JPS635155B2 - - Google Patents

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JPS635155B2
JPS635155B2 JP54159839A JP15983979A JPS635155B2 JP S635155 B2 JPS635155 B2 JP S635155B2 JP 54159839 A JP54159839 A JP 54159839A JP 15983979 A JP15983979 A JP 15983979A JP S635155 B2 JPS635155 B2 JP S635155B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polycarbonate
acrylic polymer
organopolysiloxane
primer
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP54159839A
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English (en)
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JPS5687473A (en
Inventor
Chaarusu Guususensu Jon
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General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
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Filing date
Publication date
Application filed by General Electric Co filed Critical General Electric Co
Priority to JP15983979A priority Critical patent/JPS5687473A/ja
Publication of JPS5687473A publication Critical patent/JPS5687473A/ja
Publication of JPS635155B2 publication Critical patent/JPS635155B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はポリカーボネート表面に保護被覆を施
す方法、特にポリカーボネート物品上に耐久的に
かつ強固に粘着されたオルガノポリシロキサン被
覆を付与する方法に関するものである。この方法
はポリカーボネート基体に熱硬化性アクリル重合
体及びヒドロキシエーテルを含むエマルジヨンか
らなるプライマー組成物を下塗りし、この熱硬化
性アクリル重合体を硬化させたプライマーの薄層
を形成させ、かく下塗りした基体にさらに硬化可
能なオルガノポリシロキサンを含むトツプコート
組成物を塗布しそしてこのさらに硬化可能なオル
ガノポリシロキサンを硬化させることからなる。 窓、風防ガラス等のための構造部材としてポリ
カーボネート樹脂を用いた透明板ガラス材料を使
用することは周知である。これらのポリカーボネ
ート樹脂は所望の形に容易に成形することができ
かつたとえばガラスよりも密度が小さくかつガラ
スよりも破壊耐性が大である等の優れた物理的及
び化学的性質を有するが、耐摩耗性、耐引掻性及
び耐損傷性は比較的低い。 かゝる比較的低い耐引掻性及び耐損傷性を克服
するために、従来種々の被覆がこれらのポリカー
ボネート樹脂に施されている。たとえば米国特許
第3451838号、同第3986997号及び同第4027073号
明細書には、オルガノポリシロキサン被覆組成物
及びこれらポリカーボネート樹脂材料の表面にオ
ルガノポリシロキサン被覆を施す方法が開示され
ている。これらの被覆は硬く、耐損傷性、耐引掻
性に優れかつ化学溶剤に対しても耐性である等の
多くの望ましい性質を有するが、これらオルガノ
ポリシロキサン被覆はすべての場合にポリカーボ
