JPS6350553A - 三次元製織装置 - Google Patents

三次元製織装置

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JPS6350553A
JPS6350553A JP19208586A JP19208586A JPS6350553A JP S6350553 A JPS6350553 A JP S6350553A JP 19208586 A JP19208586 A JP 19208586A JP 19208586 A JP19208586 A JP 19208586A JP S6350553 A JPS6350553 A JP S6350553A
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JP
Japan
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stator
slider
bobbin
bobbin carrier
carrier
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Application number
JP19208586A
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English (en)
Inventor
俊英 関戸
小笠原 正史
安藤 彰郎
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は繊維の三次元構造体を形成するための改良され
た製織装置に関するものである。
〔従来技術〕
金属あるいはプラスチックの成形体の補強手段として炭
素繊維、ガラス繊維あるいは金属繊維等が使用されてい
る。従来は補強繊維を平板状に積層し、これをプラスチ
ック材料中に埋め込むものであり、この構造では大量の
繊維を使用して補強することができないことや、平板状
繊維の眉間強度が低いという問題がある。そこで、績組
紐あるいはこれを拡張した編組構造体、即ち、三次元構
造体を使用して補強することが提案されている。
この三次元構造体を形成する製織手法は既に米国特許第
4312261号明細書に開示されており、この製織方
法はトーションレース方式〇製織方法である。このトー
ションレース方式は、多数のボビンを同一面内に配置し
、ボビンに巻かれた糸条を解舒しながらボビン相互の位
置を変えることにより糸条同志の絡み合いによる三次元
構造化がなされるものである。
木刀式による製織装置には前記米国特許に記載された、
通常“MAGNAWEAVE”と呼ばれている方式から
なるものがある。この方式は限られた平面内にボビンを
搭載した多数のキャリヤを決められた配列に配置し、該
キャリヤを前記平面の外周部に設けられた電磁メレノイ
ドの駆動によるロッドの押圧力によって縦あるいは横一
列に配列されているキャリヤを一群として移動させる方
法である。
この時、前記キャリヤ同志の接触抵抗を無くすためにキ
ャリヤ周囲に永久磁石を配設することによって互いの隙
間を保持している。この方法による製織装置は、電磁ソ
レノイドを用いることによって高速化を狙っているが、
キャリヤ同志の隙間を周囲からのキャリヤと均一な隙間
からえれす、そのために移動後の位置決めが難しくなり
、1ステツプ移動する毎に位置補正の時間を必要とする
から完全な連続操作が望めず、工業上実用的生産速度に
達し得ないという問題がある。特にボビンが大型化また
は大量化するに従いその傾向は顕著となる。
また、各ボビンキャリヤを移動させる駆動源は、移動平
面の外周部に設けられたロッドの摺動による押圧力、換
言すると配列されたボビン列の一端からの押圧力にある
。そのため、各ボビンキャリヤは各ボビン列毎に同時に
連動されることになる。従って、このボビンキャリヤ駆
動法には以下の問題がある。
(1)各ボビン列を連動させる集中駆動であるため、大
型構造体を形成させる場合、−列のボビン数が多数とな
ることから、ボビン駆動に限界がある。即ち、形成する
構造体の大きさにも限界があり、大型構造体の形成には
向かない。
(2)  形成される構造体の断面形状は、ボビンキャ
リヤが配設されるキャリヤ移動平面の形状で決めること
になるため、構造体の断面形状を変更する場合にはキャ
リヤ移動平面及び駆動装置の配置から変更せねばならな
