JPS6340529B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は一般的に絵画、鏡等を壁に吊り下げ
る技術、更に詳しくいえば、絵画の所望の位置に
吊り下げられるように、吊り下げ装置を壁に位置
ぎめする方法並びに装置に関する。

壁に吊り下げようとする物体は一般的に、それ
らを支持する枠を含んでいるから、この発明を用
いることによつて吊り下げようとする物体を以下
枠と呼ぶ。勿論、この発明は突き出し燭台、美術
品等のように、枠を含まない物体を吊り下げる場
合にも同じように用いることができる。

〔従来の技術〕

従来周知のように、枠（吊り下げようとする物
体）を壁面上の選ばれた精密な位置に位置ぎめで
きることが非常に望ましい。しかし、枠の裏面側
に取り付けられる紐、鋸歯状ブラケツト又は目の
ような種々の取付け装置は、枠の相異なる場所に
設けられることがあり、枠を壁に掛けてあちこち
動かす時、一般的に枠の陰になつて見えないの
で、これは困難なことである。

〔発明が解決しようとする課題〕

枠が壁上の位置に保持された時、吊り下げ装置
を壁に固定すべき点を確認する現在の方法は、厄
介な測定又は印をつける作業を必要とする。こう
いう作業は、垂直及び水平の位置、枠の寸法並び
に形、目にみえない紐又はその他の取付け装置の
場所、並びに枠を保持している時に取付け装置が
とる位置の見積を含めて、位置ぎめのあらゆる因
子を考慮に入れなければならない。

吊り下げ位置を正しく位置ぎめする作業は、２
つ又は更に多くの釘、又はその他の吊り下げ装置
を使う時、更に複雑になる。２個又は複数の吊り
下げ装置を使うと、１個の吊り下げ装置を使う場
合に比べて、吊り下げ枠の安定性が高まり、吊り
下げられる枠の滑り、傾き又はその他の好ましく
ない位置になることが最小限に抑えられる。しか
し、２個又は複数の吊り下げ装置を壁に固定する
正確な点を適正な間隔で且つ同じ水平平面内で位
置ぎめすることは、現在、非常に熟練した専門家
の特別の能力又は同じような能力を持つ人の腕を
必要とする。

従つて、枠を予め選ばれた精密な位置に支持す
る為に、吊り下げ装置を壁に固定すべき点（１つ
または複数）を確認する便利で有効な装置に対す
る要望があつた。

更にこのような装置として、取付け装置を露出
して手が届く状態で、枠を床又はその他の適当な
面の上に好便に静止させている間に、適用するこ
とのできる装置に対する要望がある。以下の説明
から明らかになるようにこの発明はこれらの要望
に応えるものである。

この発明は吊り下げ装置を壁に位置ぎめする改
良された方法並びに装置を提供する。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係る吊り下げ装置を壁に位置ぎめす
る方法は、全体的に平坦な細長い物体上の一点
を、前記枠の取付け装置に対して一定位置に位置
ぎめし固定する工程と、前記物体を固定した枠を
前記支持面上の前記所望位置に配置すると共に、
前記物体を支持面上に固定する工程と、前記支持
面上に固定した物体より枠を取外す工程と、前記
細長い物体上の点によつて確認された支持面上の
点に前記吊下げ装置を位置ぎめする工程とからな
るものである。

また、この発明に係る吊下げ装置を壁に位置ぎ
めする装置は、表側及び裏側を持つ全体的に平坦
な細長い本体と、該本体にあつて、該本体を前記
枠上の取付け装置と整合させる手段と、前記表側
にあつて前記本体を前記枠に固定する手段と、前
記裏側にあつて、前記本体を前記支持面に固定す
る手段と、前記本体にあつて、前記枠上の取付け
装置と係合する為に吊下げ装置を配置すべき、前
記支持面上の位置を確認する手段とを備えている
ものである。

〔作用〕

この発明に係る方法並びに装置によれば、位置
ぎめ装置が壁に吊下げようとする枠に着脱自在に
固定され、次に壁に固定される。上記位置ぎめの
装置から枠を取り外すと、吊下げ装置を位置ぎめ
する点（１つ又は複数）が容易に確認される。更
に、この発明の装置は比較的低廉に製造でき、故
障がなく、使う上で信頼性があり、その使い易さ
を高めるように、予め吊下げ装置を取り付けた状
態にしておくことができる。