ネート表面に対して所望の程度の均一な粘着性を
有するものではなくかつ該表面上での耐久性も常
に満足なものではない。基質に対するオルガノポ
リシロキサン被覆の粘着性を改善するために、従
来技術においては、たとえば米国特許第3707397
号明細書に記載されるごとく、基質上にオルガノ
ポリシロキサン被覆を施す前に基質に下塗りを施
すことが提案されている。 ポリカーボネートに粘着促進用プライマーを施
す場合の難点は、プライマー自体又はプライマー
の供給系中に存在し得るある種のより高活性の化
学物質によつてポリカーボネート樹脂が侵害され
かつ解重合を起すおそれがある点である。したが
つて、プライマーはオルガノポリシロキサンとポ
リカーボネートとの間の粘着促進剤として作用し
なくてはならないのみならず、さらにポリカーボ
ネート及びオルガノポリシロキサンの両者と相溶
性でなければならない。さらに、プライマー自身
がポリカーボネート及びオルガノポリシロキサン
被覆の両者と相溶性でなければならないばかりで
なく、プライマーをポリカーボネート上に施すた
めの供給系もポリカーボネートに有害な作用をも
つてはならない。従来技術ではプライマーを有機
溶剤中に溶解されたプライマー物質の溶液として
供給することを教示しておりかつこれら有機溶剤
の多くはポリカーボネートを侵害するので、プラ
イマーをポリカーボネートに施すためのかゝる手
段は耐損傷性の被覆をもつポリカーボネート物品
の製造においてはあまり有効または実際的ではな
い。 それ故均一、強固かつ耐久的に粘着された耐引
掻性、耐損傷性、耐摩耗性かつ耐化学溶剤性の被
覆を有するポリカーボネート物品及びかゝる被覆
を施す方法の出現が渇望されている。本発明の目
的はかゝる物品及びその有効な製造法を提供する
にある。 本発明はポリカーボネート基体にまず熱硬化性
アクリル重合体、水及びヒドロキシエーテルを含
有するプライマーエマルジヨン組成物を下塗りす
ることによるポリカーボネート物品にオルガノポ
リシロキサン被覆を施す方法に関する。 本発明の実施に際しては、ポリカーボネート表
面にオルガノポリシロキサン被覆を施す前に、そ
の表面にまず水、ヒドロキシエーテル及び熱硬化
性アクリル重合体を含有するエマルジヨンからな
るプライマー組成物を施すことによつて該表面を
下塗りする。ついでプライマー組成物の水及びヒ
ドロキシエーテル部分を蒸発させそして得られる
熱硬化性アクリル重合体からなる固体層を熱硬化
させて熱硬化したアクリル系プライマー層を形成
させる。この下塗りされたポリカーボネートにつ
いで溶剤に可溶性のさらに硬化可能なオルガノポ
リシロキサンを含むトツプコート組成物を被覆
し、揮発性溶剤を該トツプコート組成物から除去
してこのさらに硬化可能なオルガノポリシロキサ
ンからなる固体層を残留させそしてこのさらに硬
化可能なオルガノポリシロキサンを熱硬化して下
塗りされたポリカーボネート上に粘着性かつ耐久
性のオルガノポリシロキサントツプコートを形成
させる。 本発明で使用するカーボネート重合体、好まし
くは芳香族カーボネート重合体は式: (式中、―R―はそれぞれフエニレン、ハロ置換
フエニレン及びアルキル置換フエニレンから選ん
だ基を表わし;A及びBはそれぞれ水素、脂肪族
不飽和分をもたない炭化水素基及び隣接する
【式】原子とともにシクロアルカン基を形成する 基から選んだ原子又は基を表わすが、たゞしA及
びB中の炭素原子の合計は12までとする)の反復
単位を有する。 本発明で使用する芳香族カーボネート重合体は
従来技術において周知の方法、たとえば米国特許
第3161615号、同第3220973号、同第3312659号、
同第3312660号、同第3313777号、同第3666614号
及び同第3989672号明細書に記載されるごとき方
法によつて製造し得る。 本発明で使用する芳香族カーボネート重合体に
は分岐ポリカーボネートも包含され、かゝる分岐
ポリカーボネートは多官能性芳香族化合物を二価
フエノール及びカーボネート前駆体と反応させる
ことによつて製造される。かゝる分岐ポリカーボ
ネートは式の反復単位が分岐した基を含むもの
である。 好ましいポリカーボネート樹脂はビスフエノー
ルAとホスゲンとの反応によつて誘導され得る。
