JPS6342790A - 水道水の消毒法 - Google Patents

水道水の消毒法

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JPS6342790A
JPS6342790A JP18413486A JP18413486A JPS6342790A JP S6342790 A JPS6342790 A JP S6342790A JP 18413486 A JP18413486 A JP 18413486A JP 18413486 A JP18413486 A JP 18413486A JP S6342790 A JPS6342790 A JP S6342790A
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water
tap water
copper
city water
bulk
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JP18413486A
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Eiichi Fujita
藤田 栄一
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NIPPON YOKI KOGYO KK
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NIPPON YOKI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (従来の技術) 古(から銅、銀などの金属には水中での微量作用があり
水中に溶出したこれら金属のイオンは藻、細菌を死滅さ
せると言われ、これは微量金属作用として公知である。
本発明は銅または銀およびまたは銅、銀合金(以下に省
略して金属という)の微量金属作用を利用したことに係
る。
水道水は常時確実に消毒されていることが必要であり、
法令により塩素消毒され給水栓における水の遊離残留塩
素を0.lppmAt上に保持することなどが定められ
ている。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、このように水道水に溶解し次亜塩素酸となっ
ている塩素は、給水栓から大気中に放出された後または
その後容器中に貯えられて空気と接している状態(以下
に省略して空気中という)において、徐々に分解し遂次
ガスとなって逸散してゆく。従って空気中の水道水は経
時とともに消毒の役目をしている塩素が減少し、ついに
は空気中から一般細菌が入り込みこれが増殖し、非消毒
的な塩素の少い水となってゆく。塩素の逸散は水道水の
水温が高い程に早く例えば30℃に近い夏場においては
4.5日で残留塩素が零ちかくとなってしまう位である
(問題点を解決するための手段) 本発明は、空気中の水道水が経時と共に塩素の逸散によ
って非消毒的な水となるのを防止する目的で、微量金属
作用を利用し金属のイオンを水中に溶出させておくこと
により、塩素の逸散にかかわらず空気中にある水道水の
滅菌性を保持させようとするものである。発明者は研究
により次の事を知見した。
水道水を金属と接触させ、水中に溶出した金属のイオン
濃度が3 oppb以上である場合、その水は塩素が完
全に逸散した経時後も滅菌性を持っている。滅菌に必要
な水中の金属のイオン濃度の最低値は、銅、銀およびそ
の合金など金属の種類によってもほぼ同等の30ppb
である。
微量金属作用は、金属から水中に溶出しt二金属のイオ
ンに存在するもので、必ずしも金属との共存を必要とし
ない。例えば表面積の大きな繊維状の金属を口過材とし
て水を口過した場合、溶出し口過水中に含まれている金
属のイオンは濃度が30ppb以上であれば滅菌に有効
である。
微量金属作用により死滅する細菌は、水中金属のイオン
濃度が大きい程多数個が短時間に死滅する。当然のこと
ながら細菌の種類により、滅菌効果のないものもある。
水道水に含まれている遊離残留塩素は金属の溶出を著し
く促進する。塩素を含まない井戸水の場合金属の溶出速
度が遅いので、単に接触口過させろ程度では微量金属作
用による有効な金属のイオン濃度が得られない場合が多
い。
発明者は上記の知見にもとずいて、空気中にある水道水
中の金属のイオ>1%度が30ppt1以上となるよう
