JPS6349957Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテレビ受像機の電源を遠隔制御にて制
御できるようにした電源制御回路に関する。

テレビ受像機の電源を遠隔制御にて制御する場
合には、例えば商用交流電源を主電源スイツチと
遠隔制御電源スイツチの直列回路を通じて主な回
路に供給すると共に、主電源スイツチと遠隔制御
電源スイツチの間の電源を遠隔制御回路に供給
し、この遠隔制御回路にて遠隔制御電源スイツチ
を制御している。従つて主電源スイツチのみをオ
ンした場合には遠隔制御回路のみに電源が投入さ
れ、この状態で遠隔制御回路にて遠隔制御電源ス
イツチを制御して装置全体の動作及び待機状態を
制御することができる。

ところでテレビ受像機において、他の映像機器
や音響機器と組み合せて使用することが提案され
ている。その場合に他の機器との間で映像信号あ
るいは音声信号を接続するために電源を商用交流
電源から絶縁する必要がある。

すなわち第１図はそのような装置の一例の構成
が示される。図において、プラグ１からの例えば
100Vの商用交流電源が主電源スイツチ２、遠隔
制御スイツチ３を通じて整流回路４に供給され、
この整流回路４からの電源がレギユレータ５に供
給される。このレギユレータ５に電源トランスが
内蔵され、この２次側から絶縁された電源が取り
出される。

また１０はテレビ受像機の信号系の構成が示さ
れ、アンテナ１１からの信号がチユーナ１２で受
信され、映像中間周波回路１３、映像検波回路１
４、映像出力回路１５を通じて受像管１６に供給
される。さらに映像中間周波回路１３からの信号
が音声中間周波回路１７、音声検波回路１８、音
声出力回路１９を通じてスピーカ２０に供給され
る。そしてこれらの回路にレギユレータ５からの
絶縁された電源が供給される。

このような装置において、遠隔制御回路の電源
も絶縁する必要がある。そこで主電源スイツチ２
と遠隔制御電源スイツチ３との間の電源がトラン
ス２１に供給され、トランス２１からの電源が整
流回路２２を通じて遠隔制御回路２３に供給され
る。さらに整流回路２２からの電源が抵抗器２
４、リレーのソレノイド２５、トランジスタ２６
を通じて接地され、遠隔制御回路２３からの信号
によりトランジスタ２６が制御され、ソレノイド
２５により遠隔制御電源スイツチ３が制御され
る。また遠隔制御回路２３からの信号がチユーナ
１２、音声出力回路１９等に供給され、受信チヤ
ンネル、音量等が遠隔制御される。

ところがこの装置において、トランス２１の１
次側には商用交流電源の50または60Hzの電流が流
れる。このためこの電流によつて磁束が発生し、
この磁束が受像管１６の偏向コイルの磁束を乱し
て画面に歪みを発生させるおそれがある。

そこで、従来は、トランス２１を受像管１６の
ネツク部からできるだけ離間して設けるようにし
たり、トランス２１の漏洩磁束を遮蔽するシール
ドケースを設けるようにしていたが、それにより
設計の自由度が失われたり、製造コストが上昇す
るなどの問題があつた。

本考案はこのような点にかんがみ、簡単な構成
で上述の欠点を除去したものである。以下に図面
を参照しながら本考案の一実施例について説明し
よう。

第２図において、遠隔制御電源スイツチ３を２
接点の切換スイツチ３１とし、他方の固定接点を
トランス２１に接続する。また例えば映像出力回
路１６のフライバツクトランス３２の２次巻線か
らの例えば12〜15Vの電源を整流素子３３、コン
デンサ３４で整流平滑し、一方向性素子３５を通
じて整流回路２２の出力側に供給する。他は第１
図と同様にする。

この装置において、スイツチ３１がトランス２
１側に接続されているときは、トランス２１を通
じて遠隔制御回路２３等に電源が供給されると共
に、信号系１０に対しては電源は供給されず、装
置は待機状態にされる。

これに対して遠隔制御回路２３からの信号によ
りスイツチ３１が整流回路４側に切換えられる
と、信号系１０に電源が供給され、装置が動作状
態にされると共に、トランス２１への電流が遮断
され、トランス２１は停止される。そしてこのと
きフラバツクトランス３２からの電源が遠隔制御
回路２３等に供給され、遠隔制御回路２３等の動
作電源とされる。

すなわち遠隔制御回路２３等には、装置の待機
状態ではトランス２１を通じて電源が供給され、
装置の動作状態ではフライバツクトランス３２を
通じて電源が供給されると共にトランス２１は停
止される。

こうしてテレビ受像機の電源の遠隔制御が行わ
れるわけであるが、本考案によれば、装置の動作
状態ではトランスが停止されているので、このト
ランスからの漏洩磁束によつて画面に歪みを発生
させるなどのおそれがない。

従つてトランスをどこに設けてもよく、設計の
自由度が増すと共に、シールドケース等を設ける
必要がなく、製造コストも上昇しない。

なお上述の回路で、スイツチ３１は図示のよう
な１回路２接点のスイツチに限らず、相互にオン
オフされる２回路２接点のスイツチでもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の装置の構成図、第２図は本考案
の一例の構成図である。 ２は主電源スイツチ、１０は信号系、２１はト
ランス、２３は遠隔制御回路、３１は切換スイツ
チ、３２はフライバツクトランス、３５は一方向
性素子である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 商用交流電源を第１の整流回路又はトランスを
   介して第２の整流回路のいずれか一方へ供給する
   スイツチ手段と、上記第１の整流回路よりの出力
   が供給されるフライバツクトランスを含む映像信
   号処理回路と、上記第２の整流回路よりの出力が
   供給される遠隔制御回路とから成り、上記スイツ
   チ手段よりの交流電源が上記第２の整流回路へ供
   給されるいる場合に、上記遠隔制御回路よりの信
   号に基づいて上記スイツチ手段よりの交流電源を
   上記第１の整流回路に供給すると共に上記フライ
   バツクトランスから上記遠隔制御回路に電源が供
   給されるようにしたテレビ受像機の電源制御回
   路。