これらのポリカーボネートは式: の反復単位を10〜400単位有するものである。 ポリカーボネートは塩化メチレン中で25℃で測
定して0.3〜1.0、好ましくは0.40〜0.65の固有粘
度を有すべきである。 本発明で使用するプライマー組成物は(i)熱硬化
性アクリル重合体エマルジヨン及び(ii)ヒドロキシ
エーテルからなる。熱硬化性アクリル重合体エマ
ルジヨンは水中に分散された熱硬化性アクリル重
合体からなる。該重合体は通常水中に分散された
独立分離球状粒子(直径約0.1ミクロン)の形で
ある。重合体粒子は連続水性相とは分離している
ので、分散物又はエマルジヨンの粘度は重合体の
分子量とは余り関係がない。したがつてエマルジ
ヨンは高分子量の重合体を含むことができ、しか
も比較的低い粘度を有し得る。 エマルジヨン中に存在する熱硬化性アクリル重
合体は従来技術において周知である。本発明の実
施において使用し得る熱硬化性アクリル重合体の
例は、たとえば“Fncyclopedia of Polymer
Science and Technology”、第1巻、第273頁〜
(John Wiley&Sons、Inc.、Interscence
Publishers、1964年発行)及びD.H.Solomon著
“Chemistry of Organic Film Fofmers”第251
頁〜(John Wiley&Sons、Inc.1967年発行)及
びこれらの中に引用されている文献中に記載され
ている。 これらの熱硬化性アクリル重合体は、()相
互に反応して架橋結合し得る反応性官能基を有す
るアクリル供重合体、()適当な相溶性架橋結
合剤を添加する際それと反応して架橋結合を生じ
得る反応性官能基を有するアクリル重合体及び
()架橋結合し得る反応性官能基を有する二種
の重合体の混合物を包含する。 典型的には、熱硬化性アクリル重合体の架橋結
合を生起し得る反応は、たとえばエポキシド官能
基及びアミン官能基間;エポキシド官能基及び酸
無水物官能基間;エポキシド官能基及びフエノー
ル性ヒドロキシル基を包含するカルボキシル官能
基間;エポキシド官能基及びN―メチロール又は
N―メチロール―エーテル官能基間;カルボキシ
ル官能基及びN―メチロール又はN―メチロール
―エーテル官能基間;カルボキシル基及びイソシ
アナート基間;ヒドロキシル基、たとえばポリオ
ール及びイソシアナート基間;及びアミン基及び
N―メチロール又はN―メチロール―エーテル基
間の反応を包含する。樹脂混合物の場合、通常、
アクリル重合体は主割合、すなわち50重量%より
多い量で、より通常は約70重量%よりも多い量で
存在するであろう。熱硬化性アクリル重合体の基
礎であるアクリル共重合体中の必要な官能基は共
重合に際して重合体鎖中に必要な反応性官能基を
供給する単量体を用いることによつて提供され
る。通常、この共重合し得る官能基供給単量体は
少量で、すなわち重合される単量体物質の25重量
%又はそれ以下の程度、典型的には約1〜20重量
%の量で存在するであろう。これらの官能基供給
単量体の例はグリシジルアクリレート、グリシジ
ルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル、
ジメチルアミノエチルメタクリレート、ビニルピ
リジン、第三級ブチルアミノエチル―メタクリレ
ート、無水マレイン酸、無水イタコン酸、アリル
アルコール、ポリオールのモノアリルエーテル、
ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプ
ロピルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアク
リレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、
マレアミド、N―メチロールメタクリルアミド、
ビニルイソシアナート、アリルイソシアナートで
ある。通常、官能基供給単量体とともに重合され
る他の単量体はアクリル酸の低級(C1〜C2)ア
クリルエステル又はそれらの混合物、たとえばメ
チルアクリレート、エチルアクリレート、メチル
メタクリレート、エチルメタクリレート、スチレ
ン又はそれらの混合物であり、これらは約75〜約
66部、より典型的には約80部〜約97部の範囲の量
