JPS6345330Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、公衆電話機特に卓上電話機を屋外又
は屋内のスタンド台上に設置して一般使用者の利
用に供する電話機取付台に附設される電話帳を支
持するためのホルダーに関するものである。

一般に卓上電話機を屋外例えば店頭やビル、地
下街、駅構内などの屋内に設置して利用者に供す
るときは管理者側からは狭いスペースで電話機を
設置することが要望されこのためスタンド台式の
電話機取付台が多用されている。しかし電話機利
用者側からみると電話の際に相手の電話番号を確
認する必要から電話帳の附設配備がその便利さを
大巾に増するのにも拘わらず場所的制約からその
設備がないため止むを得ず電話機取付台のボツク
ス内に入れたりスタンドの支柱に載置台を附設し
て置くことが行なわれているが、電話帳の盗難や
いたずら、紛失、転落事故などが起りやすく管理
上問題があるばかりでなく電話帳の使用時に重た
い電話帳を置くところがなく開いてページめくり
や転記の際に取扱上の不便さが大きいなど問題が
あつた。

本考案は、これらの問題点を排除し、利用者へ
のサービスを大巾に改善できると共に管理者の取
扱上の便利さをも大巾に向上できる電話帳ホルダ
ーを提供することを目的としたものである。

また本考案の他の目的は既設の電話機取付台に
も設計変更することなく簡便に附設でき空間スペ
ースの有効利用で邪魔にならず機能面と安全面と
でも良好で体栽良好な電話機スタンドとすること
ができる電話帳ホルダーとすることにある。

本考案は電話帳Ａを開き捲りうる状態下に支持
できる取付枠１を支持アーム２に旋回可能に枢着
配備し、該支持アーム２を保持部材３を介して物
置台１０に回転自在に設けると共に、この物置台
１０が前記電話帳を附設すべき電話機取付台Ｂの
固定部に脱着できるブラケツト４を備えているも
のである電話帳ホルダーである。

以下、本考案の実施例を示す図面に基いて説明
することとする。

１，１は電話帳Ａが支持固定される取付枠であ
り、該電話帳Ａを開き捲りうるように、その綴代
部分を脱着挾持しうるハンガーからなつている。

２は該取付枠１を旋回可能に枢着配備される支
持アームであり、略Ｕ字状に支杆を折曲加工して
形成されている。この支持アーム２にはＵ字状の
開口側両端部に枢着用の軸受部を形成している保
持部材３，３が設けられており、閉成側端部には
取付枠１，１を枢支するための軸受部２ａ，２ａ
が備えられている。前記保持部材３，３は物置台
１０に回転自在に枢着されている。

前記物置台１０は板状体のものを使用しても良
いが、図に示すように支杆１０ａを枠状に形成
し、略水平に配備すると共に、受面の構成部分を
それよりも若干細い棒状材１０ｂ…を所定間隔を
置いて配列形成しても良い。そして支杆１０ａの
両端部には前記物置台１０を電話機取付台Ｂの固
定部である支柱Ｃに固定するためのブラケツト４
が設けられている。

このブラケツト４は前記支柱Ｃを抱持できる二
分割のチヤツキング部材であつて、当板部材８を
取付子９で着脱自在に構成されており、電話機取
付台Ｂの下方の支柱Ｃの要所に物置台１０を設定
できるように構成している。

一方、支持アーム２は電話機取付台Ｂの前面側
に位置する支杆の要所に保持部材３，３により回
転自在に枢着されると共に、物置台１０の受面下
方において該受面の奥側端に至る折り曲げストツ
パ部２′を構成し、その延長部分を上方向に折曲
して電話機取付台Ｂとほぼ同じ高さに至るように
配備されている。また、支持アーム２の取付枠１
を取付けた部分は電話帳Ａを開き捲るときに該電
話帳Ａが略水平に配備できる程度に前記電話機取
付台Ｂの前面側端縁よりもその手前に位置するよ
うに設定する。したがつて、この場合物置台１０
の受面が支持アーム２の移動を規制するためのス
トツパとしての役目をする。

なお、支持アーム２に取付枠１を設ける位置と
しては、前記支持アーム２を支柱Ｃ側に倒したと
きに電話帳Ａが該支柱Ｃに当接しないように設定
するのが良い。

而して、電話帳Ａを使用する際には、支持アー
ム２を移動が停止するまで手前に引いて、取付枠
１を矢印Ｘ方向に略180゜旋回せしめる。このとき
電話帳Ａの上端縁が電話機取付台Ｂの前端縁に衝
突して旋回が阻止される。次いで電話帳Ａの必要
な箇所を開き捲る。

電話帳Ａの使用が終つた場合には取付枠１を矢
印Ｘと反対方向に旋回せしめ、支持アーム２を支
柱Ｃ側に倒す。

図面に示す実施例では電話帳Ａを二冊設定した
ものが示されているが、一冊でもまた三冊以上の
設定することも可能である。

また、取付枠１の旋回を阻止するために電話帳
Ａを電話機取付台Ｂに衝突せしめて行なつている
が、軸受部２ａに上記旋回を阻止する機構を設け
るようにしてもよく、また支持アームの回転を物
置台１０の受面でなく他にストツパ部材を設ける
ように構成しても良い。