い。つまり公知のgm方法及び装置には柔軟性がない。
(3)キャリヤ移動を行なわせる駆動方法が、ボビン列
の一端からの押圧による連動方式であるため、例えば断
面が「二型」あるいは「コ型」のように内側に曲がりが
あるような繊維構造体の成形の場合、駆動装置の配設が
難しくなったり、また、10型」、「田型」あるいは「
口型」のように小さな中抜き形状の繊維構造体の場合の
ように駆動装置の配設に限界がある場合も生じる。つま
り、成形する繊維構造体の断面形状に任意性がないので
ある。
(4)従来の方法によるトーションレース方式は、ボビ
ンキャリヤの駆動経路が−通りしかないため、製織組織
は単一の組織である。つまり織組織に応用性がないので
ある。
従来の三次元製織方法におけるボビンキャリヤ駆動方式
はボビンキャリヤ列毎に駆動する方式であった。即ち、
各ボビンキャリヤ移動の駆動源が同−例の最端部のボビ
ンキャリヤからの押圧力によること、つまりボビン列の
連動力で移動するだけで、各ボビンキャリヤ自身に自己
駆動力がないことに前記各種の問題が発生しているので
ある。
〔発明の目的〕
本発明は前記従来のトーションレース方式〇製織装置の
問題点を解消せんとするもので、断面、すなわち製織さ
れた繊維構造体の引取方向に垂直な面の形状を任意の形
状に製織でき、また、装置の拡張が容易な製織装置を提
供することを目的とする。
〔発明の概要〕
前記目的を達成するための本発明は、ボビンを搭載した
キャリヤを二輪方向に移動させることによって任意の断
面形状及び大きさを有する繊維の三次元構造体を形成す
る製織装置において、各々のボビンキャリヤにスライダ
を装着し、該スライダと相対向して該スライダを駆動す
るステータでリニヤモータを構成しており、該リニヤモ
ータを二軸方向に配設したことを特徴とする三次元製織
装置である。
即ち、本発明は、ボビンが内蔵されたキャリヤの底部に
リニヤモータ二次側のスライダ部を設け、該スライダと
対向してリニヤモータの給電側である一次側のステータ
部を該ボビンキャリヤの移動平面上に配設して該ステー
タ部からの電磁力によって該スライダが起動されること
により該ボビンキャリヤが移動する装置である。
本発明は、ボビンキャリヤとステータで構成されるボビ
ンキャリヤ駆動用のリニヤモータを二輪方向、例えば縦
、横方向に配置することにより、ボビンキャリヤを移動
平面内の二軸方向に自由に駆動できるようにしたことに
特徴がある。
前記のように、ボビンキャリヤの駆動が二輪方向に可能
であるので、任意の位置へのボビンキャリヤの移動が可
能となり、任意の形状の製織体を製造することができる
本発明の三次元″M織装置は、ステータ側にボビンキャ
リヤの移動案内溝を二軸方向に設けるのが好ましい。な
お、ボビンキャリヤ側は、該キャリヤ全体を案内子とし
て前記案内溝に係合させてもよく、また、ボビンキャリ
ヤにガイド棒を取付け、これを案内子として前記案内溝
に係合させるようにしてもよい。
このように、案内溝を設けることによりボビンキャリヤ
は位置ずれを生じなくなり、より製織の高速化が図れる
本発明の三次元製織装置は、ボビンキャリヤ1個に対応
するステータ側の電磁装置を二軸方向、例えば縦、横方
向に配列すると共に、その二軸方向に配列したステータ
を、少な(とも1組毎に独立させ、着脱自在、すなわち
少なくとも1組毎に配置替え可能とするのが好ましい。
このように、ステータ側を着脱自在にすると、ステータ
の配置を変えることにより、断面形状のより複雑な製織
体(繊維構造体)が効率よく得られる。
〔実施例〕
次に、図面に従って本発明の詳細な説明する。
第1図はキャリヤ移動平面上に製織用のボビンキャリヤ
が配設された状態の三次元製織装置Mの平面図で、1は
ボビンキャリヤでこれの移動平面2に各ボビンキャリヤ
1に対向してステータ3が設けられている。ただし、図
の例ではステータ3は、二軸方向へ各々2個ずつ配設さ
れた区分ステータ3R13S、3T、3Uが一組となっ
て一個のステータ3を形成し、そのステータ3は横方向
7個、縦方向に12個、計84個隣接して配設されてい
る。ボビンキャリヤ1とステータ3によってリニヤモー
タを構成しており、電磁装置である区分ステータ3R1
3Tとボビンキャリヤ1とでキャリヤ1を図の左右方向
へ、また、区分ステータ3s、3Uとボビンキャリヤ1
とでそのキャリヤ1を図の上下方向へ移動させることが
できるリニヤモータを形成している。従って、ステータ