で用いられる。 これらの熱硬化性アクリル重合体エマルジヨン
は商業的に入手でき、たとえばロープレツクス
(Rhoplex)の登録商標で米国ペンシルバニア州、
フイラデルフイア在のロームアンドハース社によ
つて販売されている。通常、これらのエマルジヨ
ンは約40〜約55重量%の固体分を含有する。しか
しながら、プライマー組成物を製造する場合、組
成物は約1〜約10重量%の固体分を含有すること
が望ましいことが認められた。したがつて通常こ
れら市販のエマルジヨンを水の添加によつて稀釈
することが必要である。 本発明で使用するプライマー組成物の第二の成
分はヒドロキシエーテルである。これらのヒドロ
キシエーテルは一般式: R1―O―R2―OH () (式中、R1は炭素数1ないし約6個のアルキル
基を表わし、R2は炭素数1ないし約6個のアル
キリデン基を表わすが、たゞしR1及びR2中に存
在する炭素原子数の合計は3ないし約10個であ
る)で表わされる。 通常、本発明で用いられるプライマー組成物は
約1〜約10重量%のアクリル重合体固体分、約20
〜約45重量%のヒドロキシエーテル及び約45〜約
79重量%の水を含有する。前述のヒドロキシエー
テルをプライマー組成物の約20〜約45重量%の量
で存在させることは該プライマー組成物に有効な
プライマー層の形成に満足な性能を付与するため
に臨界的な条件である。ヒドロキシエーテルが存
在しないかあるいはヒドロキシエーテルが約20重
量%よりも少ない量で存在する場合には、プライ
マー組成物はポリカーボネート基体上に一様に流
れない、すなわちある帯域ではプライマー組成物
の濃度が過大になりかつ他の帯域ではプライマー
組成物が全く存在しないという状態で、基体全体
に組成物が均一に分配されなくなる。この結果、
平らでなく分配されたかつ不均一なプライマー層
が形成され、それによつてオルガノポリシロキサ
ントツプコートの粘着が良好に行なわれず、最終
製品の表面はすじのある外観を示す。一方余りに
過量、すなわち約45重量%よりも多量のヒドロキ
シエーテルが存在する場合には、アクリル重合体
固体分の凝集及び沈澱が生ずるであろう。 プライマーエマルジヨン組成物中のアクリル重
合体固体分の濃度も通常きわめて重要である。約
1重量%よりも少ない量又は約10重量%よりも多
い量の熱硬化性アクリル重合体を含むプライマー
エマルジヨン組成物から形成された熱硬化された
アクリル重合体プライマー被覆上に施されるオル
ガノポリシロキサントツプコートは通常約1〜約
10重量%の熱硬化性アクリル重合体を含むプライ
マーエマルジヨン組成物から形成された熱硬化さ
れたアクリル重合体プライマー被覆上に施された
オルガノポリシロキサントツプコートと比較し
て、特に風雨にさらされた後の粘着耐久性及び耐
摩耗性が著しく減少する傾向を示す。約2〜約6
重量%の熱硬化性アクリル重合体を含むプライマ
ーエマルジヨン組成物が特に好ましい。 本発明の方法において、プライマー組成物の薄
層は噴霧、浸漬、ロール被覆等のごとき任意周知
の方法によつてポリカーボネート基体上に施され
る。一般に、プライマー組成物は約0.01〜約0.1
ミルの厚み、好ましくは約0.02〜約0.08ミルの厚
みの硬化プライマー膜を与えるに足る量で施され
る。ついで水及びヒドロキシエーテルを風乾又は
温和な加熱等によつて蒸発させて熱硬化性アクリ
ル重合体からなる平らかなかつ均一な固体層を残
留させる。ついで、このアクリル重合体を約90〜
約130℃の温度に加熱することによつて硬化すな
わち熱硬化させ、それによつて硬化されたプライ
マー層を形成させる。 この硬化プライマー層の上にオルガノポリシロ
キサントツプコートを施す。本発明方法の実施に
おいては、さらに硬化可能なオルガノポリシロキ
サンを含むオルガノポリシロキサントツプコート
組成物を硬化プライマー上に施し、該トツプコー
ト組成物中に存在するすべての揮発性溶剤を除去
し、それによつてこのさらに硬化可能なオルガノ
ポリシロキサンを含む固体層を残留させ、ついで
このさらに硬化可能なオルガノポリシロキサンを
硬化して熱硬化されたオルガノポリシロキサント
ツプコートを形成させる。 前記の硬化したプライマー組成物に施されるシ
リコーントツプコートの処方に有用なオルガノポ