な、水と金属との接触方法を発明した。
本発明の一例について図面および表により実施例を詳述
する。
実施例1 銀線および銅線をそれぞれ水道水に浸せきして金属イオ
ンを溶出させ、原子吸光光度計によって測定した銀イオ
ンおよび銅イオ>o、3ppmを単独に含む水道水を用
い、これを水道水で稀釈し、銀および銅イオン濃度をい
ろいろに変化させt二溶液を作った。これらの溶液75
m1に大腸菌(E。
Co 1 i)を1 ml当り100のオーダーの菌数
となるように接種し、20℃の恒温器内に静置した。
経時と共にこの液1 mlを取出し、普通寒天培地を用
−)況釈法にて37℃で24時間培養しその生菌数(c
ells/ml)を測定した。その結果第1表、第2表
に示したように、銀および銅イオン濃度がそぞれ30p
pb以上の場合に、その水道水1よ滅菌性を有すること
が判明した。
実施例2 第1図にお−)で、30ミクロシ位に線引加工した細い
銅線を綿状に紡織したバルク1がカラム2に充填してあ
り、給水管中の水道水4は給水栓3を開放するとカラム
2中のバルク1と接触口過され、水槽5の中に溜る。水
槽5は通気口6を経て大気と通している。水槽に溜った
空気中の水道水4aには、バルク1との接触により銅イ
オンが溶出し含まれている。
カラム2に水道水を通したとき、バルク1を構成する銅
線は経時とともに変色し、通水開始時とは異る未だ組成
不明の生成物によってその表面が覆われる。故に目視に
よりこの変色の進行が見られなくな−)だバルク1を用
い、水道水の流量V(m’/h)、溶出した銅イオン濃
度D(ppb)、およびバルク1に用いた銅線の直径、
比重、重量か第1表 第2表 6一 ら計算される表面積 S  (rn’)の関係を実験し
、その結果を第3表および第4表に示した。
この結果から、銅イオンの濃度を30ppb以上とする
には、流量V とバルク1の表面積Sの間には、V”/
S≦8− 5 (rn’/ h )”/ nfなる関係
が存在した。
実施例3 第2図は、空気中の水道水に金属を浸せきした例て、給
水管中の水道水4は給水栓3を開放すると水tw5の中
に溜る。水槽5の中の下部にカラム支持体2aを設けこ
の中に30ミクロン位に細い銅線を綿状に紡織したバル
ク1が充填しである。
水槽5は通気口6を経て大気と通している。空気中の水
道水4aには、バルク1から溶出した銅イオンと銅線が
共存している。
バルク1の充填量を4aの水道水1rn1当り10gか
ら1kgまで変化させた場合、水道水4a中に溶出した
銅イオン濃度を原子吸光光度計にて測定した。その結果
、水道水4a中の銅イオン濃度第3表 第4表 は、3時間後および24時間後で100ppbから30
0ppb程度であった。また、バルク1に70ミク0′
J位の銀線を用し)上気と同様の条件で測定したところ
、3時間後で150ppbであった。、これらより水槽
5の水道水4aに金属を浸せきしたとき、水道水4a中
の金属イオレ濃度;よ、その水道水の滅菌に充分な値で
あり、塩素の逸散によって非消毒的な水となるのを防止
できろことが判る。
以上鋼または銀を用いた実施例を説明したが、これらの
合金も水道水への溶出および滅菌作用効果:ま銀および
銅におけると全く同様で、水中の銀および銅イオン濃度
の合計が30ppb以上において本発明が有効である。
また本発明において、第1図に示すようなバルクを充填
したカラムに水槽5中の水道水4aをポレプで循環させ
、水とバルクを複数回にわたり接触させる方式によるこ
とも、水道水4a中の金属のイオン濃度を増加させる為
に効果的であり本発明に含まれる。本発明についての上
記の説明は、一般飲用に供せられている常温の水道水を
対象としているが、たとえば40℃位に加熱した風呂水
のような温い水道水についても、金属の溶出速度は常温
におけると始んど同等であり且つ金属のイオ〉濃度と滅
菌作用効果も同等なので本発明に含まれる。
(発明の効果) 上記したように本発明によれば、水温を問わず空気中の
水道水が経時と共に塩素が逸散することから非消毒的な
水となってゆくことを防止出来る。
すなわち本発明方法により水道水中の金属のイオシ濃度
を30ppt1以上に保持することにより、塩素の逸散
後も水道水の消毒性、滅菌性を容易に維持することがで
きるので、たとえば長期間滞留する水槽中水道水の消毒
法または風呂水の消毒法などに利用して有用かつ経済的
