JPS6342900Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は細径の針金網を枠金に渡架した合せ
焼き器の枠金に、別体の持手を固着する手段に関
するものである。

小形の本体の合せ焼き器の中央部に持手を取り
着けたものは、大形の魚類の焼物をする時に、取
り着け部分が邪魔になり魚類の出し入れに不便が
あつたり、細径の針金の焼き網は強度が小なく、
持手の取り着けを堅牢にするに面倒がある。

この考案は小形の本体に、持手の取り着け位置
を変じて簡単な手段で、この不便を除き本体を小
形化するを目的とする。

この考案を図面について詳説すると、大径の針
金で長方形又は丸形にした枠金１，２に、細径の
針金を組合せた網板３，４を渡架し、枠金１，２
の蝶番側の対側に取り着け部を反対にした、別体
の持手５，６を固着する。持手５，６は枠金１，
２と等径の太い一本の針金の中央部をＵ字形７，
８に曲げ、持手５のＵ字形７の先端部を平行に
し、傾斜する斜條９，９′とＵ字形７に平行する
直條１０，１０′を具える〓形１１，１１′にし、
持手６に〓形１１，１１′と等形でこれと反対向
きの斜條１２，１２′と直條１３，１３′を具える
〓形１４，１４′に屈曲し、直條１０，１０′、１
３，１３′の先端を扁平に漬し、枠金１，２の向
きを異にした外方に寄せて熔着する。

持手５，６は、本体Ａ，Ｂを合せた時にＵ字形
７，８が本体Ａ，Ｂの中央部で合致し、持手５，
６の取り着け部に斜條９と斜條１２とで幅広いＹ
字形Ｃとその内部に斜條９′と斜條１２′の重合で
Ｘ字形Ｄを形成する。

この考案は以上のようであるから、網板３，４
の針金より大径の針金で、等形の持手５，６を大
量に製作し、その向きを変えて枠金１，２の外方
に寄せ、これに熔着すれば容易に製作され、持手
５，６のＵ字形部７，８を合せた時に、正位置で
正確に合致さすことが出来る。のみならず直條１
０，１０′、１３，１３′の突出長さを加減する
と、本体Ａ，ＢとＵ字形７，８との離れる距離が
自由に定められると共に、その先端と枠金１，２
との熔着が容易であり、且、本体Ａ，Ｂを開いた
時に持手５，６の取り着け基部が本体Ａ，Ｂの一
方によつて片側が広く開放され、小形の本体で大
形の魚類の焼物をする際に魚類の出し入れに不便
が少なく、本体Ａ，Ｂの小形化が確実に出来ると
共に、本体Ａ，Ｂを合せた時に〓形１１，１１′
と〓形１４，１４′によつて出来る幅広いＹ字形
Ｃとその内方の重合するＸ字形Ｄを美しく確実に
形成され、持手５，６の本体Ａ，Ｂの支持が堅固
であり、器の量産に適す実利がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は魚焼き器の閉じた状態の斜視図、第２
図は開いた状態の平面図、第３図は持手の平面図
である。 Ａ，Ｂ……本体、１，２……枠金、３，４……
網板、５，６……持手、７，８……Ｕ字形、９，
９′……斜條、１０，１０′……直條、１１，１
１′……〓形、１２，１２′……斜條、１３，１
３′……直條、１４，１４′……〓形、Ｃ……Ｙ字
形、Ｄ……Ｘ字形。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 細径の網板３，４を渡架した小形の本体Ａ，Ｂ
   の枠金１，２に、網板３，４の針金より大径の太
   い一本の針金の端部をＵ字形７，８に曲げて把手
   ５，６を形成し、持手５の先端部を傾斜さして斜
   條９，９′と、Ｕ字形７に平行する直條１０，１
   ０′に屈曲した〓形１１，１１′とし、持手６の先
   端部を持手５と向きを反対にして等形の斜條１
   ２，１２′と直條１３，１３′を具えた〓形１４，
   １４′にし、枠金１，２の反対側の外方に寄せて
   直條１０，１０′と１３，１３′の末端を熔着し、
   本体Ａ，Ｂを合せた時に、その中央部で持手５，
   ６が合致し、斜條９，１２でＹ字形Ｃをその内部
   に斜條９′，１２′でＸ字形Ｄを形成するようにし
   た魚焼き器。