JPS6342906A - 防寒衣服 - Google Patents

防寒衣服

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JPS6342906A
JPS6342906A JP62159530A JP15953087A JPS6342906A JP S6342906 A JPS6342906 A JP S6342906A JP 62159530 A JP62159530 A JP 62159530A JP 15953087 A JP15953087 A JP 15953087A JP S6342906 A JPS6342906 A JP S6342906A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 極寒状態においては、人に生命の保護および/または快
適さを与えるものとしての衣11iに要求される最も重
要な条件は、身体からの熱損失を減少させることと、発
汗によって生じる湿気をうまく透過させることの2つで
ある。従来は重い衣服を着用すること、および/または
衣類を何重にも重ねて着用することによって熱損失を防
いでいた。
湿気を透過させるためには、透湿性のある衣服を着る、
袖や襟から空気を通す、衣類に故意に通気孔を設ける等
いろいろな方法がある。ここ15年程の間に、極寒条件
および厳しい環境下でもより大きな快適感および/また
は保護を与えるシステムが2種類登場した。これら2種
類の防寒衣服システムのうち、より一般化しているのが
民間用のパタゴニアシステムとして知られているもので
あり、それと密接に関連するのが軍人用のECWCSシ
ステムである。これらのシステムは3枚以上の別々の衣
類を重ね着するシステムであり、それぞれ上半身用の一
連の衣服層と下半身用の一連の衣服層で1組を成す。E
CWCSシステムの外側の組衣服はボアテックス(Go
re−Tex )を積層したポリテトラフルオロエチレ
ン織物を材料とするものである。
もう1つの一般的でかつ多様な寒冷気候においてその有
効性が証明されて大きな成功を治めている「防寒システ
ム」は、著名な野外活動家であるJ、 G、フィリップ
ス父子の開発したフィリップス(Phillips)シ
ステムとして知られるものである。
このシステムはなんまいも重ねるのではなく、1枚の衣
服から成り、この衣服は3つの構成要素、すなわら、そ
の丈夫さと通気性、透湿性の良さから選択された軍用の
ナイロン製迷彩布から成る「外層」または「外殻層」、
厚さほぼ1インチの軟質で柔軟なポリウレタン連続気泡
「フオーム層」、「内張り用織物または編地」から構成
される。これら3つの構成層を一緒に縫い合せて1枚の
衣服とする。フィリップスシステムは重ね着システムで
はなく単一衣服システムであるため、ECWCSシステ
ムに優る長所を多数備えるが、機能上、美観上、製造上
の欠点もある。例えば風°随性、撥水性に乏しいこと、
厚さ1インチもの連続気泡フオームを裁断、処理し、そ
れを完成衣服の中に縫い込む作業に伴う諸問題により大
量生産が困難であること、全体がかさばって不快を感じ
る使用者がいること、着用した時の外観がしばしば1膨
んで」見えること等の欠点を挙げることができる。
フィリップスシステムは15年以上も前から周知となり
、商業化されて来たにもかかわらず、このような問題点
は依然として解決されるに至っていない。しかし本発明
によると;フィリップスシステムのもつ諸問題を該シス
テムの長所を維持しながら解決できる防寒衣服、および
そのような防寒衣服の使用方法が提供される。本発明に
よる半組式衣服システム(すなわち腕部分を含む上半身
用衣服と脚部分を含む下半身用衣服の1対から成るシス
テム)は優れた暖かさ、透湿性および風防性を有し、比
較的廉価な外殻用織物を用いた場合でも良好な風防性を
達成することができる。また撥水性に優れ、かさが小さ
くなっているため着心地および外観が良くなっており、
縫製もはるかに容易である。
本発明の衣服は、フィリップスシステムと同様に、外殻
布地と内張り用布地とこれらの布地間のフオーム層(連
続気泡ポリウレタン)とを含む。
本発明による衣服のこれら3つの構成要素は、衣服の縁