な方法である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例2の正面図、第2図は実施例3
 +1正面図である。 図中、1 バルク、 2 カラム、 2a バルー10
= り保持体、 3 給水栓、 4 水道水、 4a空気中
の水道水、 5 水槽、 6 通気口特許出願人 日本
容器工業株式会社 手続補正書 3、補正をする者 事件との関係   特許出願人 4、補正の対象   明細書 5、補正の内容   別紙の通り 明   細   書 1、発明の名称  水道水の消毒法 2、特許請求の範囲 給水栓から放出され大気環境に接している、またはその
状態で容器に貯えられている水道水の殺菌性を保持する
目的で、水道水を銅または銀およびまたは銅、銀合金の
表面に接触させ、微量溶出によね水道水中の該金属のイ
オン濃度が30ppb以上となるようにすることからな
る水道水の消毒法。 3、発明の詳細な説明 (従来の技術) 古くから銅、銀などの金属には水中での微量作用があり
水中に溶出したこれら金属のイオンは藻、細菌を死滅さ
せると言われ、これは微量金属作用として公知である。 本発明は鋼または銀およびまたは銅、銀合金(以下に省
略して金属という)の微量金属作用を利用したことに係
る。 水道水は常時確実に消毒されていることが必要であり、
法令により塩素消毒され給水栓における水の遊離残留塩
素を0.lppm以上に保持することなどが定められて
いる。 (発明が解決しようとする問題点) ところが、このように水道水に溶解し次亜塩素酸となっ
ている塩素は、給水栓から大気中に放出された後または
その後容盤中に貯えられて空気と接している状態(以下
に省略して空気中という)において、徐々に分解し遂次
ガスとなって逸散してゆく。従って空気中の水道水は経
時とともに消毒の役目をしている塩素が減少し、ついに
は空気中から一般細菌が入り込みこれが増殖し、非消毒
的な塩素の少い水となってゆく。塩素の逸散は水道水の
水温が高い程に早く例えば30℃に近い夏場においては
4.5日で残留塩素が零ちか(となってしまう位である
。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、空気中の水道水が経時と共に塩素の逸散によ
って非消毒的な水となるのを防止する目的で、微量金属
作用を利用し金属のイオンを水中に溶出させておくこと
により、塩素の逸散にかかわらず空気中にある水道水の
殺菌性を保持させようとするものである。発明者は研究
により次の事を知見した。 水道水を金属と接触させ、水中に溶出した金属のイオン
濃度が30ppb以上であれば、その水は塩素が完全に
逸散した経時後も実用的に殺菌性を持っている。殺菌に
必要な水中の金属のイオン濃度の実用最低値は、銅、銀
およびその合金など金属の種類によってもほぼ同等の3
0ppbである。 微量金属作用は、金属から水中に溶出した金属のイオン
に存在するもので、必ずしも金属との共存を必要としな
い。例えば表面積の大きな繊維状の金属を口過材として
水を口過した場合、溶出し口過水中に含まれている金属
のイオンは濃度が30ppb以上であれば殺菌に有効で
ある。 微量金属作用により死滅する細菌は、水中金属のイオン
濃度が大きい程多数個が短時間に死滅する。当然のこと
ながら細菌の種類により、殺菌効果のないものもある。 水道水に含まれている遊離残留塩素は金属の溶出を著し
く促進する。塩素を含まない井戸水の場合金属の溶出速
度が遅いので、単に接触四遇させる程度では微量金属作
用による有効な金属のイオン濃度が得られない場合が多
い。 発明者は上記の知見にもとずいて、空気中にある水道水
中の金属のイオン濃度が30ppb以上となるような、
水と金属との接触方法を発明した。 本発明の一例について図面および表により実施例を詳述
する。 実施例1 銀線および銅線をそれぞれ水道水に浸せきして金属イオ
ンを溶出させ、原子吸光光度計によって測定した銀イオ
ンおよび銅イオン0.3ppmを単独に含む水道水を用
い、これを水道水で稀釈し、銀および銅イオン濃度をい
ろいろに変化させた溶液を作った。これらの溶液75m
1に大腸菌(E。 Co 1 i)を1 ml当り100のオーダーの菌数
となるように接種し、20℃の恒温蕾内に静置した。 経時と共にこの液1 mlを取出し、普通寒天培地を用
い混釈法にて37℃で24時間培養しその生菌数(ce
lls/ml)を測定した。その結果第1表、第2表に
示したように、銀および銅イオン濃度がそぞれ30pp