更に具体的にいうと、この発明の装置は、通常
枠の取付け装置に係合する少なくとも１つの突片
を持つ全体的細長い本体を含む。本体は片側が枠
に着脱自在に固定されるように構成されていると
共に、反対側が壁に着脱自在に固定されるように
構成されている。本体の一部分に、枠を予め選ん
だ位置で吊下げる為に、吊下げ装置を設けるべき
壁上の位置ぎめ点を確認しかつ印をつける為に使
用される１つ又は更に多くの開口又はその他の適
当な手段を設けることができる。

本体を枠に着脱自在に固定する構成は、縦方向
に配置された接着剤条片にすることができるし、
本体の１端の近くに配置した接着剤パツチを設け
て、本体を壁に解放自在に固定することができ
る。装置の内、吊下げ装置を固定すべき点を確認
する部分は、本体から取外せるようにして、普通
の絵画用の鉤のような予め取付けられた吊下げ装
置を含んでいてよい。更にこの発明の装置は、前
に説明した目的の為に、２つまたは更に多くの吊
下げ装置を壁に取り付けるべき点を同時に確認す
ることができる。

この発明のその他の特徴並びに利点は、以下図
面についてこの発明の原理を詳しく説明するとこ
ろから明らかになろう。

〔実施例〕

例として図面に示すようにこの発明は、枠を所
望の位置に正確に吊下げる為に、１つ又は更に多
くの吊下げ装置を壁上に位置ぎめする方法並びに
装置として実施される。この発明の装置は、紐、
鋸歯状ブラケツト、目等のような枠に設けられた
任意の取付け装置と共に使うことができ、この装
置は、釘、絵画用の鉤等のような任意の所望の吊
下げ装置を位置ぎめする為に使うことができる。

この発明では、吊下げ装置を壁に位置ぎめする
方法、並びにこの方法を実施する装置を提供す
る。この方法並びに装置により、位置ぎめ装置が
壁に吊下げようとする枠に固定され、枠を壁上の
所望の位置へ移動した後、装置を枠から壁に移
す。この時装置は吊下げ装置を位置ぎめすべき壁
上の点を確認する。希望によつては、吊下げ装置
を位置ぎめ装置に予め取り付けておいて、装置は
比較的低廉に製造することができ、故障がなく、
使う上で信頼性があり、複数個の吊下げ装置を同
時に位置ぎめするように構成することができる。

この発明の位置ぎめ装置の１実施例が例として
第１図及び第２図に示されている。この位置ぎめ
装置は全体的に平坦な細長い本体２０で形成さ
れ、この本体は該本体を枠（図に示していない）
に着脱自在に固定する手段を含む表側２２（第１
図）を有する。この場合、固定手段は、夫々本体
２０の側縁２６に沿つて縦方向に配置された１対
の接着剤条片２４である。接着剤条片２４は普通
の両面に接着剤を設けたテープであつてもよい。

本体２０を、本体２０の長さに沿つた略任意の
位置で、枠に固定できるようにする為、接着剤条
片２４は本体の下端から大体その天辺まで伸びて
いる。更に、使う前の装置の取扱を容易するため
に、各々の接着剤条片２４の上に取り外しのでき
るカバー２８を設け、装置を使う前に、剥がすこ
とができるようにする。例として、取り外しので
きるカバー２８の一部分を破断した状態を示し、
接着剤条片２４を表している。

第２図に見られるように、本体２０の裏側３０
は、本体２０の天辺の近くに接着剤パツチ３２を
有する。接着剤パツチ３２も、装置を使う前に剥
がすことのできる取り外しのできるカバー３４で
覆うことができる。

本体２０は厚紙材料又はその他の任意の軽量で
適当な堅牢性を持つプラスチツクのような材料で
形成することができる。細長い本体２０の中心部
分に突片３６を予め切り込んで、希望する時、本
体に対して略垂直な位置へ折り曲げ、第１図に矢
印で示すように、表側又は裏側のいずれかから突
出するようにすることができる。突片３６に隣接
してそのすぐ上方で、表側から裏側へ本体に第１
の開口３８をあけ、第２の開口３９を突片３６の
下側で本体にあけることができる。