部を縫合して連結される。すなわち、外布とフオームと
内布を縁周りで縫い合せるのであり、フオームを外殻や
内張りに接着剤で接合することは行なわない。余分な接
合は衣服が暖かさを与える効果や透湿性を低下させるた
めである。
本発明とフィリップスシステムが明確に異なる点は、外
布または外殻布の組成にある。本発明による衣服の外布
は通気性が極めて低く、なおかつ透湿性が非常に高い。
すなわち、本発明による外布の通気性は、水深0.5イ
ンチの圧力下において15立方フィート/分/平方フィ
ート以下、望ましくは10立方フィート/分/平方フィ
ート以下である。通気性がこのように低いにもかかわら
ず、本発明による衣服の外布の透湿性は24時間で少な
くとも100JJ/m2と優れている。
本発明により好適とされる外布は、極細のマルチフィラ
メント合成糸(望ましくはポリエステルまたはポリアミ
ド糸)を空気多孔度および透湿性を制御しながら高密度
に織って構成した織布である。
本発明によるシステムがフィリップスシステムにflれ
るもう1つの相違点は、外殻布と内張りの間にフオーム
層を配置するという構成にある。第1面と波形状の第2
面を有するフオームスラブをフオーム層として使用する
ことにより、多くの利点を獲得することができる。例え
ば、本発明によるフオーム層を用いることによって衣服
の柔軟性を増し、かつ衣服の材料のほおよび重量を小さ
くすることが可能になる。また、表面を波形状にするこ
とにより表面積が増大するため、着用者の発汗時の透湿
性が強められる。このような長所の全てを衣服の保44
9を低減することなく実現することができ、しかも透明
性は事実上増大する。
波形面フオームシートはその第1面を平坦面とするのが
望ましい。波形状の面が衣服の内張りに当接し、平坦面
が外布に当たるようにする。波形面は様々な形態をとる
ことができるが、基本的には玉子ケースのような形状に
するのが望ましい。
すなわち縁部と谷部を有し、縁部を概ね格子状に配して
峰と峰の間に稜線部を設け、4つの峰で谷を囲むように
するか、あるいはその逆とする。
また、本発明によると、「スキンフオーム」または「ス
キン層フオーム」をフオーム層として使用づることかで
きる。部分連続気泡スキンフオームの厚さを少なくとも
約178インチ、望ましくは174〜374インチとす
る。フオーム層の少なくとも1つの主面を平坦にしてス
キン層を設け、このスキン層平坦面を外布と接触させて
縫製を簡単にすると共に衣服の風防性を高める。フオー
ム層は単体フオームで構成して良い。重体フオームの第
2主面は、やはり平坦にしてスキン層を設けても良いし
、波形状としても、あるいは平坦にしてスキン層を設け
ても良く、その決定はその他に選択さ゛れたパラメータ
に依る。表面を波形状とする場合、波形面構成は例えば
添附図面に記載した通りのものでもよい。
単体フオームをフオーム層として設ける代わりに、厚さ
の薄いフオーム片複数枚をフオーム層として設けること
もできる。例えば厚さ374インチのポリウレタンフォ
ームを1枚用いる代わりに厚さ378インチのポリウレ
タンフォームを2枚設けることができる。両方のフオー
ム片にスキン層を設けた二重構造とすることにより、衣
服の風防性が強化される。
本発明の製品としての衣服の透湿度は24時間につき少
な(とも500s / rdとしなければならない。
フオーム層の通気性は水深0.5インチの圧力で約10
立方ノイート/分/平方フィートにする必要がある。ま
た、フオーム層の噴霧抵抗(spray resiSt
anCO)は角度90°のIR9における含浸fi(w
etpickup)を100%以下とし、角度45°の
衝撃における含浸量を150%以下とする必要がある。
さらにスキン層を設けたフオーム面(または1つ以上の
スキン層を設けた場合の全スキン層面)の表面摩擦を、
1ポンドの試験荷重を用いた場合で約2ポンド以下とす
るべきである。
外布としては、ベルサテック(VER3ATECH)の
ような比較的高価な1目の細かい織物を用いることがで
きるが、安価なものでも良い。例えば、水深0.5イン
チの圧力において1平方フィートあたり約10立方フィ
ート/分の通気性を有する密に編んだ合成糸編物で外殻
