JPS6346764Y2 - - Google Patents

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JPS6346764Y2
JPS6346764Y2 JP1985059548U JP5954885U JPS6346764Y2 JP S6346764 Y2 JPS6346764 Y2 JP S6346764Y2 JP 1985059548 U JP1985059548 U JP 1985059548U JP 5954885 U JP5954885 U JP 5954885U JP S6346764 Y2 JPS6346764 Y2 JP S6346764Y2
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JP
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shoe
friction
support
clutch
torque
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JP1985059548U
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JPS61175653U (ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D33/00Rotary fluid couplings or clutches of the hydrokinetic type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D43/00Automatic clutches
    • F16D43/02Automatic clutches actuated entirely mechanically
    • F16D43/20Automatic clutches actuated entirely mechanically controlled by torque, e.g. overload-release clutches, slip-clutches with means by which torque varies the clutching pressure

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えばクラツチのような速度応答係合
機構に関する。
従来技術において流体動力学的装置のタービン
とインペラとをクラツチによつて互いに錠止め結
合して両者間の滑りを除去して該装置の効率を向
上させることは知られている。この場合一方の機
素(タービン又はインペラ)の回転を、クラツチ
の結合、非結合を発動させる信号として使用する
ことが好都合な場合がある。例えば自動変速装置
と組合せで流体動力学的装置内に錠止めクラツチ
が使用される場合にはクラツチの結合時期が特に
重要である。自動的速度変化を行う場合流体動力
学的装置が衝撃の吸収を行わなければならないか
ら、シフト(変速操作)時のトルク変化が過大に
ならないためクラツチが確実に非結合になること
が望ましいのである。何故ならばシフト時に流体
動力学的装置のクラツチが結合状態に留つている
と、流体動力学的装置の正常な衝撃吸収機能が失
われるから、円滑な変速を得るためにはさらに正
確なシフト制御が要求されることになるからであ
る。
上述のような流体動力学的装置の錠止めクラツ
チとして速度応答クラツチを使用することは知ら
れている。適切な時期にクラツチを係合させるた
めに通常機械的、電気的又は油圧的な高価で複雑
な制御装置が使用されている。さらにクラツチ自
体の構造もこのような機能を達成するために著し
く複雑なものになる。
本考案の主目的は係合非係合の時期を決定する
ために外部的制御機構を使用しないで適切な時期
に係合、非係合を行い得る流体動力学的装置用の
簡単な錠止めクラツチを提供することである。
さらに本考案の1つの目的は物理的に最小の軸
線方向および半径方向の寸法を有し得るような速
度およびトルク応答形式の流体動力学的装置用の
