JPS633793A - Ix因子の発現を確実にする真核細胞内組込みベクタ−、得られた細胞系、およびこれらの製造方法 - Google Patents

Ix因子の発現を確実にする真核細胞内組込みベクタ−、得られた細胞系、およびこれらの製造方法

Info

Publication number
JPS633793A
JPS633793A JP62156409A JP15640987A JPS633793A JP S633793 A JPS633793 A JP S633793A JP 62156409 A JP62156409 A JP 62156409A JP 15640987 A JP15640987 A JP 15640987A JP S633793 A JPS633793 A JP S633793A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
factor
dna sequence
integration
protein similar
expression
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP62156409A
Other languages
English (en)
Inventor
アンリ ド ラ サル
ルネ エルケム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Transgene SA
Original Assignee
Transgene SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Transgene SA filed Critical Transgene SA
Publication of JPS633793A publication Critical patent/JPS633793A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/14Hydrolases (3)
    • C12N9/48Hydrolases (3) acting on peptide bonds (3.4)
    • C12N9/50Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25)
    • C12N9/64Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25) derived from animal tissue
    • C12N9/6421Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25) derived from animal tissue from mammals
    • C12N9/6424Serine endopeptidases (3.4.21)
    • C12N9/644Coagulation factor IXa (3.4.21.22)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12YENZYMES
    • C12Y304/00Hydrolases acting on peptide bonds, i.e. peptidases (3.4)
    • C12Y304/21Serine endopeptidases (3.4.21)
    • C12Y304/21022Coagulation factor IXa (3.4.21.22)

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はヒトの■因子もしくはこれに類似する分子を組
織的に生産する細胞系を得ることに関するものである。
(従来の技術) 本出願人は先願、特に国際出願W O8505378号
明細書およびW O8505125明細書において、■
因子の生産が可能となるように宿主細胞を形質転換する
方法を記載した。
■因子とは血液凝固サイクル中に介在する蛋白質であり
、血友病Bの治療に使用されている。現在、■因子の唯
一の入手源はヒトの血漿である。
血漿からの抽出によって得た■因子の調製物は発熱性の
ものとなることがあり、また特に肝炎ウィルスもしくは
AIDS媒介物のような病原体もしくはウィルスによっ
て汚染される危険性もある。
このため、ヒトもしくは動物の血漿からの抽出を行なわ
ない方法で極めて高純度の■因子を製造することは特に
興味深いことである。
前記明細書は細菌、酵母もしくは動物細胞のような宿主
から■因子を製造する方法を記載しているため、前述の
問題に対する部分的な回答を提供するものとなっている
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は■因子を生産する安定な細胞系を得ることを可
能にする組込みベクターとなるような、前述のものとは