枠４０と共に使う時、取り外しのできるカバー
２８，３４を装置から取外す。表側２２が枠４０
の裏面４２を向く状態で、枠４０を吊下げ装置で
突片３６が取付け装置に係合するような位置へ本
体を移動する。第３図に示すように、取付け装置
は紐４４である。この紐４４は図示のように本体
２０及び枠４０の間を通ることが好ましい。突片
３６が表側２２から伸びている。位置ぎめ装置
は、紐４４を裏側３０から伸びる突片３６に係合
させても使うことができるが、この場合、後で説
明するように、枠を壁上で位置ぎめする前に、紐
を突片から外さなければならない。

位置ぎめ装置を鋸歯状取付け装置と共に使う場
合、突片３６を折り曲げて本体２０の中に通して
裏側３０から突出させ、取付け装置と係合させる
ことができる。この場合、本体２０は鋸歯状ブラ
ケツト４５（第２図に鎖線で示す）と枠４０の間
に挿入することができ、こうして突片３６の下側
の縁がブラケツト４５の頂部と係合するようにす
る。この位置では、開口３９がブラケツト４５の
鋸歯状の縁の近くでそのすぐ下にくるが、その目
的は後で説明する。

本体２０が第３図に示す位置にある時、第３図
の矢印で示すように、本体２０の裏側３０の側縁
に沿つて押し付けることにより、本体を枠４０の
裏面４２に固定することができる。接着剤条片２
４は本体２０を枠４０上の所定位置に保持する。
更に、第１図に見られるように、突片３６は若干
湾曲をつけて、突片が枠の裏面に接触した場合、
接触する際にそれが後へ本体の方へ又は本体の中
に曲がるようにすることが好ましい。

本体２０を担持する枠４０を壁４６（第４図）
上の任意の所望の位置へ移動させることができ、
第４図の矢印で示すように、接着剤パツチ３２と
向かい合つた本体の頂部を押し付けることによ
り、本体２０を壁４６に移すことができる。こう
して本体２０が接着剤パツチ３２によつて壁４６
に固定されたら、枠４０を接着剤条片２４から引
離すことができる。この時、第５図に示すように
本体２０は所定位置に固定され、壁４６上で露出
する。この位置にある時、図示のように、鉛筆の
ような任意の適当な装置により、いずれれかの開
口３８，３９を介して壁にマーク４８をつけるこ
とができる。

本体２０を壁４６から取外した後、マーク４８
を利用して、枠４０を予め選ばれた位置に吊下げ
る為に、吊下げ装置５０を壁４６上の正しい位置
に位置ぎめ固定する事ができる。第６図に示すよ
うに、吊下げ装置５０は普通の絵画用の鉤であ
り、これは釘によつて壁４６に固定され、吊下げ
装置５０の鉤部分５２が壁のマーク４８を一致す
るようにする。紐４４又はその他の取付け装置に
係合する部分がマーク４８と一致する状態で、壁
にとりつけられれば釘のような任意の吊下げ装置
５０を用いることができることに注意されたい。

希望によつては、小さい開口３８は、例えば普
通の絵画用の鉤を受け入れるような寸法の一層大
きな矩形開口３７（第７図）に変えてもよい。こ
うすると、絵画用の鉤は、何等マークをつけなく
ても、壁４６内に正しく位置ぎめすることができ
る。

第８図及び第９図の部分図に示すこの発明の別
の実施例は、突片３６を必要とせず、開口３８の
代わりに本体２０′の下部からその頂部近くまで
伸びる縦方向に配置された一連の相隔たる開口３
８′を用いる点で、第１図及び第２図に示した実
施例と区別される。この場合、本体２０′は第１
図及び第２図について説明した前の位置ぎめ装置
と同様であり、第８図及び第９図の装置の部品
で、構造並びに作用が第１図及び第２図について
前に述べたものと対応するものは、対応する参照
数字にダツシユをつけて表してある。