クラツチを提供することである。
さらに他の本考案の目的は例えば変速操作のよ
うな特定の作動条件下において自動的に速度差を
与え得る流体動力学的装置用クラツチを提供する
ことである。
本考案の上述の目的は、摩擦シユーの速度およ
びトルク応答形式の、且つ自己楔作用形式の係合
を利用することによつて達成されるのである。環
状の金属板リングが流体動力学的装置のタービン
部材に固着され、その内部で一連のランプ(傾斜
路)を形成する凹入部を有して形成され、各凹入
部には摩擦ライニングを有する摩擦シユーが収容
される。遠心力によつてシユーは半径方向に外方
に運動してインペラ駆動部材の内側環状面と係合
する。一連の板ばねが環状リングに連結されて摩
擦シユーと係合し、各摩擦シユーの半径方向に外
方に向う運動に抵抗を与える。
摩擦シユーの初期摩擦係合後に摩擦シユーが装
架された傾斜面状の凹入部が摩擦シユーを係合さ
せる楔作用を与える。楔作用のために各摩擦シユ
ーは係合時よりも低い回転速度で非係合となるか
ら、ヒステリシス効果を生ずる。板ばねの他にさ
らに各摩擦シユーの孔内にコイルばねが装架され
て傾斜面に相対的な摩擦シユーの運動に抵抗を与
える。
楔係合によるヒステリシス効果の他にさらに本
考案によればトルク検知機能も与えられている。
例えば自動的変速装置の増速シフト時のように大
きいトルク変動の生じた場合には本考案による錠
止めクラツチはインペラ部材とタービン部材との
間に一時的な速度差を許容する。さらに、減速シ
フト時の場合のようにトルクが正常な方向でなく
インペラ部材からタービン部材に向つて伝達され
るような速度逆転状態の場合には摩擦シユーはイ
ンペラ部材とタービン部材との間の一時的な速度
差を許容する。このように速度差(スリツプ)が
錠止めクラツチによつてインペラ部材とタービン
部材との間に与えられる状態は以下においてクラ
ツチの「解放」と称するが、この状態において
は、摩擦シユーは接触状態に保持されていてもよ
い。このシフト時のクラツチの自動的「解放」は
シフト時のこのトルクコンバータ装置の衝撃吸収
機能を保持するために特に重要である。
本考案の望ましい実施例を示す添付図面を参照
して以下に本考案を詳細に説明する。
第1図には本考案による錠止めクラツチ装置す
なわち係合機構10が示されている。クラツチ機
構10は通常流体トルクコンバータと称される形
式の流体動力学的装置12内に配置され、トルク
コンバータ12はベーン付きのインペラ部材16
を駆動するためこれと一体的に固定された駆動シ
エル14と、インペラ部材16によつて流体動力
学的に駆動されるベーン付きのタービン部材18
と、ステーター部材20とを含んでいる。クラツ
チ機構10は該クラツチ機構10とシエル14の
内側環状面22との間の摩擦係合によつて、ター
ビン部材18とシエル14によつて駆動されるイ
ンペラ部材16とを互いに錠止めする。シエル1
4は通常の構造のものである。乗物に装着される
時シエル14は乗物のエンジンに連結されて駆動
される。タービン部材18にはスプライン19が
設けられて変速装置の入力軸に連結され、該入力
軸をインペラ部材によるタービン部材の駆動回転
に応答して駆動する。
第1図、第2図および第4図に示されるよう
に、クラツチ機構10は複数の係合装着すなわち
摩擦シユー26と作動的に関連する環状の成形板
反作用リングすなわち支持部材24を含む。
第4図および第5図に詳細に示されるように、
反作用リング24はその周縁に一連のカム装置す
なわちランプ30を有して成形された環状の金属
板リングより成つている。ランプ30はリング2
4の周縁に等間隔に設けられているが、回転釣合
状態が得られるならば必ずしも等間隔でなくても
よい。ランプ30は、最初に一連の横方向溝孔3
2を打抜き、次に第4図に示されるように環状の
リング24の円に対して半径方向に内方に変形さ
せることによつて形成される。ランプ30の端部
34は最初は溝孔32の一部分を形成していたも
のである。衝当面36も同じく溝孔32の一部分
を形成していたものである。ランプ30は環状の
リング24の接線に対して角度「α」をランプ3
0の全体的な平面とリング24の円との交点にお
いて形成している。本考案の1つの望ましい実施
