JPS6350632A

JPS6350632A - エンジン

Info

Publication number: JPS6350632A
Application number: JP19582686A
Authority: JP
Inventors: Tateo Hirose; 広瀬　健郎; Takayoshi Morishita; 森下　隆義; Tatsuo Hanashiro; 花城　達夫
Original assignee: Suzuki Motor Corp
Current assignee: Suzuki Motor Corp
Priority date: 1986-08-21
Filing date: 1986-08-21
Publication date: 1988-03-03

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明はエンジンに関するものであり、詳しくは燃焼室
の容積を変えることのできるエンジンに関する。

〔従来技術〕

通常、エンジンの燃焼室容積は、そのエンジンが高速回
転する際に最も熱効率のよい圧縮比が得られるように設
定されている。このため高速回転時には高い出力を得ら
れるものの、エンジンの低速回転時では熱効率が悪く、
出力の低下を招来する虞れがある。

〔発明の目的〕

本発明は上記実情に鑑みて、エンジンの各回転域におい
て高い出力を得ることの可能なエンジンを提供すること
を目的とする。

〔発明の構成〕

本発明では、燃焼室の頂壁を構成するスライド部材をシ
リンダの軸線方向に沿ってのみ移動可能罠配設するとと
もに、シリンダブロックに回動自在に保持させた伝動体
を前記スライド部材に螺合させ、さらに前記伝動体に索
動手段の索を係合させ、前記索動手段を駆動させること
によって前記伝動体を回動させ、それによって前記スラ
イド部材を螺進させて、上記燃焼室の容積を変えられる
ようにし、各回転域において最適な圧縮比を得ることが
できるようにして、上記目的を達成している。

〔実施例〕

第１図は本発明に係るエンジンの一実施例である。ピス
トン１を収容するシリンダブロック２の上方部には、シ
リンダヘッド３が固設されている。このシリンダヘッド
３には、シリンダ２ａの上方に孔３ａが形成されており
、該孔３ａの下部周面には環状の切欠が形成されている
。

そしてこの切欠は、シリンダブロック２の上面とにより
て内方に開口する環状凹部３ｂを形成する。この孔３ａ
にはスライド部材４が、オイルシール部材５を介して嵌
挿されている。スライド部材４は、中心部に点火プラグ
６が装着されている。このスライド部材４は外周の上方
部に螺子部４ａを有し、外周の下方部には環状の溝が形
成されている。そしてこの溝には、シールリング７が嵌
合されている。また、スライド部材４の上面部には板状
部材８が固設されている。この板状部材８は、その一端
に孔８ａを有し、シリンダヘッド３に植設されたビン９
が緩挿され、スライド部材４のシリンダヘッド３に対す
る回動を阻止する。またスライド部材４は、燃焼室５０
の頂壁４ｂを構成している。一方、上記環状凹部３ｂＫ
は伝動体１０が回動自在にスラストベアリング１１とと
もに嵌挿されている。伝動体１０は環状を成し、その内
周面に螺子部１０ａを有している。そしてこの螺子部１
０ａは、スライド部材４の螺子部４ａと螺合している。

また伝動体１０の外周面には溝１０ｂが形成されている
。

一方、このエンジンは索動手段Ａと排気制御装置Ｂとを
備えている。索動手段Ａは、第２図に示すように索とし
てのワイヤー１２とパルスモータ−１３とモーター１３
の軸１３ａに固設されたプーリー１４とから成っている
。ワイヤー１２の一端はプーリー１４に固定され、他端
部は、伝動体１０の溝１０ｂに収容され、その他端は、
伝動体１０に固定されている。そして伝動体１０は、モ
ーター１３を回動することによりワイヤー１２を介して
回動される。また、排気制御装置Ｂは、図示せぬ駆動手
段によって弁体１５をエキゾーストポート１６内に出没
させる機構を備え、弁体１５の出没によって排気のタイ
ミングを変化させる。

ここでモーター１３を回動させると、軸１３ａ上のプー
リー１４が回動され、プーリー１４０回動に伴ない一方
のワイヤー１２が引かれ、ワイヤー１２は伝動体１０を
回動させる。一方伝動体１０はスジストベアリング１１
によりて上下方向の移動が規制され、また、スライド部
材４は板状部材８によって回動が規制されているので、
伝動体１０はその場所で回動し、伝動体１０と螺合して
いるスライド部材４は螺子の作用によって上下方向へ移
動する。したがって、燃焼室５０の容積は、モーター１
３の回動によって変えることができる。

