JPS6347906Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は旗ざお特に縦長の旗布を用いたのぼり
に用いられる旗ざおの改良考案である。従来、の
ぼりは縦長の旗布の縦方向の一側縁並びに上端縁
にち或いはみみと称する輪を適当間隔に多数固着
し、これを旗ざお及びこれに固定した上部の横ざ
おにそれぞれ挿通して用いられていた。

しかしこのようなものでは、風などにより旗布
がはためくことによつて多数のちが寄り集まつた
旗布の片寄りが生じて、旗布に表された例えば広
告文字などの判読を不能にしたり、上端縁のちが
横ざおより外れて垂れ下がり体裁を悪くしてい
た。又旗布を取換えたりする場合旗ざおを外して
倒して上部の横ざおに上端縁のちを挿通する必要
があつた。そのために旗ざおは固定することが出
来ず街路樹の支え木や街路灯の柱に縛りつけて用
いられているが風や雨で旗ざおが斜めになつたり
倒れたり見苦しい状態をしばしば見受けて商店等
のイメージ低下を招くこともあつた。更に従来旗
ざおとしてねじ等で継ぐものがあつたが折り曲げ
形式のものは見当たらない。

本考案は、旗ざおを台等や路面に固定されたも
のでもよいので倒れたりすることなく旗ざおを設
置して用いることができ、旗布の交換などは旗ざ
おを折り曲げることによつて旗布のたるみが得ら
れて交換を容易になし得るものである。即ち本考
案は旗ざおが蝶番を介して折り曲げ得られ、且つ
この折り曲げ方向が、旗布と対称の旗ざお外周以
外の位置、例えば旗布と同じ側の旗ざお周面或い
は直角方向の両位置などに設けられるものであ
る。

次に本考案の一実施例として示した図面にもと
づいて詳細に説明する。

路面上に固定した旗ざお１はその一部において
折曲部２が形成されている。この折曲部２は第
２，３図に明らかなように下部旗ざお１ａと上部
旗ざお１ｂとにそれぞれ座板２ａと２ｂとが形成
されていて、この座板２ａ，２ｂが蝶番３によつ
て折り曲げ自由となつており且つボルト４によつ
て両板２ａ，２ｂを固着し得る。前記旗ざお１の
上、下部両旗ざお１ａ，１ｂにはそれぞれ横杆取
付部５，６が形成され、これに上部横杆７並びに
下部横杆８とが取付けられており、これら上、下
部横杆７，８には周面より突出して、後述する旗
布９の上、下端部を係止する突ピン１０が適宜の
間隔を有して設けられる。

旗布９は上、下端に筒状部９ａ，９ｂが形成さ
れ、この筒状部９ａ，９ｂ内に前記上部、下部横
杆７，８が挿通され且つ突ピン１０をもつて旗布
９の移動を防止している。なおこの筒状部９ａ，
９ｂは、前記した従来のち状のものでもよい。し
かして本考案は前記の蝶番３の形成する位置が図
示の如く旗布９と同一側か、これに対してほぼ直
角な方向の何れかであり、少なくとも旗布９と対
称の旗ざお１の反対側には形成されないものとす
る。つまり旗ざお１を蝶番３より折り曲げたとき
旗布９がたるむようになることが要件である。

前記の旗布９が旗ざお１に対して一方向のみに
ついて実施例を説明したが、旗布９が旗ざお１よ
り平面より見てＶ字状に２枚乃至はＴ字状に３枚
を形成しても本考案の目的は達成できる。

旗布９を交換するときは、ボルト４を外して蝶
番３より旗ざお１を第１図一点鎖線で示すように
折り曲げると、旗布９はたるむので筒状部９ａ，
９ｂを上下両横杆７，８より抜き取り、他の旗布
を再び上、下両横杆７，８に挿通して旗ざお１を
起こしてボルト４で連結する。すると、旗布９
は、突ピン１０に突入し、且つ適当な張力で展張
される。

このように旗布の交換は容易であり、しかも風
などにより旗布は適当にはためいて広告効果を現
すとともに、旗ざおを強固に設立し得るので体裁
もよく実用性の高いものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示したもので、第１図
は全体の正面図、第２図は第３図の平面図、第３
図は要部を示す切断正面図である。 符号、１は旗ざお、１ａは上部旗ざお、１ｂは
下部旗ざお、２は折曲部、２ａ，２ｂは座板、３
は蝶番、４はボルト、５，６は横杆取付部、７は
上部横杆、８は下部横杆、９は旗布。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 旗ざおの一部に蝶番を設けて折曲部を形成し、
   この折曲部を中間として、旗布の上端、下端を係
   止する上部横杆と、下部横杆とを設け、且つ前記
   蝶番は旗ざおの旗布と対称の位置以外に設けら
   れ、該蝶番より旗ざおを折り曲げたとき旗布がた
   るむように形成されたことを特徴とする旗ざお。