異なったタイプのベクターを提供することを目的とする
ものである。
(問題点を解決するための手段および作用効果)本発明
は特に真核細胞内組込みベクターを提供するものである
。これらのベクターは前記細胞内における■因子もしく
はこれに類似する蛋白質の発現を確実にするDNA配列
を含んでおり、少なくとも ■因子もしくはこれに類似する蛋白質のためのコードと
なるDNA配列、 前記DNA配列のマルチコピー形状での組込みを確実に
する要素、および 組込み後に前記細胞内において■因子もしくはこれに類
似する蛋白質のためのコードとなるDNA配列の発現を
確実にする要素からなることを特徴とするものである。
「組込みベクター」とは、好ましくは哺乳動物細胞であ
る真核細胞のゲノム内に組込まれる1つもしくは複数の
プラスミドを意味する。
本明細書中において「■因子に類似する蛋白質」とは−
般に、■因子と同じタイプの生体内(invlvo )
生物学的活性もしくは■因子に類似した活性を有する蛋
白質を意味する。例えば、これはいくつかのアミノ酸に
関して何らかの変化があることを除いて■因子と同一の
構造を有する蛋白質あるいは、場合によっては、完全な
分子の主要な活性を有する■因子フラグメントとするこ
とができる。
■因子のためのコードとなるDNA配列は前述の先願明
細書に記載されているが、完全な■因子のためのコード
となるDNA配列はペプチド信号に加えてプレ蛋白質配
列を含んでいることを想起することが好ましい。実施例
において示されるように、■因子のためのコードとなる
DNA配列としては全配列すなわち配列信号およびプレ
蛋白質を用いることが好ましい。特に、5′末端のこれ
らの配列は3つのATGを含んでおり、実施例によれば
、これら3つのATGは同時に存在させる必要はないが
、これらの存在によって■因子発現は助成されることが
明らかになった。
■因子遺伝子を有するクローンの製造方法はここで詳述
しないが、前述の先願明細書を参照すれば実施すること
ができるであろう。
■因子のためのコードとなるDNA配列のマルチコピー
形状での組込みを確実にする配列は様々な種類のものと
することができるが、より好ましくはマウス由来のミト
コンドリアDNA配列、特にpΔと命名されたプラスミ
ドが有するこのタイプの配列とすることができる。
■因子遺伝子の多数の複製物を含んだ細胞を得るために
は、例えばそれぞれミコフェノール酸およびメトトレキ
セートの一方に対する耐性を付与するXGPRT遺伝子
もしくはDHPR遺伝子のような化学物質耐性遺伝子を
組込みベクターに存在させておくことが好ましい。
これらの様々な遺伝子は宿主細胞内に発現するそれらに
固有の要素を含むものとすることができる。この要素は
、例えば2型アデノウィルスの最晩熟プロモーターもし
くはSV40の早熟プロモーター等、SV40もしくは
アデノウィルスのブロモ、−ターのようなウィルス由来
のプロモーターとすることができる。しかしながら、あ
るタイプの組込みにおいては、これらの遺伝子を直接、
染色体プロモーターの支配下に置くことも可能であり、
この場合にはプラスミドベクター内におけるプロモータ
ーの使用を省略することができる。
これらの遺伝子、特に■因子遺伝子はその3′末端がイ
ントロンおよびポリアデニル化位で補完されていること
が好ましく、これらは例えばウサギβ−グロビンのイン
トロン1およびウィルス5v40のT抗原のポリアデニ
ル化信号とすることができる。
ベクター内に導入すべきDNA配列が非常に大きな寸法
のものである時には組込みベクターを二分割しなければ
ならない場合もある。この場合には組込みベクターは単
一のプラスミドによって構成されるのではなく、少なく
とも化学物質耐性遺伝子を有する一方のプラスミドと■
因子もしくはこれに類似する蛋白質のコードとなる遺伝
子を有する他方のプラスミドからなる、共に組込み要素
を含んだ2つのプラスミドによって構成される。
本発明による組込みベクターの他の実施態様においては
、ベクターはポリシストロニック1RNAを導くための
ものと考えられており、この場合、ベクターは■因子も
しくはこれに類似する蛋白質のためのコードとなるDN
A配列および該DNA配列に続く化学物質耐性遺伝子を
含んでいる。この場合、既に何度も繰返し証明されたよ
うに、リポソームは終結コドンの下流において翻訳を再
開させることができ、この結果、プロモーター、■因子
遺伝子、選択遺伝子、イントロンおよびポリアデニル位
を備えたポリシストロニック選択ブロックを含むプラス
ミドを構成することができる。
また、本発明は■因子もしくはこれに類似する蛋白質を
生産する細胞系を得るための真核細胞の製造方法を提供
する。この方法は本発明の組込みベクターによってこれ
らの細胞のトランスフェクションを行なうことを特徴と
するものであり、この組込みベクターは単一のプラスミ
ドからなるものとしてもよく、また前述のように1対の
プラスミドからなるものとしてもよい。
使用するトランスフェクション方法としては、特に後述