開口３８′は、第８図に示すように、本体２
０′の表側に沿つて逐次的に番号をつけてあり、
各々の開口が、裏側（第９図）では、表側につけ
たのと同じ番号で選定されている。この構成によ
り、本体２０′の表側を、第３図について述べた
のと同様に、枠４０の裏面４２に固定することが
できる。次に紐４４を、枠４０にそれで吊下げた
場合にとる位置へ移動させ、紐４４又はその他の
取付け装置に一番近い開口３８′の番号を読取る。
その後、枠４０を壁４６上の所望の位置へ移動し
てから、本体２０′を壁４６に移し枠４０をそれ
から取外して、前述の番号の開口３８′を介して
マークをかけることにより、壁４６上の適正な位
置にマーク４８を付す。この後、吊下げ装置５０
を前に第６図について説明したように、壁４６に
固定することができる。

この発明の更に別の実施例が第１０図及び第１
１図に示されている。本体２０′が１対の取付け
手段係合片３６′を含み、吊下げ装置５０が接着
剤のような任意の適当な手段により、本体２０′
の取り外しのできる部分５４に予め取り付けられ
ている。。この代わりに、装置を成形プラスチツ
クで作る場合、吊下げ装置５０は取り外しのでき
る部分５４及び本体２０′の一体の一部分として
成形することができる。

吊下げ装置５０が表側２２′から前向きに突出
するので、装置５０を取り付けてある部分５４
は、第１２図に一番よく示されているように、接
着剤条片２４′を枠４０に固定することができる
ようにするために、後方に移動するように構成し
なければならない。この目的の為、取り外しので
きる部分５４は垂下片５５によつて本体２０′に
取り付けることができる。垂下片５５は、折り目
５７に沿つて２０′の後側に折り曲げられるよう
になつており、部分５４は１対の穿孔した又は部
分的に切断した縁５８（第１１図及び第１４図）
のみで、垂下片５５に固定される。更に紐４４が
本体２０′と枠４０の間を通らなければならない
ので、係合片３６′の間で本体に凹み５９を設け、
本体を枠に固定した時（第１２図）、紐４４を通
す。

横方向に相隔たる１対の係合片３６′を１個の
突片３６の代わりに使う時、係合片３６′の紐と
係合する縁は、第１３図に示すように、装置５０
の鉤５２より下方に短い縦方向の距離Ｘだけ隔た
つていなければならない。この縦方向の間隔が必
要なのは、１個の鉤５２でなく、２つの保持手段
の間に配置された時、紐４４の角度変化が起こる
為である。この為、係合片３６′の間の横方向の
間隔が一層大きくなる為に、第１３図に寸法Ｘで
表すように、縦方向の一層大きな間隔が必要にな
ることが理解されよう。

第１０図及び第１１図の位置ぎめ装置を使う
時、本体２０′は、前に第３図及び第４図につい
て説明したのと同様に、壁４６に位置ぎめして固
定する。しかし、前に述べたマークをつける工程
は必要でない。これは、吊下げ装置が壁４６上の
所望の位置に枠４０を吊下げるような位置で、本
体２０′に予め取り付けられているからである。

この為、装置５０は単に釘５６又はその他の適
当な固定手段（第１４図）を用いて壁４６に固定
することができ、本体２０′を壁から取外せば、
取り外しできる部分５４が吊下げ装置５０と壁４
６との間に固定される。この目的の為、取り外し
できる部分５４は穿孔した又は部分的に切断した
縁５８に沿つて、垂下片５５から切り取られる。
この構成の利点は、吊下げ装置５０の背後の取り
外しできる部分５４が、装置を固定する間、又は
釘５６を後になつて取外さなければならない場
合、壁４６にひび割れ又は切欠き等が生じないよ
うに保護する作用を持つことである。

第１４図及び第１５図に一番よく示されている
ように、取り外しできる部分５４はその上端に延
長部６０が形成されていて、これが吊下げ装置５
０より上方の下向に傾斜したキヤツプとなつてい
る。こうして延長部６０は枠を取り付ける紐４４
が、第１４図に点線の通路で示すように、枠４０
を吊下げる時、鉤部分５２ではなく吊下げ装置５
０の頂部に誤つて係合しないようにするのに役立
つ。