3への通電を選択する制御を行えば移動平面2上のボビ
ンキャリヤ1を個々に任意の方向へ移動させることがで
きる。
図示した長方形の製織装置Mを用いて断面が任意の繊維
構造体を得る方法について説明する。
(但し、移動平面2上のステータ3の配列の行をA、B
S、C−・G、列をa、b、c−・11とする。) まず、断面が長方形の繊維構造体を得るには、ボビンキ
ャリヤ1を第1図に示したように長方形に配設し、その
キャリヤ1をトーションレース方式に従って駆動するこ
とにより得られる。
なお、以下に製織におけるボビンキャリヤ1の移動手順
について詳細な説明をする。
先ず、第1工程としてB、D、F行の全ボビンキャリヤ
を図の下方向へ、第2工程として同じ<C,E行は上方
向へ各々1列分だけ移行する。次に第3工程としてす、
d、f、h、j列の全ボビンキャリヤを図の右方向へ、
第4工程として同じ(c、e、g、i、に列は左方向へ
各々1行分だけ移行する。
更に次は、第5工程として前回とは逆にB、D、F行の
全ボビンキャリヤを上方向へ、第6工程として同じ<C
,E行は下方向へ各々1列分だけ移行し、その次に第7
エ程としてす、、d、f、h、 j列は左方向へ、第8
工程として同じ(c、e、g、i、に列は右方向へ各々
1行分だけ移行する。
、これ以後は、前記第1工程から第8工程までを繰り返
していく。なお、第1工程から第8工程までを上記のご
とく順次行なってもよいが、第1工程と第2工程、第3
工程と第4工程、第5工程と第6エ程、第7エ程と第8
工程を各々同時に行えば動作の迅速化が図れる。また、
織組織、特に織上り角度(糸条の引取方向に対する角度
)は、ボビンキャリヤ1の移行速度と織上り糸条の引取
り速度との比率によって種々に変化させることができる
なお、この場合、ボビンキャリヤ群の内の1個である1
「1(図中、ステータ3yaに対応)の移動軌跡は、図
中の一点鎖線で示したようになる。ずなわち、ステータ
3□の位置にあるボビンキャリヤは、上記の第1工程で
ステータlbの位置へ移り、第2の工程では停止し、次
に第3工程ではステータ3cbの位置へ移り、第4工程
から第6エ程までは停止し、次に第7エ程で3 Fbに
戻り、第8工程では停止している。
続いて上記第1工程から第8工程を繰り返すことにより
そのボビンキャリヤは図の1点鎖線の軌跡をたどること
になる。
次に、例えば断面がL形の繊維構造体を得るには、ボビ
ンキャリヤ1を第2図に示した配列すなわち、ステータ
3の各位置3□、3.い3□、3 Dfz 3 Eb〜
3.い3□〜3 F9.3 Gc、3G@、3G、に対
応するボビンキャリヤ1を除いた配列とし、トーション
レース方式に従って駆動することにより得ることができ
る。
なお、従来の電磁ソレノイドを用いた集中駆動方式によ
る長方形の製織装置を用いて、前記と同様の断面がL形
の繊維構造体を得るためには、第1図のキャリヤ1の配
列、すなわち、ステータ3各位置3□、3゜い3oa、
3 Df% 3 Eb〜3.い3ra、〜3F9.3G
c、3 Ge、3 G9に対応するボビンキャリヤ1内
のボビンだけを除き、トーションレース方式に従ってキ
ャリヤ1を移動させる方法をとることも考えられるが、
ボビンを除いたキャリヤのうち、例えば、ステータ3の
位置3 Fmに対応するキャリヤ1は、移動軌跡が第1
図の一点鎖線のようになり、L形配列内に混入され、L
形の繊維構造体を得ることができない。
以上のようにして本発明では、断面が任意の繊維構造体
を得ることができるのである。
第3図は第1図の製織装置の立面図であり、架台4上に
キャリヤ移動平面2が設置され、このキャリヤ移動平面
2上に配置された多数のボビンキャリヤ1内から引き出
された糸条5がこれらのボビンキャリヤ1の移動に応じ
て製織されていく。
製織された繊維構造体6は三次元構造をなし、引き取り
ローラ7によって引き取られる。また、各糸条5には製
織に必要な所定の張力が付与されている。
前記ステータ3の駆動用電気配線10は、各々個別に電
源ドライバー9と接続され、この電源ドライバー9はコ
ントローラ8によって各ステータ3の独立駆動制御を行
う。
なお、ボビンキャリヤに固着したスライダ12及びキャ
リヤ移動平面2に設けられたステータ3からなるリニヤ
モータにはリニアパルスモーク、リニヤDCモータ、リ
ニア同期モータ、リニア同期モータ等の一般的なリニヤ
モータの総てが適用できるが、ボビンキャリヤの停止位