を構成し、これに撥水性被覆を施しても良い。より詳細
には、はぼ210デニールの連続フィラメントナイロン
糸の縦糸と、3プライのほぼ70デニールの空気デクス
チャードナイロンの横糸から、1インチあたり縦糸約7
9木と横糸61本の打込数の平織として外殻布を構成す
ることができる。
本発明による衣服システムは風の強い厳しい環 −現下
でも橿めて優れた効果を示す。例えば−20〜+10下
の温度範囲で風速20〜30マイル/時の風が連続的に
吹いている条件下でも、本発明による衣服を着用してい
れば暖かくかつ快適に過ごすことができる。温度10千
〜50下と言ったより穏やかな条件下においては保護機
能も与える。
本発明の目的は、改良された防寒衣服等を提供すること
である。以下に記載する本発明の詳細な説明、および特
許請求の範囲から本発明のその他の目的についても明ら
かとなろう。
本発明による防寒衣服の一例を第1図に概略的に示す。
参照番号10は上半身用衣服を指し、参照番号11は下
半身用衣服を指す。上半身用衣服10は着用者の上半身
を保護するものであり、腕を被覆する袖部分12を備え
る。下半身用衣服11は着用者の下半身を保護し、脚部
分13を含む。衣服10.117、を用いると、これ以
外の衣類を着用しなくても着用者の身体、腕、脚を寒さ
から充分に保護することができるが、手、足、頭を保護
するために別の衣類を着用することになろう。寒さから
の保護用としては他に衣類を必要としないが、必要に応
じて下着等の衣類を着用しても良い。但し、透湿性の劣
る衣服(下に看るものも上に着るものも含めて)の着用
は避ける必要がある。
衣服10.11の構造を示したのが第2図であり、それ
ぞれ外布層または外殻布層15と、内布層16と、布層
15,16の間に挟んだフオーム層17(または117
、217.317.417:第4〜10図参照)の3層
を含む(または3層から成る)。
外在層15は本発明によると強力な風防性を与える衣服
構成要素となる。外布層15には水深0.5インチ圧力
における通気性が1平方フィートあたり15立方フィー
ト/分以下、望ましくは10立方フィート/分/平方フ
ィートの布地を適宜用いることができる。布地15は通
気性は低くても透湿性は高くなければならず、24時間
につき少なくとも約1.000 LJ/mにするべきで
ある。
本発明による所望の通気性と透湿性を為する布地15の
一例として、極細のマルチフィラメント合成糸(例えば
ポリエステル糸)を高密度に織った織物を挙げることが
できる。このような織物はバーリントン・インダストリ
ーズ・インコーホレイテッド(Burlington 
Industries、 Inc、)から’ VER3
AT[CH”の商標で市販されている。
VER3AT[C11織物を50倍の倍率で撮った写真
を第3図に示す。織物の組織を形成する極細マルチフィ
ラメント糸19に特に注目されたい。
この他、縦糸数的63〜79、横糸数的57〜61の密
織ナイロン(ポリアミド)布を外布15にすることもで
きる。この布地はVEItSATECI+より安価であ
り、しかも耐摩耗性はこちらの方が良い。例えば、本発
明による衣服の外殻に使用できそうな一連のナイロン地
を製造してみた。その構造と主たる特性は下表の通りで
あった。
t5地デニール糸 数重 世道湿度 通 気 性1 2
103x70/66  79/Gl    4.94 
    1333      9.82 210  3
30   79x59   5.9     1212
      5.93 3303x70/66  64
159   5.82     1273     1
3.24 330  330   53157   6
.25     1212      9.4内布16
は従来の適当な布地を用いることができる。編地または
織物のいずれも用いることができる。内布16の主な目
的はフオーム17が身体に直接接触するのを防止すると
共に、身体からフオームへ湿気を自由に透過させること
にある。内布16として特に適する布地の一例として、
ノースカロライナ州グリーンスポロのバーリントン・イ
ンダストリーズから’5tyle No、18085”
の名称で市販されている布地のような、透湿度が少なく
