JPS6347251Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えばコンクリート・パネル面に付着
しているコンクリート残滓を簡単に清掃し得る遠
心力叩打式コンクリート残滓除去機に係るものに
して、その構成を添付図面に示す一実施例につい
て詳述すると次の通りである。

接地車輪１を有する移動車ａに回転軸２を架設
する。

図面は移動車ａの車体３の中央部に軸受板４を
垂設し、この軸受板４に接地車輪１を付した車輪
軸５を架設し、車体３の後部に回転軸２を軸承せ
しめ、車体３の一側面より突出する回転軸２にプ
ーリー６を設け、このプーリー６と、車体３上部
に設けたエンジン７の原動軸８に設けた原プーリ
ー９とをベルト１０で連結することにより回転軸
２に回転を付与した場合を示している。

この回転軸２に平行に研摩軸１１を設ける。

図面は回転軸２の車体３の左右側壁寄りに夫々
支承盤１２を設け、この２枚の支承盤１２の周縁
部間に等間隔を置いて３本の研摩軸１１を架設し
た場合を示している。

この研摩軸１１に研摩軸１１の直径より径大の
短円筒１３を多数並べて遊嵌せしめる。

図面は接地車輪１の最下位置より短円筒群ｂの
最下位置を少し高くして、後記ハンドル１４を上
下動することにより短円筒群ｂを対象物１５に自
由に接離自在となるように形成した場合を示して
いる。尚、第４図に示す様に短円筒１３の代わり
に外周面に凹凸部を形成した例えば断面星形の短
筒１３′を用いれば、硬いコンクリートや細小な
コンクリートの破壊除去に一段と良好な効果が得
られることになる。

この短円筒群ｂが研摩軸１１の回動に伴つて対
象物１５に叩き接触する位置関係に回転軸２と研
摩軸１１とを配置せしめる。

図面は更に車体３の前側部に円筒形状に研摩仕
上げ用のブラシ１６を設けたブラシ軸１７を架設
し、このブラジ軸１７に設けたブラシプーリー１
８と、前記エンジン７の原プーリー９とをテンシ
ヨン・プーリー１９を介して前記ベルト１０によ
り連結することによりブラシ１６にも回転を付与
させた場合を示している。

図中符号２０はガードケース、２１は車体取り
扱い用ハンドル、２２はエンジン７の回転速度を
制御する変速レバーである。

一般にコンクリート構築物を建造するときにコ
ンクリートを流し込む型枠としてコンクリート・
パネルが多数枚使用されているが、このコンクリ
ート・パネルは反復使用されるものであるから、
その使用後はパネル面に剥離剤や掻き落とし棒を
用いて散在付着しているコンクリート残滓を掻き
落としてパネル面を平滑化している。

しかし上記のような従来からのパネル面の平滑
化方法は手作業であるため作業能率が悪く、而か
もパネル面に散在付着したコンクリートをきれい
に取り除くことが出来ず、又きれいに除去するに
は大変な労力を費さなければならない等の欠点が
あつた。

本考案はかかる欠点を解消するもので、上述の
様に接地車輪１を有する移動車ａに架設した回転
軸２に平行に設けた研摩軸１１に、この研摩軸１
１の直径より径大な短円筒１３を並べて遊嵌し、
前記回転軸２と研摩軸１１との位置関係を短円筒
群ｂが研摩軸１１の回動に伴つて対象物１５に叩
き接触するよう配置せしめたものであるから、本
機を対象物１５である例えばコンクリート・パネ
ルのパネル面上に移動させると、先ず回転軸２の
回転に伴つて回転軸２に距離を置いた研摩軸１１
が円運動し、この研摩軸１１に遊嵌されている短
円筒群ｂに遠心力が働いて遠心方向に短円筒群ｂ
を移動させることになる。

次に、この遠心方向へ移動した位置を保持した
短円筒群ｂが研摩軸１１の円運動に伴つて下方へ
移動し、コンクリート残滓２３の付着しているパ
ネル面を打撃することになる。

従つて、この短円筒群ｂの打撃によりパネル面
に散在付着しているコンクリート残滓２３は崩壊
し、また、短円筒群ｂの連続打撃による振動も加
わるためパネル面に付いているコンクリート残滓
２３は一掃されて、きれいな平面が得られること
になる。この場合短円筒群ｂは研摩軸１１に遊嵌
されているので、パネル面を叩いたあと跳ね返る
ことになり、また研摩軸１１の円運動に伴つて短
円筒群ｂが円運動することになるが、この短円筒
群ｂを構成している各短円筒１３は単に並べてあ
るだけであるからそれぞれ自由であり、従つて、
それぞれの短円筒１３がパネル面などの対象物１
５の表面形状に応じて打撃作用を無理なく果たす
ことになり、コンクリート・パネルなどの対象物
１５を損傷することは防止されることになる。

又、短円筒１３は研摩軸１１に並べられて短円
筒群ｂを形成しているから、本機を対象物１５で
あるコンクリート・パネルのパネル面上に移動さ
せるだけで所定幅の帯状に付着物が対象物１５か
ら簡単に除去し得ることになる。

また本機の移動も接地車輪１により軽い力で済
むことになり、本機によりこの種作業は容易に且
つ極めて能率良く行われることになるなどコンク
リート・パネルのパネル面などの付着物除去掃除
に用いて秀れた実用上の効果を奏する遠心力叩打
式コンクリート残滓除去機を提供することとな
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものにして、第
１図は本機の斜視図、第２図は使用状態を示す断
面図、第３図は要部の下面図、第４図は短円筒の
別例を示す側断面図である。 ａ……移動車、ｂ……短円筒群、１……接地車
輪、２……回転軸、１１……研摩軸、１３……短
円筒、１５……対象物。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中程に接地車輪１を有する移動車ａの左右間に
   移動車ａのエンジン７からの駆動力で回転する回
   転軸２を架設し、この回転軸２の両端部に支承盤
   １２を設け、この左右の支承盤１２の外周寄り間
   の一定間隔毎に回転軸２と平行にして研摩軸１１
   を架設し、この研摩軸１１に研摩軸１１径より大
   きい短円筒１３を並べて遊嵌し、この短円筒１３
   群が研摩軸１１の回転に伴つて対象物１５に叩き
   接触する位置関係に回転軸２と研摩軸１１とを配
   置させたことを特徴とする遠心力叩打式コンクリ
   ート残滓除去機。