置を高精度にする場合、リニヤパルスモークを適用する
のが好ましい。
第4図は一例としてリニヤパルスモークを適用しだボビ
ンキャリヤ1の駆動装置の断面図である。ボビンキャリ
ヤ1は円筒状ないし枠型状であって、下部にはキャスタ
13とスライダ12が設けられ、中間部には止めネジ1
4によって軸15が支持され、この軸15によってボビ
ン16が回転自在に支持されている。
前記ボビン16に巻かれた糸条5はガイド17及び図示
省略のテンショナを経由して引き出される。なお、テン
ショナーとしては、例えばダンサロール方式のような公
知のもの、あるいは、ボビン支持軸とボビンとの間に渦
巻きバネと摩擦ブレーキを介在した逆巻き方式などが用
いられる。
ボビンキャリヤ1の底部に設けたスライダ12は凹凸形
状の板状をなしている。そしてこのスライダ12は、こ
れと極めて微小な間隙を隔てて対句したステータ3の電
磁力によって駆動される。
前記ボビンキャリヤ1は、1組の対向するステータ3だ
けではなく、移動後に対向することになる他の組のステ
ータ3によっても駆動されたり制動されたりすることに
なる。従って、複数組のステータ3を適宜コントロール
することによって各々のボビンキャリヤ1は各々が任意
の位置に移動することができる。
第5図及び第6図は、ボビンキャリヤ1が縦横の二軸方
向に駆動可能なように、複数の区分ステータ3R〜3U
を「十字形」や「口形」に配列してなるステータ3の複
数組をキャリヤ移動平面2に構成して製織装置をなした
ステータ3の配列バクーン図(平面図)である。各ボビ
ンキャリヤ1の移動は、左右方向へは区分ステータ3S
、3Uを、また、上下方向へは区分ステータ3R,3T
を励磁することによりなされる。
なお、区分ステータ3R〜3Uの配列パターン(十字形
や口形など)は、リニヤモータの種類を問わず可能であ
る。
第7図は、リニヤモータとしてリニヤ同期モータを適用
した場合の1組の独立したステータ3の平面図である。
該ステータ3は、十字形に配置した4個の区分ステータ
3R〜3Uからなり、1個の区分ステータはコア31の
周りにコイル32を巻いた4個の電磁ソレノイド30a
〜30dからなる。
第8図は第71のステータ3の上にスライダ36を装備
したボビンキャリヤ1が配設されたボビンキャリヤ駆動
装置で、第7図のA−A’断面図を示す図である。
該スライダ36は前記ステータの電磁ソレノイド30a
〜30dと相対した形で装着され、そのスライダ36は
永久磁石35がN、S極交互に並べられ、該ステータ3
と同形の十字形となっている。
該ステータ3は駆動モータ3a〜3dと架台34とハウ
ジング33からなり、該ハウジング33の表面部には、
該スライダのガイド軸38(斜線部)を案内する案内溝
37が「井形」を形成するように設けられており、該ス
ライダの直線移動を確実なものにしている。また、ボビ
ンキャリヤ1を縦横に移動させることによって製織操作
がなされるとき、糸条5には製織張力が掛けられている
。この製織張力は、織組織のビートアップ作用をなすた
め、比較的高張力が必要となる。従って製織時はこの高
い糸条5の張力によってボビンキャリヤ1の浮き上る場
合が生じる。このために、前記ガイド軸38の下端は、
ハウジング33の案内溝37との間にカーテンレール方
式の浮き上り防止策がなされている。但し、定常張力の
ときは、該ガイド軸38の底部に設けられているキャス
ター39によって該ガイド軸38は案内a37の中を摺
動している。
前記構造のステータ3は単体あるい複数台で製作され、
それらを複数組台板上に所望の配列パターンに配設され
ることによって製織装置が構成される。
このような単一或いは複数のステータ3を所望の配列パ
ターンに配設した一例を第9図に示す。
第9図はL形断面の繊維構造体を製織する場合の前記ス
テータ3の配列パターンである。第9図において、駆動
装置3゛は2組のステータ3を、駆動装置3”は4組の
ステータ3から構成されている。それ以外は1組のステ
ータ3から成る。
この様に、ステータ3を任意に組み合わせることによっ
て、任意の断面構造の繊維構造体を製織できる効率的な
製織装置となるばかりでなく、一定の配列パターンで製
織している途中から配列パターンを変更することによっ
て途中から断面形状や寸法の異なる繊維構造体を製織す
ることもできる。
第10図はリニヤモータとしてリニヤ誘導モータを適用