の実施例で用いられたようなリン酸カルシウム共沈法を
挙げる必要がある。
さらに、本発明は本発明の方法によって得られた■因子
を生産する細胞系、特にCHO系を提供するものであり
、また、これらの細胞を適当な培地で培養し、この培地
から■因子を回収することからなる■因子の製造方法を
提供するものである。
さらに、本発明は前述の方法を用いて得た■因子に関す
るものである。
(実 施 例) 以下、図面を参照して、本発明の他の特性および効果を
実証する実施例につき説明する。
特記しない限り、例えば酵素のような実施例中に用いら
れる様々な手段は供給者が勧める条件で用いた。
ベクター ベクターはプラスミドpΔ(G、  Lutfalla
 etcoll、somatic  Ce1l and
 Mo1. Genet、11,223−238.19
83)に由来するものであった。このプラスミドはプラ
スミドを哺乳動物細胞のゲノム中に数百側の反復コピー
として組込むことを可能にするマウスミトコンドリアD
NA配列を含んでいる。
このプラスミドはさらにSV40の早熟プロモーターの
支配下にある細菌由来のキサンチンーグアニンフォスフ
ォリボシルトランスフエラーゼ(XGPRT)遺伝子を
有しており、ミコフェノール酸耐性に関する選択マーカ
ーとして用いることができる。
実施例1 ■因子発現ブロック によるXGPRE遺伝子の置換 SV40の活性化配列および2型アデノウィルスの最晩
熟プロモーターの一部を含むpsVBIA34 (Ro
Henet、coll、PNAS 79.7L32−7
186 )のEcoRI−BaiHIフラグメントをベ
クターm13 TG127内でEcoRl位およびBa
lHI位の間においてクローン化し、クローンmTG3
94を得た。mTG394のDNAをEcoRlおよび
BamHIによって消化させ、次いでEcoRlおよび
BglIIによって切断されたp T G 157内で
クローン化し、この結果、TKプロモーターをハイブリ
ッドプロモーターで置換した(pTG395)。
次いでp T G 395をEcoRIおよび5ail
によって消化させ、発現ブロック(プロモーター、イン
トロン、ポリアデニル化位)を、予めEcoRIおよび
5ailにより消化させたpΔ内でクローン化し、この
結果、選択遺伝子XGPRTを除去した(pTG387
)。■因子のcDNAは、■因子のcDNAの全コード
配列とcDNAの非コード3′配列のcDNAの2番目
のXholl位までの一部分を含んでいるmTG312
をXhollによって部分的に消化させたものに由来す
るものであり、p T 0387のBalHI位におい
てクローン化した(pT038B)。プラスミドp T
 G 385はp”rc387のBalHI位にm T
 G 315のBa5alフラグメントを挿入すること
によって得た。
p T 0388とp T 0385との間には2つの
相違点が存在する。非コード3′位はp T G 38
Gよりもp T G S85の方が長いが、5′末端は
特に異なっている。すなわち、pTG185の5′末端
配列ハGATc  ATG  CAG  CCCGTG
  AACATGATCATG−・・であるのに対し、
pTG38BのそれはGATCCCTCCTG  GA
A  CATに  ATCATCである。これらの配列
は■因子のc DNAの配列:ATG  CAG  C
GCGTG  AACATGATCATG・・・と対照
し得るものである。
第1図はこれらの構成を示す模式図である。
このように、p T G 385は全cDNAのための
コードとなるのに対し、pTG88Bは2っめのコドン
ATGからのみ翻訳開始を可能にする。したがって、こ
れら2つの構造体は、■因子を最適に生産するためには
どの翻訳開始コドンを用いるべきかを明らかにし得るも
のである。
次いで、これらのプラスミドをCIO細胞内に移した。
そして、lOμ9のpTG385  (もしくはpTG
388)を0.1μ9のプラスミドpΔと混合し、次い
でカルシウム共沈の古典的方法を用いて共沈させた。こ
れらの実験においては共沈をDNA担体の不在下で行な
い、細胞内への移動48時間後、細胞をトリプシン処理
し、新しい容器に移して115に希釈した。ここから選
択培地を使用した。
この選択培地はヒポキサンチン(151Fj9/l) 
、チミ’; ン(10#I9/ i) 、キ”j−ン+
> (250119/ l)、アミノプテリン(20I
ng/免) 、ミコフェノール酸(2511Ig/9J
)および10%の透析ウシ胎児血清を加えたα2゜o0
培地である。
次いで、分離された各クローンについて10”個の細胞
が24時間内に生産する■因子(ng)を測定した。
その結果を下表に示す。
生産された■因子の量  0 0−1010−2020
−3030−40440−50(ri/101i細胞/
24h) ■因子を生産する クローンの数 pTG886      4 0  3  1  0 
 0pTG385      50  2  0  0
  1生産された■因子の量 50−6080−707