本考案実施例では、第２図に示すように支持ア
ーム２をストツパ部２′の横方向の部分とその延
長部分である立ち上がり部分とから略Ｌ字状に形
成され、支持アーム２を手前に引いて回転せしめ
たときに取付枠１が最高の位置に配備されるので
電話帳の細かい文字が読み易くなと共に、支持ア
ーム２を支柱Ｃ側に倒したときに電話帳Ａの位置
が低くなり電話機取付台Ｂの下方に位置せしめら
れ納まりが良い。

また、支持アーム２の重心が該支持アーム２を
手前に引いたときに保持部材３よりも支柱Ｃ側に
位置するように設定することにより、該支持アー
ム２は常態において支柱Ｃの方向に倒れるように
付勢がかかることになる。

したがつて、電話帳Ａを使用しているときはそ
の上端縁が電話機取付台Ｂの前端縁に衝突して該
支持アームの回転が阻止されると共に、使用が終
つたときには該電話帳Ａの背表紙と反対側を下方
に向ければ自動的に支持アーム２が支柱側へ倒
れ、取扱いが容易となり、しかも電話帳Ａを使用
してないときに支持アーム２が手前の方向へ回転
するのを防止することができる。

なお、取付枠１に予め電話帳Ａの表紙を被覆す
るための防水カバーを設けると、電話機を屋外に
設定する場合に電話帳を雨から保護したり、ある
いは屋内に設定する場合にも塵埃や外傷から保護
する効果がある。この防水カバーとしては、可撓
性を有するビニールシート、その他の合成樹脂製
のシート、防水加工をした布製のシートが採用で
きる。

以上のように本考案によれば電話帳が各電話機
ごとに配備でき、電話機の利用者の便に供するこ
とができる。

また、該電話帳は使用しないときには電話機取
付台の下方に位置せしめられ、電話帳載置のため
のスペースを特に必要とせず、また使用時に該電
話帳は電話帳ホルダーにより支持されており、手
に持つ必要がなく、開いてページめくりや、転記
する場合にも支障を来たすことがなく取扱上簡便
化される。

更に、電話帳が開き捲くり可能にホルダーに固
定されるように構成しているので、電話帳の盗難
や、いやずら、紛失、転落事故等も起ることなく
安全性が著しく高められ管理上好ましい。

したがつて、本考案の電話帳ホルダーは利用者
へのサービスが大巾に改善でき、管理者の取扱上
の便利さをも大巾に向上できる等実用的価値を有
していると共に、既設の公衆電話機にも容易に適
用でき設置手数も少なく汎用性に富んでいる等の
効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は正面
図、第２図は側面図、第３図は斜面図である。 Ａ……電話帳、Ｂ……電話機取付台、Ｃ……支
柱、１……取付枠、２′……ストツパ部、２……
支持アーム、２ａ……軸受部、３……保持部材、
４……ブラケツト、８……当板部材、９……取付
子、１０……物置台。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 電話帳Ａを開き捲りうる状態下に支持できる
   取付枠１を支持アーム２に旋回可能に枢着配備
   し、該支持アーム２を保持部材３を介して物置
   台１０に回転自在に設けると共に、この物置台
   １０が前記電話帳を附設すべき電話機取付台Ｂ
   の固定部に脱着できるブラケツト４を備えてい
   るものである電話帳ホルダー。 ２ 前記電話帳取付枠１が、電話帳の綴代部分を
   脱着挾持しうるハンガーであつて前記支持アー
   ム２に複数配備されている実用新案登録請求の
   範囲第１項記載の電話帳ホルダー。 ３ 前記支持アーム２が、前記電話帳取付枠１を
   枢支する軸受部を備えたものであつて、略Ｕ字
   状の支杆からなり両端に枢着用の保持部材３，
   ３を設けたものである実用新案登録請求の範囲
   第１項又は第２項記載の電話帳ホルダー。 ４ 前記支持アーム２が、前記電話帳取付枠１を
   電話機取付台Ｂとほゞつら位置に移動できるも
   のであつて、折曲げストツパ部２′を介して前
   記ブラケツト４に固定されている物置台１０に
   装備されているものである実用新案登録請求の
   範囲第１項、第２項又は第３項記載の電話帳ホ
   ルダー。 ５ 前記アームの保持部材３が、前記物置台１０
   の枠杆を嵌挿しうる軸受部から成るものである
   実用新案登録請求の範囲第２項、第３項又は第
   ４項記載の電話帳ホルダー。 ６ 前記ブラケツト４が、前記電話機取付台Ｂの
   支柱Ｃに抱持できるチヤツキング部材であつ
   て、当板部材８を取付子９で着脱自在に備えた
   ものである実用新案登録請求の範囲第２項、第
   ３項、第４項又は第５項記載の電話帳ホルダ
   ー。 ７ 前記物置台１０が、支杆で枠状に形成され
   略々水平に配備されるものであつて、受面を棒
   状材で所定間隔配列して形成したものである実
   用新案登録請求の範囲第２項、第３項、第４
   項、第５項又は第６項記載の電話帳ホルダー。 ８ 前記物置台１０が、前記電話機取付台Ｂの下
   方位置に配備されるものであつて、その受面を
   前記支持アーム２の移動規制用のストツパとし
   たものである実用新案登録請求の範囲第７項記
   載の電話帳ホルダー。