リシロキサンは、通常、式: R3 aSi(OR44-1 () のシラン及び式: R5 bSi(OCOR64-b () のシラン及びこれらの部分加水分解及び縮合生成
物から選ばれるシランである。前記式()及び
()において、R3及びR4は一価炭化水素基及び
ハロゲン化一価炭化水素基、好ましくは炭素数1
ないし約5個のアルキル基及びフエニル基から選
んだ基であり、aは0又は1であり、R5及びR6
は一価炭化水素基及びハロゲン化一価炭化水素
基、好ましくは炭素数1ないし約8個のアルキル
基及びフエニル基から選んだ基であり、bは0〜
2である。前記シラン又はかゝるシランの部分加
水分解及び縮合生成物は固形分約10〜約100%の
形で施され、その際溶剤は水又は有機溶剤、好ま
しくはアルカノールである。かゝるシラントツプ
コート組成物をついで20〜130℃の温度で硬化さ
せる。シリコーントツプコート組成物は適当な硬
化を行なわせるために室温よりも高い温度で硬化
させることが好ましいが、その温度はポリカーボ
ネートのガラス転移温度以下であるべきである。 かゝるアルコキシ及びアシルオキシ官能基をも
つシランはシリコーン製造技術者にとつて周知の
物質でありかつ容易に取得し得る。たとえば、こ
れらのシランは米国特許第3720699号、同第
3650808号及び同第3701753号明細書に記載されて
いる。 これらのシランは本発明方法においてプライマ
ー組成物とともに使用し得るシリコーントツプコ
ートとして唯一のものではない。加水分解し得る
又は前記した10〜100%の固形分含有量で溶剤中
に部分的に溶解し得る他のシリコーンはたとえば
三官能性単位及び二官能性単位からなるシリコー
ン樹脂、三官能性単位、二官能性単位及び四官能
性単位からなるシリコーン樹脂等である。こゝで
三官能性単位中のオルガノ置換基は炭素数1〜8
個のアルキル基、好ましくはメチル基、フエニル
基及びビニル基から選ばれ、二官能性シロキシ単
位中のオルガノ置換基もまた炭素数1〜8個のア
ルキル基、ビニル基及びフエニル基から選ばれる
ものである。かゝるシリコーン樹脂は通常1:1
〜1.9:1の有機基:シリコン原子比を有しかつ
4〜10重量%の範囲のシラノール含量を有し得る
ものであり、さらに場合によつては2〜4重量%
のアルコキシ含量を有し得る。本発明の方法にお
いてトツプコートとして使用し得るかゝるシリコ
ーン樹脂の製造についてはD.F.Merrillの米国特
許第3375223号、同第3435001号、同第3450672号、
同第3790527号、同第3832319号、同第3865766号、
同第3887514号及び同第3925276号明細書に記載さ
れている。しかしながら、かゝるシリコーン樹脂
は本発明で使用する場合の好ましいシリコーント
ツプコート物質ではないことを指摘しなければな
らない。本発明において使用するに好ましい種類
のシリコーン樹脂は式()のアルコキシシラン
及び式()のアシルオキシ官能基をもつシラン
である。金属、プラスチツクス、セラミツクス及
びガラス用として周知のシリコーントツプコート
組成物を本発明のプライマー組成物とともに使用
することもできる。 本発明で使用するオルガノポリシロキサントツ
プコート組成物の処方において、オルガノポリシ
ロキサンは前述したシランから製造することがで
きるあるいはさらに硬化可能なオルガノポリシロ
キサンとして種々の製造業者から市販品の形で購
入することができる。オルガノポリシロキサンを
シラン化合物から製造する場合には、それは通常
つぎの一般的方法によつてオルガノポリシロキサ
ントツプコートに転化することができる。すなわ
ち、オルガノシラン化合物又はその混合物を通常
約20〜約50℃の温度で水の存在下に約1〜約10時
間加水分解する。通常、混合物を減圧下、20〜約
100℃の温度で副生アルコール及び過剰の水を除
去するに十分な時間保持する。これによつて生成
物の縮合反応もさらに進行して熱硬化し得るオル
ガノポリシロキサンが生成する。ついで、この部
分縮合されたオルガノポリシロキサンを有機溶
剤、たとえばジオキサン、メタノール、エタノー
ル、ブタノール、アセトン、エチルアセテート、
ベンゼン、キシレン、トルエン等の極性溶剤中に
溶解する。この熱硬化し得るオルガノポリシロキ
