JPS6351431B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、２種の信号源からの映像信号と音声
信号とを自動的に切換えて供給する切換回路に関
するものである。

最近、VTRの普及やビデオデイスク装置の開
発が進むのに従つて、テレビジヨン受像機はこれ
ら外部の信号源からの映像信号や音声信号を受け
て表示するデイスプレー手段としての機能がます
ます要求される様になつてきている。

そこで、本発明は、テレビジヨン受像機が放送
を受信して得た映像・音声信号とVTR等の外部
信号源から得た映像・音声信号とを検出して切換
えて表示用回路に供給する回路において、外部機
器を結合したときの操作性の向上と、接点をもた
ない電子スイツチの使用による信頼性の向上を図
ることができ、かつ妨害を受けにくい切換回路を
提供することを目的とするものである。

まず、従来のこの種の切換回路の一例を第１図
に示して説明する。第１図において、１はテレビ
ジヨン受像機のチユーナ及びVIF回路で、その検
波出力３はアンテナで放送信号を受信して得た放
送映像信号である。また、２はSIF回路でその出
力４は同様に放送音声信号である。

一般のテレビジヨン受像機においては、放送映
像信号３はビデオアンプ１０を通してブラウン管
１１に供給され表示される。また、放送音声信号
４はオーデイオアンプ１２を通してスピーカ１３
から音声として放音される。

一方、図示した回路では、VTR等の外部信号
源５からの外部映像信号６及び外部音声信号７の
入力に対してもブラウン管１１とスピーカ１３へ
供給して表示することができる様にしており、そ
のために、２連スイツチ１４を用いて信号の切り
換えを行ない、放送信号か外部信号かのいずれか
一方を供給信号８，９としてビデオアンプ１０と
オーデイオアンプ１２とに供給するように選択す
るようにして、テレビジヨン受像機のブラウン管
１１とスピーカ１３で表示するようにしている。

しかしながら、このような従来の回路では、
VTR等の外部信号源５を操作する毎に切換スイ
ツチ１４を操作する必要があるという操作上の難
点がある。また、この切換スイツチ１４はそのよ
うな操作のためにテレビジヨン受像機の前面に配
置しておく必要があり、各信号３，４，６，７，
８，９を伝えるケーブルが長く引き廻されること
になつて妨害を受けやすいという問題がある。

そこで本発明は、外部信号源を結合したときの
操作性の向上を図り、各信号を伝えるケーブルを
非常に少なくして妨害も受けにくくすることがで
き、更に、接点スイツチをもたないことによる信
頼性の向上を図り、さらに、外部信号の表示状態
と検出確度の向上を図ることのできる切換回路を
提供することを目的とするものである。

以下、本発明につき、その一実施例を示す図面
第２，３図を用いて説明する。第２図はその構成
を示すブロツク図で、図中において第１図と同一
部分には同一記号を付して説明する。この切換回
路においては、VTR等の外部信号源５から外部
映像信号６が入力された時にそれをアンプ１７で
増幅した後、映像信号検出回路１５によりその外
部映像信号６が入力されたことを検出し、その検
出出力を用いて電子的スイツチ回路１６を動作さ
せて自動的にｂ側へ切り換え、外部映像信号６を
ｂ側からビデオアンプ１０に加えブラウン管１１
に供給してその映像を表示する。また、このとき
外部音声信号７も電子的スイツチ回路１６のｂ側
からオーデイオアンプ１２を通してスピーカ１３
へ供給することによりその音声を出力する。

逆に、VTR等の外部信号源５から外部映像信
号６が入力されない場合には、映像検出回路１５
は電子的スイツチ回路１６をａ側に切換える様に
し、放送を受信して得た放送映像信号３と放送音
声信号４をブラウン管１１及びスピーカ１３へ供
給して、それらの映像と音声を表示する。

さらに、検出回路１５においては、外部映像信
号を検波して得た検波出力により可変利得を制御
して、外部映像信号の大きさを一定にするように
制御をして、検出動作を正確にする。

