JPS6348675Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6348675Y2 JPS6348675Y2 JP1984033163U JP3316384U JPS6348675Y2 JP S6348675 Y2 JPS6348675 Y2 JP S6348675Y2 JP 1984033163 U JP1984033163 U JP 1984033163U JP 3316384 U JP3316384 U JP 3316384U JP S6348675 Y2 JPS6348675 Y2 JP S6348675Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glasses
- double
- spacer
- float
- butyl rubber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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- 229920005549 butyl rubber Polymers 0.000 claims description 12
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Landscapes
- Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
- Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
Description
本考案は、相対面するフロートガラス間の、こ
れら両ガラスの周縁よりもやや内側位置に、全周
又はほぼ全周に亘つてスペーサを介在し、このス
ペーサと両ガラスの対向面との間にブチルゴム系
シール層を介在させてある複層ガラスに関する。 従来は、フロート法で製造される水平姿勢の帯
状ガラスを所定寸法に切断したのち、その切断ガ
ラスを同じ方向で順次積載し、これを複層ガラス
の製造部に搬入する。この製造部では、積載ガラ
ス群の最上部に位置するものから順次同じ方向で
取出して並設するため、その並設された状態、つ
まり、製作された状態においては、両フロートガ
ラスの、製造時にスズに接触するボトム面と雰囲
気に接触するトツプ面とが相対向することとな
る。 本考案者達は、上述のような従来構造の積層ガ
ラスの恒温恒湿試験を行ない、この試験からブチ
ルゴム系シール層の剥離率を求め、その結果を下
記の表に示す。 剥離率＝剥離長さ／ブチルゴム系シール層の長さ
れら両ガラスの周縁よりもやや内側位置に、全周
又はほぼ全周に亘つてスペーサを介在し、このス
ペーサと両ガラスの対向面との間にブチルゴム系
シール層を介在させてある複層ガラスに関する。 従来は、フロート法で製造される水平姿勢の帯
状ガラスを所定寸法に切断したのち、その切断ガ
ラスを同じ方向で順次積載し、これを複層ガラス
の製造部に搬入する。この製造部では、積載ガラ
ス群の最上部に位置するものから順次同じ方向で
取出して並設するため、その並設された状態、つ
まり、製作された状態においては、両フロートガ
ラスの、製造時にスズに接触するボトム面と雰囲
気に接触するトツプ面とが相対向することとな
る。 本考案者達は、上述のような従来構造の積層ガ
ラスの恒温恒湿試験を行ない、この試験からブチ
ルゴム系シール層の剥離率を求め、その結果を下
記の表に示す。 剥離率＝剥離長さ／ブチルゴム系シール層の長さ
【表】
試験条件
温度 55℃ 相対湿度（RH）95％
本考案者達は、この試験結果から明らかなよう
にフロートガラスにおいてはトツプ面よりもボト
ム面に接する方が75日では約35.7倍、225日では
約5.74倍も剥離が少ないことを知見した。この理
由は明らかではないが、ボトム面にスズの金属粒
子がミクロ的に付着して、この金属粒子がブチル
ゴム系シール層の粘着力を高める媒体として作用
しているからなのか、或いは、ボトム面に発生す
るミクロ的なクラツクの一部がスズの金属イオン
にて埋められ、この金属イオンがブチルゴム系シ
ール層の粘着力を高める媒体として作用している
からだとも考えられる。 それ故に、従来の複層ガラスでは、一方のフロ
ートガラスのボトム面とブチルゴム系シール層と
の接合が確実な状態にあるにも拘らず、他方のフ
ロートガラスのトツプ面からブチルゴム系シール
層が剥離する可能性が高く、結果として寿命が短
くなる問題があつた。 本考案は、上述の知見に基づく合理的な改造を
もつて複層ガラスの寿命を可及的に高める点に目
的を有する。 上記目的を達成するために溝じられた本考案に
よる複層ガラスの特徴構成は、前記フロートガラ
スを、それの製造時にスズに接触するボトム面が
相対向する状態で設けた点にある。 上記特徴構成による作用結果は次の通りであ
る。 両フロートガラスのボトム面にミクロ的に付着
している金属粒子或いは金属イオンを粘着力増大
用媒体として有効利用することにより、これら両
フロートガラスとブチルゴム系シール層との接合
力を高めることができる。 従つて、既述の知見に基づいて両フロートガラ
スの対向すべき面を前述の如く工夫するだけの簡
単かつ経済的な改善をもつて、複層ガラスの寿命
を可及的に高めることができるに至つた。 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。 複層ガラスを構成するに、二枚のフロートガラ
ス１，１を、それの製造時にスズに接触するボト
ム面１ａ，１ａを相対向させた状態で、かつ、そ
の相対向面間に乾燥空気層２を形成する状態で並
設し、これら両フロートガラス１，１間の周縁よ
りもやや内側位置に、全周又はほぼ全周に亘つて
アルミニウムの押出成形品であるスペーサ３を介
在するとともに、前記スペーサ３と両ガラス１，
１のボトム面１ａ，１ａ間にブチルゴム系シール
層４を介在し、更に、前記スペーサ３の外側の全
周範囲でかつ両ガラス１，１のボトム面１ａ，１
ａ間には、シリコーン系、ポリサルフアイド系な
どのシーリング剤からなる弾性接着層５を介在し
ている。 前記スペーサ３内には乾燥剤６を充填してい
る。 尚、図中７は、複層ガラスを嵌合保持する状態
で窓障子の框８へ取付けるためのアルミニウム製
アダプター枠であり、９は前記アダプター枠７と
フロートガラス１，１との間に介在される塩ビ製
チヤンネルである。