したステータ3の平面図で、1組のステータ3として4
個の区分ステータ3■〜3Yを「口形」に配置した例で
あり、二軸方向へ各々2個ずつ固定したものである。な
お、ステータ3には、スライダ43が確実に直線移動す
るように「弁型」の案内溝44が設けられている。
前記区分ステータ3■〜3Yは交流電流で作動し、該ス
ライダ43を図の左右方向に移動させる場合は、区分ス
テータ3Y、3Wを上下方向へは区分ステータ3■、3
Xを励磁する(図中矢印方向)。
第11図は、第10図のステータ3上にボビンキャリヤ
1を搭載したときの図の第10図におけるA〜A“断面
を示す図である。図中スライダ43は該ステータ3の区
分ステータ3■〜3Y上面と数龍の間隔を持ち、アルミ
ニウム板45や鉄鋼板46の平板又はそれらの組合せか
らなる。該スライダ43の四隅には該スライダ43を支
持し、且つ、前記ステータ3に設けられた案内溝44に
案内されて摺動するが、浮き上り防止手段がなされたス
ライド軸40が配設されている。また、該案内溝44の
交差部には該ステータによって駆動された該スライダを
停止させ、位置決めさせるための電磁石40が埋設され
ており、摺動されてくる該スライド軸47を吸引停止さ
せる。従って、停止力を高めるためにスライド軸47を
永久磁石で製作するか、またはこのスライド軸47の下
端部に永久磁石を装着すると効果的である。
また、該スライダ43の停止位置決め用電磁石40の設
定位置は該案内溝44内に設けるとは限らず、前記ハウ
ジング42の表面部等でもよく、又電磁石40のコア吸
着面の形状も円形に限らず、むしろ矩形や歯型の方が効
果的とも言える。
第12図は、リニヤモータとしてリニヤパルスモータを
適用し、1組のステータとして4個の区分ステータ3R
〜3Uを十字形に配置したものを4組配設した例である
。1組のステータ3に1個のスライダ装着ボビンキャリ
ヤ1が対応するため、前記4組のステータ50には、最
高4個のボビンキャリヤ(図示されていない)が対応で
きる。
16個の区分ステータ3R〜3Uの周囲に設けられたハ
ウジング52の上面には、「井形」の案内溝53が設け
られており、前記スライダ54に装着されたガイド軸5
6が案内溝53内を移動する。
第13図は、1組のステータに対応し、1個のボビンキ
ャリヤの底部に装着されるスライダ54の平面図を示す
。スライダ駆動部は凹凸形状の歯型をなし、縦横の二軸
方向へ駆動されるために十字形に配設されている。その
十字形の交差部は、図の中央部のように定盤目状の凹凸
形状に鉄心が形成されている。また、十字形のスライダ
駆動部55の側近には、強力なステータ3からの吸引力
による該スライダ54の撓みを極力押えるための該スラ
イダ54の支持用キャスタ57が複数個設けられている
前記のように、該スライダ54は該ステータ3から推進
力の数倍に及ぶ垂直方向の吸引力を受けており、この強
力な吸引力のために前記キャスタ57の移動平面である
該ハウジング52の表面との間に多大の摩擦抵抗力なる
メカニカルロスを生じ、大きな推力の低下を引き起こす
ことになる。従って、このメカニカルロスを極力抑制す
るために、第12図のステータ50部に圧空噴射用の噴
射口58を複数個設けられている。この噴射口58より
噴射された圧空によって、該ステータ50と該スライダ
54間は数10〜数100μmのクリアランスを保持す
る、所謂エアーベアリング状態を形成する。
第14図は前記第13図の十字形に配設したスライダ駆
動部55の交差部を形成した定盤目状の凹凸形状をスラ
イダ全域になした場合の実施例を示す。この様な場合が
製作費の低減になることがある。なお、第13図、第1
4図中斜線部が凸部を示す。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は、ボビンを搭載したキャ
リヤを二輪方向に移動させることによって繊維の三次元
構造体を形成する製織装置において、各々のボビンキャ
リヤにスライダを設け、該スライダと相対向して該スラ
イダを駆動するステータとでリニヤモータを構成してお
り、該リニヤモータを二輪方向に配列したことを特徴と
する三次元製織装置であるので、従来技術に比較して以
下のような効果が得られる。
(A)ボビンキャリヤを自己起動方式としたことによる
効果 (al  各ボビンキャリヤの運転が独立にコントロー
ルできることから、単一の装置によって任意の断面形状
の三次元構造体が得られ、且つ、その形状の変更が容易