0=8080−9090−100100−110クロー
ンの数 pTG388     0  0  0  0  0 
  0pTG385     0  1  0  0 
 0   2以下の2つの結論を引き出すことができる
1)pΔ由来のベクターによれば直ちにloong/1
0’細胞724時間の発現レベルを得ることができる。
2)最初のATGイニシエーターを削除するよりも■因
子のcDNAの全配列を使用することが好ましい。
実施例2 リポソームが終結コドンの下流における翻訳の再開を可
能にさせるということは何度も繰返し実証された。この
特性はプロモーター、■因子遺伝子1選択遺伝子、イン
トロンおよびポリアデニル部位からなるポリシストロニ
ック選択ブロックを含むプラスミドを構成するのに用い
ることができる。ここでは、2つの選択遺伝子すなわち
ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHPR)のためのコード
となるマウス遺伝子および細菌由来のXGPRT遺伝子
を用いた。
a)  IX因子およびDHPRをコードする配列を構
成するポリシストロニツタメッセンジャーのためのコー
ドとなるプラスミド マウス DHPRのcDNAを含むHind m−Bg
!■フラグメントをpMTVdhfr (Lee et
 coil、 Nature  294.228−28
2.1981)から分離し、次いでpT G 38Bの
対応する部位間においてクローン化した。得られた組換
え体をpTGDH38Bと命名したが、これは2型アデ
ノウィルスの最晩熟プロモーターに連結されたウィルス
SV40の活性化配列、■因子のc D N A r 
マウスDHFRのcDNA。
ウサギβ−グロビン遺伝子のイントロンおよびウィルス
SV40のT抗原のポリアデニル化信号から構成された
転写ユニットが含まれている。リン酸カルシウムを用い
たDNA共沈法によって組換え体pTGDH38GをC
HO細胞(D HF R’″)内に移した。直径10口
のペトリ皿に5μびのpTGDH388を使用したが、
この中には5X105個の細胞が含まれていた。これら
の細胞にDNA沈殿物をよ接触させてから24時間後に
培地を吸引し、PBSで細胞を洗浄し、10%の透析胎
児血清を加えたα2゜o0選択培地を細胞に添加した。
選別の1か列後に、25個のクローンを再採取し、EL
ISA試験により■因子生産量をnJ定した。
下表に、106個の細胞によって24時間内に培地内に
分泌された■因子の量をngで表わした結果を要約した
生産された■因子の量  0 0−2020−4040
−6080−8080−100■因子を生産する クローンの数 生産された■因子の量は組換え体p T G 381お
よびp T G 382で得られた結果から予想される
ものよりも少なかった。これは、より強いXCPRT選
択圧力によって、シコフェノール酸耐性を得るためによ
り多くのプラスミドの見込みコピーが必要とされるため
と考えられることができる。DHFR(pTGDH38
6)の場合、ゲノムに組込まれるコピーの量はより少な
いものであってもクローンに選択培地での生育能力を付
与するためには十分であろう。第2の説明は■因子のc
DNA翻訳のイニシエーターと仮定された最初のATG
を含む配列の損失に基づくものである(1)TG385
およびp T G 388参照)。これらの配列の損失
はpTG D H386由来のポリシスト口ニックメッ
センジャーの翻訳の一般的なレベルをかなりの影響を及
ぼすものと考えられる。実際、前述のp T G 38
5およびp T G 38Bによる結果をみると、これ
ら2つの組換え体の違いは■因子の一般的な発現レベル
において認められる。選択培地で生育可能であり、■因
子の完全なcDNAとこれに続< DHFI?のcDN
Aとによって構成されたポリシストロニックメツセンジ
ャーを含むCHOクローンの獲得によって、■因子のc
DNAの5′位に位置するイニシエーター配列の役割に
対応する要素を得ることができる。
b) ポリシストロニックプラスミド■因子−XGPR
Tまず、前述のようにpΔのXGPRT遺伝子プロモー
ターを2型アデノウィルスのそれで置換した。
そして、pΔを酵素H1nduおよびN ru Iに消
化させ、プロモーターブロックを含むp T G 39
5のPvuII−Hind mフラグメントと連結した
(pTG384 ) 、次いで、Baa+HIによって
p T G 384を部分的に消化させ、アガロースゲ
ル上で大きな線状フラグメントを精製し、これにm T
 G 315のBamHIフラグメントを連結した(プ
ラスミドpTG382を得た)。
非翻訳5′配列を有する異なったcDNAを用いてもう
1つの構造体を形成した。この構造体を成形するために
は、p T G 397内に含まれた■因子のcDNA
のFunDII−PstIフラグメントを分離し、次い
でベクターm 137 G 120内において下記のよ
うにS at I  F nuD nアダプターを用い