次に、第３図に自動検出回路１５と電子的スイ
ツチ回路１６の具体回路例を示して説明する。

映像検出回路１５はトランジスタQ₁〜Q₂₇によ
り構成される回路であり、まず外部映像信号６を
コンデンサC₁とダイオードD₁とにより構成した
クランプ回路１９で同期信号の先端を一定のバイ
アスレベルにクランプする。そして、トランジス
タQ₁によるエミツタフオロワ回路２０を通して
トランジスタQ₂〜Q₇で構成されるアンプ２１で
増幅し、トランジスタQ₇のコレクタから出力す
る。その後、トランジスタQ₈，Q₉、と抵抗R₁₀，
R₁₁のDCレベルシフト回路２２を通して結合線３
２から電子的スイツチ回路１６へ送る。

一方、トランジスタQ₇のコレクタからの外部
映像信号出力はアンプ２３のトランジスタQ₁₀の
ベースへも加える。ここで、トランジスタQ₁₁の
ベースの電位はトランジスタQ₁₀のベースへの入
力波形中の同期信号の先端部と同電位に設定して
おり、トランジスタQ₁₀のコレクタ出力としては
同期信号の先端部がゼロ電位である正極性の映像
信号が得られる。これを更に増幅用トランジスタ
Q₁₂に通してからトランジスタQ₁₄〜Q₁₇で構成し
た差動アンプ２４に導く。その出力はトランジス
タQ₁₆のコレクタに現われ、トランジスタQ₁₈と
抵抗R₂₃，R₂₄で構成した反転アンプ２５で基準
振幅まで再度増幅し、トランジスタQ₂₀と端子Ａ
に接続しているコンデンサC₂とで構成したピー
ク検波回路２６を用いてその外部映像信号をピー
ク検波する。

ここで、外部映像信号が入力されている場合に
は、端子Ａにあらわれるピーク検波電圧は一定の
大きさとなり、入力されていなければOVであ
る。これを検出電圧として用いる。

次に、この端子Ａに得た外部映像信号の検出電
圧はトランジスタQ₂₂によるエミツタホロワ回路
２７を通して出力し、３つに分割する。

その１つは、抵抗R₈を通して、トランジスタ
Q₂〜Q₇で構成した可変利得アンプ２１に自動利
得制御（AGC）をかける。このようにアンプ２
１にAGCをかけている目的は外部映像信号の振
幅変化をおさえて、映像として表示したときに見
やすくし、および外部映像信号の有無を検出する
ときの検出確度を向上するためであり、また、そ
のレベルはトランジスタQ₂₃のエミツタ電圧で決
めている。

検出出力は、また、抵抗R₂₁を通してトランジ
スタQ₁₄〜Q₁₇で構成される差動アンプ２４のゲ
インをコントロールするように用いる。これは、
外部映像信号が非常に小さい場合でも後段の信号
検出用コンパレータ２８が誤動作せずに充分働く
様にするためである。

検出出力は、さらに、トランジスタQ₂₅〜Q₂₇
で構成した外部映像信号検出用のコンパレータ２
８に加える。その出力用のトランジスタQ₂₅のコ
レクタとトランジスタQ₂₆のコレクタの出力は、
外部映像信号の有無に応じて次の様な電圧とな
る。まず、外部映像信号が有る場合には、Q₂₅の
出力≒0V、Q₁₂の出力＝Vccとなり、無い場合に
は、Q₂₅の出力＝Vcc、Q₂₆の出力≒0Vとなる。

この２つの比較出力信号を次段の電子的スイツ
チ回路１６の切換制御入力とする。この電子的ス
イツチ回路１６は、トランジスタQ₂₈〜Q₃₃で構
成したスイツチング回路２９ａとトランジスタ
Q₃₄〜Q₃₉で構成したスイツチング回路２９ｂと
がペアで映像信号を切り換え、トランジスタQ₄₀
〜Q₄₅で構成したスイツチング回路３０ａとトラ
ンジスタQ₄₆〜Q₅₁で構成したスイツチング回路
３０ｂとがペアで音声信号を切り換える。

今、外部映像信号が入力されているとすると、
Ａ端子に検出電圧があらわれ、Q₂₅の出力≒0V、
Q₂₆の出力＝Vccになつて、トランジスタQ₅₂〜
Q₅₅で構成した定電流回路３１ａとトランジスタ
Q₅₆〜Q₅₉で構成した定電流回路３１ｂの出力線
３３ａ，３３ｂの電流は、前者が流れ、後者はゼ
ロである。そして、出力線３３ａの電流はトラン
ジスタQ₃₉とQ₅₁へ流れ、トランジスタQ₃₆ベース
に加えられている外部映像信号をトランジスタ
Q₃₇のエミツターから出力させて出力映像信号８
とする。また、トランジスタQ₄₈のベースに加え
られている外部音声信号もトランジスタQ₄₉のエ
ミツタから出力させて出力音声信号９とする。こ
の時、出力線３３ｂの電流はゼロであるから、ト
ランジスタQ₃₃，Q₄₅には電流が流れず、スイツ
チング回路２９ａ，２９ｂは導通しない。