いま、このエンジンが運転を開始し、低速回転をしてい
る際、スライド部材４はシリンダ２ａ内で最下降位置に
占位し、このとき燃焼室５０の容積は最小になっている
。また、排気制御装置Ｂでは、エンジン回転数に基づく
信号により、図示せぬ駆動手段が作動し、弁体１５をエ
キゾーストボート１６に突出させる。すなわち、弁体１
５が突出した分だけ排気タイミングが遅くなり、低速回
転に好適な排気タイミングが確保される。

かくして、エンジンは低速回転で最適な圧縮比と、最適
な排気タイミングとが得られ、それらの相乗効果により
出力が大＠に向上する。

一方、上記エンジンが高速回転となると、その際のエン
ジン回転数と、スロットル開度または吸入混合気量とに
基づ（信号により、モーター１３が回動し、一方のワイ
ヤー１２を引く、ワイヤー１２は伝動体１０を回動させ
、伝動体１０に螺合しているスライド部材４が上方へ移
動し、最上昇位置に占位する。このとき燃焼室５０の容
積は当然低速回転時よりも増大し、高速回転に適したも
のとなる。また、排気制御装置Ｂは、エンジン回転数に
基づく信号により、図示せぬ駆動手段が作動し、弁体１
５を後退させる。すなわち、弁体１５が後退した分だけ
低速回転時よりも排気タイミングが早くなり、高速回転
に適した排気タイミングが確保される。

る。

さらに、エンジンが高速回転から再び低速回転となると
、その時のエンジン回転数とスロットル開度または吸入
混合気量とに基づく信号により、モータ１３が先とは逆
方向に回動し、他方のワイヤー１２を引く。引かれたワ
イヤー１２は、伝動体１０を先とは逆方向に回動させ、
スライド部材４は下方へ移動し、最下降位置に占位し、
燃焼室５０の容積が再び低速回転に適したものとなる。

また、排気制御装置Ｂは、エンジン回転数に基づき弁体
１５を再びエキゾーストボート１６に突出させ、排気タ
イミングを低速回転に好適なものとする。

なお、上記スライド部材４を動作させるＫあたって、上
述の説明同様、低速回転時と高速回転時の２位置のみ、
または、低速回転時から高速回転時に亘って段階的に、
あるいは、連続的にスライド部材４を動作させてもよい
ことは勿論である。

また本実施例では、スライド部材４のシールをシールリ
ング７とスライド部材４の螺子部４ａとで行っているが
、シール効果を上げるための他の実施例として第３図に
示すように、伝動体１０とシリンダブロック２との会合
面にラビリンス１７を形成してラビリンスパツキンとし
、かつ、シールリング７をローリング１８に変更しても
よい。

なお、上記実施例では、排気制御装置Ｂを備えているが
、本発明では必ずしも必要とはしな％、ｚ０また、索動手段Ａでワイヤー１２を索として使用したが
、ワイヤー１２に限らずベルトやチェーンなどを使用し
てもかまわないっ〔発明の効果〕以上説明したように本発明によるエンジンでは、各回転
域で最適な圧縮比が得られるので、あらゆる回転域で熱
効率と平均有効圧力とを高め、出力を向上することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るエンジンの要部断面図、第２図は
第１図中の■−■線断面図、第３図は本発明に係るエン
ジンのシール構造の他の実施例を示す要部断面図である
。２・・・シリンダブロック、２ａ・・・シリンダ、４・
・・スライド部材、４ｂ・・・頂壁、１０・・・伝動体
、１２・・・ワイヤー、５０・・・燃焼室、Ａ・・・索
動手段。

Claims

【特許請求の範囲】

燃焼室の頂壁を構成するスライド部材をシリンダの軸線
方向に沿ってのみ移動可能に配設するとともに、シリン
ダブロックに回動自在に保持させた伝動体を前記スライ
ド部材に螺合させ、さらに前記伝動体に索動手段の索を
係合させ、前記索動手段を駆動させることによって前記
伝動体を回動させ、それによって前記スライド部材を螺
進させて、上記燃焼室の容積を変えるようにしたことを
特徴とするエンジン。