この発明の更に別の実施例が第１６図及び第１
７図に示されており、この場合も、第１６図及び
第１７図の位置ぎめ装置の内、構造並びに作用が
前に第１図及び第２図について説明したものと実
質的に対応するものは、対応する参照数字にダツ
シユを付けて表してある。この場合、位置ぎめ装
置は横方向に相隔たる１対の吊下げ装置５０によ
つて、枠４０を所望の位置に吊下げるように構成
されている。

この目的のため、本体２０′が横方向に伸びる
１対の翼６２を持ち、各々の翼が吊下げ装置５０
を持つていて、それが前に第１０図乃至第１１図
について説明ひたのと同様に、取り外しできる部
分５４′に固定されている。表側２２′には接着剤
条片２４′及び取り外しのできるカバー２８′が設
けられ、裏側３０′は接着剤パツチ３２′及び取り
はずのできるカバー３４′を持つているが、その
目的は前に第３図及び第４図について述べた通り
である。勿論、吊下げ装置５０は壁４６にマーク
をつける単純な開口（図に示していない）、又は
第５図及び第７図について説明した一層大きな矩
形開口、又は吊下げ装置の印刷された像のような
吊下げ装置の適正な位置を確認するその他の任意
の適当な案内手段に取り替えてもよい。

横方向の伸びる翼６２は本体２０′と一体に形
成してもよいし、或いは横方向の翼は別個に形成
し、接着剤のような任意の適当な手段によつて、
細長い垂直方向の本体２０′に取り外しができる
ように固定してもよい。後面の状態が第１６図に
実線２６′で示されており、この実線は細長い本
体２０′の側縁を示している。破線６３は、翼６
２が本体２０′から取りはずができ、この為位置
ぎめ装置が全体的に２つの部分からなる構成であ
ることを示している。この構成により、１個の細
長い本体２０′を、横方向に伸びる翼６２の複数
個の組に繰り返して使うことができる。

吊下げ装置５０から横方向内側に隔たつた１対
の突片３６′は、前に第１３図について述べたよ
うに、紐４４の角度の補償をする為に、装置５０
の鉤部分５２より短な縦方向の距離だけ上方に隔
たつていることに注意されたい。突片３６′も若
干湾曲していて、枠４０の裏面４２と接触する
時、本体の中へと後向きに折り曲がるようにす
る。

第１７図に一番よく示されているように、横方
向に伸びる翼６２は線６４に沿つて後向きに折り
曲げられるように構成されており、この為吊下げ
装置５０の干渉を受けずに、本体２０′を枠４０
の裏面４２に固定することができる。更に、接着
剤条片２４′には１対の水平方向に配置されたス
リツト６６が設けられていて、条片２４′を枠４
０の裏面４２に固定した時、紐４４を収容する凹
み６８（第１８図）を構成する。翼６２が前述の
ように、別個に且つ取り外しができるように形成
される場合、スリツト６６は本体２０′と、翼６
２を支持する横方向の部材の両方に切り込む。

〔発明の効果〕

以上説明したところから、この発明が何等複雑
な測定又はマークづけ方式を必要とせずに、枠４
０を壁４６上の任意の所望の位置に容易に且つ便
利に位置ぎめすることが理解されよう。更に本体
４０は軽量で低廉な材料で且つ経済的に作ること
ができ、装置は任意の種類の取付け装置又は吊下
げ装置に使うようにすることができ、この装置は
１対の横方向に相隔たつた吊下げ装置５０で枠４
０を吊下げるように構成することができる。