とも1000g/m/24時間のナイロンまたはポリエ
ステル粗編みトリコット地を挙げることができる。
フオーム17は適当な構造とすることができるが、望ま
しくは主として連続気泡から成る、軟質、柔軟なポリウ
レタンフォームが良い。フオーム層の厚さはフオーム自
身の特性および布地15.16の特性によって決定する
。第2図のフオーム層17の厚さは少なくとも172イ
ンチ、望ましくは少なくとも約374インチ、さらに望
ましくは約1インチとする。従来のフィリップスシステ
ムのように、また第2図の層17で示したように厚さを
均等にしても良いが、第4〜8図に示したような波形状
構造とするか、および/または第8〜11図に示したよ
うに「スキン層」を設けるのが有利である。
第4〜6図の波形面フオーム117は外布15に当接す
る第1而21と、篩部23と谷部24を有し篩部23が
内張り布16に当接するように構成された波形状の第2
面とを備える。図に示した特定実1M態様に関しては、
篩部23が実質的に線状の格子形に配置されており、稜
@25が峰と峰の間を連係し、4つのvj、23とそれ
に付随する稜線25とで1つの谷部24を取囲んでいる
ことに注目されたい。波形面フオームの一実施態様とし
て、フオーム層の厚さ40仝頂点との間の距離をそれぞ
れほぼ寸法42すなわちほぼ172インチとする。この
ような波形状フオームとしては、ノースカロライナ州シ
ャーロフトのテクニカル・フオーム・プロダクツ(Te
chnicalroam Products)からも適
当なものが市販されている。
波形面フオーム層117には多くの利点がある。
柔軟性を増し、材料を減らして衣服全体の1情を減少さ
せることができる。また表面22に峰と谷を設けること
で発汗時に湿気を伝達する表面積が大きくなる。湿気の
伝達には水蒸気の透過も含まれるためである。
本発明による衣服を構成する3層は、適当な連結手段に
より連結さ゛れて衣服を形成する。連結手段のとり得る
好適な形態は第1図と第2図に環路的に示した通り、縫
合部30から成る。縫合部30は衣服の縁部に設けられ
て、外布15および内張り16をフオーム層17に縫合
する。縫合部30は特定の衣服を構成する上で必要な個
所であればどこにでも設けることができる。必要に応じ
て衣服縁部の縫合を行なう領域に縫いしろを余分に設け
ても良い。
本発明による衣服を用いて、温度−20〜+10°F、
20〜30マイル/時の風が連続的に吹く環境において
実地試験を行なった結果、本発明はECWC8′システ
ムおよびフィリップスシステムよりはるかに優れるもの
であることが証明された。E CWCSシステムの衣服
を着用して4日経過すると、試験者の身体が相当に冷え
、体芯温度が約91″Fと低体温症寸前の状態となった
。次に厚さほぼ1インチのフオーム層17を設けた本発
明による衣服に取換えると、試験者の体温は2.5時間
以内に 101下まで上昇し、15時間以内に98.6
’Fで安定した。それから5日間に亘って試験者は温か
さと快適さを維持することができた。試験者はフィリッ
プスシステムの評価も行なった。フィリップスシステム
は風が少なければ一20〜+10下の温度範囲に最適の
ものであるが、風防性が低いために20〜30マイ −
ル/時の風が連続的に吹く条件下では結果が極めて悪か
った。
実験室試験も合わせて行ない、本発明、フィリップスシ
ステム、ECWCSシステムの各外殻布の透湿度と通気
度を比較した他、本発明による衣服、フィリップスシス
テムおよびECWCSシス゛アムの比較も行なった。実
験測定結果は下記の通りであった。
外 殻 布  透湿度 通気性 重 量平方V−ド VER3ATECH+610    1.70    
  2.75(本発明) 迷   彩   布          1470  
 44.5       2.75(フィリップス) ボアテックス460  0.8    5.70(EC
WC3) 衣 服 試 料   透湿度 通気性 9/m2−24時間 ft3/分/ft2VER3AT
ECII/1 インチ7 t −ム/内張   676
     1.99り布から成る本発明の複合衣服 迷彩布71インチフオーム/内張り布   554. 