例において、角度「α」は約6゜である。ランプ3
0の間で、且つリング24の周縁上に1対のリベ
ツト孔38が設けられている。各ランプ30が形
成されると、リング24には楔形の開口すなわち
凹入部40が形成されることになる。各凹入部4
0は摩擦シユー26に係合するカム面すなわち楔
面をなす底面42を有している。環状のリング2
4は成形された曲つた外側環状部分44(第1
図)と成形された曲つた内側環状部分46とを含
んでいる。環状部分44,46は第1図に示され
るようにタービン部材18の曲つた外面と適当に
対応する形状のものになされ、リング24はター
ビン18上に組付けられ、スポツト溶接その他の
公知の方法で環状部分44,46とタービン部材
18とが連結されるのである。
第3図および第6図に示される板ばね50はば
ね腕部分52と支持部分54とを有する。ばね部
分52は弓形の係合面56を含み、支持部分54
には2つのリベツト孔58が設けられている。支
持部分54から或る角度をなして第3図にて上方
に伸長する反作用部分57が設けられている。
第3図、第7図および第8図には摩擦シユー2
6の詳細が示されている。摩擦シユー26は大体
矩形のブロツクで弓形の表面60を有していて、
この面に接着等の方法によつて例えばクラツチブ
レーキバンド等にて公知の紙の形式の摩擦ライニ
ング62が固着されている。シユー26には縦方
向に伸長するU字形の溝64が面60内に設けら
れ、さらに、孔66が設けられていて、後述する
ばねを受入れている。摩擦シユー26には下方に
向つて伸長する中央矩形部分67が設けられ、部
分67の各側にはその長さに沿つて伸長する1対
の肩69が設けられている。摩擦シユー26がト
ルクコンバータ12内に配置された時部分67は
リング24の凹入部40内に収容され、肩69は
凹入部40の各側の環状面にそれぞれ接触してい
る。
第2図に示されるように、シユー26はその孔
66内に復帰コイルばね68を有して組立られて
いる。ばね68はばねキヤツプ70内に保持さ
れ、ばねキヤツプ70はばね68によつて孔66
から外方に押圧されている。シユー26の溝64
内にはばね50の係合部分56が係合してシユー
26を半径方向に内方に押圧している。反作用リ
ング24の孔38と板ばね50の孔58とを貫通
してリベツト72が伸長していて、これによつて
板ばね50がリング24に固着されるのである。
溝64に係合する板ばね50は摩擦シユー26を
シエル14の内側環状面22から離れる方向に押
圧している。
板ばね50の反作用部分57は隣接する摩擦シ
ユー26のキヤツプ70と係合する。第2図にお
いて、反作用リング24の周縁に沿つて設けられ
た一連の摩擦シユー26は板ばね50によつて半
径方向に内方に向つて環状表面から離れる方向に
押圧されると同時に隣接する板ばね50の反作用
部分57とキヤツプ70とが係合することによつ
て溝孔32の縁部36に係合されるために所定の
位置に保持されるのである(第3図)。
図示のクラツチ機構は作動時にタービン部材1
8の回転速度が所定値に達すると摩擦シユー26
に作用する遠心力が大となり、摩擦シユー26が
ばね50の力に抗して半径方向に外方に押圧さ
れ、その弓形の摩擦表面60の摩擦ライニング6
2がシエル14の環状の内面22と係合する。こ
の時摩擦シユー26はインペラ部材16と一体の
のシエル14と摩擦係合してタービン部材18と
インペラ部材とを錠止めする。この摩擦係合によ
つてランプすなわちカム30は楔作用によつてさ
らに強く摩擦シユー26を内面22に押圧する。
すなわちクラツチ装着10はランプ30の楔作用
によつて係合方向に自己附勢されるのである。
第2図および第3図の摩擦シユー26の係合、
非係合位置を参照すると、シユー26の端部と孔
32の縁部との間の間隙90(第2図)に明示さ
れるように摩擦シユー26は実質上ばね68の作
用に抗して円周方向にも運動することが判る。こ
の摩擦シユー26の円周方向の運動はシエル14
に対して相対的な円周に沿う運動とシエル14に
対して相対的な傾斜面42に沿う弦方向の運動と
の両者から成ることが判る。この摩擦シユー26
の運動は係合時の楔作用よつて生ずる。
本考案による構造はこの楔作用によつて所望の