この発明のいくつかの特定の型式を図示し且つ
説明したが、この発明の範囲を逸脱せずに種々の
変化が可能であることは明らかであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体的に表側から見たこの発明を実施
した位置ぎめ装置の斜視図である。第２図は第１
図の位置ぎめ装置の裏側の側面図である。第３図
は第１図の位置ぎめ装置の縮尺斜視図で、枠を吊
下げる紐を持つ枠に使う場合を示す。第４図は第
３図の枠及び位置ぎめ装置の斜視図で、枠が壁上
の所望の位置に位置ぎめされた状態を示す。第５
図は第４図の位置ぎめ装置の斜視図で、枠を取り
外し、吊下げ装置を位置ぎめする為の壁上の点を
確認する状態を示す。第６図は第５図の位置ぎめ
装置によつて確認された場所で壁に取り付けられ
た吊下げ装置の斜視図である。第７図はこの発明
の別の実施例の部分図で、普通の絵画用の鉤を位
置ぎめするような寸法の矩形開口を示している。
第８図はこの発明を実施した別の実施例の位置ぎ
め装置の表側の部分側面図である。第９図は第８
図の位置ぎめ装置の裏側の部分側面図である。第
１０図はこの発明を実施した更に別の実施例の位
置ぎめ装置の裏側の斜視図である。第１１図は第
１０図の位置ぎめ装置の表側の側面図である。第
１２図は第１０図の位置ぎめ装置に固定された吊
下げ装置の部分的な拡大断面図で、枠に固定され
た位置ぎめ装置を示す。第１３図は第１２図の吊
下げ装置及び位置ぎめ装置を、大体第１２図の線
１３の向きに見た部分側面図で、枠を吊下げる紐
と共に装置を使つた場合を示す。第１４図は第１
０乃至第１３図の吊下げ装置の拡大斜視図で、壁
に固定した状態を示し、位置ぎめ装置は取外して
ある。第１５図は第１４図の吊下げ装置の右側側
面図で、吊下げ装置が枠を吊下げる紐と係合した
状態を示す。第１６図は１対の吊下げ装置を壁に
位置ぎめするように構成されたこの発明の更に別
の実施例の裏側の側面図である。第１７図は第１
６図の装置の表側の側面図である。第１８図は第
１６図及び第１７図の装置を大体第１７図の線１
８―１８で切つた断面図で、枠を支持する紐と共
に装置を用いた場合を示す。第１９図は第１６図
及び第１７図の装置の一部分を大体第１７図の線
１９―１９に沿つて切つた部分的な断面図で、枠
並びに枠を支持する紐と共に使われる装置を示
す。 ２０……本体、２２……表側、２４……接着剤
条片、２６……側縁、２８……カバー、３０……
裏側、３２……接着剤パツチ、３４……カバー、
３６……突片、３８……第１の開口、３９……第
２の開口、４０……枠、４４……紐（取付け装
置）、４６……壁、４８……マーク、５０……吊
下げ装置、５２……鉤部分。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 取付け装置を有する枠を、壁等の支持面上の
   所望の位置に吊下げるための吊下げ装置を前記支
   持面上に位置ぎめする方法において、全体的に平
   坦な細長い物体上の一点を、前記枠の取付け装置
   に対して一定位置に位置ぎめし固定する工程と、
   前記物体を固定した枠を前記支持面上の前記所望
   位置に配置すると共に、前記物体を支持面上に固
   定する工程と、前記支持面上に固定した物体より
   枠を取外す工程と、前記細長い物体上の点によつ
   て確認された支持面上の点に前記吊下げ装置を位
   置ぎめする工程とからなる吊下げ装置を壁に位置
   ぎめする方法。 ２ 特許請求の範囲１に記載した方法に於て、細
   長い物体上の横方向に相隔たる１対の点を取付け
   装置に対して一定位置に配置し、前記細長い物体
   上の横方向に相隔たる１対の点によつて確認され
   た前記支持面上の横方向に相隔たる一対の点の
   各々に吊下げ装置を位置ぎめする工程を含む吊下
   げ装置を壁に位置ぎめする方法。 ３ 支持面上の所望の位置に枠を吊下げるような
   位置で、吊下げ装置を支持面上に位置ぎめする装
   置に於て、表側及び裏側を持つ全体的に平坦な細
   長い本体と、該本体にあつて、該本体を前記枠上
   の取付け装置と整合させる手段と、前記表側にあ
   つて前記本体を前記枠に固定する手段と、前記裏
   側にあつて、前記本体を前記支持面に固定する手
   段と、前記本体にあつて、前記枠上の取付け装置
   と係合する為に吊下げ装置を配置すべき、前記支
   持面上の位置を確認する手段とを備えていること