  35.6から成るフィリップスの複合衣JlllE
CWC31層合衣服      521   0.0上
に挙げた実験結果で複合衣服に関する数値は試験が困難
であることから完全に正確とは言えないが、全体として
は正確であり、寒冷地で専門試験者の行なった主観試験
の結果、すなわち本発明のシステムはECWCSシステ
ムおよびフィリップスシステムに優るという見解とも一
致する。
第8〜11図の実M態様ではスキンフオームを使用して
いる。この場合もフオームの厚さは多くの変数によって
決定されるが、通常の場合フオーム層217は厚さが少
なくとも約178インチ、望ましくは174〜374イ
ンチの部分的連続気泡ポリウレタンフォームにスキン層
を施したものとする。フオーム層217の主面220が
平坦で、その上に1゛スキン1が形成されていることに
注目されたい。
第8図に示した特定の実施態様では、フオーム層217
の第2主而221が波形となっている。スキン層220
が外布15に当接することに注目されたい。
フオームのスキン層の構成は工業的に使用可能な多くの
技術を用いて行なうことができる。市販のフオームで適
当なものとして、プラウエア州ニューアークのスペシャ
ルティ・コンボジッツ・コーポレイション(Speci
alty Composites Corpora口o
n)から“Ba5ic ”の商品名で販売されているも
のが挙げられる。米国特許筒4,518,557号、第
4.242,463号、第3.709.965号も従来
のスキンフオームの形成技術を開示しているものとして
注目される。
本発明によるフオーム層の実施態様をさらに2つ示した
のが第9図と第10図である。第9図ではフオーム層3
17が2つの主スキン面320.321を有し、望まし
くは1枚のフオーム(例えば厚さ約374インチ)を含
む。第10図では同じではあるが2枚の別個のフオーム
417を用い、それぞれに第1主スキン面420と第2
主スキン面421を設けている。第10図の実施態様で
は、フオーム層を構成づる2枚のフオーム417の各々
の厚さが約378インチであり、複合層の厚さは約37
4インチとなっている。
着用者の身体から湿気を伝達するために、スキンフオー
ム断熱層は24時間で少なくとも500!?/m2の透
湿度(HVT)を有する必要がある。また、風防性を良
くするために、スキンフオーム断熱層の通気度を10立
方フィート/分/平方フィート以下とする必要がある。
さらに、撥水性を良くするためにはスキンフオーム断熱
層の噴霧抵抗を、角度90’の衝撃での含浸量(%WP
U )を100%以下に、角度45″の衝撃で150%
誓Pu以下にしなければならない。最少に、スキンフオ
ーム断熱層の表面FJ擦を、1ポンドの試験荷重を用い
た場合で2ポンド以下とし、連続気泡フオームシートの
切断、縫合、取扱いおよび衣服の仕上げに伴う諸問題を
最小化するようにするのが望ましい。
本発明による衣服10.11(または帽子、手袋、バー
力、フード等の、このようなフオームを用いる各種防寒
用衣類)を製造する際、まずフオームを1つまたはそれ
以上の部分に裁断して衣類の形状とする。、第1図およ
び第8〜11図において参照番号30で示したように、
縫目を縫合して基本的衣服を形成する。フオーム部分は
有機質接着剤を用い、縫目において縁部を突合ゼて接着
しても良い。
例えば第11図に示したように、第8図のフオーム層2
17と同等のフオーム層を形成する2枚のフオームシー
ト31.32は、それらを保持接合する有機質接着剤を
間に挟んで縁部と縁部を実質的に突合せ係合されている
。この目的で使用し1qる有機質接着剤の一例として、
ペンシルバニア州フィラデルフィアのジョン・ジー・ト
ラベラ−・カンパニー(John G、 Travel
er Company)から商品名“FItlSYl、
[N”として市販されているものを挙げることができる
。フオーム片31.32を縫い合わせる(これも本発明
の一つの実施態様である。)とフオームが圧縮されるの
で「ヒートリーク」を生じる場合があるため、フオーム
片を縫合する代わりにフオーム片の間に右機質接肴剤を
用いる方が有利である。
本発明によるスキンフオーム片を加工面に沿って滑動さ
せて縁部突合せ形態で配列し、2つの布地層に挟んでフ
オーム層を形成するのが容易になる。
本発明による外布15としては’ VER3ATECI
+”を用いることができるが、フオーム構造によって強
力な風防性が与えられる点から見て必ずしもそれを用い
る必要はない。例えば、市販の約210デニールの連続
フィラメントナイロンの縦糸と3ブライの約70デニー
ルの空気テクスチャードナイロンの横糸から、1インチ
あたり縦糸約79本、横糸約61本の打込みで平織して
構成した密織ナイロン地を外殻布15に使用することも
できる。このような外殻布は水深0.5インチの圧力で
の通気度が10立方フィート/分/平方フィート以下と
なる。さらにこれをミネソタ州ミネアポリスの3Mカン
