JPS6337440Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は広い間口等に使用する長尺の門扉の改良
に関する。

従来この種の門扉においてはパンタグラフ機構
を有する伸縮門扉の長尺のものあるいは折畳式扉
の長尺のものが知られているが、それらより更に
開閉比（門扉の開状態と閉状態の長さの比）を大
きくする目的で本案を案出するに至つたものであ
る。

以下、図面に示す実施例を基に本案を説明す
る。

第１図〜第４図は本案の門扉の第一実施例を示
す図、第５図〜第１０図は第二実施例を示す図で
ある。

両者ともに地面には平行レール１を敷設させ、
該平行レール１に直交する支持枠体２を３枚載置
させ、一方の端の支持枠体２の下部は地中に埋設
している。支持枠体２としては第３図及び第８図
に示すように方形の枠体を使用しているが、この
形状は本実施例に限定されるものではなく、この
他にはＬ字形、三角形等種々考えられる。即ち、
ある程度の前後幅を有し、門扉そのものに対し転
倒復元モーメントを生起し得るものであればよ
い。

支持枠体２の下端には、平行レールに１に転動
自在に係合する車輪３を装備させるが、本実施例
には支持枠体２の下端前後部に２輪組の車輪３を
包持する車輪カバー４をそれぞれ装備している。

隣接する支持枠体２間は、折戸５で連結させる
が、第一実施例においては垂直パンタグラフ機構
を有する伸縮自在な２枚の柵体６ａの隣接する端
部同志を上下２箇所のヒンジ７で屈曲自在とした
ものを折戸５として使用し、第二実施例において
は、水平パンタグラフ機構を有する伸縮自在な２
枚の柵体６ｂの隣接する端部の縦格子８同志を、
該縦格子８を外嵌する円筒部を左右に有する上下
２箇所の連結板９で屈曲自在に連結したものを折
戸５として使用している。

尚、折戸５と支持枠体２間の連結は、ヒンジ機
構を有するものであればよく第一実施例では通常
のヒンジ、第二実施例では連結板を用いている。

即ち、本実施例の門扉は、２枚の伸縮自在な柵
体６をヒンジ７あるいは連結板９で屈曲自在に連
結させた折戸５を一単位とし、その折戸５を支持
枠体２を介して左右に順次連結させた構成をして
いる。故に、門扉を閉じる際には、まずパンタグ
ラフ機構による収縮により第４図あるいは第９図
に示すようになり、更にこの状態の門扉を屈曲す
ることにより第５図、あるいは第１０図に示すよ
うに、より近接した支持枠体２間にコンパクトに
収納されることになる。

本考案の門扉は上記のような構成であるため、
従来の門扉に比べて開閉比の非常に大きい門扉を
得られ、かつ支持枠体によつて自立安定性は向上
する。

また、支持枠体間の折戸を一単位として製作で
き、用途に応じて順次連結すればよいので製作容
易で量産可能である等有益な考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案門扉の第一実施例の平面図、第２
図は同正面図、第３図は同支持枠体の側面図、第
４図は同収縮終了時の平面図、第５図は同屈曲終
了時の平面図、第６図は本案門扉の第二実施例の
平面図、第７図は同正面図、第８図は同支持枠体
の側面図、第９図は同収縮終了時の平面図、第１
０図は同屈曲終了時の平面図。 １……平行レール、２……支持枠体、３……車
輪、４……車輪カバー、５……折戸、６，６ａ，
６ｂ……柵体、７……ヒンジ、８……縦格子、９
……連結板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 地面に敷設した平行レールに転動自在に係合す
   る車輪を下端に装備する適宜枚数の支持枠体を、
   前記平行レールに直行させて載置し、隣接する支
   持枠体間を、偶数枚の伸縮自在な柵体を屈曲自在
   とした折戸で連結したことを特徴とする門扉。