b以上の場合に、その水道水は殺菌性を有することが判
明した。 実施例2 第1図において、30ミク冒ン位に線引加工した細い銅
線を綿状に紡織したバルク1がカラム2に充填してあり
、給水管中の水道水4は給水栓3を開放するとカラム2
中のバルク1と接触口過され、水槽5の中に溜る。水槽
5は通気口6を経て大気と通じている。水槽に溜った空
気中の水道水4aには、バルク1との接触により銅イオ
ンが溶出し含まれている。 カラム2に水道水を通じたとき、バルク1を構成する銅
線は経時とともに変色し、通水開始時とは異る未だ組成
不明の生成物によってその表面が覆われる。故に目視に
よりこの変色の進行が見られなくなったバルク1を用い
、水道水の流量v(ゴ/h)、溶出した銅イオン濃度D
(ppb)、およびバルク1に用いた銅線の直径、比重
、重量か第1表 第2表 ら計算される表面積 S  (rn’)の関係を調べ、
その結果を第3表および第4表に示した。 この結果から、銅イオンの濃度を30ppb以上とする
には、流量V とバルク1の表面積Sの間in ハ、V
”/S ≦8.49(、、i/h )”/、、=なる関
係が存在することが判明し、この関係からある流量に対
し所用のバルクの量が求められる。 実施例3 第2図は、空気中の水道水に金属を浸せきし12例で、
給水管中の水道水4は給水栓3を開放すると水槽5の中
に溜る。水槽5の中の下部にカラム支持体2aを設けこ
の中に30ミクロン位に細い銅線を綿状に紡織したバル
ク1が充填しである。 水槽5は通気口6を経て大気と通じている。空気中の水
道水4aには、バルク1から溶出した銅イオンとmsが
共存している。 バルク1の充填量を48の水道水1fr11当り10g
から1kgまで変化させた場合、水道水4a中に溶出し
た銅イオン濃度を原子吸光光度計にて測定した。その結
果、水道水4a中の銅イオン濃度第3表 第4表 は、3時間後および24時間後で10 oppbから3
00ppb程度であった。また、バルク1に70ミクロ
ン位の紐線を用い上気と同様の条件で測定したところ、
3時間後で1 s 0ppbであった。これらより水槽
5の水道水4aに金属を浸せきしたとき、水道水4a中
の金属イオン濃度は、その水道水の殺菌に充分な値であ
り、塩素の逸散によって非消毒的な水となるのを防止で
きることが判る。 以上銅また1よ銀を用いた実施例を説明したが、これら
の合金も水道水への溶出および殺菌作用効果は銀および
銅におけると全く同様で、水中の銀および銅イオン濃度
の合計が30ppb以上において本発明が有効である。 また本発明において、第1図に示すようなバルクを充填
したカラムに水槽5中の水道水4aをポンプで循環させ
、水とバルクを複数回にわたり接触させる方式によるこ
とも、水道水4a中の金属のイオン濃度を増加させる為
に効果的であり本発明に含まれる。本発明についての上
記の説明は、−膜数用に供せられている常温の水道水を
対象としているが、たとえば40℃位に加熱した風呂水
のような温い水道水についても、金属の溶出速度は常温
におけると始んど同等であり且つ金属のイオン濃度と殺
菌作用効果も同等なので本発明に含まれる。 (発明の効果) 上記したように本発明によれば、水温を問わず空気中の
水道水が経時と共に塩素が逸散することから非消毒的な
水となってゆ(ことを防止出来る。 すなわち本発明方法により水道水中の金属のイオン濃度
を30ppb以上に保持することにより、塩素の逸散後
も水道水の消毒性、殺菌性を容易に維持することができ
るので、たとえば長期間滞留する水槽中水道水の消毒法
または風呂水の消毒法などに利用して有用かつ経済的な
方法である。 4、図面の簡単な説明 第1図は本発明の実施例2の正面図、第2図は実施例3
は正面図である。 図中、1°°バルク、 2・・カラム、 2a−・バル
ク保持体、 3 給水栓、 4 水道水、 4a・・空
気中の水道水、 5・・水槽、 6 通気口特許出願人
 日本容器工業株式会社 手続補正書 1、事件の表示   昭和61年特許願第4”F−18
4134号3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 4、補正の対象   明細書 5、補正の内容   別紙の通り 明   細   書 1、発明の名称 水道水の消毒法 2、特許請求の範囲 給水栓から放出され大気環境に接している、またはその
状態で容器に貯えられている水道水の殺菌性を保持する
