JPS635174Y2 - - Google Patents

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JPS635174Y2
JPS635174Y2 JP1979068957U JP6895779U JPS635174Y2 JP S635174 Y2 JPS635174 Y2 JP S635174Y2 JP 1979068957 U JP1979068957 U JP 1979068957U JP 6895779 U JP6895779 U JP 6895779U JP S635174 Y2 JPS635174 Y2 JP S635174Y2
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JP
Japan
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manganese dry
starch
soluble resin
binder
polyvinyl alcohol
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JP1979068957U
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JPS55169065U (ja
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    • Y02E60/12

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  • Primary Cells (AREA)
  • Cell Separators (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
本考案はマンガン乾電池に関し、特に陰極亜鉛
缶と陽極合剤体の間に介在させるセパレーターを
改良し、放電性能や保存性能の向上を計ることを
目的とするものである。 マンガン乾電池の構成は第1図に示すようにな
されている。即ち、この図において、1は金属キ
ヤツプ、2は合成樹脂ワツシヤー、3は合成樹脂
封口体、4は封口材、5は炭素棒、6は陽極合剤
体、7はセパレータ、8は陰極亜鉛缶、9は内装
チユーブ、10は金属外装缶、11は合成樹脂ワ
ツシヤー、12は底板である。 このような構成のマンガン乾電池にあつてクラ
フト紙等の繊維状基体にデンプンとバインダーが
塗工されてなる従来のセパレーター7はそのバイ
ンダーとして一般にポリビニルアルコールが用い
られている。このポリビニルアルコールは接着力
に優れ、水に対する溶解性が良いため作業性が良
い反面、マンガン乾電池の保存中あるいは放電中
に糊層側に亜鉛イオンが生成し、その亜鉛イオン
が増加するが亜鉛イオンが増加すると第2図に示
したとおり、粘度が漸増してゲル状態となり、イ
オンの拡散速度が緩慢となつて内部抵抗は増加
し、放電性能が低下する原因となる。さらにポリ
ビニルアルコールはデンプンとの固形分比率で10
%以上入れないと接着力が保てないため、その分
だけデンプン量が少なくなる。このデンプン量が
少くなると糊層部の保水力が低くなり、高温にて
長期保存した場合、糊層側の水分が不足しがちと
なり短絡電流の低下の割合いが大きく保存性能の
低下の原因となる。 本考案者等は上記欠点を解決するため亜鉛イオ
ンが増加してもゲル状態とはならず、かつデンプ
ンとの固形分比率が小なくても接着力のよい材料
を鋭意検討した結果、架橋型アクリル系水溶性樹
脂が最適であることを見出した。本考案はこの知
見に基づいてなされたものである。 即ち本考案はデンプンとバインダーを繊維状基
体に塗工してなるマンガン乾電池用セパレーター
において上記バインダーとして架橋型アクリル系
水溶性樹脂を単独もしくはポリビニルアルコール
と混合させて用い、この架橋型アクリル系水溶性
樹脂をデンプンとの固定分比率で1〜10%の範囲
としたものである。 この架橋型アクリル系水溶性樹脂は架橋分子内
に多くの解離基側鎖が存在するため、第2図に示
したとおり亜鉛イオン濃度が増加すると側鎖の電
気的斥力が弱められる結果粘度低下がおこる。従
つて、マンガン乾電池に架橋型アクリル系水溶性
樹脂を使用した場合、この乾電池の保存中あるい
は放電中糊層側に亜鉛イオンが増加しても第2図
に示したとおりゲル状態とならず逆に粘度が急激
に低下するためイオンの拡散はスムーズとなり、
内部抵抗は小さく放電性能は向上する。 またこの架橋型アクリル系水溶性樹脂はマンガ
ン乾電池に使用した場合、デンプンとの固形分比
で10%以下の使用で充分接着するため、その分だ
けデンプン量が多くなる。デンプン量が多くなる
と当然保水力も向上するため、高温にて長期保存
した場合、糊層側に必要な水分が確保出来る。そ
の結果短絡電流の低下の割合が小さく保存性能は
向上する。 架橋型アクリル系水溶性樹脂とデンプンとの固
形分比率が1%以下の場合は、クラフト紙等から
デンプンが落糊する現象が発生し機械作業向きの
セパレーターの機能を満足しない。10%以上の場
合はデンプン量が少なくなり上述したとおり長期
保存した場合、糊層側の水分量が不足しがちとな
り保存性能の低下を招く。その状況を第3図に示
