JPS6361088A - 固体燃料のガス化方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は循環型流動層ボイラの燃焼室を使用して、熱効
率良く比較的良質なガスが得られる固体燃料のガス化方
法に関するものである。

〔従来技術〕

従来固体燃料からガス化ガスを取出すためには、副原料
としての酸素を多量に必要とすると共に、高カロリーな
良質ガスを得るためには設備費がかさむばかりでなく、
複雑な操作が必要であり、固体燃料チャーの有効処理が
困難で、そのガス化装置全体の熱効率が悪いという問題
があった。

一方、近年高い燃焼効率と脱硫率が保証され、　　　゛
しかも限られた低価格の燃料や脱硫剤を前処理コストを
要さずに利用できる循環型流動層ボイラが注目され多く
使用されている。

そこで、この循環型流動層ボイラの酸化燃焼域および還
元燃焼域か□らなる燃焼室内の燃焼過程を利用すれば、
熱効率良く固体燃料からガス化ガスを取出させうろこと
に着目してなされたのが本発明である。

〔発明の目的〕

本発明は固体燃料からガス化ガスを取出す際の従来の問
題を解消するためになされたものであり、循環型流動層
ボイラの燃焼室を使用して、固体燃料から比較的良質な
ガスを、少ない副原料使用のもとで熱効率良くガス化が
可能な方法を提供することを目的としたものである。

〔発明の構成〕

上記の目的を達成するため本発明の固体燃料のガス化方
法は、酸化燃焼域および還元燃焼域からなる燃焼室を有
する循環型流動層ボイラの還元燃焼域に原料を供給し、
還元燃焼域のガス出口より抽出したガスからチャー等の
粒子をサイクロンで分離し、分離した粒子を還元燃焼域
に戻すと共に、そのサイクロンを流出したガスをガス化
ガスとして取り出すことを特徴としたものである。

〔実施例〕

以下図面を参照して本発明の詳細な説明するが、図面は
本発明の方法を適用して固体燃料からガス化ガスを取出
すための循環型流動層ボイラの全体系統図である。

まず、この循環型流動層ボイラに設けられた燃焼室１は
縦型であり、その下方より上方にかけたデンスベッド域
７、還元燃焼域ＩＡ及び酸化燃焼域ＩＢから構成されて
おり、その頂部から通路６を経ての燃焼室１に平行に立
設したサイクロン２に導入された燃焼ガスは、サイクロ
ン２によって灰、チャー、脱硫剤等の粒子が分離され、
クリーンになり、クリーンになった燃焼ガスはガスダク
ト９を通ってボイラ部３に至り、ボイラ部３の過熱器３
Ａ及び対流伝熱部３Ｂによって燃焼ガス中の熱が吸収さ
れる。

その後、燃焼ガスは節炭器８を通り、排ガス出口４から
ガス式空気予熱器２０で、押込通風機２１によって供給
される空気Ａを予熱の後、バグフィルタ２２で除塵され
た上、煙突２３から大気中に放出される。

次に、前記サイクロン２によって燃焼ガス中ら分離され
た粒子は、サイクロン２の最下端に配設した外部熱交換
器２４へ入り、そこでボイラ水循環ポンプ２５から気水
ドラム２６に供給される水に粒子中の熱を吸収させた後
、リサイクルダクト１０を経て前記燃焼室１の底部に設
けたデンスベッド域７に戻されるようになっている。

次に、前記燃焼室１の底部のデンスベッド域７には粒径
ｌＯ〜２０鶴の石等の充填物を保有しており、このデン
スベッド域７に充填された充填物は燃焼室１の底部に配
設した流動化空気の導入管１９から供給される熱風によ
って、当初、加熱されており、デンスベッド域７より若
干上方に開口する投入ダクト１８経由、原料供給バンカ
ー５から固体燃料等の原料がデンスベッド域７に供給さ
れると、赤熱した充填物及び熱風に触れて燃料が速やか
に燃焼する。

燃焼室１内で燃焼が開始したら、導入管１９から供給す
る熱風を１次空気ダクト１６からの冷風、即ち、押込通
風機２１からの１次空気Ａ１に切り替えるようにしてお
り、また、燃焼室１内には２次空気ダクト１７から２次
空気Ａ２が供給される。

そこで、本発明においては、燃焼室１の還元燃焼域ＩＡ
のガス出口２７より燃焼ガスを抽出し、もう１個のサイ
クロン２８に導入している。

このサイクロン２８に導入された燃焼ガスは、チャー等
の粒子が分離されて、サイクロン２８の上方からガス化
ガスダクト２９を経由して有用なガス化ガスＧとして取
りだされることになる。

一方、このサイクロン２８で燃焼ガスから分離された粒
子は、粒子リサイクルダクト３０を経由して燃焼室１の
デンスベッド域７に戻され、再びこの循環型流動層ボイ
ラの燃料として燃焼させることになる。

以上に説明したごとく、本発明の固体燃料のガス化方法
は、従来の循環型流動層ボイラの燃焼室１の還元燃焼域
ＩＡのガス出口２７に上記のサイクロン２８、ガス化ガ
スダクト２９及び粒子リサイクルダクト３０などからな
るガス抽出装置を設けることにより、燃料ガス等として
有用なガス化ガスＧを製造するものであり、その際、熱
効率向上のため、ガス化の困難なチャー等はボイラ用燃
料として燃焼室１に再び戻して燃焼させる。

従って、本発明の方法では、循環型流動層を使用してい
るので、還元燃焼域ＩＡの空気量を少なくし、かつ高温
に保持することができるので、常圧ガス化法としては高
カロリーの良質のガス化ガスＧが得られることになる。

〔発明の効果〕

以上に説明した本発明の固体燃料ガス化方法を採用した
ガス化ガスを製造する装置では、その全体の熱効率が高
くなるという利点があり、また酸素等の副原料を必要と
せずに、高カロリーで比較的良質なガス化ガスが得られ
ると共に、その装置の運転も容易であり、更にその運転
コストも安価になるという多くの利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の方法を適用した固体燃料からガス化ガス
を取出すための循環型流動層ボイラの全体系統図である
。 １・・・燃焼室、ＩＡ・・・還元燃焼域、ＩＢ・・・酸
化燃焼域、７・・・デンスベッド域、１８・・・投入ダ
クト、２７・・・ガス出口、２８・・・サイクロン、２
９・・・ガス化ガスダクト、３０・・・粒子リサイクル
ダクト、Ｇ・・・ガス化ガス。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 酸化燃焼域および還元燃焼域からなる燃焼室を有する循
   環型流動層ボイラのデンスベッド域に原料を供給し、還
   元燃焼域のガス出口より抽出したガスからチャー等の粒
   子をサイクロンで分離し、分離した粒子を還元燃焼域に
   戻すと共に、そのサイクロンを流出したガスをガス化ガ
   スとして取り出す固体燃料のガス化方法。