JPS6341987Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、例えば車両等のメインキーとサブキ
ー等のような互いに関連ある鍵を一つのキーホル
ダーにつけて一緒に保持できるとともに、使用し
たい鍵を簡単に識別分離できるキーホルダーに存
する。

（従来の技術） キーホルダーは、鍵を保持するものとして若し
くは使用場所等を明記し他の鍵と区別させる識別
体として使用されるものであり、短形のプラスチ
ツク板等に透孔を形成し、そこに係止リング等を
取り付けた簡単なものから、バツク式のホルダー
に複数本の係止具を取り付けたものまで、多種多
様のものが市販されている。

従来、愛用する車、家、別荘若しくはロツカー
等の鍵を必要に応じて複数本携帯することが多々
あり、この様な場合、一つの係止リングに鍵を束
のようにまとめて取り付けたり或いはいくつかの
キーホルダーに分配して鍵を保持していた。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、上記のように使用されるキーホ
ルダーにあつては、類似した形状の鍵束の中から
使用したい鍵を選出することが余儀無くされてい
た。

また、使用目的に応じ相共通する鍵を複数個に
分配したものであつても、鍵束の中から、どれが
メインキーでどれがサブキーなのか更にはどの鍵
とどの鍵が関係あるのかを簡単に関連づけること
ができなかつた。

（問題点を解決するための手段および作用） そのため本考案では、互いに対向配置の前面板
部及び背面板部と、該両板部の周縁間にまたがら
せた互いに対称配置の一対の側面板部及び互いに
対称配置の一対の上下板部とを備え、前記両側面
板部の一方及び上下板部の一方とが前記前面板部
と一体的に形成され、かつ前記両側面板部の他方
及び上下板部の他方とが前記背面板部と一体に形
成され、前記前面及び背面板部の対向面には両側
面板部間方向にスライドさせて互いに結合分離自
在なスライド式結合手段を備えると共に、前記上
板部及び下板部にそれぞれキー係止部材を備えた
ことによりホルダー本体を構成する二つの半体ホ
ルダーが互いに結合分離自在となり、使用したい
鍵を簡単に識別分離できるものである。

（実施例） 次に、本考案の実施の一例を図面を参照しなが
ら説明する。

第１図中、Ａは本考案に係る合体キーホルダー
のホルダー本体であり、このホルダー本体Ａは、
合成樹脂体からなる箱状を呈しているもので、互
いに対向配置の前面板部１ａ及び背面板部１ｂ
と、該両板部１ａ，１ｂの周縁間にまたがらせた
互いに対称配置の一対の左右側面板部２ａ，２ｂ
及び互いに対称配置の一対の上板部３ａ、下板部
３ｂとから構成されている。

このホルダー本体Ａは、第２図に示すように、
二つの半体ホルダーＢ，Ｃが互いに結合分離自在
に取り付けてあるもので、すなわち半体ホルダー
Ｂは左側面板部２ａと下板部３ｂとが背面板部１
ｂに一体的に連設され、他方半体ホルダーＣは右
側面板部２ｂと上板部３ａとが前面板部１ａに一
体的に連設されているものである。

更に前面及び背面板部１ａ，１ｂの対向面に
は、両側面板部２ａ，２ｂ間方向にスライドさせ
て互いに結合分離自在なスライド式結合手段を備
えているものである。

すなわち、前面板部１ａの対向面つまり内側の
面の上下両端附近に、それぞれ外側に屈折した断
面鉤状の雄型レール体４ａ，４ｂを横方向に突設
し、これと対応する背面板部１ｂの対向面上に内
側に屈折した断面鉤状の雌型レール体５ａ，５ｂ
を同方向にそれぞれ突設しているもので、雄雌の
両レール体４ａ，４ｂと５ａ，５ｂとを互いに嵌
合させることにより、両半体ホルダーＢ，Ｃを両
側面板部２ａ，２ｂ間方向つまり横方向に摺動自
在としているものである。