すなわち、外部映像信号がある場合には映像信
号検出回路１５が動作して、電子的スイツチ回路
１６を自動的に切換え、外部映像・音声信号を自
動的に出力してブラウン管１１とスピーカ１３と
に供給して表示する。

逆に、外部映像信号が無い場合には、Ａ端子に
おける検出電圧が0Vで、コンパレータ２８の出
力はQ₂₅の出力＝Vcc、Q₂₆の出力≒０となり、今
度は出力線３３ａの電流がゼロになり出力線３３
ｂに電流が流れることとなつて、その結果、スイ
ツチング回路２９ｂと３０ｂは導通せず、スイツ
チング回路２９ａ，２９ｂが導通する。すなわ
ち、放送を受信して得た放送映像・音声信号がブ
ラウン管１１とスピーカ１３に供給されて表示さ
れる。

以上のように、本発明によれば、外部映像信号
の有無を検出して放送信号と外部信号の供給の切
り換えを自動的に行なうことができ、接点スイツ
チが不要となり、操作が容易で、かつ信号処理が
集中して行なわれてケーブルによる配線による妨
害を受けにくくすることができるものである。さ
らに、検出する外部映像信号にはその有無を検出
するためのピーク検波信号を用いてAGCをかけ
て一定振幅にするようにしているので、外部映像
を一定状態で表示することができるとともに、有
無検出時の正確さを向上することができるもので
ある。また、本発明によれば、外部映像信号がノ
イズ等の小信号（VTRで空チヤンネルを選局し
た時等）に対しても、外部映像信号をクランプし
てその後ピーク検波するようにしているため正確
に検出することができ、電子的スイツチ回路がテ
レビ信号（放送映像）側に切換つてしまうという
誤動作を防止することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のテレビジヨン受像機の信号切換
装置の回路図、第２図は本発明の一実施例におけ
るテレビジヨン受像機の信号切換装置の回路図、
第３図はその要部の具体回路図である。 １……チユーナ・VIF回路、２……SIF回路、
３……放送映像信号、４……放送音声信号、５…
…VTR等の外部信号源、６……外部映像信号、
７……外部音声信号、８……切換後の映像信号、
９……切換後の音声信号、１０……ビデオアン
プ、１１……ブラウン管、１２……オーデイオア
ンプ、１３……スピーカ、１５……外部映像信号
検出回路、１６……信号切換用の電子的スイツチ
回路、１７……アンプ、１９……クランプ回路、
２０……エミツタフオロア回路、２１……可変利
得アンプ、２２……DCレベルシフト回路、２３
……アンプ、２４……差動アンプ、２５……反転
アンプ、２６……ピーク検波回路、２７……エミ
ツタフオロア回路、２８……コンパレータ、２９
ａ，２９ｂ，３０ａ，３０ｂ……スイツチング回
路、３１ａ，３１ｂ……定電流回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ テレビジヨン放送を受信して得た放送映像・
   音声信号と、VTR等の外部信号源からの外部映
   像・音声信号とを電子的に切換えて映像表示手段
   とスピーカとに供給して表示する映像と音声とを
   切換える電子的スイツチ回路と、上記外部映像信
   号を一定レベルにクランプしかつ可変利得アンプ
   により増幅し、そのクランプおよび増幅した外部
   映像信号をピーク検波して上記外部映像信号の有
   無を検出する検出回路とを備え、上記クランプお
   よび増幅された外部映像信号を一方の入力映像信
   号として上記電子的スイツチ回路に加えるように
   なし、上記ピーク検波出力により上記可変利得ア
   ンプを制御して上記外部映像信号の振幅を一定に
   するとともに、上記検出回路の検出出力により上
   記電子的スイツチ回路を切換制御して上記外部映
   像信号が存在するときにのみ上記電子的スイツチ
   回路を上記外部映像・音声信号側に切換えるよう
   にしたことを特徴とするテレビジヨン受像機の信
   号切換装置。