である。特に、断面が非対称のもの、あるいは円形のも
のの、あるいは中空(特に複数孔等)の三次元構造体の
製造も可能である。
(b)  各ボビンキャリヤの運転が独立にコントロー
ルできることから、連続して三次元構造体の断面形状の
変更が可能である。
fc)  また、織組織も単一でなく、種々の組織の製
織が可能である。
(dl  装置の拡張が容易に可能となり、そのために
大型三次元構造体の製織が可能となる。
(B)ボビンキャリヤの駆動装置として二軸駆動のリニ
ヤモータを適用したことによる効果(al  機械的な
回転〜直線運動変換方法に比べて極めて高速でキャリヤ
を駆動することができる。
(b)  ボビンキャリヤの自己(独立)駆動装置とし
ては機械的な回転〜直線運動変換方法による装置と比較
して構造が簡単となり、制御も容易である。
(C)装置の拡張が容易で安価である。
(dl  ボビンキャリヤの駆動が非接触であるため、
装置寿命が長く、殆どメンテナンスフリーである。
(C)ボビンキャリヤ駆動用リニヤモータのステータ側
を少なくとも1組毎に着脱自在としたことによる効果 (al  多数のステータを組立・固定した場合に比べ
て、以下の点で柔軟性があり、効果的である。
イ)製織する三次元構造体の断面形状、寸法に応じた装
置設計が容易で遊休装置が生じない。
口)大型構造体の製織が容易に可能である。
ハ)装置の故障に対する対応が容易で早い。
(b)装置の仕様変更のための改造や置き換えが容易に
且つ、比較的安価に可能である。
(C1装置の配置が移動可能なことから、必要に応じて
装置間の間隔を設けたり、製織途中から配置を変更して
三次元繊維構造体の断面を任意に変更することができる
(D)ボビンキャリヤ駆動リニヤモータのステータ側に
、スライダの移動案内用としての案内溝を設け、また、
該案内溝の中にスライダの停止位置決め用としての電磁
石を設置したことによる効果。
(a)  スライダは案内溝にガイドされて摺動される
ため、決められた経路を確実に、且つ直線的に移動する
ことができる。
(bl  制動機能が低いリニヤ誘導モータや直流モー
タを適用する場合、電磁石を用いることによって高い停
止位置決め精度が得られる。
(E)ボビンキャリヤ駆動用リニヤモータにリニヤパル
スモークを適用した場合に、スライダ駆動部を十字形に
設置し、その交差部を定盤目状の凹凸形状にしたことに
よる効果。
(a)  二軸方向共にスライダ駆動部が途切れること
なく連続するため、ステータからの駆動力を連続して効
果的に受けられる。
(bl  ステータ内の複数の駆動モータから同時に駆
動力を受けられる。
(F)ボビンキャリヤ駆動用リニヤモータのステータ側
に複数の圧空噴射口を設けたことによる効果 Fa)  噴射口から噴射される圧空によって、ステー
タとスライダ間にエアーベアリングが形成され、機械的
支持によるメカニカルロスが無くなる。
(ト))製織時に生じる繊維のフライがステータ表面に
落下することによる摺動抵抗の増加や、特に炭素繊維の
ステータ駆動モータへの落下による電気的トラブルの発
生を防ぐことができる。
(C)  連続運転などによる駆動モータの過熱部1の
低下が図れる。
〔三次元構造体の用途等〕
本発明によって成形された繊維の三次元構造体は、FR
P、、FRM及びC/Cコンポジット等の複合材料用補
強繊維構造体として、また、フィルターや断熱材、防音
材、吸振材、グランドバッキング等の機能材としての用
途及びベルトや衣料用等としても応用可能である。
繊維の種類としては、金属繊維、炭素繊維、アルミナ繊
維等の無機繊維や各種の有機繊維、及び無機繊維と有機
繊維のバイブリント繊維等が挙げられるが、これらは用
途に応して選定される。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、キャリヤ移動平面上に多数のボビ
ンキャリヤが配設された三次元製織装置の平面図、第3
図は同装置の正面と駆動制御装置との関係を示す図であ
る。 第4図はボビンキャリヤの駆動方法としてリニヤパルス
モークを適用した場合の実施例を示す図である。 第5図及び第6図は複数組のステータの配列パターンを
示す平面図である。 第7閏は、ステータの駆動方法としてリニヤ同期モータ
を適用した場合の実施例を示す図であり、第8図は同装
置の断面図である。 第9図は、各々独立した単一或いは複数組のステータを