ヒステリシス効果を実質的に有している。この機
構は予め定められた回転速度において摩擦シユー
26の錠止め係合を生ずるが、楔作用によつて係
合保持されるようになるから、係合時の回転速度
よりも低い或る回転速度に達しなければばね5
0,68の作用によつて非係合になることはな
い。本考案による1つの実施例についてダイナモ
メータ試験を行つた結果クラツチ10は1600−
1660rpmにおいて錠止め状態となり、同一のトル
ク条件下において回転数が1550−1450rpmに低下
しなければ解放しなかつた。摩擦シユー26はこ
のように楔係合を行うのでクラツチ10のハンテ
イング現象すなわち錠止めと解放とが短時間で繰
返される現象を防止できる。
この場合「非係合」なる用語は摩擦シユー26
が半径方向に内方に動いてシエル14の内側環状
面22と係合しなくなる状態を言う。クラツチ1
0の場合の「解放」と言う用語はシユー26が内
側環状面22と接触しているが係合力が小さくス
リツプすなわち内側環状面22とシユー26との
相対的な運動が生ずるようなもので、換言すれば
タービン部材18とインペラ部材16とが異なる
速度で回転している状態を示す。勿論解放状態は
広い意味で上述の非係合の状態を含むものであ
る。
第9図に示される速度線図において線Aは変速
装置が第3図すなわち速度比1:1で駆動されて
いる時の出力軸のトルクを示し、線Bはタービン
部材の各速度におけるクラツチ機構のトルク能力
を示している。図面のY軸は0,138Kgm(フート
ポンド)単位で示したトルクを、またX軸はrpm
で示したタービン部材の速度と毎時1.61Km/h
(毎時マイル)で示した乗物の速度とを示してい
る。
乗物の実際の運転試験から求められた線Aは乗
物が変速装着の速度比1:1で運行されている時
のもので「路上負荷」トルクと通常称される。線
Bはクラツチ10のトルク能力の計算値を示し、
これは各回転数において作用するトルクが測定可
能であり、且つその時の各シユーに作用する遠心
力が決定可能であるから計算できるのである。こ
のクラツチのトルク能力とはシユー26と表面2
2間にスリツプを生ずることなく伝達可能のクラ
ツチの最大トルクを示す。
線Cは遠心力のみによる場合、すなわちランプ
30の楔作用を考慮しない場合のクラツチのトル
ク伝達能力を示す。
低い回転数においては、楔作用が生じないで、
線Bと線Cとが一致する。エンジン回転数が約
2400rpmまではクラツチ10の能力は緩やかに上
昇するのみである。この緩やかな上昇はシユー2
6を表面22に押圧する遠心力の増大を示してい
る。約2400rpmにおいてシユー26と表面22と
の間の摩擦力はシユー26のランプ30に沿う運
動を生じさせるのに充分な大きさになり、楔係合
効果を生じ、これによつてクラツチ10の全トル
ク伝達能力が線Bに沿つて上昇する。
第9図において、クラツチ10は、線Aと線B
とが交わる位置までエンジンの回転数が増大した
時すなわちクラツチ10のトルク能力が、1:1
の速度比にある時に線Aによつて示される駆動力
によつて伝達されるトルクを超えた時にタービン
部材18とインペラ部材16とを連結するもので
あることが判る。
高いトルクを得るために乗物のスロツトルペダ
ルが急に押下げられると駆動力トルクは図面の線
Aよりも高くなり、クラツチ10のトルク能力
(線B)よりも高くなることがある。クラツチ1
0は解放してトルクコンバータがスリツプ状態に
戻すようになるが、このことはこのような場合に
望ましいのである。この状態は増速シフト時にも
生ずるもので、この時の前述のようなトルクの急
激な増大が瞬間的に生ずる。
駆動系統中にトルク逆転状態が生ずると、クラ
ツチ10の固有の特性に基いて楔作用が失われ、
クラツチ10のトルク伝達能力は線Cで示される
値に低下する。これは、クラツチ10が減速シフ
ト時に瞬間的に解放される理由による。なお、減
速シフト時にこのトルク逆転状態が生ずるもので
ある。前述のように減速シフト時にはクラツチ1
0が解放してトルクコンバータの衝撃吸収能力が
与えられるようになるのが望ましい。
この機構は、運転時に自動変速装置のシフト時
すなわち速度比が変化する時の衝撃的トルクまた
はトルク逆転現象がクラツチ10を解放させる特