目的で、水道水を銅と接触させ、微量溶出により水道水
中の銅イオン濃度が0.06ppm以上となるようにす
ることからなる水道水の消毒法。 3、発明の詳細な説明 古くから銅、銀などには水中での微量金属作用があり水
中に溶出したこれら金属のイオンは藻、細菌を死滅させ
ると言われている。本発明は銅の微量金属作用を利用し
たことに係る。 水道水;よ常にその中に含まれる細菌で人間が飲用して
不健康とならない程度に殺菌されたすなわち消毒されて
いることが必要であり、法令により塩素消毒され給水性
におけろ水中の遊離残留塩素を0.lppm以上に保持
することなどが定めらtlている。 ところが、このように水道水に溶解し次亜塩素酸となっ
ている塩素は、給水栓から大気中に放出された後または
その後容部中に貯えられて空気と接している状態(息下
に省略して空気中という)において、徐々に分解し遂次
ガスとなって逸散してゆく。従って空気中の水道水は経
時とともに消毒の役目をしている遊離残留塩素が減少し
、ついには空気中から一般細菌が人も込みこれが増殖し
、非消毒的な塩素の少い水となってゆく。塩素の逸散は
水道水の水温が高い程に早く例えば30℃に近い夏場に
おいては4.5日で遊離残留塩素が零ちかくとなってし
まう位である。 本発明は、空気中の水道水が経時と共に遊離残留塩素の
逸散(こよって非消毒的な水となるのを防止する目的で
、微量金属作用を利用しあらかじめ銅イオンを水中に溶
出させておくことにより、塩素の逸散にかかわらず空気
中にある水道水の殺菌性を保持させようとするものであ
る。発明者は研究により次の事を知見した。 水道水を鋼と接触させ、水中に溶出した銅イオン濃度が
o、osppm以上であれば、その水は塩素が完全に逸
散した経時後も実用的に殺菌性を保っている。 微量金属作用は、銅から水中に溶出した鋼イオンそのも
のに存在するもので、必ずしも金属との共存を必要とし
ない。例えば表面積の大きな細い繊維状の銅を口過材と
して水を口過した場合、通過水中に含まれている鋼イオ
ン濃度が0.06ppm以上であれば殺菌に有効である
。 微量金属作用により死滅する細菌は、水中の銅イオン濃
度が大きい程多数個が短時間に死滅する。 当然のことながら細菌の種類により、殺菌効果のないも
のもある。 水道水に含まれている遊離残留塩素は銅の溶出を著しく
促進する。これは、水道水に含まれている塩素と銅が反
応し金属塩化物を生成しこれが水に溶解するので銅の溶
出が進行するものと思われる。塩素を含まない井戸水の
場合鋼の溶出速度が遅いので、単に接触口過させる程度
では微量金属作用に有効な銅イオン濃度が得られない場
合も多い。 発明者は上記の知見にもとずいて、空気中にある水道水
の銅イオン濃度がo、osppm以上となるように、水
道水と銅との接触法による水道水の消毒法について発明
した。 本発明の一例について図面および表により実施例を詳述
する。 実施例1 30ミクロン直径の銅の細線1gを3時間500m1の
水道水に浸せきして銅イオンを溶出させ、原子吸光光度
計によって測定した銅イオン0.3ppmを含む水道水
を用い、これを水道水で稀釈し、銅イオン濃度をいろい
ろに変化させた溶液を作った。これらの溶液75m1に
大腸菌(E、C。 1i)を 1 ml当り100のオーダーの菌数となる
ように接種し、20℃の恒温器内に静置した。 経時と共にこの液1 mlを取出し、普通寒天培地を用
い混釈法にて37℃で24時間培養しその生菌数(ce
lls/ml)を測定した。その結果を第第1表 1表に示したように銅イオン濃度が0.06ppm以上
の場合大膓菌は4時間経過後に不検出となる。0.O4
ppmの場合には徐々に減少はしてゆくが24時間経過
後ても検出され、その生菌数は1.6xlO(cell
s/ml)であッtコ。 発明者は実用的範囲として数時間以内に完全に死滅させ
ろイオン濃度0.06ppm以上を採りその水道水は殺
菌性を有するものとした。 実施例2 第1図において、直径30ミクロン位に線引加工した細
い銅線を綿状に紡織した3〜14gのバルク1がカラム
2に充填してあり、給水管中の水道水4は給水栓3を解
放するとカラム2中のバルク1と接触口過され、水槽5
の中に溜る。水槽5は通気口6を経て大気と通している
。水槽に溜った空気中の水道水4aには、バルク1との
接触により銅イオンが溶出し含まれている。 カラム2に水道水を通じたとき、バルク1を構成する銅
線は経時とともに変色し、通水開始時とは異なる未t!
