JPS6343762Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、テーブルなどに置く小形電気スタン
ドに関するものである。

〔従来の技術〕

従来、この種のスタンドは、パブやレストラン
のテーブルまた家庭における寝室や居間に置か
れ、その場の雰囲気を緩らげる目的で使用されて
おり、蛍光灯などと異なり弱い光を出してムード
をかもし出すものである。そしてこの小形電気ス
タンドは、白熱電球を光源とし、そのまわりを例
えば色彩が施されたガラスのカバーで覆われてお
り、ガラスに施された色彩の光が弱く照射される
のであつた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記した従来の小形電気スタン
ドでは、白熱電球自体が大きなものであり、白熱
電球にかかわるソケツトなどの器具も必要となる
ことから、また白熱電球からの発熱量も多いこと
から、小形電気スタンドの小形化やガラスカバー
の形状、材質が限られてしまうという欠点があつ
た。そして白熱電球を用いることから消費電力が
大きく電源としての電池の使用が困難であり、電
源コードをAC100Vコンセントに接続している。
このため電源コードが小形電気スタンドの美観を
損ねているとともに、小形電気スタンドの移動も
容易に行なえないという欠点があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、上記した従来の欠点を考慮してなさ
れたもので、発光ダイオードを光透過性のキヤツ
プで覆い、そのキヤツプの外表面における前記発
光ダイオードからの光量の最も多い部分に、内面
が反射面となつている円錐状の凹部を形成し、か
つ前記キヤツプの外表面に光拡散部を設けたこと
を特徴とする小形電気スタンドを提供して、従来
の欠点を解消するものである。

〔作 用〕

本考案においては、発光ダイオードランプを光
源とすることにより、消費電力を小さくするとと
もに光源を小さくし、小形電気スタンドの形状の
自由度を向上させるものである。

〔実施例〕

つぎに、本考案を第１図から第６図に示す実施
例に基づいて詳細に説明する。

図中１は３個の光源を有する小形電気スタンド
である。小形電気スタンド１は、第１図に示すよ
うに、電源となる乾電池ａが収められた台座２
と、該台座上に立設された金属パイプからなる３
本のアーム３と、該アームそれぞれの先端に設け
られ光源となる発光ダイオードランプ４と、アダ
プタｂを介してアーム先端に取付られ前記発光ダ
イオードランプを覆う半球状のキヤツプ５とから
なる。前記発光ダイオードランプ４それぞれは、
アーム３内を通るリード線ｃを介して乾電池ａに
接続されている。

キヤツプ５はアクリルなどの透明樹脂またはガ
ラスから成形されており、下面中央に発光ダイオ
ードランプ４とアダプタｂとに対応して取付凹部
５０が設けられている。そして前記取付凹部５０
に発光ダイオードランプ４およびアダプタｂを嵌
め込むことにより、キヤツプ５が取付けられ、ア
ーム３によつて支持される。なおアダプタにネジ
を設けてキヤツプをねじ込み、キヤツプが取着固
定されるようにしてもよい。

上記キヤツプの外表面においては、発光ダイオ
ードランプ４からの光量の最も多い部分に円錘状
の凹部５１が形成されており、該凹部５１の内面
（曲面）が反射面となつて、凹部５１の内面に達
した光がキヤツプ全体に分散される。またサンド
ブラスト処理を施してなる光拡散部６が頭頂に位
置する前記凹部５１を中心として同心円状に外表
面に複数設けられており、直接達した光や前記凹
部５１の内面に反射して達した光が、外方に拡散
して放たれるのである。（第４図参照）。

上記光拡散部６は、同心円状に配するだけでは
なく、第５図に示すように、キヤツプ５を上方か
ら見て十字状のクリア部（サンドブラスト不加工
部分）７を残して他面に光拡散部６を設けたり、
また第６図に示すように、円状のクリア部７を残
して他面に光拡散部６を設けてもよく、このよう
にサンドブラスト加工部分は限定されず、光拡散
部６にて人物、花などの絵や文字をも形成するこ
とが可能で、クリア部から出る光と光拡散部から
出る柔かい光とのコントラストにより、美しく斬
新なムード照明が得られる。

なお、上記した実施例においてはキヤツプを半
球状としたが、これに限定されるものではない。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案によれば、発光ダ
イオードランプを光源として用いたので、消費電
力が小さく電池駆動が可能となる。このため電源
コードを廃することができ、持ち運びに容易な小
形電気スタンドが得られる。また発光ダイオード
ランプが小形であるとともに発熱量も少ないこと
から、小形電気スタンドの小形化が図れ、キヤツ
プの形状は、強いては小形電気スタンド全体の形
状も制限がなく、各種のデザインが得られ、小形
電気スタンドの美観を向上させることができる。
さらにはキヤツプの光拡散部により絵や文字など
を表わすことができ、この点においても小形電気
スタンドの美観を向上させ、点灯時においては、
美しく変化の有る光が得られるなど、実用性にす
ぐれた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る小形電気スタンドの一実
施例を示す側面図、第２図は一実施例の上面図、
第３図は一実施例の説明図、第４図は一実施例の
要部を断面で示す説明図、第５図と第６図は他の
キヤツプを示す斜視図である。 １……小形電気スタンド、４……発光ダイオー
ドランプ、５……キヤツプ、６……光拡散部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 発光ダイオードを光透過性のキヤツプで覆い、
   そのキヤツプの外表面における前記発光ダイオー
   ドからの光量の最も多い部分に、内面が反射面と
   なつている円錐状の凹部を形成し、かつ前記キヤ
   ツプの外表面に光拡散部を設けたことを特徴とす
   る小形電気スタンド。