にフロートガラスにおいてはトツプ面よりもボト
ム面に接する方が75日では約35.7倍、225日では
約5.74倍も剥離が少ないことを知見した。この理
由は明らかではないが、ボトム面にスズの金属粒
子がミクロ的に付着して、この金属粒子がブチル
ゴム系シール層の粘着力を高める媒体として作用
しているからなのか、或いは、ボトム面に発生す
るミクロ的なクラツクの一部がスズの金属イオン
にて埋められ、この金属イオンがブチルゴム系シ
ール層の粘着力を高める媒体として作用している
からだとも考えられる。 それ故に、従来の複層ガラスでは、一方のフロ
ートガラスのボトム面とブチルゴム系シール層と
の接合が確実な状態にあるにも拘らず、他方のフ
ロートガラスのトツプ面からブチルゴム系シール
層が剥離する可能性が高く、結果として寿命が短
くなる問題があつた。 本考案は、上述の知見に基づく合理的な改造を
もつて複層ガラスの寿命を可及的に高める点に目
的を有する。 上記目的を達成するために溝じられた本考案に
よる複層ガラスの特徴構成は、前記フロートガラ
スを、それの製造時にスズに接触するボトム面が
相対向する状態で設けた点にある。 上記特徴構成による作用結果は次の通りであ
る。 両フロートガラスのボトム面にミクロ的に付着
している金属粒子或いは金属イオンを粘着力増大
用媒体として有効利用することにより、これら両
フロートガラスとブチルゴム系シール層との接合
力を高めることができる。 従つて、既述の知見に基づいて両フロートガラ
スの対向すべき面を前述の如く工夫するだけの簡
単かつ経済的な改善をもつて、複層ガラスの寿命
を可及的に高めることができるに至つた。 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。 複層ガラスを構成するに、二枚のフロートガラ
ス１，１を、それの製造時にスズに接触するボト
ム面１ａ，１ａを相対向させた状態で、かつ、そ
の相対向面間に乾燥空気層２を形成する状態で並
設し、これら両フロートガラス１，１間の周縁よ
りもやや内側位置に、全周又はほぼ全周に亘つて
アルミニウムの押出成形品であるスペーサ３を介
在するとともに、前記スペーサ３と両ガラス１，
１のボトム面１ａ，１ａ間にブチルゴム系シール
層４を介在し、更に、前記スペーサ３の外側の全
周範囲でかつ両ガラス１，１のボトム面１ａ，１
ａ間には、シリコーン系、ポリサルフアイド系な
どのシーリング剤からなる弾性接着層５を介在し
ている。 前記スペーサ３内には乾燥剤６を充填してい
る。 尚、図中７は、複層ガラスを嵌合保持する状態
で窓障子の框８へ取付けるためのアルミニウム製
アダプター枠であり、９は前記アダプター枠７と
フロートガラス１，１との間に介在される塩ビ製
チヤンネルである。
図面は本考案に係る複層ガラスの実施例を示す
要部の縦断面図である。 １……フロートガラス、１ａ……ボトム面、３
……スペーサ、４……ブチルゴム系シール層、６
……乾燥剤。
要部の縦断面図である。 １……フロートガラス、１ａ……ボトム面、３
……スペーサ、４……ブチルゴム系シール層、６
……乾燥剤。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 相対面するフロートガラス１，１間の、これ
ら両ガラス１，１の周縁よりもやや内側位置
に、全周又はほぼ全周に亘つてスペーサ３を介
在し、このスペーサ３と両ガラス１，１の対向
面との間にブチルゴム系シール層４を介在させ
てある複層ガラスにおいて、前記フロートガラ
ス１，１を、それの製造時にスズに接触するボ
トム面１ａ，１ａが相対向する状態で設けてあ
る複層ガラス。 前記スペーサ３がそれの内部に乾燥剤６を充
填したものである実用新案登録請求の範囲第
項に記載の複層ガラス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3316384U JPS60147637U (ja) | 1984-03-08 | 1984-03-08 | 複層ガラス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3316384U JPS60147637U (ja) | 1984-03-08 | 1984-03-08 | 複層ガラス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60147637U JPS60147637U (ja) | 1985-10-01 |
| JPS6348675Y2 true JPS6348675Y2 (ja) | 1988-12-14 |
Family
ID=30535355
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3316384U Granted JPS60147637U (ja) | 1984-03-08 | 1984-03-08 | 複層ガラス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60147637U (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5730824A (en) * | 1980-07-09 | 1982-02-19 | Kofurasa Soc A Resuponsabirite | Method and device for exhibiting in double hair pattern on face photograph |
-
1984
- 1984-03-08 JP JP3316384U patent/JPS60147637U/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5730824A (en) * | 1980-07-09 | 1982-02-19 | Kofurasa Soc A Resuponsabirite | Method and device for exhibiting in double hair pattern on face photograph |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60147637U (ja) | 1985-10-01 |
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| JPS6232977Y2 (ja) |