てPstI位と5ai1位の間でクローン化し、T  
CGACCATG  CAG  COG  GTACG
TCGに の結果、■因子のcDNAの全コード配列を修復した(
mTG390 ) 、そして、■因子のcDNAをm 
T G 390から約tsoobpの部分的なりai+
HI/Xhonフラグメント形状として分離し、pT0
186のBawHI位内でクローン化した(pTG39
1)。そして、■因子のcDNAをp T G 391
からBamHIフラグメント形状として抽出し、次いで
BamHIで部分的に切断したp T 0386内でク
ローン化した。このようにして■因子−XGPl?Tポ
リシストロニックRNAのためのコードとなり得るクロ
ーンを分離することができた(pTG381)。構造体
pTG381は非コード5′位をM、コザックの発表し
た規則によりよく適合するようにするために形成した(
M、 Kozak、 Nucl、Ac1dsRcs、1
2.857−872.1984)。
次いで50%集密CIO細胞層を含む直径103の各ベ
トリ皿に5μ9の割合でプラスミドを用い、古典的なリ
ン酸カルシウム共沈法によって2つのプラスミドp T
 G 381およびp T G 382をCHO細胞内
に移した。
次いで、実施例1に記載した方法を用いてクローンを選
別した。
約36個のクローンを選択し、分析した(23個はpr
csg+系列、13個はp T G 3g2系列)。こ
れらのうちの約25%は24時間内に細胞106個あた
り1g3以上の生産を示した。571  (pTG38
1でトランスフェクトしたCHO)および742  (
pTG382でトランスフェクトしたCHO)という2
つのクローンの上澄中の■因子をELISA試験および
活性試験によって検定した。これらの検定のためには、
不活性胎児血清を添加したα2゜。。培地内で75%集
密細胞層を30分間55℃に維持し、水酸化アルミナに
吸着させた。15時間後、培地を採取して検定し、細胞
をトリプシン処理して計数した。
結果は、571が24時間内に細胞106個あたり14
%の活性を有する3、84μ9の■因子を生産したのに
対し、741は24時間内に細胞106個あたり13%
の活性を有する1、4μ3の■因子を生産したというも
のであった。
結局のところ、これらのベクターは向上した発現レベル
を有するクローンを得ることを可能にするものである。
CHO細胞は■因子の活性のために必須の少なくとも部
分的な翻訳後修飾を行なうことができる。生産された■
因子の13%が活性を有しているということはヒトの■
因子の活性の13%に相当するということである。p 
T G 381およびp T G 3g2を用いたトラ
ンスフェクションの結果によれば、■因子のためのコー
ドとなるmRNAの翻訳開始を改善するように最初のA
TGの近傍の非コード5′領域を改良することが好まし
いと認められる。
以下の株が1986年6月6日にパスツール研究所の国
立微生物収集館(Ia Co11ection Nat
ionalede Cu1tures de Micr
oorganisies de I ’ Inatit
ut Pa5teur、28 rue de Doct
eur−Roux、75724 Parls Code
x 15)に寄託された。
E、コリ(E、col 1)BJ5183/pTG38
5.寄託番号! −563号E、コリ(E、col 1
)BJ5183/pTG381.寄託番号1−564号
【図面の簡単な説明】
第1図はp T G 395の構成を示す模式図、第2
図はp T 0385の構成を示す模式図、第3図はp
TGDH38Bの構成を示す模式図、第4図はp T 
G 384の構成を示す模式図、第5図はp T G 
381の構成を示す模式図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)少なくとも、 IX因子もしくはこれに類似する蛋白質のためのコードと
    なるDNA配列、 前記DNA配列のマルチコピー形状での組込みを確実に
    する要素、および 組込み後に真核細胞内においてIX因子もしくはこれに類
    似する蛋白質のためのコードとなるDNA配列の発現を
    確実にする要素からなることを特徴とする、真核細胞内
    においてIX因子もしくはこれに類似する蛋白質の発現を
    確実にする真核細胞内組込みベクター。 2)少なくとも、 IX因子もしくはこれに類似する蛋白質のためのコードと
    なるDNA配列、 前記DNA配列のマルチコピー形状での組込みを確実に
    する配列、および 前記細胞内における前記DNA配列の発現要素からなる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のベクター
    。 3)信号配列を含む前記DNA配列が完全プレ蛋白質配
    列であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    ベクター。 4)前記DNA配列のマルチコピー形状での組込みを確
