JPS6337927Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、外科用Ｘ線テレビ装置のＣアーム
の支持装置の改良に関するものである。

従来の外科用Ｘ線テレビ装置を第１図、第２図
に基づいて説明する。半円形のＣアーム１の一端
にはＸ線管装置２が、他端にはイメージインテン
シフアイア、テレビカメラ等からなる受像装置３
がそれぞれ固定され、このＣアーム１は湾曲ガイ
ド部材４内に摺動可能に取付けられている。この
ガイド部材４に先端が固定されたＬ字状支持腕５
は末端がスライダ６に取付けられ、このスライダ
６は台車７に直立して設けられたガイドケース８
内に摺動自在に取付けられており、外科用Ｘ線装
置本体９内に設けた電動装置（図示省略）を作動
させることによりスライダ６はガイドケース８内
を摺動してＣアーム１を上下動させる。また、上
記支持腕５の先端は、Ｘ線管装置２と受像装置３
とを上下逆にできるように、回動可能に形成され
ており、上記ガイドケース８の上端には、支持腕
５が通過できる開口部１０を形成して蓋体１１が
取付けられている。なお、図示されていないが、
本体９にはＸ線制御のための計器類及びスイツチ
類、Ｃアーム１の上下動のためのスイツチ等が配
置されている。

以上のように、従来の外科用Ｘ線テレビ装置に
おいて、支持腕５が第１図の鎖線で示すような最
低位置に位置する場合は、蓋体１１の開口部１０
からガイドケース８内に物等が落下することによ
りスライダ６の移動を妨げたり、或いは手を開口
部１０に挿入し、その状態で支持腕５を上昇する
ことにより支持腕５と開口部１０とで手を挾む等
の問題がある。

この考案は、以上の問題を解消する外科用Ｘ線
テレビ装置のＣアーム装置を提供することを目的
とするものである。

以下、この考案を第３図以下に示す実施例に基
づいて説明する。

図示のように、支持腕５と開口部１０との間に
摺動自在に挿入されるガードケース１２は、Ｕ字
状に曲折して軸方向に開口された両端に突部とし
ての対のフランジ１３，１３を形成した筒状体１
４と、この筒状体１４の上端に固定される板状部
材１５とからなり、上記筒状体１４は、支持腕５
が最高位置にあるときの支持腕５の上端から蓋体
１１までの寸法より僅かに長く形成されている
が、支持腕５が最低位置にあるときの支持腕５の
上端から蓋体１１までの寸法より長く形成するこ
とによつて、ガイドケース８内部が見えないよう
にすることが望ましい。また、板状部材１５は開
口部１０より大きく形成されて開口部１０を被覆
する。

上記蓋体１１には、支持腕５と開口部１０との
間にガードケース１２を挿入した際に、フランジ
１３，１３とそれぞれ嵌合する溝１６，１６が開
口部１０に連続して形成され、フランジ１３と溝
１６とは、ガードケース１２の回り止めとして作
用する。

なお、以上の実施例では、ガードケース１２に
突部としてのフランジ１３を、開口部１０に溝１
６をそれぞれ設けているが、ガードケース１２に
溝を設け、この溝に嵌合する突部を開口部から突
出形成してもよい。

この考案は、以上の構成であつて、フランジ１
３が溝１６に嵌合するようガードケース１２を支
持腕５と開口部１０との間に落とし込むと、支持
腕５が上昇するときには、ガードケース１２は支
持腕５を囲むように当接して支持腕５と共に上昇
し、また支持腕５が最低位置まで下降するときに
は、ガードケース１２は自重により下降し、ガー
ドケース１２の板状部材１５が蓋体１１に当接し
て開口部１０を被覆するが、支持腕５はさらに下
降する。

この考案は、以上のとおり、簡単なガードケー
スを追加することにより、支持腕が通過する開口
部を塞いでいるから、ガイドケース内に物が落下
したり、或いは開口部と支持腕とで手を挾む等の
事故が防止できると共に、ガードケースの板状部
材はガイドケース内部を見せない化粧カバーとし
ても役に立つ。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す側面図、第２図は第１図
の平面図、第３図はこの考案のガードケースの一
例を示す斜視図、第４図はこの考案の一例を示す
要部拡大側面図、第５図は第４図の平面図であ
る。 １……Ｃアーム、２……Ｘ線管装置、３……受
像装置、４……ガイド部材、５……支持腕、６…
…スライダ、７……台車、８……ガイドケース、
９……本体、１０……開口部、１１……蓋体、１
２……ガードケース、１３……フランジ、１４…
…筒状体、１５……板状部材、１６……溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. Ｌ字状に曲折した支持腕を固定したスライダ
   と、このスライダを摺動自在に取付けるガイドケ
   ースと、このガイドケースの上端部に設けられ、
   支持腕が通過可能な開口部を形成した蓋体と、上
   端に上記開口部を被覆する板状部材を設け、上記
   支持腕と開口部との間に摺動自在に挿入されるガ
   ードケースとからなり、蓋体とガードケースのい
   ずれか一方に溝を、他方に溝に嵌合する突部を形
   成したことを特徴とする外科用Ｘ線テレビ装置の
   Ｃアーム支持装置。