JPS6352279B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明はドレン排出装置に関し、更に詳細には
自動ドレン排出器の容器内に設けられて容器内に
溜つたドレンを排出する排出弁の弁体を外部から
容易に操作して排出弁を手動で開弁できるように
したドレン排出装置に関する。

(ロ) 従来技術 上記自動ドレン排出器のドレン排出装置は、一
般的に第１図に示されるように、ドレン排出器の
容器ａの中に設けられたフロートｂと、フロート
ｂの上下動により開閉動作されるフロート弁ｃ
と、フロート弁の開閉動作に応答して開閉動作す
る排出弁ｄとを備えていて、容器内のドレンｅが
所定量以上溜つてフロートｂが上昇したときフロ
ート弁ｃの弁体ｆがレバーｇにより持ち上げられ
ることによりフロート弁ｃが開弁し、容器ａ内の
空気圧がフロート弁及び通路ｈを介してピストン
上室ｉ内に流入して作用してシリンダｊを上昇さ
せ、シリンダｊの下端により押し下げられている
排出弁ｄの弁体ｋから分離し、ドレンを排出通路
ｍを通して外部に排出し、ドレンが少なくなつて
フロートｂが降下してフロート弁ｃが閉弁したと
きピストン室ｉ内の空気圧がオリフイスｎを介し
て除々にピストン下室に流入して排出されるため
ばねｏによりシリンダｊが降下して排出弁ｄが閉
弁するようになつている。

ところが従来のドレン排出装置では、弁座ｌを
形成する弁座部材ｐが容器の底部に外側に突出さ
せて嵌合されてその中にコネクタ部材ｑが挿通さ
れているだけで弁体ｋを押し上げる手段が設けら
れていないため、排出弁ｄの弁体ｋを外部から手
動操作するためにはコネクタ部材ｑに矢印×のよ
うな横方向の力を加えて傾斜させ、それによつて
弁体ｋと弁座ｌとを部分的に離してドレンを排出
させなければならない構造になつていた。

しかしながら、このような構造ではコネクタ部
材に接続するパイプは樹脂チユーブのような柔軟
性のものでなければならず、スチールパイプによ
る配管等ができない問題があつた。

(ハ) 発明の目的 本発明はかかる従来の問題に鑑みなされたもの
であつて、その目的とするところは、ドレン排出
装置の排出弁を外部から容易に開弁操作できるよ
うにし、種々の配管にも適合できるようにするこ
とである。

(ニ) 発明の構成 本発明は容器内に設けられたフロートの上下動
によりフロート弁を動作させて排出弁を動作さ
せ、それによつて容器内に溜つたドレンを排出す
るドレン排出装置において、該容器の底部に容器
内で該排出弁用の弁座を形成する筒状の弁座体を
嵌合固定し、該弁座体の該容器の外部に突出した
部分には軸方向に伸びる貫通溝を形成し、該弁座
体内には筒状の押上げ部材を移動可能に設けて該
押上げ部材には該弁座体の貫通溝を貫通して半径
方向外方に伸びるハンドルを固定し、該押上げ部
材の内側に排出口が形成されたコネクタ部材を該
弁座体に固定し、該ハンドルの軸方向移動により
押上げ部材を軸方向に移動させて弁座と係合する
弁体を弁座から離すように構成されている。

(ホ) 実施例 以下、図面を参照して本発明によるドレン排出
器の実施例について説明する。

なお、第１図の従来装置と同じ構成の部分につ
いては同じ参照番号を付し、構造の詳細な説明は
省略する。

第２図及び第３図において本実施例のドレン排
出装置１が示されている。同図において自動ドレ
ン排出器の容器ａの底には上端フランジ部で排出
弁ｄ用の弁座ｌを形成する筒状の弁座体２が嵌合
されその弁座体２はナツト３により固定されてい
る。弁座体２の容器の外側に突出した部分には外
周にその弁座体の軸線０―０に斜めに伸びる一対
の貫通溝４が形成されている。