サンをついでたとえば約90〜約140℃の温度で部
分的に硬化させる。この予備硬化された、さらに
硬化可能なオルガノポリシロキサンをついで約5
〜約50重量%のオルガノポリシロキサン及び約50
〜約95重量%の前記溶剤を含む被覆組成物とし
て、下塗りされたポリカーボネートに任意慣用の
前述した方法によつて施す。被覆組成物を下塗り
されたポリカーボネート上に施した後、溶剤を蒸
発させそしてオルガノポリシロキサンを加熱硬化
させて下塗りしたポリカーボネート上に熱硬化さ
れたオルガノポリシロキサン被覆を形成する。 オルガノポリシロキサン被覆を市販のさらに硬
化可能なオルガノポリシロキサンから施すべき場
合には、つぎの方法が用いられる。すなわち、オ
ルガノポリシロキサン被覆組成物を、市販のさら
に硬化可能なオルガノポリシロキサンに約5〜約
85重量%のこのさらに硬化可能なオルガノポリシ
ロキサン及び約15〜約95重量%の有機溶剤を含む
被覆組成物を形成するに足る量の有機溶剤を添加
することによつて製造する。この被覆組成物をつ
いで任意、好都合な方法、たとえば浸漬、噴霧、
ロール被覆、刷毛塗り等によつて下塗りされたポ
リカーボネート上に施す。ついで溶剤を蒸発させ
そしてさらに硬化可能なオルガノポリシロキサン
を加熱硬化させて下塗りしたポリカーボネート上
に熱硬化されたオルガノポリシロキサン被覆を形
成させる。 さらに硬化可能なオルガノポリシロキサン及び
溶剤のほかに、本発明で使用するオルガノポリシ
ロキサン被覆組成物はさらに任意の選定温度にお
けるオルガノポリシロキサンの硬化速度を高める
ための硬化剤、充填剤、たとえばガラス、雲母、
タルク、珪酸塩及びコロイド状シリカのようなシ
リカ、つや消し剤、表面活性剤、シキソトロピー
付与剤及び紫外線吸収剤等を含有し得る。これら
の随意に使用し得る添加剤はオルガノポリシロキ
サンの硬化に対して又は硬化された被覆の物理的
及び化学的性質、たとえば非不透明性、耐引掻
性、耐摩耗性、耐化学薬品性及び硬度に対して有
害な影響を与えない量で及びそのような種類のも
のを存在せしめ得ることは勿論である。 したがつて、本発明の方法は、(i)ポリカーボネ
ート基体上に、重量%で表わして(a)約1〜約10%
の熱硬化性アクリル重合体、(b)約20〜約45%のヒ
ドロキシエーテル及び約45〜約79%の水を含有す
るプライマーエマルジヨン組成物を施し、(ii)該組
成物から水及びヒドロキシエーテルを蒸発除去し
て該熱硬化性アクリル重合体からなる固体層を残
留させ、(iii)該熱硬化性アクリル重合体を加熱硬化
させて熱硬化されたアクリル重合体からなるプラ
イマー層を形成させ;(iv)この下塗りされたポリカ
ーボネート上にさらに硬化可能なオルガノポリシ
ロキサンを含むトツプコート組成物を施し、(v)該
トツプコート組成物中に存在するすべての揮発性
溶剤を蒸発除去してこのさらに硬化可能なオルガ
ノポリシロキサンからなる固体層を残留させ、そ
して(vi)このさらに硬化可能なオルガノポリシロキ
サンを硬化させる工程からなる。 本発明の方法をより明確かつ詳細に説明するた
めに若干の実施例を以下に示す。たゞし、これら
の実施例は単に例示のためのもので、本発明を何
等限定する意図のないものである点を理解すべき
である。 実施例 1 市販の熱硬化性アクリル重合体エマルジヨン
(水中、固形分46.5〜47.5%)を、ブトキシエタ
ノール35重量部対水65重量部の比をもつ水/ブト
キシエタノール系中に分散された固形分1重量%
を含むプライマーエマルジヨン組成物を与えるに
足る量の水及びブトキシエタノールで稀釈する。
かゝる市販の熱硬化性アクリル重合体エマルジヨ
ンの一例はロームアンドハース社から市販されて
いるロープレツクス(Rhoplex)AC―658であ
る。 このプライマーエマルジヨン組成物を、ビスフ
エノール―A(2,2′―ビス(4―ヒドロキシフ
エニル)プロパン)のようなジフエノール単量体
から誘導された透明な通常硬質の6インチ×8イ
ンチ×1/4インチのポリカーボネート板上にフロ
ー被覆する。かく被覆されたポリカーボネート板
をついで風乾して水及びブトキシエタノールを蒸
発除去する。風乾後、この板を120℃で1時間焼
結して熱硬化性アクリル重合体を硬化させる。得
られる熱硬化されたアクリル重合体プライマー層
