JPS6357904A - 部材固定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、容器内の部材を台座の方向へ引っ張り台座に
固定する部材固定装置に係り、特に原子炉圧力容器の底
部に取シ付けられるインターナルポンプのポンプディフ
ューザーの固定に好適な部材固定装置に関する。

〔従来技術〕

従来の沸騰水型原子カプラントを改良した新型沸騰水屋
原子カブラン）（Ａ−ＢＷＲプラント）においては、第
１図に示すように原子炉圧力容器１０の底部に原子炉圧
力容器１０内の冷却水を循環させるインターナルポンプ
１２が合計１２台取）付けである。第２図は、インター
ナルポンプの概要を示す断面図である。第２図において
、インターナルポンプ１２は、ポンプケーシング１４の
上端部が原子炉圧力容器１０に挿入され、溶接によ）固
定されている。そして、ポンプケーシング１４の上方に
は、原子炉圧力容器１０の内部に台座１６が形成しであ
る。この台座１６にはポンプディフューザー１８が載置
されている。このポンプディフューザー１８は、ストレ
ッチチューブ２０によシ下方に強く引かれ、台座１６上
に固定される。また、ストレッチチューブ２０は、スト
レッチチューブナツト２２が下端に螺合されておシ、こ
のストレッチチューブナツト２２が原子炉圧力容器１０
の一部であるポンプケーシング１４内の係合部に係合し
、ストレッチチューブ２０が常に張力を付与された状態
に維持される。

このインターナルポンプ１２は、原子炉の定期点検時に
おいて分解し、点検作業が行なわれる。

このインターナルポンプ１２の分解点検作業においては
、原子炉圧力容器１０の近傍における作業であるため、
作業員の被爆低減を図るとともに、原子炉まわシの他の
点検作業に影響を与えぬようにインターナルポンプ１２
の分解、組み込み作業を円滑に行ない、できる限シ作業
時間の短縮を図る必要があった。

しかし、インターナルポンプ１２のポンプディフューザ
ーを圧力容器に固定するストレッチチューブの組み込み
および取シ外し作業、即ち、インターナルポンプ１２の
分解、組み込み作業は、原子炉圧力容器１０の一部であ
るインターナルポンプケーシング内において実施される
ため、作業スペースがほとんど無く、シかもポンプディ
フューザーを固定するための組み込み荷重が数１０　ｋ
ｇと大きい等によシ作業が困難を極め、作業者の被爆線
量が高くなる欠点があった。

〔発明の目的〕

本発明は、作業スペースの少ない場所において容器内に
収納しである部材を台座に容易に据え付−けることがで
きる部材固定装置を提供することを目的とする。

〔発明の概要〕

本発明は、部材に結合しである円筒状の張力付与部材に
軸の先端部を挿入し、軸の後端側に結合した駆動源によ
シ、軸を張力付与部材よシ後退させ、軸の先端部に設け
た先端側が後端側より大径に形成されたテーパ部を介し
て軸の周囲に取り付けた摺動部材を軸の中径方向に拡開
させ、この摺動部材と前記張力付与部材とを係合させる
ことによシ張力付与部材に張力を与えるとともに、張力
付与部材と螺合するナツト部を軸の周囲に設けた回転具
によシ回転螺合させ、部材を容易に容器の台座に固定で
きるように構成したものである。

〔発明の実施例〕

本発明に係る部材固定装置の好ましい実施例を、添付図
面に従って詳説する。なお、前記遠来技術において説明
した部分に対応する部分については、同一の符号を付し
その説明を省略する。

第３図は、本発明に係る部材固定装置の実施例をインタ
ーナルポンプのポンプディフューザーの据え付けに適用
した場合の断面図である。第３図において、部材固定装
置本体３０は、ケーシング３２内の中央部に軸３４が設
けられており、この軸３４の先端部が張力付与部材であ
るストレッチチューブ２０内に挿入しである。そして、
ケーシング３２の下部にはシリンダ３６が固定され、軸
３４をストレッチチューブ２０に対し進退できるように
なっている。軸３４は、先端部にフランジ３８が形成し
であるスリーブ４０を貫通しており、このスリーブ４０
の中間部に断面が略コ字状をなすす／グギア４２が回転
自在に取シ付けである。

そして、リングギア４２の下方には、ブラケット４４を
介してエアモータ４６がスリーブ４０に固定しである。

このエアモータ４６の回転軸に固定した歯車４８は、リ
ングギア４２の下端と噛合している。

リングギア４２の上端部は、ナツト回転具５０の下端部
と噛合している。このナツト回転具５０は、スリーブ４
０に回転自在に取り付けられ、リングギア４２との間に
圧縮介在させたバネ５２によシ上方に付勢されている。

そして、ナツト回転具５０の上端部は、ストレッチチュ
ーブナツト２２の下端に外周面に形成□した溝と嵌合し
、ストレッチチューブナツト２２を回転できるようにな
っている。このストレッチチューブナツト２２は、上部
内周面にめねじが螺刻され、ストレッチチューブ２０の
外周面に螺刻しであるおねじ部と螺合できるようになっ
ている。

軸３４の先端部、すなわち軸３４の上端部には、ねじ部
５４が形成してあシ、このねじ部５４にテーパ部５６が
螺合固定しである。このテーパ部５６は、上端側が下端
側よシ大径に形成されておシ、テーパ部５６の下部側が
摺動部５８に挿入できるようになっている。この摺動部
５８は、軸３４の周囲に例えば４つ割シにされ、スリー
ブ４０のフランジ３８に軸３４の半径方向に摺動自在に
ねじ６０によシ取シ付けられ、中心部がテーパ部５６の
テーパ面とほぼ一致した傾斜を有している。そして、摺
動部５８は、テーパ部５６の下方への移動によシ拡開し
、外周部がストレッチチューブ２０の内周面に形成した
保合溝６２に嵌入できるようになっている。なお、第３
図において示した符号６４は、ストレッチチューブナツ
ト２２のフランジ部が当接する係合部である。