    実にする要素がマウスミトコンドリアDNA配列である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第2項もしくは第3項
    記載のベクター。 5)前記マウスミトコンドリアDNA配列がpΔのもの
    であることを特徴とする特許請求の範囲第4項記載のベ
    クター。 6)化学物質耐性遺伝子と、形質転換された細胞内にお
    ける該遺伝子の発現を確実にする要素とを含んでいるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項〜第5項のいずれ
    か1項に記載のベクター。 7)IX因子もしくはこれに類似する蛋白質のためのコー
    ドとなるDNA配列および該DNA配列に続く化学物質
    耐性遺伝子を含むポリシストロニックRNAのためのコ
    ードとなることを特徴とする特許請求の範囲第1項〜第
    6項のいずれか1項に記載のベクター。 8)前記化学物質耐性遺伝子がXGPRTおよびDHF
    Rのためのコードとなる遺伝子から選ばれたものである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第6項もしくは第7項
    に記載のベクター。 9)前記DNA配列もしくは遺伝子の発現を確実にする
    要素がSV40および2型アデノウィルスのプロモータ
    ーの中から選ばれたものであることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項〜第8項のいずれか1項に記載のベクタ
    ー。 10)IX因子遺伝子に続いてイントロンおよびポリアデ
    ニル化位が存在することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項〜第9項のいずれか1項に記載のベクター。 11)DNAの全配列を有する単一のプラスミドから構
    成されることを特徴とする特許請求の範囲第1項〜第1
    0項のいずれか1項に記載のベクター。 12)少なくとも前記因子IXもしくはこれに類似する蛋
    白質のためのコードとなるDNA配列を含む一方のプラ
    スミドと少なくも1つの選択遺伝子を含む他方のプラス
    ミドとからなる、前記組込みを確実にする要素を含む1
    対のプラスミドから構成されることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項〜第10項のいずれか1項に記載のベク
    ター。 13)少なくとも、 IX因子もしくはこれに類似する蛋白質のためのコードと
    なるDNA配列、 前記DNA配列のマルチコピー形状での組込みを確実に
    する要素、および 組込み後に真核細胞内においてIX因子もしくはこれに類
    似する蛋白質のためのコードとなるDNA配列の発現を
    確実にする要素からなる、真核細胞内においてIX因子も
    しくはこれに類似する蛋白質の発現を確実にする真核細
    胞内組込みベクターによって真核細胞のトランスフェク
    ションを行ない、IX因子もしくはこれに類似する蛋白質
    を発現する細胞を選択することを特徴とする、IX因子も
    しくはこれに類似する蛋白質を生産する細胞系を得るた
    めの真核細胞の製造方法。 14)前記トランスフェクションがリン酸カルシウム共
    沈法によって行なわれることを特徴とする特許請求の範
    囲第13項記載の方法。 15)少なくとも、 IX因子もしくはこれに類似する蛋白質のためのコードと
    なるDNA配列、 前記DNA配列のマルチコピー形状での組込みを確実に
    する要素、および 組込み後に真核細胞内においてIX因子もしくはこれに類
    似する蛋白質のためのコードとなるDNA配列の発現を
    確実にする要素からなる、真核細胞内においてIX因子も
    しくはこれに類似する蛋白質の発現を確実にする真核細
    胞内組込みベクターによって真核細胞のトランスフェク
    ションを行ない、IX因子もしくはこれに類似する蛋白質
    を生産する細胞を選択して得たことを特徴とする細胞系
    。 16)CHO系であることを特徴とする特許請求の範囲
    第15項記載の細胞系。 17)少なくとも、 IX因子もしくはこれに類似する蛋白質のためのコードと
    なるDNA配列、 前記DNA配列のマルチコピー形状での組込みを確実に
    する要素、および 組込み後に真核細胞内においてIX因子もしくはこれに類
    似する蛋白質のためのコードとなるDNA配列の発現を
    確実にする要素からなる、真核細胞内においてIX因子も
    しくはこれに類似する蛋白質の発現を確実にする真核細
    胞内組込みベクターによって真核細胞のトランスフェク
    ションを行ない、IX因子もしくはこれに類似する蛋白質
