JPS6348508Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、牛乳、ジユース、酒等の液体を充
填、密封するための液体容器に関するもので、特
に内部に充填した液体による変形を防止可能とし
た液体容器に関するものである。

〔従来技術〕

液体を封入するための紙製の液体容器は、既に
従来から様々なものが市販されている。その中で
一般的なものとして、第３図に示すように方形の
胴部を有し、頂部が切妻型にして熱封緘してなる
容器があつた。このような形状の容器は、液体を
充填、密封した場合、胴部下方が膨らんだ状態と
なり、外観を害していた。

これは、容器の材料を変更しただけでは防止で
きるものではなく、第４図に示すように容器胴部
の下方に補強線を施したものであつた。

〔解決しようとする問題点〕

従来から一般的に用いられている方形の胴部
で、頂部が切妻型にして熱封緘してなる容器にお
いて、胴部に補強線等を施さなくとも、胴部の下
方が膨らむことを防止した液体容器を得ることで
ある。

〔問題点を解決するための手段〕

胴部が方形で、頂部が切妻型で、熱封緘してな
る液体容器において、胴部と頂部の境界の罫線を
下方に凸状円弧とした液体容器とした。

〔作用〕

胴部と頂部の境界の罫線を直線でなく、下方に
凸に円弧状としたので、液体を充填密封しても、
胴部下方の側壁全体が膨らみが小さくなつた。

〔実施例〕

本考案の実施例を図面に従い説明する。

まず、本考案の容器は、第１図に示すように、
両面に熱接着性合成樹脂層を有する板紙製の容器
で、胴部１の横断面が方形で、頂部が切妻型で頂
部を熱着密封した容器であつて、頂部２と胴部１
の境界の罫線３を下方に凸状円弧とした密封容器
である。そして、前記容器の頂部２の傾斜部４に
注出口５を設けて、注出し易い機能および胴部１
の１側壁に内容物の残量を確認する窓部６を設け
てなるものである。

第１図の容器を製造するためのブランクは、第
２図に示すとおりであつて、胴部１は、側壁１
０，１１，１２，１３および糊代部１５からな
り、この側壁１０，１１，１２，１３の下端に底
部形成用フラツプ１５，１６，１７，１８を連設
し、かつ側壁１０，１１，１２，１３の上端に
は、それぞれ下方に凸状円弧の罫線３，３，３，
３を介して頂部形成用フラツプ１９，２０，２
１，２２を連設してなる。そして胴部を形成する
側壁１３の下方には、窓部６を設けてなり、か
つ、頂部を形成する頂部形成用フラツプ２０に
は、注出口取付部２３を設けてなる。

〔効果〕

本考案は、以上のような構成からなるので、胴
部が横断面が方形である板紙製の容器であつて
も、牛乳、ジユース、酒等の液体を充填しても、
胴部に特別の加工を施さなくとも胴部下方が、上
方と比較して異常に膨らむことがなく、外観の優
れた容器となつた。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、本考案の実施例を示す
もので、第１図は、本考案の容器の斜視図、第２
図は、第１図の容器を製造するためのブランクの
説明図、第３図は、従来の容器の斜視図、第４図
は、従来の容器の他の例を示す斜視図である。 １……胴部、２……頂部、３……罫線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 胴部が方形で、頂部が切妻型である板紙製の容
   器であつて、胴部と頂部の境界に下方に凸状円弧
   の罫線を設けた液体容器。