上記の如く形成した実施例の作用は次の通りでおる。

まず、部材固定装置本体３０をポンプケーシング１４の
下方に搬送し、図示しないリフタによシ部材固定装置本
体３０をポンプケーシング１４内に挿入する。そして、
第３図に示すように部材固定装置本体３０をポンプケー
シング１４の所定の位置に固定したのちは、遠隔操作に
よシシリンダ３６を駆動し軸３４を下方に移動させる。

軸３４が下方に移動するに従い、テーパ部５６が摺動部
５８の中央部に挿入され、摺動部５８が漸次軸３４の半
径方向に拡開される。そして、摺動部５８がストレッチ
チューブ２０に形成した保合溝６２に嵌入し、ストレッ
チチューブ２０と摺動部５８とが係合すると、ストレッ
チチューブ２０はシリンダ３６の動力によシ、軸３４、
テーパ部５６、摺動部５８を介して下方に引かれる力を
受ける。そこで、シリンダ３６をさらに駆動し、ポンプ
ディフューザー１８を台座１６上に固定するのに十分な
所定の張力をストレッチチューブ２０に与える。ストレ
ッチチューブ２０に所定の張力を与えた後は、エアモー
タ４６を駆動し、ストレッチチューブナツト２２の外周
部に形成した溝部に嵌合しているナツト回転具５０を回
転させる。

すなわち、エアモータ４６の駆動力は、歯車４８を介し
てリングギア４２に伝達される。そして、リングギア４
２の回転が、リングギア４２と噛合しているナツト回転
具５０を回転させる。ナツト回転具５０が回転すること
によシ、ナツト回転具の内周面に形成したねじ部とスト
レッチチューブ２０の外周面に形成したねじ部とが螺合
し、ストレッチチューブ２０とストレッチチューブナツ
ト２２とが結合する。その後、シリンダ３６によシ軸３
４を上方に移動させると、ストレッチチューブ２０は加
えられていた張力が除かれるため、ストレッチチューブ
２０が長手方向に収縮し下端部がやや上方に移動してポ
ンプケーシング１４に形成した係合部６４とストレッチ
チューブナツト２２のフランジ部とが係合する。軸３４
をさらに上方に移動させると、テーパ部５６が摺動部５
８の上方に移動し、摺動部５８は図示しないばねにヨシ
軸３４の方向に摺動し、ストレッチチューブ２０に形成
した保合溝６２から離脱する。その後、部材固定装置本
体３０をポンプケーシング１４から取シ外し、インター
ナルポンプを組み込む。このように１遠隔操作によるイ
ンターナルポンプの組み込みを容易に行うことができ、
作業者の被曝線量を低減できる。

前記実施例においては、摺動部５８が図示しないスプリ
ングによシ軸３４の方向に摺動する場合について説明し
たが、スプリングを設けずに傾斜をつけた溝に沿って摺
動部５８が上下動できるようにしてもよい。また、前記
実施例においては、インターナルポンプに適用した場合
について説明したが、インターナルポンプ以外に適用で
きることは勿論である。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、部材に結合してい
る円筒状の張力付与部材に挿入した軸の周囲に設けた摺
動部を、前記軸に固定したテーパ部で拡開し、摺動部と
張力付与部材とを係合させ、前記軸を介して駆動装置に
よシ張力付与部材番（張力を与えつつ張力付与部材と螺
合するナツト部を前記軸に取シ付は九回転具によシ回転
することにより、前記部材を容易に容器の台座に固定す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はインターナルポンプの原子炉圧力容器への取り
付は状態を示す図、第２図はインターナルポンプの概略
構造を示す断面図、第３図は本発明に係る部材固定装置
の実施例の断面図である。 １０・・・原子炉圧力容器、１４・・・ポンプケーシン
グ、１６・・・台座、１８゛・・・ポンプディフューザ
ー、２０・・・ストレッチチューブ、２２・・・ストレ
ッチチューブナツト、３４・・・軸、３６・・・シリン
ダ、４２・・・リングギア、４６・・・エアモータ、５
０・・・ナツト回転具、５６・・・テーパ部、５８・・
・摺動部、６２・・・係合溝、６４・・・係合部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、容器内の部材に引つ張り力を与えてこの部材を容器
   内の台座に固定する部材に結合した円筒状の張力付与部
   材と、この張力付与部材に螺合し前記容器の係合部と係
   合して前記張力付与部材の張力を維持するナット部と、
   このナット部を回転する回転装置とを有する部材固定装
   置において、先端部が前記張力付与部材内に挿入される
   軸と、この軸の先端部に固定した先端側が後端側より大
   径に形成されたテーパ部と、前記軸の周囲に設けられ前
   記テーパ部が挿入されることにより前記軸の半径方向に
   拡開される拡縮自在な摺動部と、この摺動部と係合する
   前記張力付与部材の内周面に形成した係合部と、前記軸
   の後端部に結合した前記軸を進退させる駆動源とを有し
   、前記回転装置が前記軸に取り付けた前記ナット部と嵌
   合する回転具と、この回転具を回転させる駆動装置と、
   を備えたことを特徴とする部材固定装置。