の厚みは約0.01ミルである。 この下塗りされたポリカーボネート板について
市販のオルガノポリシロキサン組成物(テトヒド
ロフラン、エトキシエタノール、エタノール及び
ブタノールの溶剤系中にメチルトリエトキシシラ
ンの加水分解及び部分縮合生成物を含有する固形
分27%の組成物)をフロー被覆した。かゝる市販
のさらに硬化可能なオルガノポリシロキサン組成
物の一例はドイツ連邦共和国マインツ在の
Resart―Ihm A.G.社からレサリツクス
(Resarix)SF/PCとして市販されている製品で
ある。下塗りされかつトツプコートを被覆された
ポリカーボネート板を風乾してトツプコート組成
物から溶剤を蒸発除去し、ついで120℃で1時間
焼結してこのさらに硬化可能なオルガノポリシロ
キサンを硬化させる。この下塗りされかつトツプ
コートを被覆されたポリカーボネート板について
けがき粘着試験及び摩耗試験を行ない、その結果
を第1表に示す。けがき粘着試験は複式刃付工具
を用いて被覆を通して基体中に入り込む約1mm間
隔の平行な溝を切り、試片を90゜回転させそして
同様の溝切り工程を繰返して被覆中に1mm平方の
格子模様の切込みを形成させ、この網目模様をも
つ帯域上に粘着テープを貼付けそしてこのテープ
を速やかに剥離することからなる。格子中の正方
形のいずれか一つでも剥ぎとられる場合にはこの
試料は粘着試験に不合格と判定される。摩耗試験
は中央に直径1/4インチの孔をもつ試験板をテー
バー式摩耗試験機により試験するものである。テ
ーバー式摩耗試験機は200回転毎にS―11表面再
生用円盤上で25回転研摩することによつて表面を
再生処理するようにしたCS―10F車輪を備えてい
る。CS―10F車輪と組合わせて用いる荷重は500
gのものである。パーセント(%)ヘイズの最初
の測定はガードナー型ヘイズメーターを用いて試
料の後にできる滑り摩耗軌道のまわりの4ケ所で
行なう。この試料を100、300及び500回転の摩耗
処理にかけ、イソプロパノールで清浄化しそして
%ヘイズを同じ4ケ所で測定する。4ケ所におけ
るヘイズ%の差を計算しそしてΔ%ヘイズを平均
値として求める。 実施例 2 ロープレツクスAC―658アクリル重合体エマル
ジヨンを、ブトキシエタノール及び水を35:65の
重量比で含む水/ブトキシエタノール系中に分散
された固形分2重量%を含むプライマーエマルジ
ヨン組成物を与えるに足る量の水及びブトキシエ
タノールで稀釈する。 このプライマーエマルジヨン組成物を透明な通
常硬質の6インチ×8インチ1/4インチのポリカ
ーボネート板上にフロー被覆する。このプライマ
ー被覆されたポリカーボネート板をついで風乾し
て水及びブトキシエタノールを蒸発除去する。風
乾後、試験板を120℃で1時間焼結して熱硬化性
アクリル重合体を硬化させる。得られる熱硬化さ
れたアクリル重合体プライマー層の厚みは0.01ミ
ルである。 この下塗りされたポリカーボネート板についで
さらに硬化可能なオルガノポリシロキサンを含む
レサリツクスSF/PC組成物をフロー被覆する。
この下塗りされかつトツプコートを施されたポリ
カーボネート板を風乾して該トツプコート組成物
から溶剤を蒸発除去し、ついで120℃で1時間焼
結してこのさらに硬化可能なオルガノポリシロキ
サンを硬化させる。この下塗りされかつトツプコ
ートを施されたポリカーボネート板について前述
した摩耗試験及びけがき粘着試験を行ない、その
結果を第表に示す。 実施例 3 ロープレツクスAC―658アクリル重合体エマル
ジヨンを、ブトキシエタノール及び水を35:65の
重量比で含有する水/ブトキシエタノール系中に
分散された固形物含量4重量%のプライマーエマ
ルジヨン組成物を与えるに足る量の水及びブトキ
シエタノールで稀釈する。 このプライマーエマルジヨン組成物を透明な通
常硬質の6インチ×8インチ×1/4インチのポリ
カーボネート板上にフロー被覆する。ついでこの
下塗りされたポリカーボネート板を風乾して水及
びブトキシエタノールを蒸発除去する。風乾後、
この試験板を120℃で1時間焼結して熱硬化性ア
クリル重合体を硬化させる。得られる熱硬化され
たアクリル重合体プライマー層の厚みは0.02ミル
である。 この下塗りされたポリカーボネート板についで