パニー(38company)から” 5COTCHG
AflD”の商標で販売されているような市販の防水剤
で処理するのが望ましい。j虱防性に関する限り、従来
のフィリップスシステムでは容認し難い高い通気性を有
する軍用ナイロン地のようなざらに廉価な合成材料製外
殻布でも使用することができる。複合衣服の透湿度が少
なくとも500g/m/24時間となる限り、事実上様
々な外布15を用いることができる。
本発明によるフオーム、布地、および複合衣服の各種特
性を先行技術と比較実験して得た数値を下表に示す。
表    ■ フオーム試料  透湿度 通気性 重 量先行技術 L & P 1112(3/4°’)    654 
 205  8.3第3図 スキンフオーム(3/4°’)  545  8.17
  22.0第4図 スキンフオーム(3/4”)  533  5.60 
 20.5(各3/8”のシート 2枚) 外 殻 布   透湿度 通気性 重 吊VER3AT
FCI+     1610  1.70  2.75
密織ナイロン  1333  9.78  4.94先
行技術 軍用ナイロン  1470 44.5  2.75衣 
 服  試  料           還j幻旦  
  通気性VER6ATE(4)l/L & P 11
12(3/4°’)    650  1.7茫織ナイ
ロン/スキンフオーム(3/4”)    545  
  8.2密織ナイロン/スキンフオーム(3/4°’
)    530    5.6(4!;3/8°゛シ
一ト2枚 )先行技術 軍用ナイロン/L & P 1112(3/4°’) 
     650    45表1において、透湿度の
単位はg/m”/24時間、通気性の単位は水深0.5
インチ圧力における立方フィートフカ/平方フィート、
重石の単位はオンス/ヤードである。2番目と3番目の
衣服試料は透湿度および通気性の数値が所望範囲内にあ
り1、しかも1番目の衣服試料のように従来のフオーム
にVEIISATECIIの外布を用いた衣服より容易
にかつ低コストで製造できることに注目されたい。
表    ■ 噴  霧  抵  抗 フオーム基F+     (含侵;11パーセント)角
度90° 角度45゜ 先行技術 L & P 1112(3/8”)     257 
  5118先行技術 L & P 1115(1/2°’)     2’1
0   552スiニンフオーム(3/8”)   7
0.4   121表■の数値はAATCC試験法42
−1980を用いて得ため、吸取紙の重量増加の代わり
に試料の巾!j1増加を測定し、それを用いて含浸倒を
測定し、それを用いてのパーセントを口出した。角度9
0°での試験に用いた試料の大きさをフインチ×12イ
ンチの矩形とし、角度45°での試験用試料は直径4L
インチの円形とした。
表    ■ フオーム試料   表面a!擦低抵抗 Ibs、 )荷
重51グラム 荷重1ポンド 先行技術 L & P 1112(3/8′’)    0.2 
    2.6(平均)スキンフオーム    0.2
    1.7(平均)表■の数値はスコツト(Sco
tt)試験機を使用し、試験用試料の表面上で荷重をか
けたそりを引張って得たものである。本発明による衣服
におけるフオームの荷重1ポンドでの摩擦が先行技術の
フオームに比べて相当小さいことに注目されたい。この
ように表面a!擦が相当に低減されたことは、フオーム
から衣服を製造する作業者の主観的反応によっても確認
されており、スキンフオーム構造は従来の連続気泡フオ
ームに比較して取扱い、切断、送り、縫合において優れ
ているという賞賛の意見を得ている。スキンフオームシ
ートは切断時に台上で整列するのがはるかに容易であり
、従来の連続気泡ポリウレタンフォームの時の経験に比
べて切断刃を通し安いと評価されている。ミシンでの取
扱いら標準的フオームに比べて優れている。重ね合わせ
て縫目を整列させる点でも優れており、ミシン台上での
抵抗または送り障害が小さくなって送りを用意かつ均等
に行なうことができ、フオームが[スピンjを生じるこ
ともほとんどない。
縫合時に標準的フオームにおいて生じるような糸の切断
もスキンフオームでは低減される。縫合中に余り伸&す
ることがなく、しわの発生も少ない “ため、各部片間
の適合性が良くなる。厚さ378インチのスキンフオー
ムは従来の174インチフA−ムも含めてこれまでのフ
オーム内臓型防寒衣服の製造に使用されるどのフオーム
に比較しても縫合が簡単である。
以上から判かるように、本発明によると先行技術の優れ
た防寒衣服より製造が簡単で、しかも透湿度および断熱
性に関する限り同じように優れた特性を右する防寒衣服
が提供される。また、m随性および防水性が強いことお
よび/または強力な風防性と防水性を達成しながら広範
囲の外殻用布地の中から選択できることも本発明の優れ
た利点である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の上半身用衣服と下半身用衣服の一例を