組成不明の生成物によってその表面が覆われる。故に目
視によりこの変色の進行が見られなくなったバルク1を
用い、水道水の流量Vを0.06〜0,18yIII/
hに変えバルク1の重量を3〜14gに変えた場合の溶
出銅イオン濃度を求め第2表に示した。また銅イオン濃
度D tp p m)とバルク1の重量から計算される
表面積S  (nv)の関係を調べ、その結果を第3表
に示した。 この結果から、銅イオンの濃度をo、osppm以上と
するには、流量■とバルク1の表面積Sの[ニハ、V 
 / S ≦8 、49  (コ/h)”28/r+f
’Jろ関係が存在することが判明した。 実施例3 第2図は、空気中の水道水に銅を浸せきした例で、給水
管中の水道水4は給水栓3を開放すると水槽5の中に溜
る。水槽5の中の下部にカラム支持体2aを設けこの中
に30ミクロンの細い銅線を綿状にI、fi!したバル
ク1が充填しである。水槽5は通気口6を経て大気と通
じている。空気中の水道水4aには、バルク1から溶出
した銅イオンと銅線が共存している。 第2表 第3表 バルク1の充填1を4aの水道水1 m’当り100g
からSKgまで変化させt二場合、水道水4a中に溶出
した銅イオン濃度を原子吸光光度計にて測定した。その
結果、水道水4a中の銅イオン1度は3時間後で、0.
2ppmから0.6ppmてあっtコ。これらより水槽
5の水道水4aに銅を浸せきしたとき、水道水4a中の
銅イオン濃度は、その水道水の殺菌に充分な値であり、
塩素の逸散によって非消毒的な水となるのを防止できろ
ことが判る。 以上鋼を用いた実施例を説明したが、銅と銀の合金につ
いても水道水・\の銅の溶出および殺菌作用効果は銅に
おけると全く同様で、水中の銅イオン濃度が0.06p
pm以−ヒにおいて本発明が有効である。 また本発明において、第1図に示しtこようなバルクを
充填したカラム2に水槽5中の水道水4aをポンプで循
環させ、水とバルクを複数回にわたり接触させろ方式に
よることも、水道水4a中の銅イオン濃度を増加させる
為に効果的であり本発明に含まれる。本発明についての
上記の説明は、−a飲料用の常温の水道水を対象として
いるが、たとえば40℃位に加熱した風呂水のような温
い水道水についても、銅の溶出速度は常温におけると始
んど同程度であり且つ銅イオン濃度と殺菌作用とその効
果も同等なので本発明に含まれる。 上記したように本発明によれば、水温を問わず空気中の
水道水が経時と共に遊離残留塩素が逸散することから非
消毒的な水となってゆくことを防止できる。すなわち本
発明方法により水道水中の銅イオン濃度を0.06pp
m以上に保持することによね、遊離残留塩素の逸散後も
水道水の消毒性を容易に維持することができるので、た
とえば長期間滞留する水槽中の水道水の消毒法または風
呂水の消毒法などに利用して有用かつ経済的な方法であ
る。 4、図面の簡単な説明 第1図は本発明の実施例2の正面図、第2図は実施例3
の正面図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  給水栓から放出され大気環境に接している、またはそ
    の状態で容器に貯えられている水道水の滅菌性を保持す
    る目的で、水道水を銅または銀およびまたは銅、銀合金
    の表面に接触させ、微量溶出により水道水中の該金属の
    イオン濃度が30ppb以上となるようにすることから
    なる水道水の消毒法。
JP18413486A 1986-08-07 1986-08-07 水道水の消毒法 Pending JPS6342790A (ja)

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JP18413486A JPS6342790A (ja) 1986-08-07 1986-08-07 水道水の消毒法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02287581A (ja) * 1989-04-28 1990-11-27 Mita Ind Co Ltd 熱定着装置における紙詰まり検知機構
JP2009242351A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Niigata Univ 殺菌性銅素材、及び銅素材を用いた殺菌方法

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