さらに硬化可能なオルガノポリシロキサンを含む
レサリツクスSF/PC組成物をフロー被覆する。
この下塗りされかつトツプコートを施されたポリ
カーボネート板を風乾して該トツプコート組成物
から溶剤を蒸発除去し、ついで120℃で1時間焼
結してこのさらに硬化可能なオルガノポリシロキ
サンを硬化させる。この下塗りされかつトツプコ
ートを施されたポリカーボネート板について前述
した摩耗試験及びけがき粘着試験を行ない、結果
を第表に示す。 実施例 4 透明な通常硬質の6インチ×8インチ×1/4イ
ンチのポリカーボネート板上にさらに硬化可能な
オルガノポリシロキサンを含有するレサリツクス
SF/PC組成物をフロー被覆する。この被覆され
たポリカーボネート板を風乾して該トツプコート
組成物から溶剤を蒸発除去し、ついで120℃で1
時間焼結してこのさらに硬化可能なオルガノポリ
シロキサンを硬化させる。この下塗りを施さな
い、トツプコートのみを施したポリカーボネート
板について前記の摩耗試験及びけがき付き粘着試
験を行ない、結果を第表に示す。
【表】 格
第表から認め得るごとく、本発明の方法に従
つて下塗りされたポリカーボネート板上に施され
たオルガノポリシロキサントツプコートは下塗り
を施さないポリカーボネート板上に施されたオル
ガノポリシロキサントツプコートと比較して改善
された粘着性及びより優れた耐摩耗性を有する。 以上、本発明を特定の実施例によつて説明した
が、本発明は特許請求の範囲から逸脱することな
しに種々の変形を行ない得るものであることは勿
論である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 つぎの工程: (i) ポリカーボネート基体上に、重量%で(a)約1
    〜約10%の熱硬化性アクリル重合体、(b)約20〜
    約45%のヒドロキシエーテル及び(c)約45〜約79
    %の水を含有するプライマーエマルジヨン組成
    物を施し; (ii) 該プライマーエマルジヨン組成物から水及び
    ヒドロキシエーテルの実質的部分を蒸発除去し
    て熱硬化性アクリル重合体からなる実質的に固
    体の層を形成させ; (iii) 該熱硬化性アクリル重合体を加熱硬化させて
    熱硬化されたアクリル重合体プライマー層を形
    成させ; (iv) この硬化されたプライマー層上にさらに硬化
    可能のオルガノポリシロキサンを含むトツプコ
    ート組成物を施し; (v) 該トツプコート組成物中に存在する溶剤の実
    質的部分を蒸発除去してこのさらに硬化可能な
    オルガノポリシロキサンからなる層を形成さ
    せ; そして (vi) このさらに硬化可能なオルガノポリシロキサ
    ンを硬化させて硬化されたオルガノポリシロキ
    サントツプコートを形成させる; 工程からなる改善された耐損傷性、耐摩耗性、耐
    引掻性及び耐化学溶剤性をもつポリカーボネート
    物品の製造法。 2 ヒドロキシエーテルが一般式: R―O―R1―OH (式中、Rは炭素数1ないし約6個のアルキル基
    を表わし、R1は炭素数1ないし約6個のアルキ
    リデン基を表わすが、たゞしR及びR1中に存在
    する炭素原子の合計は3ないし約10個である)で
    表わされるものである特許請求の範囲第1項記載
    のポリカーボネート物品の製造法。 3 ヒドロキシエーテルがブトキシエタノールで
    ある特許請求の範囲第2項記載のポリカーボネー
    ト物品の製造法。 4 さらに硬化可能なオルガノポリシロキサンが
    アルキルトリアルコキシシランの加水分解及び部
    分縮合生成物である特許請求の範囲第1項記載の
    ポリカーボネート物品の製造法。 5 アルキルトリアルコキシシランがメチルトリ
    アルコキシシランである特許請求の範囲第4項記
    載のポリカーボネート物品の製造法。 6 ポリカーボネート物品がシートである特許請
    求の範囲第1項記載のポリカーボネート物品の製
    造法。 7 シートが透明シートである特許請求の範囲第
    6項記載のポリカーボネート物品の製造法。
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