所望の配列パターンに配設した場合の実施例としてL形
装置を示す図である。 第10図は、ステータのバウシングにスライダの案内用
として案内溝を設け、該案内溝の中にスライダの停止位
置決め用として電磁石を設置した場合の実施例を示す図
である。なお、本図はリニヤ誘導モータを適用した場合
の図である。第11図はボビンキャリヤを配設した同装
置の断面図である。 第12図は、リニヤパルスモークを駆動モータとするス
テータを4組配設した場合の実施例であり、且つ、スラ
イダと該ステータとの間にエアーベアリングを形成する
ように複数個の圧空噴射口を設けた実施例を示す図であ
る。 第13図は、ステータの駆動方法としてリニヤパルスモ
ークヲ適用し、該リニヤパルスモークを十字形の交差部
を定盤目形状にした場合の実施例を示す図である。 第14図は該定盤目形状のスライダ駆動部をスライダ全
域に設けた実施例を示す図である。 M・・・三次元製織装置 1・・・ボビンキャリヤ、2・・・キャリヤ移動平面、
3・・・ステータ、4・・・架台、5・・・糸条、6・
・・三次元構造体、7・・・引取ローラ、8・・・コン
トローラ、9・・・電源ドライバー、10・・・電気配
線、13・・・キャスター、14・・・止めネジ、15
・・・軸、16・・・ボビン、17・・・ガイド、20
・・・磁気センサー、30・・・電磁ソレノイド、31
・・・コア、32・・・コイル、33・・・バウシング
、34・・・架台、35・・・永久磁石、36・・・ス
ライダ、37・・・案内溝、38・・・ガイド軸、39
・・・キャスター、40・・・電磁石、41・・・架台
プレート、42・・・バウシング、43・・・スライダ
、44・・・案内溝、45・・・アルミニウム板、46
・・・鉄鋼板、47・・・スライド軸、50・・・ステ
ータ、52・・・バウシング、53・・・案内溝、54
・・・スライダ、55・・・スライダ駆動部、55・・
・ガイド軸、56・・・ガイド軸、57・・・キャスタ
ー、58・・・圧空噴射口。 第2図 ABCDEFG    M 第3図 第4図 第5図 第6図 7210図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ボビンを搭載した複数のキャリヤを二軸方向に移
    動させることによって繊維の三次元構造体を形成する製
    織装置において、各々のボビンキャリヤにスライダを装
    着し、該スライダと相対向して該スライダを駆動するス
    テータとでリニヤモータを構成しており、該リニヤモー
    タを二軸方向に配設したことを特徴とする三次元製織装
    置。
  2. (2)特許請求の範囲第1項記載の三次元製織装置にお
    いて、前記ステータ側に前記ボビンキャリヤの移動案内
    溝を二軸方向に設けたことを特徴とする三次元製織装置
  3. (3)特許請求の範囲第1項記載の三次元製織装置にお
    いて、ボビンキャリヤ1個に対応する二軸方向に配列さ
    れたリニヤモータのステータを少なくとも1組毎に着脱
    自在としたことを特徴とする三次元製織装置。
JP19208586A 1986-08-19 1986-08-19 三次元製織装置 Pending JPS6350553A (ja)

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JP19208586A JPS6350553A (ja) 1986-08-19 1986-08-19 三次元製織装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4936186A (en) * 1987-12-29 1990-06-26 Toray Industries Inc. Method of and apparatus for weaving a three-dimensional article

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US4936186A (en) * 1987-12-29 1990-06-26 Toray Industries Inc. Method of and apparatus for weaving a three-dimensional article

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