JPS6341794Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は架空送電線の素導体間隔を一定距離に
保持するスペーサ、又は振動防止装置等に用いら
れるクランプの改良に関するものである。

従来のクランプは第１図に示すように、クラン
プ本体２０に回転自在に軸止したクランプキヤツ
プ２１に先端フツク部２３を係合させ、クランプ
本体２０に挿通のフツクボルト２２にナツト２４
を螺合し、該ナツト２４によりクランプ本体２０
に嵌装のスプリング２５を加圧して電線把持力を
調整し、調整終了後ナツト２４とフツクボルト２
２とを割ピン２６でロツクして、振動等によりナ
ツト２４が緩むのを防止していたが、ナツト２４
がクランプ本体２０の表面より大きく突出するた
めコロナの発生原因や宙乗機の走行の防げとな
り、またナツト２４とフツクボルト２２とを割ピ
ン２６でロツクしているために把持力の微調整が
行なえない等の欠点があつた。

本考案は上記欠点を解消する目的でなされたも
ので、以下これを図示した一実施例について説明
するに、第２図において１はクランプ本体、２は
クランプ本体１の端末に回動自在に軸止されたク
ランプキヤツプで、クランプ本体及びクランプキ
ヤツプには電線把持溝３，３が形成されている。
４はクランプ本体１に形成の有底ポケツトで、該
有底ポケツト４の底壁にはフツクボルト挿通孔５
が穿設されている。６は有底ポケツト内に嵌装の
スプリング、７はクランプ本体１のフツクボルト
挿通孔５に挿通したフツクボルトで、その先端フ
ツク部８は前記クランプキヤツプ２に形成の有底
ポケツト１２内にスプリング１４を介して嵌装の
スライドバー１３に係合させてある。９は締付体
を示し、該締付体９はスプリング６の端面に当接
する薄肉の鍔部１０と、スプリング６の内孔に挿
通する軸部１１を設けてなり、軸部１１にはネジ
孔を設けてフツクボルト７に螺合し、該締付体９
により有底ポケツト４内に嵌装のスプリング６を
加圧して電線把持力の調整をし、調整終了後はフ
ツクボルト７の頭頂部を加締めて振動等による締
付体９の緩みを防止する。

本考案は上述のようになり、クランプ本体１に
回動自在に軸止したクランプキヤツプ２に先端フ
ツク部８を係合させ、クランプ本体１に挿通のフ
ツクボルト７に鍔部１０と軸部１１を設けた締付
体９を螺合し、該締付体９によりクランプ本体１
の有底ポケツト４内に嵌装のスプリング６を加圧
して電線把持力の調整をするので、締付体９の軸
部１１は殆んどポケツト４内に隠れ、鍔部１０は
クランプ本体１の表面上から大きく突出しないか
らコロナ発生の惧や宙乗機の走行の防げにもなら
ない。また締付体９は、軸部１１を有するから所
要の螺合強度を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のクランプを示す説明図、第２図
は本考案の一実施例を示す説明図である。 １……クランプ本体、２……クランプキヤツ
プ、３……電線把持溝、４……有底ポケツト、５
……フツクボルト挿通孔、６……スプリング、７
……フツクボルト、８……フツク部、９……締付
体、１０……鍔部、１１……軸部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. クランプキヤツプを回動自在に軸止のクランプ
   本体に形成した有底ポケツト内にスプリングを嵌
   装すると共に、スプリングを遊嵌状に挿通して有
   底ポケツトの底壁孔から挿通し、先端フツク部を
   前記クランプキヤツプに係合させたフツクボルト
   に、前記スプリングの端面に当接する鍔部と、ス
   プリングの内孔に挿入する軸部を設けた締付体を
   螺合し、該締付体により有底ポケツト内に嵌装の
   スプリングを加圧してなることを特徴とするクラ
   ンプ。