
ンで洗浄することで残留アンモニウム・プロミドを含有
した無色固形物として標題化合物(12,1,p)(融
点180〜184℃(分解点))を収得した。
ンジルオキシカルボニルー2−アミノ−3−メトキシ酪
酸・ベンジルエステル 2R,3R−および2S、3S−2−アミ/−3−メト
キシ酪酸(3,1g)を1M水酸化ナトリウム(27m
Q)と水(20mfりとジオキサン(40mQ)との混
液に溶解した。この溶液に、ベンジル・クロロホルメー
ト(3,8mQ122ミリモル)のジオキサン(20m
lり溶液および1M水酸化ナトリウム(27mQ)溶液
を各々25分間にわたり同一の速度で加えた。この混合
物を1時間撹拌し、酢酸エチル中に抽出しく3X200
mQ)、2N塩酸を用いて酸性(1)Hl)にして再び
酢酸エチル中に抽出した(3x200mQ)。有機抽出
液をまとめて乾燥し、濾過して蒸発することで油を収得
した。この油を乾燥ジメチルホルムアミド(20mQ)
に溶解し、得られた溶液に炭酸水素ナトリウム(3,1
4g、41ミリモル)、ベンジル・プロミド(3,8m
l!、 33ミリモル)、無水硫酸す) IJウム(2
00#+9)およびヨウ化す) IJウム(10m+1
9)を加え、全体を25℃において24時間撹拌した。
次いでこの混合物をジクロロメタン(200mQ)で抽
出して水で洗浄しく4×300mQ)、乾燥(硫酸すl
−IJウム)し、濾過して蒸発すせた。シリカゲルクロ
マトグラフィーにかけ、連続溶離溶媒として酢酸エチル
と石油エーテルを用いて精製することにより、無色の油
の標題化合物(4,2,9,65%)を収得した。これ
を放置して固化させた(融点44℃)。
製造例7 2R,3R−および23.3S−2−アミノ
−3−メトキシ酪酸・ベンジルエステルシカルボニルー
2−アミ/−3−メトキシ酪酸・ベンジルエステル(5
00j117.1.4ミリモル)をE燥ジクロロメタン
(3mQ)に溶解し、臭化水素酸(45%酢酸溶液、2
 ml )を加えた。この混合物をアルゴン雰囲気下、
20分間撹拌した後、蒸発させた。得られた残留物をジ
クロロメタンに溶解しく3X3td)、再び蒸発させ(
3x)、更に得られた残留物をキシレンに溶解しく2X
3mQ)、再蒸発させた(2X)。次いで、石油エーテ
ル(5mQ)を加え、生成物を5分間粉砕(トリテユレ
ート)シた後、母液を除去して得られた固形状残渣をジ
クロロメタン(5mlりに溶解した。トリエチルアミン
(1mQ)をジクロロメタン溶液に加え、次いて2分間
撹拌して蒸発させた。残渣をジクロロメタンに溶解(3
X5mF)して再蒸発(3X)L。
、更に得られた残渣を、ジエチルエーテル(5mffi
)と共にトリチュレートした。得られた固形物を戸数し
、ジエチルエーテルを用いて再抽出しく2X5mQ)、
エーテル層をまとめて蒸発させ、無色油の標題化合物(
290M9.93%)を収得した。
製造例8 ベンジル・2−アミノ−3−メチルペンタ≠
−4−エノアート・ギ酸塩 A、ベンジル・2−(t−ブチルオキシカルボニルアミ
ノ)−3−メチルペンタ−4−エノアート P、A、  バートレット(Bartlett )  
らのジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(
J、○rg。
Chem、 )、1982.47 3933 の方法に
より製造した2−(t−ブチルオキシカルボニルアミノ
)−3−メチルペンタ−4−エン酸(2R,3Si3S
、2R)(4,4ミリモル)を、ベンジルプロミド(4
,4ミリモル)、重炭酸ナトリウム(4,4ミリモル)
およびヨウ化ナトリウム(101ff9)を含有する乾
燥DMF(10mQ)に入れ、得られた混合物を20℃
にて15分間撹拌した。この混合物を酢酸エチルに溶解
し、得られた溶液を水で3回洗浄して硫酸すl−IJウ
ムで乾燥し、濾過して蒸発させた。得られたエステル生
成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにかけ
て精製した。収率80%で油状のエステル生成物を得た
NMR(300MHz、CDC13):δ1.01(3
H,d、J6Hz、3−CH5)、1.44(9H,s
、t−ブチル)。
2.58−2.71(IH,m、3−H)、4.32−
4.40(IH,m。
2−H) 、 5.01−5.27 (5H、m、 5
−H、NH、CH2C6H3)、5.05−5.37(
LH,m、4−H)、7.33−7.41(5H。
m 、 C6H5−H)。
IR(CHCI3溶液):3005m、1730s(C
O2)。
1710S(CO2)、1600w、1502m、12
05s。
1160mα 。
m/e(NH3,電界脱離化学的イオン化法):320
(MH+、100%) B、ベンジル・2−アミノ−3−メチルペンタ−4−エ
ノアート・ギ酸塩 ベンジルエステル生成物(0,40ミリモル)ヲギ酸(
1mlりに溶解し、この溶液を20℃にて2時間撹拌し
た。得られた溶液を蒸発させることで粗ギ酸塩を得た。
実施例I N−(3−カルボキシフェニルアセチル)−
L−システイニル−D−バリンの酵X的環化 N−(3−カルボキシフェニルアセチル)−り一システ
イニルーD−バリン(1,4■、3.66X10−3ミ
リモル)、100mmol/lジチオトレイトール(1
00pg )、5mmol/ff硫酸第一鉄(100μ
il)、50 mmol/A! L−アスコルビン酸(
100μg)、1/10希釈カタラーゼ(50μe )
、50 mrr、ol/e重炭酸アンモニウム(1mQ
)および50mmol/l 重炭酸アンモニウム中のイ
ソペニシリンNシンセターゼ溶液(3,5m1j) 〔
I PNS  トリスHCgバッファー(活性2700
 C,U 、mQ−1、比活性109.8C,U。
mQ−1) 1 mQから調製〕との混合物を等容量の
2つに分け、各半分を開口バイアル(管)に入れた。
各バイアルの内容物を30℃にて(開放状態で)25 
Orpmでインキュベートした。30分後、各バイアル
に100 mmol/ffジチオトレイトール(50p
(1)と5 mmol/ff硫酸第一鉄(50pe)を
加え、30分間インキュベーションを行った。インキュ
ベーション混合物をまとめ、アセトン(12mfりを加
えて混合物を遠心分離した。上澄液をデカントし、蒸発
乾固して生成物の残留物を凍結乾燥した。この生成物を
3%アセトニトリル−90%10mmol/n重炭酸ア
ンモニウムを用いた逆相C18分析用カラムにかけて精
製した。
15.0Hz)、4.07(IH,s)、5.25お、
!、、5.35 (各久IH,d、J=3.8Hz)、
7.35(2H,m)、7.71(2H。
m)。
得られた生成物を、β−ラクタムの確認のためにトリメ
チルシリル・プロピオン酸ナトリウム−d  (1,8
3xlO−’ミリモル)を用い、NMRを測定した。生
成物、6β−(3−カルボキシフェニルアセチルアミノ
)ペニシラン酸の収率は68%であった。
実施例2 実施例1に記載の方法により、基質N−(3−カルボキ
シフェニルアセチル)−L−システイニル−D−γ、δ
−ジデヒドロインロイシンヲ用いて、6β−(3−カル
ボキシフェニルアセチルアミ/)−2α−ビニル−2β
−メチルペナム−3−カルボン酸を収得した。
実施例3 実施例1に記載の方法により、基質N−(3−カルボキ
シフェニルアセチル)−L−システイニル−(2R,3
R−2−アミノ−3−メトキシ酪酸ヲ用いて、6β−(
3−カルボキシフェニルアセチルアミノ)−2α−メト
キシ−2β−メチルペナム−3−カルボン酸を収得した
実施例4 実施例1に記載の方法により、基質N−(3−カルボキ
シフェニルアセチル)−L−システイニ/l/−D−β
−r−ジデヒドロバリンヲ用いテ、7β−(3−カルボ
キシフェニルアセチルアミノ)−3−エクソメチレンセ
ファムー4−カルボン酸を収得した。
実施例5 実施例1に記載の方法により、基質N−(3−カルボキ
シフェニルアセチル)−L−システイニル−(2R−2
