JPS6348648Y2 - - Google Patents

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JPS6348648Y2
JPS6348648Y2 JP1981120676U JP12067681U JPS6348648Y2 JP S6348648 Y2 JPS6348648 Y2 JP S6348648Y2 JP 1981120676 U JP1981120676 U JP 1981120676U JP 12067681 U JP12067681 U JP 12067681U JP S6348648 Y2 JPS6348648 Y2 JP S6348648Y2
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JP
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glove
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film
heat
moisture
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JP1981120676U
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JPS5827318U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は手袋に係り、多孔質ポリテトラフル
オロエチレンの透湿性を充分に確保し、しかも自
由な手袋基材を採用せしめて内部に汗(液体)を
生ずることがなく、又外部から液体の浸入するこ
とのない手袋を簡易に得ようとするものである。
一般に手袋は、医用、家庭用、スポーツ用、消
防作業用、或いは耐熱作業や耐薬剤作業等の工業
用として、又はその他の一般作業用として広く使
用されているものの、従来の手袋においては手に
汗を生じ易く、それによつて異和感を生じたり、
手袋内で指が滑つたりして作業に危険を伴なう欠
点があつた。この傾向は特に不通気性、ないしは
不通液性の手袋基材を用いた手袋において大き
い。
なお、実公昭27−9525において合成樹脂フイル
ムの内面に起毛布又は適当な繊維層を裏装するこ
とが記載され、又特開昭55−7483号公報には防水
通気性のポリテトラフルオロエチレンフイルムを
繊維層に積層接着することが発表されているが、
前者においては合成樹脂フイルムにおける通気孔
は同時に通水孔であつて防水性がなく、又後者の
防水通気性ポリテトラフルオロエチレンフイルム
に繊維層を接着する場合においては、接着剤ない
し接着構造と接着された繊維層により折角の透湿
性などが相当に変化する。即ち、防水透湿性の如
きは極めて微妙な多孔組織によるものであつて、
裏装された繊維層の如何によつて相当に変化し、
しかも接着剤または接着構造によつて折角の透湿
性などが大幅に低下する。特に手袋においては、
指頭部分において縫着、接着の何れによるとして
も防水性を確保することは困難であり、前記透湿
性も殆ど得られない。
そこでこの考案は上記従従来の欠点を除去し、
内部に汗を生ぜずかつ外部から液体の浸入するこ
とのない手袋を提供するもので、このためこの考
案によれば、手袋基材の少なくとも内面に、多孔
質のポリテトラフルオロエチレンからなる湿気排
出許容膜を設け、前記手袋基材と湿気排出許容膜
とは熱融着樹脂を介して間欠的に接合され相互間
に中空部が設けられることを特徴とした手袋を提
案する。
このようにすることによつて、手袋内部に生ず
る水蒸気は湿気排出許容膜における間欠的接合部
以外の微小多孔組織から排出されるものの、外部
よりの液体はこの微小多孔組織により浸入するこ
とができないので、手袋内部での汗による液体発
生と手袋内部への外部からの液体浸入とが共に阻
止されると共に、間欠的に接合部以外は中空部で
あるから多孔質ポリテトラフルオロエチレンはそ
の微小多孔組織がそのままの状態で利用されるた
め有効な排出作用が得られ、一方手袋基材として
も自在な材質のものが採用されると共に、加工も
自由であり、手袋自体の美感、デザイン、外装の
加工方法などを任意に選ぶことができる。又多孔
質ポリテトラフルオロエチレンは延伸処理によつ
て得られた組織がそのまま利用されて可撓性に富
むため作業性を阻害することもないので、異和感
を生ぜず安全作業を確保できる手袋を提供するこ
とができる効果が得られる。これらのことは手袋
基材が通気性である場合でも、不通気性あるいは
不通液性である場合でも同様である。しかも間欠
的な接合部以外は中空部となつているので、手袋
基材が不通気性あるいは不通液性の場合であつて
も例えば手首部などにおいて手袋基材と湿気排出
許容膜との間に空隙を存せしめておくことにより
該中空部に内部の水蒸気を排出せしめ汗による液
分が溜ることを阻止する。又このような効果は手
袋基材に通気性の材料を使用した場合にも必要と
され得るものである。なぜなら、耐熱手袋の場合
通気性耐熱材の通気性が高過ぎると外部の熱気が
容易に手袋内部に侵入するのでその目的を達成し
えなくなるので手袋基材の通気はある程度限定さ
れたものとならざるを得ないが、通気性を低く抑
えると蒸れが生じ易いことは明白である。かよう
な場合でも、通気性の低い手袋基材と湿気排出許
容膜との間に中空部を介在させることにより、湿
気排出許容膜の湿気が一旦中空部に溜まり、その
後通気性基材及び手口等から排出されることにな
るので蒸れが生じにくくなるからである。又、か
りに耐熱手袋としてはやや不適当なほどに通気性
が高い手袋基材であつても、中空部の有する断熱
性によつて外部の熱気が手袋内部に容易に侵入す
るということはないので、このような場合でも耐
熱手袋としての目的を成しうる。その上、通気性
ある手袋基材を耐熱手袋に用いた場合、中空部を
設けることにより更に、断熱性、可撓性を向上
し、多孔質ポリテトラフルオロエチレンの薄層化
などによるコストダウンが可能となるという効果
