JPS6341643A - クランク角検出装置のノイズ混入防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〉 本発明は、内燃機関のクランク軸の回転角を検出するク
ランク角検出装置のノイズ混入防止装置に関する。

〈従来の技術〉 例えば電子制御燃料噴射装置を備えた内燃機関では、そ
の燃料の噴射量や点火時期などを制御するためにクラン
ク軸の回転角を常時検出する必要がある。そこで、この
種の内燃機関では、クランク角検出装置が設けられる（
特開昭５９−１５５５４０号公報等参照）。

かかる内燃機関の一例を第４図に示す。

内燃機関１に付設されるディストリビュータ２には、ク
ランク角検出装置としての光電式のクランク角センサ３
が内蔵されている。このクランク角センサ３は、ディス
トリビュータシャフト４と一体に回転するシグナルプレ
ート５と検出部６とにより構成される。前記シグナルプ
レー１−５には、等間隔に３６０個のポジション信号Ｐ
ｏ５（単位角度回転毎の単位角度パルス信号）用スリッ
ト７と、４気筒の場合４個のリファレンス信号Ｒｅｆ（
基準角度回転毎の基準角度パルス信号）用のスリソト８
とが形成されている。検出部６は、これらのスリット７
．８を検出し、所定のクランク角度分のパルス中をもつ
パルス信号であるポジション信号Ｐｏｓとリファレンス
信号Ｒｅｆとを出力する。

かかるクランク角センサ３の出力は、コントロールユニ
ット９に入力さし、コントロールユニットは単位時間当
たりのポジション信号Ｐｏｓの入力回数又はリファレン
ス信号Ｒｅｆの周期を測定することにより機関回転速度
Ｎを算出し、この機関回転速度Ｎとエアフローメータ１
０によって検出される吸入空気流量Ｑとによって基本燃
料噴射量Ｔｐを算出する。そして、この基本燃料噴射量
’ｒｐを機関冷却水温度等に基づいて補正して最終的な
燃料噴射量Ｔｉを設定して、この燃料噴射量Ｔｉに応じ
た噴射パルス信号を燃料噴射弁１１に出力する。

また、コントロールユニット９は、前記基本燃料噴射量
’ｒｐと機関回転速度Ｎとに基づいて決定される所定点
火時期に点火栓１２による火花点火をさせるため、リフ
ァレンス信号Ｒｅｆからポジション信号Ｐｏｓをカウン
トし、カウント数が所定時期に相当する回数になったと
きに、点火コイル１３に付設されたパワートランジスタ
１４を制御することによって、点火コイル１３の高電圧
発生時期を制御する。

（発明が解決しようとする問題点〉 ］二記のように、クランク角センサ３から出力されるポ
ジション信号Ｐｏｓとリファレンス信号Ｒｅｆは、機関
の運転を左右する重要な情報であり、特に周期が長いリ
ファレンス信号Ｒｅｆの場合、点火時期や燃料噴射の基
準となるためノイズが混入すると悪影響が大きくなる。

従って、従来では、第５図に示すように抵抗Ｒとコンデ
ンサＣによって構成されるフィルターを設けて、ノイズ
の混入を防止するようにしていた。しかしながら、ノイ
ズ混入を良好に防止するためにフィルターの時定数を大
きくすると、第６図に示すようにパルス信号の波形が鈍
るため、パルスの立ち上がり判定が遅れたりするという
問題が発生する。このため、あまり時定数を大きく設定
することができず、従来ではノイズを良好に防止するこ
とができなかった。

本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、クラン
ク角検出装置における基準角度パルス信号（リファレン
ス信号Ｒｅｆ）に対するノイズの混入による悪影響を回
避できるノイズ混入防止装置を提供することを目的とす
る。

く問題点を解決するための手段〉 そのため本発明では、第１図に示すように、内燃機関の
クランク軸の基準角度及び単位角度回転毎にそれぞれ所
定のクランク角度分のパルス中をもつパルス信号を発す
るクランク角検出装置であって、前記パルス信号が機関
制御情報として用いられるクランク角検出装置において
、基準角度パルス信号のパルス中を検出する基準角度パ
ルス巾検出手段と、単位角度パルス信号のパルス中を検
出する単位角度パルス巾検出手段と、基準角度パルス中
検出手段によって検出された基準角度パルス中が単位角
度パルス巾検出手段によって検出された単位角度パルス
１１の所定倍数となっていないときに基準角度パルス信
号に基づく機関制御を禁止する基準角度パルス信号解除
手段と、を備えてノイズ混入防止装置を構成するように
した。

〈作用〉 基準角度パルス信号のパルス中と単位角度パルス信号の
パルス中との間には一定の相関関係がある（それぞれの
パルス信号は所定のクランク角度分のパルス中をもつた
め、基準角度パルス信号のパルス中は、単位角度パルス
信号のパルス中の所定倍数となる）ため、この相関関係
を満たさない信号はノイズ又は誤動作によって発生した
パルス信号であると推測される。従って、検出されたパ
ルス巾相互を比較するごとによって、基準角度パルス信
号におけるノイズの混入や誤動作を検出することができ
、ノイズや誤動作に基づいて誤った機関制御がなされる
ことを回避できる。

〈実施例〉 以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。尚
、本実施例では、従来例で説明した電子制御燃料噴射装
置を備えた内燃機関に適応されるノイズ混入防止装置を
前提とし、第４図に示したシステム図を参照して説明す
る。

