JPS6336010Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は着用し易く、身体のあらゆる動きに適
応し易いように設計されたブラジヤーに関する。

従来、スポーツ用ブラジヤーと称して身体の動
きに適応し易いように設計されたブラジヤーは各
種が市販されており、それぞれに特徴を有してい
たが、本考案は従来にない全く新しい考えに立つ
て設計されたブラジヤーであり、ひねり、屈伸、
跳躍等身体のあらゆる動きに対し、適応し易いよ
うに設計されたものである。即ち、本考案におけ
るブラジヤーの特徴とするところはブラジヤー１
下縁に縫着された伸縮性を有する下縁テープ５と
脇身片１３上縁を形成する伸縮性を有する上縁テ
ープ７が、後中心付近で縫着され、かつ後部片９
外縁を形成する伸縮性を有する後部テープ１２
が、一方で肩紐１４と、他方で前記上縁テープ７
と交叉して前記下縁テープ５と縫着された点にあ
る。

次に本考案の構成を実施例をもとに詳述する。
本考案に係るブラジヤーは「脇身片１３及び後部
片９」の下縁の必要部分が下縁テープ５と共に下
縁部で重なり合つて縫着される以外は他の部分で
上縁テープ７で縁取られた脇身片１３とその外縁
１１を後部テープ１２で縁取られた後部片９とは
直接縫着されないような構成となつており、第１
〜２図に示すは斯るブラジヤーの正面図と背面図
である。１はブラジヤー、２はカツプ部、３はカ
ツプ下縁に弾性ネツト地４を介して付設された胸
部片を示しており、斯る胸部片３は脇身片１３を
兼ねて背部に達していて、胸部部分の当布は１７
で示している。この際、第３図の如く胸部片３と
脇身片１３を別々に作成して両者をシーム２０で
縫着し、１枚化してもよいことは勿論である。

斯るブラジヤー１は下縁に伸縮性を有する下縁
テープ５が縫着されており、一方カツプ部２の外
縁６から脇身片１３の上縁にかけては伸縮性を有
する上縁テープ７がパイピング状に形成されてい
る。斯る下縁テープ５と上縁テープ７とはブラジ
ヤーの後中心部付近に設けられた継合具８と縫着
されており、ここで両者は重なり合つて、継合具
８下端と縫着されているのである。後部片９は山
形状をしており、その両縁１０，１１には伸縮性
を有する後部テープ１２がパイピング状に形成さ
れ、後部片９の頂部は肩紐１４に連結し、下縁は
下縁テープ５と縫着されている。また、後部片外
縁１１を形成する後部テープ１２は上縁テープ７
と叉差して、下縁テープ５と縫着されていて、交
叉点は交叉するだけで勿論縫着されていないの
で、後部片９につながる肩紐の動きが直接脇身片
１３を通じてカツプ部に影響される度合が少ない
のである。

後部片９の内縁１０を形成する後部テープ１２
はその下端で継合具８上端と縫着されている。

１６は前中心部に設けた空間部であるが、この
部分に伸縮性ネツト地２１を用いて、左右の胸部
片３を連結してもよい。この際、肩紐１４の前端
とカツプ部頂部とを継合具１５等により係合自在
に構成しておくと、必要に応じ第３図イの如くバ
ツククロス型となつたり、ロの如くスタンダード
型となつたり、更には前部クロス型（図示略）等
となるなど様々な着用状態が可能となり便利であ
る。

以上は本考案の好ましい一実施例を述べたまで
で、本考案は斯る実施例に制限を受けるものでな
いことは勿論である。

本考案における後中心部付近とは前例の通り継
合具１５の部分をいう他に、背中心からある程度
の区域まで左右付々にずれた範囲をあらわすもの
であつて特に限定的意味をもつものでなく、また
継合具は用いなくてもよいことは勿論である。

下縁テープ５、上縁テープ７、後部テープ１２
は伸縮性を有する各種の飾りテープ、縁取りテー
プ、その他適宜のものでよく、脇身片１３、後部
片９は伸縮性を有するものが必要で、例えば二軸
に伸縮するものが好ましく、胸部片３と脇身片１
３を縫着して１枚化した場合も同様である。カツ
プ部２、裏カツプ部２２も少なくとも若干伸縮性
を有するものが好ましいが、このことは特に限定
されるものでない。上縁テープ７は少なくとも脇
身片１３部分の上縁を形成している必要がある
が、好ましくは図例の如くカツプ外縁を通つて脇
身片上縁に通ずるような構成にしたら好ましい
が、このことは適宜でよい。更に必要に応じ肩紐
の前端とカツプ頂部に着脱自在に設けられた継合
具１５は図例の如く鍵状部材１８とホール状挿入
部１９とによる係合材料の他に通常用いられる適
宜のものでよい。また後部片外縁１１を形成する
後部テープ１２は肩紐１４と連続した継目のない
ものも本考案の範囲であることは当然である。

本考案は以上の通りであり、本考案によるブラ
ジヤーは身体の屈伸、ひねり、その他あらゆる動
きに対し、程よく適応できる上に例えば肩紐の動
きが後部にて吸収されカツプ部に伝わりにくい構
成のため、従来のものに比して一層その効果が発
揮されるものである。また、例えば図例のものは
カツプ、脇身、肩紐の三者が弾性ネツト地の作用
も加わつて付々独立した動きがし易いように設計
されており、運動による身体の複雑で激しい動き
にもそれぞれが干渉し合うこと少なく全く新しい
フイツト感を提供するものである。

更に本考案のものは必要ならば肩紐前部が着脱
自在な構成のために、必要に応じクロスタイプと
なつたりスタンダードタイプとなるなど任意に変
更することが可能で極めて便利なものである。特
に肩紐をバツククロスにした状態では、肩紐は脇
身からの横方向の力を受けにくい為、肩紐が首に
寄りやすいというバツククロス肩紐の最大の欠点
が解消されたものである。

本考案のブラジヤーはスポーツ用として特に優
れているが、その他一般用としても勿論適応可能
であり、特に限定されるべきものでない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る一実施例のブラジヤーを
示す正面図であり、第２図はその背面図であり、
第３図は他の実施例を示す要部の正面図であり、
第４図は着用状態の一例を示す背面図である。 １……ブラジヤー、２……カツプ部、５……下
縁テープ、７……上縁テープ、９……後部片、１
２……後部テープ、１３……脇身片、１４……肩
紐。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ブラジヤー１下縁に縫着された伸縮性を有す
   る下縁テープ５と脇身片１３上縁を形成する伸
   縮性を有する上縁テープ７が後中心部付近で縫
   着され、かつ後部片９外縁を形成する伸縮性を
   有する後部テープ１２が、一方で肩紐１４と、
   他方で前記上縁テープ７と交叉して前記下縁テ
   ープ５と縫着されてなるブラジヤー。 (2) 肩紐１４の前部がカツプ２頂部と係合自在に
   構成されてなる実用新案登録請求の範囲第１項
   記載のブラジヤー。