JPS6344868Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は演奏コード等をメモリーできるマイクロ
プロセツサー内蔵の電子楽器に使用する電池収納
装置に係り、簡単な構成で外観をそこなうことな
く、しかも容易に電池の交換が可能な優れた電池
収納装置を提供することを目的とするものであ
る。

一般に演奏コード等をメモリーできるマイクロ
プロセツサーを備えた電子楽器では、電源をオフ
した場合でも上記メモリーされた内容が消去され
ないようにするために別にバツクアツプ用の電源
を必要とする。

本案は、このようなバツクアツプ用の電源とし
て使用する電池の収納装置に関するものであり、
簡単な構成で優れた電池収納装置を提供するもの
である。

以下、本案の電池収納装置について一実施例の
図面とともに説明する。図において、１は電子楽
器本体、２は鍵盤、３は鍵盤２の下方に対向して
設けられた棚板、４は棚板３に形成された開口、
５は棚板３の下面に蝶番６を介して回動自在に枢
着された電池収納ケース保持板、７は電池収納ケ
ース保持板５の中央部に形成された透孔８に開口
部が嵌合固定された電池収納ケース、９は電池収
納ケース７の開口部に着脱自在に取付けられる電
池蓋、１０は電池収納ケース保持板５の遊端部に
装着された取付ねじ、１１は電池収納ケース保持
板５を蝶番６を中心に回動させ電池収納ケース７
を棚板３に形成した開口に挿入した状態で取付ね
じ１０に螺合されるように棚板３に取付けられた
螺子部である。

上記実施例おいて、電池収納ケース保持板５は
蝶番６によつて棚板３の下面に回動自在に枢着さ
れているため、第２図点線で示すように電池収納
ケース７を棚板３の開口４に挿入するように容易
に回動させることができ、この状態で取付ねじ１
０を用いて電池収納ケース保持板５の遊端を棚板
３に締付固定すると電池収納ケース保持板５や電
池収納ケース７が棚板３の下方に大きく突出して
見苦しくなるようなことは全くなく、実用上きわ
めて有利なものである。そして、この状態では電
池収納ケース７の開口部が下方向を向いているた
め、電池の交換はきわめて困難であるが第２図実
線で示すように取付ねじ１０による締付けを解除
し、電池収納ケース保持板７を棚板３に対して
ほゞ直交する方向に回動させることにより電池収
納ケース７の開口部を前を向くようにすることが
でき、電池の交換をきわめて容易にするという利
点を有する。又、実施例では、鍵盤に対向する棚
板に電池収納ケースを取付けているため、全体と
して配線を比較的短かくすることができ、コスト
の面でもきわめて有利である。

以上、実施例より明らかなように本案の電池収
納装置は鍵盤の下方に対向する棚板に電池収納ケ
ースを回動自在に取付けたものであり、電子楽器
の使用時には電池収納ケースを棚板に形成した開
口内に収納して外観的な見苦しさを完全に防止す
ることができ、電池の交換時にのみ電池収納ケー
スを棚板の開口より下方に突出させ電池の交換を
容易にすることができ、実用上きわめて有利なも
のである。

尚、実施例では、電池収納ケース保持板５と電
池収納ケース７をそれぞれ別々に形成し、これら
を互に結合するように構成しているが、電池収納
ケース保持板５と電池収納ケース７とは互に一体
に成型することも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の電池収納装置を備えた電子楽器
の一実施例の斜視図、第２図は同楽器の概略断側
面図、第３図は同要部の分解斜視図である。 １……楽器本体、２……鍵盤、３……棚板、４
……開口、５……電池収納ケース保持板、６……
蝶番、７……電池収納ケース、８……透孔、９…
…電池蓋、１０……取付ねじ、１１……螺子部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鍵盤と、この鍵盤の下方に対向して設けられた
   棚板と、略中央部に電池を収納する凹部を形成し
   かつ上記棚板の下面に回動自在に取付けた電池収
   納ケースとを備えてなる電子楽器の電池収納装
   置。