また前面板部１ａの対向面上の上下両端部附近
には、両半体ホルダーＢ，Ｃを互いに係止するた
めの突起６ａ，６ｂが突設されており、またこれ
と対応する背面板部１ｂの対向面上に浅底の凹孔
７ａ，７ｂを形成し、これらを嵌合することによ
り、両ホルダーＢ，Ｃを係止しているものである
が、これは突起６ａ，６ｂの頭部分のみが凹孔７
ａ，７ｂに僅かに嵌入してるだけであり、僅かな
力でもつて両者をスライドさせることにより簡単
に解除できる程度の係止状態である。

更に上板部３ａ及び下板部３ｂの略中央には、
それぞれに透孔を形成し、そこに補助リングを介
してキー係止部材８ａ，８ｂを鎖状結合している
ものである。尚、本実施例ではこの係止部材８
ａ，８ｂに二重に螺旋したリング状のものを用い
ているが、これに限定されることなく他の形状及
び手段のものを使用しても構わないものである。

また前述した前面板部１ａ及び背面板部１ｂの
外面には、互いに異なつた使用場所等を、絵若し
くは文字等で表した識別表示体９ａ，９ｂが透明
体を介して貼着してある。

（考案の効果） 本考案は、互いに対向配置の前面板部及び背面
板部と、該両板部の周縁間にまたがらせた互いに
対称配置の一対の側面板部及び互いに対称配置の
一対の上下板部とを備え、前記両側面板部の一方
及び上下板部の一方とが前記前面板部と一体的に
形成され、かつ前記両側面板部の他方及び上下板
部の他方とが前記背面板部と一体に形成され、前
記前面及び背面板部の対向面には両側面板部間方
向にスライドさせて互いに結合分離自在なスライ
ド式結合手段でもつて、ホルダー本体を構成する
それぞれの半体ホルダーを互いに着脱自在に嵌合
したことにより互いに関連ある鍵を一つのキーホ
ルダーに一緒に保持でき、更には別々の（半体）
ホルダーに簡単に分離できる結果、一つで二役の
意外性あるキーホルダーを、また関連ある鍵ごと
に整理して一緒のホルダーに保持できる便利なキ
ーホルダーを提供できることとなつた。

また上板部及び下板部にそれぞれキー係止部材
を備えると共に、前記前面板部及び背面板部の外
面に互いに異なつた表示を施すことにより、従来
のように鍵束の中から使用したい鍵を捜すことが
余儀無くされるということがなく、一瞥して他の
鍵と簡単に識別分離できるという利点をも兼備し
ているものである。

更には鍵の取付位置すなわち相対向したそれぞ
れのキー係止部材の取付方向を、両側面板部間方
向に対して垂直方向にしたことにより、各半体ホ
ルダーが、鍵の取付方向に対して直角方向に取り
外し自在となるため、両ホルダーが鍵の重さや振
動で安易に滑り落ちるという心配をも排除できる
ものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施の一例を示すものであり、
第１図は本考案に係る合体キーホルダーの正面
図、第２図は同分解斜視図、第３図は第１図の
−線拡大断面図である。 Ａ……ホルダー本体、Ｂ，Ｃ……半体ホルダ
ー、１ａ……前面板部、１ｂ……背面板部、２ａ
……左側面板部、２ｂ……右側面板部、３ａ……
上板部、３ｂ……下板部、４ａ，４ｂ……雄型レ
ール体、５ａ，５ｂ……雌型レール体、６ａ，６
ｂ……突起、７ａ，７ｂ……凹孔、８ａ，８ｂ…
…キー係止部材、９ａ，９ｂ……識別表示体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 互いに対向配置の前面板部及び背面板部と、該
   両板部の周縁間にまたがらせた互いに対称配置の
   一対の側面板部及び互いに対称配置の一対の上下
   板部とを備え、前記両側面板部の一方及び上下板
   部の一方とが前記前面板部と一体的に形成され、
   かつ前記両側面板部の他方及び上下板部の他方と
   が前記背面板部と一体に形成され、前記前面及び
   背面板部の対向面には両側面板部間方向にスライ
   ドさせて互いに結合分離自在なスライド式結合手
   段を備え、かつ前記上板部及び下板部にそれぞれ
   キー係止部材を備えたことを特徴とする合体キー
   ホルダー。