性を有することを示す。この本考案による機構の
固有の特性は著しく重要であり、トルクコンバー
タが解放状態すなわち正常状態で作動している時
に自動的シフトが著しく円滑に行われるのであ
る。もしトルクコンバータが例えば錠止めクラツ
チによつてシフト時に錠止めされたまゝであれ
ば、シフトは過度に急激に行われることになる。
第10図には本考案の機構を乗物に搭載して行
つた試験としてスロツトル全開の加速試験結果が
示されている。インペラ部材の回転数の曲線とタ
ービン部材の回転数の曲線とが示されている。約
3350rpmでインペラ部材の回転数とタービン部材
の回転数とが一致し、この時クラツチは係合すな
わち錠止め状態になる。正常な状態で、流体動力
学的トルクコンバータにおいてはタービン部材は
約5%だけインペラ部材よりも遅く回転するので
あるが、前述の状態ではクラツチは錠止め状態に
なる。さらに図面にはインペラ部材とタービン部
材との回転数の差を示す回転数差曲線が示されて
いる。図面の時間零の点におけるタービン部材の
回転数零の点から約5秒の点まで達すると回転数
の差は零となり、錠止め状態が達成されることが
判る。この回転数の差の曲線の大体水平な部分は
インペラ部材およびタービン部材の各回転数曲線
が合致する時期と一致している。
この回転数の差の曲線は、使用された測定装置
の感度によつて変動の多い曲線となつているが、
全体的として回転数の差の変化を示すには充分で
ある。この回転数の差の曲線は約5100rpmで行わ
れた第1速から第2速への1−2シフト時に著し
く変動していることが判る。この時クラツチは解
放され、シフト時にトルクコンバータが部分的に
作動する。クラツチが解放したことはタービン部
材の回転数の曲線とインペラ部材の回転数の曲線
とが離れることからも判る。
前述のようにシユー26には例えば紙の形式の
摩擦ライニング62が設けられている。本考案の
実施例においては、シユー26はアルミニウム製
であつて、リング24は鋼板製である。摩擦ライ
ニング62の摩擦係数はランプ30に係合するシ
ユー26の摩擦係数とは異つていて、この場合摩
擦ライニング62の材料またはシユー26の材料
またはその両者を変えることによつて作動特性を
変化させることができる。面22に係合する摩擦
ライニング62の摩擦係数をシユー26の摩擦係
数よりも大きく、すなわちシユー26とランプ3
0との間およびシユー26と面22との間に同一
の大きさの直角方向の力が作用した場合にランプ
30に対して相対的にシユー26を運動させる力
が面22に対して相対的にシユー26を運動させ
る力よりも小さくするのが望ましいことが判つて
いる。
前述のように、リング24は金属製の単一の環
状部材であつて、ランプ30は通常の板金技術に
よつて成形される。勿論各ランプ30を別々の部
材として成形し、これらを溶接その他の適当な技
術によつてリング24に固着することもできる。
別な方法としてランプ30をタービン部材18の
外側シエル内に予め、すなわち流体偏向用羽根を
設ける以前に形成し、シエルの寸法は周縁に複数
のランプ面を形成するのに充分なものとし、且つ
タービン部材を通る流体の流路として充分な間隙
を与えるものとすることができる。シユー26を
ランプ30に向つて押圧して面22に係合しない
ようになすばね装置を図示のものと異なる形式の
ものとしてもよい。例えば単一のガータ型ばねを
全部の摩擦シユー26を取囲むように設け、シユ
ー26を面22から離れる方向に押圧するものと
することもできる。この場合には各シユー26の
溝64はこのガータ型ばねを収容するために充分
深いものとするのが望ましい。
上述の説明によつて本考案による速度応答クラ
ツチが流体動力学的装置のための錠止めクラツチ
として独特の作用効果を有し、このようなクラツ
チとして望まれる作動特性を、著しく少数の部品
より成る簡単な構造によつて達成し得るものであ
ることが判る。本考案によるクラツチによつて達
成される諸特性として次のものを挙げることがで
きる。すなわち タービン部材とインペラ部材との錠止め作用が
適切な時期に行われ得ること。
自動的速度変化時にクラツチの解放が行われ
て、流体動力学的装置の本質的な特性である衝撃