    を生産する細胞を選択して得た細胞系を適当な培地で培
    養し、この培地からIX因子もしくはこれに類似する蛋白
    質を回収することを特徴とするIX因子もしくはこれに類
    似する蛋白質の製造方法。 18)少なくとも、 IX因子もしくはこれに類似する蛋白質のためのコードと
    なるDNA配列、 前記DNA配列のマルチコピー形状での組込みを確実に
    する要素、および 組込み後に真核細胞内においてIX因子もしくはこれに類
    似する蛋白質のためのコードとなるDNA配列の発現を
    確実にする要素からなる、真核細胞内においてIX因子も
    しくはこれに類似する蛋白質の発現を確実にする真核細
    胞内組込みベクターによって真核細胞のトランスフェク
    ションを行ない、IX因子もしくはこれに類似する蛋白質
    を生産する細胞を選択して得た細胞系を適当な培地で培
    養し、この培地から回収して得たこを特徴とするIX因子
JP62156409A 1986-06-23 1987-06-23 Ix因子の発現を確実にする真核細胞内組込みベクタ−、得られた細胞系、およびこれらの製造方法 Pending JPS633793A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR8609043A FR2600334B1 (fr) 1986-06-23 1986-06-23 Vecteurs d'integration dans les cellules eucaryotes assurant l'expression du facteur ix, lignees celullaires obtenues et procede pour leur preparation
FR8609043 1986-06-23

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS633793A true JPS633793A (ja) 1988-01-08

Family

ID=9336587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62156409A Pending JPS633793A (ja) 1986-06-23 1987-06-23 Ix因子の発現を確実にする真核細胞内組込みベクタ−、得られた細胞系、およびこれらの製造方法

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP0251874A1 (ja)
JP (1) JPS633793A (ja)
FR (1) FR2600334B1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2642767B1 (fr) * 1989-01-19 1993-10-01 Transgene Sa Vecteurs d'expression de proteines heterologues dans les cellules eucaryotes, lignees cellulaires obtenues et procede pour leur preparation
EP0573605B1 (en) 1991-03-01 2000-08-30 Rhone-Poulenc Rorer International (Holdings) Inc. Preparation of factor ix
JP5526332B2 (ja) 2005-12-21 2014-06-18 シーエヌジェイ ホールディングス,インコーポレイテッド 組み換え法によって生物活性ビタミンk依存性タンパク質を製造する方法
CA2683423C (en) 2007-04-26 2020-10-27 Inspiration Biopharmaceuticals, Inc. Recombinant vitamin k dependent proteins with high sialic acid content and methods of preparing same
WO2011053738A1 (en) 2009-10-30 2011-05-05 Inspiration Biopharmaceuticals, Inc. Method of producing recombinant vitamin k dependent proteins
US20150307863A1 (en) 2012-11-20 2015-10-29 The University Of North Carolina At Chapel Hill Methods and compositions for modified factor ix proteins