もある。
この考案による手袋の形成に当つて、湿気排出
許容膜の保護のためにその内側に保護膜を設ける
ことができ、或いは又湿気排出許容膜を多層とし
て膜の破損に対する安全策とすることができる。
又、この考案による手袋において、手袋基材とし
て通気性耐熱材を用いておけば、耐熱作業時にお
いて手袋の外周が熱気の上昇によつて負圧となる
ので、湿気排出許容膜を介して手袋内部の水蒸気
を有効に排出でき好都合である。
次に添附図面によつてこの考案を更に詳細に説
明する。
第1図において、この考案による一実施例によ
る手袋1が示されている。この手袋1は最外周に
設けた手袋基材2の内側に多孔質のポリテトラフ
ルオロエチレンからなる湿気排出許容膜3を設
け、この湿気排出許容膜3の内側に更に保護膜4
を設けて形成されている。この実施例では手袋1
の最外周に手袋基材2を設けた例が示されている
が、この手袋基材2の外周に更に湿気排出許容
膜、すべり止め膜、耐薬品膜、その他必要に応じ
た部材を施すこともできる。又手袋基材2自体に
必要な機能を持つた材質を用いて前記の外装をは
ぶくこともできる。
従つて手袋基材2としては、織布、不織布、ゴ
ム、ラテツクス、皮、合成皮革、アスベスト、弗
素樹脂その他の各種プラスチツク等を必要に応じ
て選択し、耐熱性、耐炎性、耐薬品性、耐油性、
耐水性、通気性、通液性その他を必要に応じて保
有した材料とすることができる。
湿気排出許容膜3は多孔質のポリテトラフルオ
ロエチレンからなり、例えば特公昭51−18991号
公報(テトラフルオロエチレン重合体の多孔性物
品の製造方法)に開示されている方法その他発泡
法等によつて得られ、気孔率は約50%〜99%が好
適であり、最大孔径は0.4μm以下であつて、厚さ
は必要に応じて適当に選ぶことができる。この湿
気排出許容膜3は一枚で用いても良いし、複数枚
の成層体としても良い。成層体とする場合は延伸
多孔質ポリテトラフルオロエチレンフイルムを用
い、そのフイルムの延伸方向を交差させて各方向
の強度を補償することができる。
手袋基材2と湿気排出許容膜3、及び湿気排出
許容膜3と保護膜4との間の接合は、例えば第2
図に示すように各部材2〜4間に熱融着樹脂5を
間欠的に、例えば点状或いは網目状に配して加熱
圧接して行われる。
このようにして、手袋基材2と湿気排出許容膜
3との間、或いは湿気排出許容膜3と保護膜4と
の間に間欠的に融着部5を形成し中空部6を形成
しておけば、これらの部材2,3はたは2〜4が
一体の素材と同様に取扱われ、裁断、接着などに
よつて目的の手袋を容易に得ることができ、しか
も上記中空部6が水蒸気滞留部となるので、手袋
基材2が不通気性ないしは不通液性であつても手
指挿入口部分などにおいて手袋基材2と湿気排出
許容膜4との間が開放されていることにより手袋
内部に汗を生ずることはない。
このように本考案によれば、手袋基材の少なく
とも内面に多孔質のポリテトラフルオロエチレン
からなる湿気排出許容膜を設けると共に基材との
間に間欠的な熱融着樹脂の接着部を形成し中空部
を形成した結果、手袋内部の水蒸気は湿気排出許
容膜および中空部を介して外部へ導出されるので
手袋内部或いは手に汗を生ずることがなくなる。
この発汗排出作用は手袋基材が通気性部材である
場合は完全に確保されかつ外部からの液体の流入
もない。手袋基材を通気性となし、手袋の外周に
通風する等しての外周を負圧とした場合、或いは
熱源近傍に手袋を配して熱対流によつて手袋外周
を負圧とした場合は、手袋内の水蒸気の排出が著
しくなるので、発汗排出作用が極めて増大する。
従つて、手袋基材および湿気排出許容膜の何れに
おいても材質組織に制限されない手袋が得られ、
その美感、デザイン、外装の加工方法などを自由
に選択可能なので、例えば手袋基材を通気性耐熱
材とすれば、耐熱作業においても全く汗(液体)
を生じない手袋とすることができる。しかも上記
のように少なくとも手袋基材と湿気排出許容膜と
から成り且つそれらの間に中空部の形成されたも
のでありながら一体の素材と同様に扱われ、手袋
の形成が簡易且つ的確に達成されるものであつ
て、実用上製作上その効果の大きい考案である。
尚、この考案は実施例に限定されるものではな
く、例えば手袋の形状を変更し、或いは手袋基材
の材質を変更し付属部材を付設する等、本考案の
思想の範囲内で種々変更できることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による手袋の一実施例を示す
斜視図、第2図はこの考案による手袋の部分的断
面図である。 1:手袋、2:手袋基材、3:湿気排出許容
膜、4:保護膜、5:熱融着樹脂、6:中空部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 手袋基材の少なくとも内面に、多孔質のポリ
    テトラフルオロエチレンからなる湿気排出許容
    膜を設け、前記手袋基材と湿気排出許容膜とは
    熱融着樹脂を介して間欠的に接合され相互間に
    中空部が設けられることを特徴とする手袋。 2 実用新案登録請求の範囲第1項に記載の手袋
    において、湿気排出許容膜はその内側に保護膜
    を設けてなる手袋。 3 実用新案登録請求の範囲第1項又は第2項に
    記載の手袋において、手袋基材は通気性耐熱材
    である手袋。 4 実用新案登録請求の範囲第1項に記載の手袋
    において、手袋基材は不通液部材からなる手
    袋。 5 実用新案登録請求の範囲第1項から第4項の
    いずれかに記載の手袋において、湿気排出許容
    膜は複数層からなる手袋。
JP12067681U 1981-08-13 1981-08-13 手袋 Granted JPS5827318U (ja)

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JPS5827318U JPS5827318U (ja) 1983-02-22
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