示す概略斜視図である。 第2図は第1図の衣服の一部の所面図であり、3つの構
成要素から成る構造を示す。 第3図は倍率50倍で撮った写真であり、第1図および
第2図の衣服で使用する外布の一例を示す。 第4図は第1図および第2図の衣服に使用し19る波形
面フオームの−・例を示すL面の斜視図である。 第5図および第6図は第4図の波形面フオームのそれぞ
れの側面の断面図と平面図である。 第7図は第2図と同様の断面図であるが、布層の間の波
形面フオームを示す。 第8図も第7図と同様の断面図であるが、スキン層を設
けたフオームを示す。 第9図および第10図は第8図と同様の側断面図である
が、本発明による実施態様でスキンフオームを使用した
例をさらに2例示す。 第11図は上半身用または下半身用衣服のフオーム層の
断面図であり、フオーム層を構成する2つのフオーム片
の端と端の位置決め状態を示す。 10、11・・・防寒衣服、 15・・・外布層、  16・・・内布層、17、11
7.217.317.417・・・フオーム層。 rFIG、4

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内張り合成布地と、外側合成布地と、該内張り布
    地と外側布地との間に設けた主として連続気泡から成る
    フォーム層とを含んで成り、前期内張り布地、フォーム
    層および外側布地が連結手段によつて連結されて衣服を
    形成している防寒衣服であって、該衣服の透湿度が24
    時間につき少なくとも500g/m^2であり、通気度
    が水圧0.5インチにおいて15立方フィート/分/平
    方フィート未満であることを特徴とする防寒衣服。
  2. (2)水圧0.5インチにおける通気度が15立方フィ
    ート/分/平方フィート未満であり、透湿度が24時間
    につき少なくとも1,000g/m^2である布地から
    前期外側布地が構成されていることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項に記載の衣服。
  3. (3)外側布地が、極細のマルチフィラメントポリエス
    テルまたはポリアミド糸を高密度に織つた織物であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の衣服。
  4. (4)前記フォームが少なくとも約1/4インチの厚ざ
    のポリウレタンフォームから成ることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載の衣服。
  5. (5)前記外側布地が、ポリアミド糸を縦糸63〜79
    本、横糸57〜61本の打込数で織った織物であること
    を特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の衣服。
  6. (6)前記フォームが第1面と第2波形面とを含んで成
    り、前記波形面が峰部と谷部を含み、前記波形面が内張
    り布地に当接して配置されていることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載の衣服。
  7. (7)前記第1面が実質的に平坦で外側布地と当接して
    おり、前記フォームの前記第1面から谷部までの厚さが
    該フォームの第1面から峰部までの厚さのほぼ1/2で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第6項に記載の衣
    服。
  8. (8)前記フォーム層が第1主面と第2主面を有してお
    り、前記第1主面が平坦で外側布地と当接するように配
    置されており、縫製を容易にし、かつ風防性を強めるた
    めに少なくとも前記第1面がスキン層を備えていること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の衣服。
  9. (9)前記フォーム層が複数の副層を含んで成り、各副
    層の第1面が実質的に平坦でありかつ該衣服の風防性を
    強めるためにスキン層を備えていることを特徴とする特
    許請求の範囲第8項に記載の衣服。
  10. (10)前記フォーム層の透湿度が少なくとも500g
    /m^2/24時間であり、通気度が水圧0.5インチ
    において約10立方フィート/分/平方フィート未満で
    あり、噴霧抵抗が角度90°の衝撃において含浸量10
    0%未満、角度45°の衝撃において含浸量150%未
    満であり、スキン層面の表面摩擦が1ポンドの試験荷重
    を用いた場合で約2ポンド未満であることを特徴とする
    特許請求の範囲第8項に記載の衣服。
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