US11560418B2 (en) 2015-10-20 2023-01-24 The University Of North Carolina At Chapel Hill Methods and compositions for modified factor IX fusion proteins

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0107278B1 (en) * 1982-08-04 1989-11-15 National Research Development Corporation Molecular cloning of the gene for human anti-haemophilic factor ix
EP0430930B1 (en) * 1985-03-15 1993-09-01 Btg International Limited Factor ix protein
GR860984B (en) * 1985-04-17 1986-08-18 Zymogenetics Inc Expression of factor vii and ix activities in mammalian cells
DE3684546D1 (de) * 1985-04-22 1992-04-30 Genetics Inst Herstellung mit hoher leistung des aktivfaktors ix.

Also Published As

Publication number Publication date
FR2600334B1 (fr) 1989-05-12
EP0251874A1 (fr) 1988-01-07
FR2600334A1 (fr) 1987-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2608870B2 (ja) 組換えdna技術によるヒトigfの製造
AU676132B2 (en) Method of using bar1 for secreting foreign proteins
JP2664860B2 (ja) 工業バチルス微生物種によるタンパク質又はポリペプチドの製造
EP0127839B1 (en) Method for producing a recombinant baculovirus expression vector
JPH0683669B2 (ja) 高等真核生物細胞における非bGHポリペプチドの発現用の組換えDNA分子
CN108610398B (zh) 一段功能序列及在分泌蛋白表达中的应用
JPH04228066A (ja) 外来遺伝子発現用培養細胞
JPS633793A (ja) Ix因子の発現を確実にする真核細胞内組込みベクタ−、得られた細胞系、およびこれらの製造方法
JPH05503015A (ja) 哺乳類発現ベクター
JPH1014587A (ja) 微生物によるヒト副甲状腺ホルモンの生産
WO2019184373A1 (zh) 提高rhNGF表达水平的内含子
GB2184126A (en) Enhanced extracellular production of a protein by transformed bacillus subtilis
CA1310601C (en) Expression vectors
CA1224168A (en) Human growth hormone produced by recombinant dna in mouse cells
EP0220689A2 (en) Method of using bar1 for secreting foreign proteins
EP0316717B1 (en) Method of producing foreign gene products
WO1987005935A1 (en) Methods and compositions for expression of competent eukaryotic gene products
US5646010A (en) Methods and compositions for expression of competent eukaryotic gene products
EP0290261B1 (en) Expression of foreign genes in drosophila cells
EP0225177B1 (en) Dna sequence coding for human tissue plasminogen activator
CN109402096A (zh) 一种aid酶突变体及其应用
WO2024007978A1 (zh) 一种连接肽、包含连接肽的凝血八因子蛋白或其变体及其用途
EP1913143A1 (en) Improved protein expression
JPH01157391A (ja) Deoプロモーターを有する発現プラスミド及び該プラスミドを含む細菌宿主
JPH04148687A (ja) M―csf活性ポリペプチドの安定的高発現組換えベクター