した。 なおこの図は架橋型アクリル系水溶性樹脂単独
のバインダーの比率と高温3ケ月保存後の放電性
能との関係を示し、放電方法は5Ω連続0.9V迄
の持続時間で評価し製造直後を100とした2指数
で示した。 以上の理由により、架橋型ポリアクリル系水溶
性樹脂の範囲は1〜10%が適当であり、マンガン
乾電池の品質向上に寄与する効果大なるものであ
る。 以下その実施例について説明する。第1図に示
す如き構成のSUM−3マンガン乾電池で、従来
のマンガン乾電池A(ポリビニルアルコール:デ
ンプン=14:86)、本考案のマンガン乾電池B(架
橋型アクリル系水溶性樹脂:デンプン=10:90)、
本考案のマンガン乾電池C(架橋型アクリル系水
溶性樹脂:ポリビニルアルコール:デンプン=
1:4:95)を作り放電性能および保存性能を比
較し、その結果を第1表および第2表に示した。 第1表は製造直後の放電持続時間であり、この
表から本考案のマン
【表】 ガン乾電池BおよびCは、従来のマンガン乾電池
Aに比較し持続時間が長く優れていることを示し
ている。 第2表は保存性能を示し、その評価は45℃6ケ
月後の短絡電流値の劣化で表わした。なお( )
の数字は製造直後を100とした指数である。
【表】 この第2表から本考案のマンガン乾電池Bおよ
びCは、従来のマンガン乾電池Aに比較し短絡電
流値の劣化が少く保存性能が優れていることを示
している。 以上説明したとおり本考案はマンガン乾電池用
セパレータのバインダーに架橋型アクリル系水溶
性樹脂単独もしくはポリビニルアルコールと混合
させて用いられていることから、その架橋分子内
に多くの解離基側鎖が存在するため亜鉛イオン濃
度の増加により該側鎖の電気的斥力が弱められる
結果粘度低下が起る。その結果として亜鉛イオン
の拡散(イオンの伝導性)がスムーズに行われる
作用を奏し、マンガン乾電池の放電性能および保
存性能を大巾に向上させる効果大なるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はマンガン乾電池SUM−3の構成を示
す右半分を断面した正面図、第2図はポリビニル
アルコールと架橋型アクリル系水溶性樹脂の塩化
亜鉛濃度による粘度特性図、(粘度測定は
#3Zahn cupによる)、第3図は架橋型アクリル
系水溶性樹脂単独のバインダーの比率と高温3ケ
月保存後の放電性能との関係図である。 図中符号1は金属キヤツプ、3は合成樹脂封口
体、5は炭素棒、6は陽極合剤、7はセパレータ
ー、8は亜鉛缶、10は金属外装缶、12は底板
である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. デンプンとバインダーを繊維状基体に塗工して
    なるマンガン乾電池用セパレーターを用いてな
    り、上記バインダーが、架橋型アクリル系水溶性
    樹脂単独、もしくはポリビニルアルコールとの混
    合物であり、上記架橋型アクリル系水溶性樹脂を
    塗工材料の固形分比率で1〜10%の範囲としたセ
    パレーターを用いたことを特徴とするマンガン乾
    電池。
JP1979068957U 1979-05-23 1979-05-23 Expired JPS635174Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1979068957U JPS635174Y2 (ja) 1979-05-23 1979-05-23

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JP1979068957U JPS635174Y2 (ja) 1979-05-23 1979-05-23

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Publication Number Publication Date
JPS55169065U JPS55169065U (ja) 1980-12-04
JPS635174Y2 true JPS635174Y2 (ja) 1988-02-12

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ID=29302793

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014126035A1 (ja) * 2013-02-12 2014-08-21 株式会社堀場アドバンスドテクノ 比抵抗測定回路、液体試料測定セル、比抵抗測定装置、液体試料管理方法及び液体試料管理システム

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014126035A1 (ja) * 2013-02-12 2014-08-21 株式会社堀場アドバンスドテクノ 比抵抗測定回路、液体試料測定セル、比抵抗測定装置、液体試料管理方法及び液体試料管理システム

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JPS55169065U (ja) 1980-12-04

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