JPS635519Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、吸殻入れと爪楊枝入れとを組合わせ
一体化した、携帯用の吸殻・爪楊枝入れに関する
ものである。

（考案の背景） 愛煙家にとり、食後の一服は大きな楽しみであ
るが、場所によつては灰皿がなく喫煙できないこ
とも往々にしてある。又食後は爪楊枝を必要とす
ることも多いが、爪楊枝がないと口内をすつきり
させることができず、食後の喫煙を気持ちよく楽
しめないこともある。このようなばあい、互いに
密接に関係する吸殻入れと爪楊枝入れとが一体と
なつた多用途物品が存在すれば、愛煙家にとり誠
に便利であり、食後を気持ちよくくつろぎうるこ
ととなる。

本考案は、かかる事情に鑑みてなされた利便さ
に富む携帯用吸殻・爪楊枝入れの提供を目的とす
るものである。

（構成） 本考案の携帯用吸殻・爪楊枝入れは、上端開口
の有底角筒体５を仕切壁６により２分割して吸殻
入れ２と爪楊枝入れ３となし、該吸殻入れ２の開
口部７及び爪楊枝入れ３の開口部９を、夫々、独
立した蓋体１０及び蓋体１１により閉蓋可能とし
てなり、前記爪楊枝入れ３は、その上端部分の前
壁及び両側壁が切除されて、該爪楊枝入れ３に収
納された爪楊枝１２の頭部が開口部９の稍上方に
突出するごとくなし、又蓋体１０，１１は蝶番部
１３を介して一体化されており、ともに、矩形状
をなす覆片１５の蝶番部１３との接合側縁を除く
３側縁に側片１６，１６，１６を一体に設けてな
り、該蝶番部１３の長手中央部分が仕切壁６の上
端部に固着されて、各蓋体１０，１１は、開口部
７，９を、側片１６の内面部１７が爪楊枝入れ３
の上端部分外面部１８あるいは吸殻入れ２の上端
部分外面部２０と当接した状態で閉蓋可能とさ
れ、又吸殻入れ用蓋体１０の前側の側片１６ａ端
縁には、タバコ２１の先端部分を載せるための切
欠部１９を設けてなることを特徴とする。

（実施例） 以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図〜２図において、本考案の携帯用吸殻・
爪楊枝入れ１は、吸殻入れ２と爪楊枝入れ３とを
組合わせ一体化したものである。即ち、上端開口
の有底角筒体５を仕切壁６により２分割して吸殻
入れ２と爪楊枝入れ３となし、該吸殻入れ２の開
口部７及び爪楊枝入れ３の開口部９を、夫々、独
立した蓋体１０及び蓋体１１により閉蓋可能とし
てなり、前記爪楊枝入れ３は、その上端部分の前
壁及び両側壁が切除されて、該爪楊枝入れ３ａに
収納された爪楊枝１２の頭部が開口部９の稍上方
に突出するごとくなし、又蓋体１０，１１は蝶番
部１３を介して一体化されており、ともに、矩形
状をなす覆片１５の、蝶番部１３との接合側縁を
除く３側縁に、側片１６，１６，１６を一体に設
けてなり、該蝶番部１３の長手中央部分が仕切壁
６の上端部に固着されて、各蓋体１０，１１は、
開口部７，９を、側片１６の内面部１７が爪楊枝
入れ３の上端部分外面部１８あるいは吸殻入れ２
の上端部分外面部２０と当接した状態で閉蓋可能
とされ、又蓋体１０の前側の側片１６ａ端縁に
は、タバコ２１の先端部分を載せるための切欠部
１９が設けられている。

然して、喫煙時においては、第２図に示すよう
に、吸殻入れ２の蓋体１０を下方に開き、下方に
稍傾斜した状態で開いた該蓋体１０を灰皿として
利用する。又必要に応じて、切欠部１９にタバコ
２１の先端部分を載せうる。喫煙後においては、
吸殻を吸殻入れ２に入れ、かつ蓋体１０内の灰が
吸殻入れ２に入るように該蓋体１０を閉じる。一
方爪楊枝が必要であるばあいには、蓋体１１を開
き、収納されている爪楊枝を、その頭部を把持し
て取り出す。なお蓋体１０，１１は、例えば、閉
じた状態において、その内側に設けられている係
止突部２３が吸殻入れ２の外面部あるいは爪楊枝
入れ３の外面部に設けられている係止凹部２５と
弾性係合し、その不用意な開きが防止される。な
お吸殻入れ２はその中の吸殻、灰を廃棄し適宜洗
浄することにより繰返して使用しうる。