   を特徴とする吊下げ装置を壁に位置ぎめする装
   置。 ４ 特許請求の範囲３に記載した装置に於て、前
   記本体を前記取付け装置に対して整合させる手段
   が、本体に対して略垂直の平面内で前記本体から
   突出する突片であつて、該突片が前記取付け装置
   に係合するように配置されている吊下げ装置を壁
   に位置ぎめする装置。 ５ 特許請求の範囲３に記載した装置に於て、前
   記本体を前記枠に固定する手段が縦方向に配置さ
   れた接着剤条片である吊下げ装置を壁に位置ぎめ
   する装置。 ６ 特許請求の範囲３に記載した装置に於て、前
   記本体を前記支持面に固定する手段が、前記本体
   の１端の近くに配置された接着剤パツチである吊
   下げ装置を壁に位置ぎめする装置。 ７ 特許請求の範囲３に記載した装置に於て、前
   記支持面上の位置を確認する手段が、前記係合手
   段に隣接してそれより上方で、前記表側から前記
   裏側へ本体を通り抜ける開口である吊下げ装置を
   壁に位置ぎめする装置。 ８ 特許請求の範囲３に記載した装置に於て、前
   記支持面上の位置を確認する手段が、前記係合手
   段に隣接してその下側で前記表側から前記裏側へ
   本体を通り抜ける開口である吊下げ装置を壁に位
   置ぎめする装置。 ９ 特許請求の範囲３に記載した装置に於て、前
   記支持面上の位置を確認する手段が前記表側から
   前記裏側へ本体を通り抜ける開口であり、該開口
   は吊下げ位置をその中に受け入れるのに十分な寸
   法並びに形を持つている吊下げ装置を壁に位置ぎ
   めする装置。 １０ 特許請求の範囲７に記載した装置に於て、
   前記支持面上の位置を確認する手段が前記表側か
   ら前記裏側へ本体を通り抜ける一連の開口であ
   り、該一連の開口は本体の縦方向に配置されてい
   て、各々の開口が前記表側に確認のマーク及び前
   記裏側に同じ確認マークを持つている吊下げ装置
   を壁に位置ぎめする装置。 １１ 特許請求の範囲３に記載した装置に於て、
   前記支持面上の位置を確認する手段が、本体の残
   りの部分から切離されて前記支持面に固定される
   ようになつている本体の一部分であり、該一部分
   に前記吊下げ装置が固定されている吊下げ装置を
   壁に位置ぎめする装置。 １２ 特許請求の範囲４に記載した装置に於て、
   前記本体を前記取付け装置と整合させる手段が、
   前記本体に対して略垂直な平面内で前記本体から
   突出する横方向に相隔たつた１対の突片であり、
   該突片は前記支持面上の位置を確認する手段から
   縦方向に隔たつている吊下げ装置を壁に位置ぎめ
   する装置。 １３ 特許請求の範囲３に記載した装置に於て、
   前記支持面上の位置を確認する手段が本体の横方
   向に相隔たつた１対の部分である吊下げ装置を壁
   に位置ぎめする装置。 １４ 特許請求の範囲３に記載した装置に於て、
   前記支持面上の位置を確認する手段が、互いに一
   体に形成されているが、本体とは別個に形成され
   た横方向に相隔たる１対の部分であつて、本体に
   解放自在に固定されるようになつている吊下げ装
   置を壁に位置ぎめする装置。 １５ 特許請求の範囲１３又は１４に記載した装
   置に於て、横方向に相隔たつた部分の各々が本体
   から切離されて支持面に固定されるようになつて
   おり、各々の部分に吊下げ装置が固定されている
   吊下げ装置を壁に位置ぎめする装置。 １６ 特許請求の範囲１１に記載した装置に於
   て、前記吊下げ装置が前記本体の切離すことので
   きる部分の一体の一部分として形成されている吊
   下げ装置を壁に位置ぎめする装置。 １７ 特許請求の範囲１１に記載した装置に於
   て、前記切離すことのできる部分が本体より後側
   へ移動し得るように配置されている吊下げ装置を
   壁に位置ぎめする装置。 １８ 特許請求の範囲１１に記載した装置に於
   て、前記本体の切離し得る部分が、前記吊下げ装
   置より上方に配置されていてその頂部を覆う下向
   き及び外向きに傾斜した部分を含んでいる吊下げ
   装置を壁に位置ぎめする装置。 １９ 特許請求の範囲１２に記載した装置に於
   て、前記横方向に相隔たつた突片の間で前記本体
   の表側に横方向に配置された凹みが設けられてい
   る吊下げ装置を壁に位置ぎめする装置。