JPS635528Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は少許の牽引力がかかる個所に用いて好
都合な簡易型の新規なバツクルを提供するもので
あつて、図示せる実施例は金属板を以て前方部の
両側に一対の軸形成突片１，１′を中央部の両側
に一対の側板２，２′を後方部の両側に一対のベ
ルト取付版３，３′を夫々一体に有する素板４を
構成し、この素板４の前端縁を上側にＵ字状に捲
り返して下顎部５を形成すると共に軸形成突片
１，１′をパイプ状に丸めて軸杆６，６′とし、ま
た側板２，２′を上方に起立せしめてベルト通し
路７を形成し、更にベルト取付版３，３′は下側
にＵ字状に捲り返して押し潰し操作によりベルト
の基端イを銜止する構造とすることによつてバツ
クル本体８を形成すると共にこれとは別個に、金
属板を以て両側に一対の側版１０，１０′を同各
側版１０，１０′の後部の軸孔１１，１１′を一体
に有する素板１２を構成し、両側版１０，１０′
を上方に起立せしめて同素板１２を上顎部材１３
とし、この上顎部材１３の軸孔１１，１１′に上
記のバツクル本体８の軸杆６，６′を嵌着して上
顎部材１３をバツクル本体８に起伏自在に取付
け、上顎部材１３を前方に倒伏した時には当該上
顎部材１３と下顎部５との間が狭隘となつてベル
トの末端ロを銜止し、また上方に起立せしめた時
には同間が拡開して当該ベルト末端ロの銜止を解
消するようにしたものである。

尚、図中１５，１５′刺爪、１６，１６′は相互
に係止して上顎部材１３を前方倒伏の状態に維持
する係合突起と係合凹部、１７，１８は補強突条
を示す。

本考案は叙上の通りであるので上顎部材を上方
に拡開してベルトの末端をその下面後方と下顎部
の上面間よりバツクル本体のベルト通し路を経て
その外方に導出させたのち上顎部材を押下するこ
とによつてベルトの末端の一部を上顎部材の下面
後方と下顎部間に銜止してベルトを装着状態に保
持することができるものであるが、特に本考案に
於ては前記の上顎部は金属製の素板の前端縁を上
方にＵ字状に捲り返して構成したので同部は上下
方に向つて弾発力を有することとなり、従つてこ
の下顎部と上顎部材間に挿通されたベルトの厚み
が上顎部材と下顎部の間隙より大であつてもこれ
が過剰でない限り下顎部が下方に撓曲して両者に
よる銜止を可能とすることができ、またこのよう
な際には下顎部が上方に向つて強く弾発して同部
と上顎部材とによる銜止を極めて確固と為すこと
ができるものであり、加うるにこの下顎部にはベ
ルトにはベルトに喰い込む突起を設けたのでこれ
によつてベルトの前記の銜止を一層確実なものと
することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案バツクルの実施例を示すものであつ
て、第１図は全体を示す斜視図、第２図は全体の
展開斜視図、第３図は上顎部材を前方に倒伏した
状態を示す斜視図、第４図は第３図Ａ−Ａ線に沿
う断面図、第５図はベルトの末端を抜き差しする
状態を示すものであつて第３図Ａ−Ａ線に相当す
る個所の断面図である。 １，１′……軸形成突片、２，２′……側板、
３，３′……ベルト取付版、４……素板、５……
下顎部、６，６′……軸杆、７……ベルト通し路、
８……バツクル本体、１０，１０′……側版、１
１，１１′……軸孔、１２……素板、１３……上
顎部材、１５……刺爪、１６……係合突起、１
６′……係合凹部、１７，１８……補強突条、イ
……ベルトの基端、ロ……ベルトの末端。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属板を以て前方部の両側に一対の軸形成突片
   を中央部の両側に一対の側板を後方部の両側に一
   対のベルト取付版を夫々一体に有する素板を構成
   し、この素板の前端縁を上側にＵ字状に捲り返し
   て下顎部を形成すると共に軸形成突片をパイプ状
   に丸めて軸杆とし、また側版を上方に起立せしめ
   てベルト通し路を形成し、更にベルト取付版は下
   側にＵ字状に捲り返して押し潰し操作によりベル
   トの基端を銜止する構造とすることによつてバツ
   クル本体を形成すると共にこれとは別個に、金属
   板を以て両側に一対の側版を同各側板の後部に軸
   孔を一体に有する素板を構成し、両側版を上方に
   起立せしめて同素板を上顎部材とし、この上顎部
   材の軸孔に上記のバツクル本体の軸杆を嵌着して
   上顎部材をバツクル本体に起伏自在に取付け、上
   顎部材を前方に倒伏した時には当該上顎部材と下
   顎部との間が狭隘となつてベルトの末端を銜止
   し、また上方に起立せしめた時には同間が拡開し
   て当該ベルト末端の銜止を解消するようにして成
   るバツクル。