（考案の効果） 本考案の携帯用吸殻・爪楊枝入れは、吸殻入
れと爪楊枝入れとを組合わせ一体化しているた
め、それ自体によつて、吸殻や灰の収容の目
的、食後における爪楊枝提供の目的を同時に達
成することができ、従つて、灰皿、爪楊枝が手
近にない場所においても、食後を気持ちよくく
つろぐことができる。又吸殻の投げ捨て等をな
くして環境整備の向上にも寄与する。

又吸殻入れ用の蓋体を灰皿兼用とし、かつ該
蓋体に、タバコの先端部分を載せるための切欠
部を設けているため、該蓋体は、単に吸殻入れ
の開口部を開閉する蓋として機能するに止まら
なず、その開いた状態において、灰皿として有
効に利用されうるとともに、必要に応じて切欠
部にタバコの先端部分を載せうるため、本考案
の携帯用吸殻・爪楊枝入れは、全体として機能
向上が図られている。

さらに、吸殻入れ用の蓋体を、その内面部が
吸殻入れの上端部分外面部と当接した状態で閉
蓋されることとしているため、灰皿としての蓋
体１０内の灰を吸殻入れに入れる際において、
第３図に示すごとく、該蓋体は、その側片１６
の端部分２６が吸殻入れの外面部２０と当接し
た状態を保ちつつ徐々に閉じることとなり、従
つて、閉蓋により、蓋体内の灰は吸殻入れ内に
確実に入ることとなる。しかも、爪楊枝入れ用
蓋体と吸殻入れ用蓋体とを独立させかつ各蓋体
を仕切壁の上端部に背合わせ状に設けているこ
とから、本考案の携帯用吸殻・爪楊枝入れにお
いては、爪楊枝入れ内への灰の侵入が確実に防
止されることとなる。

その他、爪楊枝入れは、その上端部分の前壁
及び両側壁が切除されているため、爪楊枝入れ
に収納された爪楊枝の頭部が、爪楊枝入れの開
口部の稍上方に突出することとなり、爪楊枝の
取り出しが容易となる。

又本考案の携帯用吸殻・爪楊枝入れは、有底筒
体を仕切壁によつて２分割して吸殻入れ爪楊枝入
れとなすとともに、蝶番部を介して一体化された
両蓋体の該蝶番部の長手中央部分を仕切壁の上端
部分に固着することとしているため、その製作が
容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図〜２図は本考案の一実施例をその使用状
態とともに示す斜視図、第３図は吸殻入れ用の蓋
体を閉じる途中の状態を示す斜視図である。 １……吸殻・爪楊枝入れ、２……吸殻入れ、３
……爪楊枝入れ、５……角筒体、６……仕切壁、
１０，１１……蓋体、１３……蝶番部、１９……
切欠部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端開口の有底角筒体５を仕切壁６により２分
   割して吸殻入れ２と爪楊枝入れ３となし、該吸殻
   入れ２の開口部７及び爪楊枝入れ３の開口部９
   を、夫々、独立した蓋体１０及び蓋体１１により
   閉蓋可能としてなり、前記爪楊枝入れ３は、その
   上端部分の前壁及び両側壁が切除されて、該爪楊
   枝入れ３に収納された爪楊枝１２の頭部が開口部
   ９の稍上方に突出するごとくなし、又蓋体１０，
   １１は蝶番部１３を介して一体化されており、と
   もに、矩形状をなす覆片１５の蝶番部１３との接
   合側縁を除く３側縁に側片１６，１６，１６を一
   体に設けてなり、該蝶番部１３の長手中央部分が
   仕切壁６の上端部に固着されて、各蓋体１０，１
   １は、開口部７，９を、側片１６の内面部１７が
   爪楊枝入れ３の上端部分外面部１８あるいは吸殻
   入れ２の上端部分外面部２０と当接した状態で閉
   蓋可能とされ、又吸殻入れ用蓋体１０の前側の側
   片１６ａ端縁には、タバコ２１の先端部分を載せ
   るための切欠部19を設けてなることを特徴とする
   携帯用吸殻・爪楊枝入れ。