−アミノへキサン−4,5−ジエンカルボン#)を用い
て、6β−(3−カルボキシフェニルアセチルアミノ)
−2α−アレニルペナム−3−カルボン酸を収得した。
特許出願人 ザ・チャンセラー・マスターズ・アンド・
スカラーズ・オプ・ザ・ユニバーシティ・オブ・オック
スフォード

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、pH約6〜約9の水性媒質中で、酸素、第一鉄イオ
    ンおよびアスコルビン酸の存在下、式:▲数式、化学式
    、表等があります▼ 〔式中、Jは式: ▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式、化学
    式、表等があります▼ (ここで、RとR_1は独立して水素またはC_1−C
    _4アルキルであるか、あるいはRとR_1のどちらか
    一方が水素またはC_1−C_4アルキルであり、他方
    がC_1−C_3アルコキシ、C_2−C_4アルケニ
    ルまたはアレニルである)で示される基を表わす〕 で示されるジペプチドを、イソペニシリンNシンセター
    ゼ酵素と接触させることからなる、式:▲数式、化学式
    、表等があります▼ 〔式中、Qは式: ▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式、化学
    式、表等があります▼ (ここで、RおよびR_1は前記の定義と同意義である
    )で示される基を表わす〕 で示されるβ−ラクタムの製造方法。 2、式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、RおよびR_1は独立して水素またはC_1−
    C_4アルキルであるか、あるいはRとR_1のどちら
    か一方が水素またはC_1−C_4アルキルであり、他
    方がC_1−C_3アルコキシ、ビニルまたはアレニル
    である)で示されるジペプチドを、イソペニシリンNシ
    ンセターゼ酵素と接触させることからなる、式:▲数式
    、化学式、表等があります▼ (式中、RおよびR_1は前記の定義と同意義である)
    で示される6−(3−カルボキシフェニルアセチルアミ
    ノ)ペナム−3−カルボン酸の、第1項に記載の製造方
    法。 3、式中、RおよびR_1がメチルである、化合物の第
    2項に記載の製造方法。 4、式: ▲数式、化学式、表等があります▼ で示されるジペプチドを、イソペニシリンNシンセター
    ゼ酵素と接触させることからなる、式:▲数式、化学式
    、表等があります▼ で示される3−エクソメチレンセフアム−4−カルボン
    酸の、第1項に記載の製造方法。 5、式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、RとR_1は独立して水素またはC_1−C_
    4アルキルであるか、あるいはRとR_1のどちらか一
    方が水素またはC_1−C_4アルキルであり、他方が
    C_1−C_3アルコキシ、C_2−C_4アルケニル
    またはアレニルである) で示される化合物。 6、RおよびR_1がメチルである第5項に記載の化合
    物。 7、RおよびR_1のどちらか一方が水素またはC_1
    −C_4アルキルであり、他方がビニルである第5項に
    記載の化合物。 8、式: ▲数式、化学式、表等があります▼ で示される化合物。
JP62102990A 1986-09-04 1987-04-24 酵素によるβ−ラクタム類の製法 Pending JPS6363393A (ja)

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US903548 1986-09-04

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