弁座体２の内側には管状の押上げ部材５が移動
可能に設けられ、その押上げ部材５には貫通溝を
通して半径方向外方に突出している。ハンドル６
が一体的に形成されている押上げ部材５の上端は
弁座体２の上端まで伸びていて、ハンドル６を貫
通溝４に沿つて移動することにより、回転しなが
ら軸方向に移動し、上端で排出弁ｄの弁体ｋを押
し上げ、弁体を弁座ｌから離せるようになつてい
る。

押上げ部材５の内側には、軸方向に伸びる排出
通路８及び排出ポート９が形成されたコネクタ部
材７が挿入され、弁座体２の下端にねじ１０によ
り固定されている。排出通路に形成されたねじに
はピストンを形成するピストン部材１１の軸部１
２が螺合され、これによつてピストンは容器内に
支持されている。軸部１２には排出通路８と通じ
る排出通路１３が形成されている。

上記構成のドレン排出装置において、容器ａ内
にドレンが所定以上溜つたときのドレンの自動排
出動作及び排出停止動作は、排出されるドレンが
ピストン部材１０の軸部１２に形成された排出通
路１３を介してコネクタ部材７の排出ポート９に
流れる点以外は、前述の従来のドレン排出装置の
動作と同じである。したがつてその詳細な説明は
省略する。

そして手動によつて容器ａ内のドレンを排出す
る場合、ハンドル６を回すと、貫通溝４のリード
の作用によつてハンドル６及びそれに固定された
押上げ部材５が軸方向に上昇し、上端で排出弁ｄ
の弁体ｋを押し上げて弁座ｌから離し、それによ
つてドレン排出する。

なお、上記実施例において貫通溝は弁座体の軸
線に対して斜めに形成されているが、軸線に沿つ
て真直ぐでもよい。

また、第４図に示されるように排出弁ｄの弁体
ｋをシリンダｊの下端を直接弁座ｌに直接係合す
るようにしてもよい。この場合、シリンダｊの下
端が弁体ｋとなる。

以上のように、本発明によるドレン排出装置に
よれば、手動操作を外部から容易に行なうことが
できるので、配管をスチールパイプで行なうこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のドレン排出装置の断面図、第２
図は本発明によるドレン排出装置の一実施例の断
面図、第３図は第２図の線―に沿つて見た
図、第４図は本発明によるドレン排出装置の他の
実施例の断面図である。 １，１ａ：ドレン排出装置、２：弁座体、４：
貫通溝、５：押上げ部材、６：ハンドル、７：コ
ネクタ部材、ａ：容器、ｂ：フロート、ｃ：フロ
ート弁、ｄ：排出弁。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 容器内に設けられたフロートの上下動により
   フロート弁を動作させて排出弁を動作させ、それ
   によつて容器内に溜つたドレンを排出するドレン
   排出装置において、該容器の底部に容器内で該排
   出弁用の弁座を形成する筒状の弁座体を嵌合固定
   し、該弁座体の該容器の外部に突出した部分には
   軸方向に伸びる貫通溝を形成し、該弁座体内には
   筒状の押上げ部材を移動可能に設けて該押上げ部
   材には該弁座体の貫通溝を貫通して半径方向外方
   に伸びるハンドルを固定し、該押上げ部材の内側
   に排出口が形成されたコネクタ部材を挿入して該
   コネクタ部材を該弁座体に固定し、該ハンドルの
   軸方向移動により押上げ部材を軸方向に移動させ
   て弁座と係合する弁体を弁座から離す構成を特徴
   としたドレン排出装置。 ２ 前貫通溝が該弁座体の軸線方向に沿つて伸び
   ていることを特徴とした特許請求の範囲１に記載
   のドレン排出装置。 ３ 前貫通溝が該弁座体の軸線に関して斜めに伸
   びることを特徴とした特許請求の範囲１に記載の
   ドレン排出装置。