吸収特性が活用可能であること。
係合および解放状態の間を変動するいわゆるハ
ンテイング現象が生じないこと。
円滑な係合と解放とが行われること。
複雑な機械的または電気的速度応答制御装置を
使用しないで、適切な時期にクラツチの係合、非
係合を行い得ること。
等である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1つの実施例として示された
速度応答クラツチを含む液圧作動トルクコンバー
タの要部を示す縦断面図。第2図は第1図の線2
−2に沿う断面図。第3図は第2図の一部分を示
す拡大断面図。第4図は第1図における環状リン
グの部分的断面図。第5図は第4図の環状リング
の一部分を線5−5によつて示される面上に投影
して示す図面。第6図は第1図および第2図に示
された板ばねの平面図。第7図は第1図ないし第
3図に示された摩擦シユーの端面図。第8図は第
7図の摩擦シユーの底面図。第9図はトルク−速
度特性を示す線図。第10図は加速性能試験の成
績を示す線図。 10……錠止めクラツチすなわち係合機構、1
2……液圧作動トルクコンバータすなわち流体動
力学的装置、14……駆動用シエル、16……イ
ンペラ部材、18……タービン部材、19……ス
プライン、20……ステータ部材、22……シエ
ル14の環状内面、24……反作用リングすなわ
ち支持部材、30……ランプすなわちカム装置、
32……溝孔、40……凹入部、50……板ば
ね、62……摩擦ライニング、64……溝、68
……コイルばね。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 第一および第二の相対的に回転する部材18,
    14と、円周部を有し、該第一の部材18に固定
    された環状の金属板より成る支持体24と、該支
    持体24および該第二の部材14の間に装架され
    て前記円周部に摩擦係合可能の摩擦ライニング6
    2を有し、該支持体に固定されたばね装置50に
    よつて前記第二の部材14から前記摩擦ライニン
    グを離隔させるように半径方向の内方に押圧され
    る複数の摩擦シユー26と、該支持体24の材料
    によつて成形されて該支持体に配置され、前記円
    周部から半径方向に内方に傾斜して伸長して前記
    シユー26を円周方向および半径方向に移動可能
    に受入れるカム装置30と、回転速度の上昇によ
    る遠心力が前記シユー26を前記第二の部材14
    に係合させて前記第一および第二の部材18,1
    4をともに錠止めするように押圧可能になされて
    いることゝ、前記カム装置が前記支持体24の円
    周部の廻りに分布された一連のランプ30より成
    つていることゝ、前記第二の部材14に対する前
    記ライニング62の摩擦係数が前記ランプ30に
    対する前記シユー26の摩擦係数よりも大きく選
    定されていることゝ、前記カム装置30は、前記
    ばね装置50に抗して前記シユー26と前記第二
    の部材14との最初の係合が行われた後で遠心力
    の増大により前記第二の部材14の前記第一の部
    材18に対する摩擦的相対的回転によつて該シユ
    ーを前記支持体および前記第二の部材の間で該シ
    ユーの全円弧にわたつて楔係合させるように働く
    ことゝ、一端を前記支持体24に支持され、前記
    摩擦シユー26内に配置されて、前記ばね装置5
    0と協働して前記シユー26を前記第二の部材1
    4から離隔する方向に働くコイルばね68を有す
    ることゝを含み、トルクの急増およびトルクの逆
    転の間に前記シユーおよび前記第二の部材の係合
    が解除されて瞬間的に前記第一および第二の部材
    の間の相対的な回転を許すようになされているこ
    とを特徴とする係合機構。
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JPS61175653U (ja) 1986-11-01
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