ここで、コントロールユニット９には、従来と同様クラ
ンク角センサ３からのリファレンス信号Ｒｅｆ及びポジ
ション信号Ｐｏｓが入力されるようになっているが、本
実施例においてコン１〜ロールユニツト９は、第２図の
フローチャートに示すように、入力されるそれぞれのパ
ルス信号のパルスｌ］を比較することによって、ノイズ
や誤動作に基づく点火時期制御等を回避するようにしで
ある。従って、本実施例においてコントロールユニット
９は、基準角度パルス巾検出手段、単位角度パルス中検
出手段及び基準角度パルス信号解除手段を兼ねるもので
ある。

即ち、ステップ（図中では「Ｓ」としてあり、以下同様
とする）１では、リファレンス信号Ｒｅｆ及びポジショ
ン信号Ｐｏｓを入力し、リファレンス信号Ｒｅｆのパル
ス巾ＴＲＧｆ及びポジション信号Ｐｏｓのパルスｌ］Ｔ
Ｐｏｓを次のステップ２で計測する。

本実施例におけるクランク角センサ３が、ＴＲｅｆ″−
；　２　ｘ　Ｔ　ｔ’。５なる関係（それぞれのパルス
信号は所定のクランク角度分のパルス巾をもつため、こ
のような相関関係が成り立つ）のパルス信号を出力する
ものであると仮定すると、ステップ２で計測したパルス
１ＩＴＲａｒ及びＴ　Ｐ　ｏ　ｓが上記の相関関係を満
たさないときには、リファレンス信号Ｒｅｆが正規のパ
ルスではなくノイズの混入等があるものと見做すことが
できる。従って、本実施例では、±２０％を許容範囲と
して設定し、Ｔ、□が２×ＴＰｏＳの±２０％以内であ
るときは、リファレンス信号Ｒｅｆが正規のものである
と判定する。

かかる判定をステップ３において行う。即ち、１．６Ｘ
ＴＰ、≦ＴＲＧｆ≦２．４ＸＴｐｏｓであるか否かを判
定し、ＹＥＳと判定されたときにはパルス信号が正規の
ものであるので次のステップ４へ進んでリファレンス信
号Ｒｅｆに基づく各種制御（点火時期の基準点設定や機
関回転速度の計測）を行うようにし、ＮＯと判定された
ときにはパルス信号が正規のものではないので、ステッ
プ４をジャツブさせるようにして誤ったリファレンス信
号Ｒｅｆに基づく制御を回避する。

かかるリファレンス信号Ｒｅｆの判定を第３図に示すと
、正規パルスでは１．６×ＴＰｏｓ≦ＴＲＱｆ≦２．４
ＸＴｐｏｓとなるのでＯＫとするが、ノイズのようにパ
ルス巾ＴＲｏｆが短かったり、誤動作によってパルス巾
ＴＲＱｆが異常に長くなるとＮＧ態判定なされて、１．
６ｘＴｒｏｓ≦ＴＲ９ｆ≦２．４ＸＴＰＯ５にならない
リファレンス信号Ｒｅｆは内燃機関１の制御における情
報信号として使用されない。このため、リファレンス信
号Ｒｅｆに混入したノイズや誤動作によって発生したパ
ルス信号に基づいて、機関１が制御されることがなく、
点火時期制御や燃料噴射制御が良好に行われるようにな
る。

〈発明の効果〉 以上説明したように本発明によると、クランク角検出装
置における基準角度パルス信号（リファレンス信号Ｒｅ
ｆ）にノイズが混入したり、誤動作によってパルス信号
が発生しても、これらの正規パルス信号とは異なるパル
ス信号に基づいて内燃機関の制御が行われることがなく
、正規のパルス信号に基づいて良好な機関制御を行わせ
ることができるようになるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成図、第２図は本発明の一実施例に
おける基準パルス信号（リファレンス信号Ｒｅｆ）の判
定ルーチンを示すフローチャート、第３図は同上実施例
における基準パルス信号（リファレンス信号Ｒｅｆ）の
ノイズ混入と誤動作における判定を示すタイムチャート
、第４図は電子制御燃料噴射装置を備えた内燃機関の一
例を示すシステム図、第５図は従来のノイズ混入対策を
示す回路図、第６図は基準パルス信号（リファレンス信
号Ｒｅｆ）に対するフィルターを効果を示すタイムチャ
ートである。 ■・・・内燃機関　　３・・・クランク角センサ５・・
・シグナルプレート　　６・・・検出部　　９・・・コ
ントロールユニット 特許出願人　日本電子機器株式会社 代理人　弁理士　笹　島　　富二雄 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　内燃機関のクランク軸の基準角度及び単位角度回転毎
   にそれぞれ所定のクランク角度分のパルス巾をもつパル
   ス信号を発するクランク角検出装置であって、前記パル
   ス信号が機関制御情報として用いられるクランク角検出
   装置において、基準角度パルス信号のパルス巾を検出す
   る基準角度パルス巾検出手段と、単位角度パルス信号の
   パルス巾を検出する単位角度パルス巾検出手段と、検出
   された基準角度パルス巾が検出された単位角度パルス巾
   の所定倍数となっていないときに基準角度パルス信号に
   基づく機関制御を禁止する基準角度パルス信号解除手段
   と、を備えてなるクランク角検出装置のノイズ混入防止
   装置。