JPS6335512B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は粉末洗剤用包装箱に関し、かつ特にマ
ルチキロ包装箱として商取引上一般に知られてい
る大容量包装箱に関する。

従来の技術 マルチキロ包装箱は現在有名であり、粉末洗剤
をばらのままで製造販売できる経済性のために消
費者と製造業者との両方の間で益々評判がよくな
つている。これらの包装箱の一つの不利なこと
は、一杯に詰め込まれた時に比較的重くなること
であり、このため包装箱を運び易くするために一
般にハンドルを取り付けるようになつてきた。ば
らで貯蔵の便宜上、包装箱が一般にプラスチツク
製ハンドルと一緒に構成されており、このハンド
ルは使用前には包装箱の１個の密閉折返し蓋の下
に折畳んである。この種の包装箱の一例がスイス
特許第451004号に示されており、もう一つほかの
例がヨーロツパ特許出願第0042184号に示されて
いる。

発明が解決しようとする問題点 マルチキロ包装箱が三つの特徴を示すように設
計されることは非常に望ましい。まず第１に、包
装箱は最初に密閉される時に粉密にならなければ
ならない。第２に、包装箱は容易に開箱されるよ
うに接着されねばならず、かつ第３に、包装箱は
折畳み式ハンドルを使用し得るように再密閉が可
能でなければならない。しかしながら、上記した
従来の包装箱はこれら全ての点を満足していない
欠点を有している。

そこで、本発明は、上記したような従来の包装
箱の欠点を取り除くためになされたものであり、
粉密になつており、容易に解放し、折畳み式ハン
ドルが再密閉後にも使用可能である新規な型の包
装箱を提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 本発明によれば、向い合つて閉じる２対の折返
し蓋を有する開口部を有するほぼ正方形又は長方
形の包装箱は、第１の１対の折返し蓋１０，１１
の第１の折返し蓋１０が折畳み式ハンドル２４及
び２次折返し蓋１３を設けており、第１の１対の
折返し蓋１０，１１の第２の折返し蓋１１が２次
折返し蓋１７と、第２の折返し蓋１１を前記第１
の折返し蓋上に折重ねた時に折畳み式ハンドル２
４を露出するように配置された窓１４とを設けて
おり、第２の１対の副折返し蓋１５，１６の一方
又は両方が第１の折返し蓋を折重ねた後に開口部
上に折重ねられて第１の折返し蓋の上に重なり、
かつ第２の１対の副折返し蓋の前記一方又は両方
の副折返し蓋がハンドル２４を露出させる窓１
８，１９を設けており、前記第１の折返し蓋の２
次折返し蓋１３が前記第２の１対の副折返し蓋の
前記重なつた一方又は両方１５，１６の上に折重
ねられ、かつ前記第１の１対の折返し蓋の第２の
折返し蓋１１が全てのその他の折返し蓋の上に折
重ねられて第１の折返し蓋１０を第２の折返し蓋
の窓１４を通して露出させ、かつ第２の折返し蓋
の２次折返し蓋１７を包装箱の縁２０に密封させ
たことを特徴とする。

作 用 すなわち、本発明の包装箱においては、第２の
１対の副折返し蓋が第１段階として箱の開口部の
上に折重ねられるのではなく、第１の１対の折返
し蓋の折畳み式ハンドルを設けた第１の折返し蓋
上に折重ねられるのであり、このため粉末が包装
箱から漏れ出るのを防ぐ複雑な通路を形成してよ
り一層粉密構造になつている。

更に、本発明の包装箱においては、第１の１対
の折返し蓋の第２の折返し蓋が全てのその他の折
返し蓋の上に折重ねられて第１の折返し蓋を第２
の折返し蓋の窓を通して露出させ、かつ第２の折
返し蓋が包装箱の縁に密封されるようになつてい
る２次折返し蓋を設けており、包装箱の解放を極
めて容易に行うことができる。また、包装箱の縁
への第２の折返し蓋の２次折返し蓋の密封は熱融
（熱可塑性）接着剤又は湿式接着剤と熱融接着剤
との混合剤を用いて行うことができる。

更に、本発明の包装箱においては、第１の１対
の折返し蓋の第１の折返し蓋の２次折返し蓋が包
装箱に押込められ又は第２の１対の副折返し蓋の
上に折返されることができ、このため包装箱の再
密閉を容易にし、かつ包装箱の粉密を確実に得る
ことができる。

実施例 次に、本発明を図示した実施例を参照して説明
する。

先ず第１図を参照すると、ボール紙又は段ボー
ル紙から形成された長方形の包装箱は向い合つて
閉鎖する２対の折返し蓋１０，１１及び１５，１
６を形成している。第１の１対の折返し蓋１０，
１１の内の１個の折返し蓋１０はボール紙の裏板
２１に取付けられた折畳み式のプラスチツク製ハ
ンドルを備えており、該ハンドルは第１図には表
わされていないが折返し蓋１０の下側に形成され
ている凹所に横たわつている。１対の折返し蓋１
０，１１の内のもう１個の折返し蓋１１は折返し
蓋１０の上に折重なつている時にハンドルを露出
させるように設計された窓１４を形成しておる。

第２の向い合つている１対の副折返し蓋１５，
１６もやはり同じ目的のために窓１８，１９を備
えている。

折返し蓋１０及び１１のそれぞれは２次折返し
蓋を備えている。ハンドル支え折返し蓋１０が２
次折返し蓋１３を備えており、該２次折返し蓋は
折返し蓋が密閉形態に折重ねられる時に開口部２
２に押込まれるか又は折返し蓋１０の上に折返さ
れるように形成されている。窓付き折返し蓋１１
が２次折返し蓋１７を備えており、該２次折返し
蓋は密閉作業の最終段階として包装箱の縁２０に
寄りかかつて密封されるようになつている。

包装箱は段ボール紙の半製品から形成されてお
り、折重ねられた垂れ袖２３を用いて３次元に接
着されておる。

次に第２図の折返し蓋１０を参照すると折返し
蓋に形成されている凹所２５の中に折畳み式ハン
ドル２４が包装箱の開口部の上に折畳まれて示さ
れている。

包装箱を密封するために、副折返し蓋１５及び
１６が折返し蓋１０の上に折重ねられ、２次折返
し蓋１３が副折返し蓋１５及び１６の上に折返さ
れ、窓付き折返し蓋１１が折重ねられて２次折返
し蓋１７が包装箱の縁２０に寄りかかつて密封さ
れる。

これが粉密且つ容易に開放される包装箱を形成
する。開放後、包装箱は副折返し蓋１５及び１６
により押込まれ、続いて２次折返し蓋１３により
開口部に押込まれ、前と同様に折返し蓋を上に折
重ねて再密封され得る（しかし密封されない）。
それが終つた時にあたかも包装箱が密封されたか
のようにハンドル２４が使用され得る。

本発明は粉末洗剤と、例えばボール紙又は段ボ
ール紙から作られた特許請求の範囲記載の包装箱
用の半製品とを有する密封包装箱を含む。

発明の効果 以上説明した構成により、本発明は、ハンドル
を支えている第１の折返し蓋１０を副折返し蓋１
５，１６の下に配置し、該第１の折返し蓋の２次
折返し蓋１３を該副折返し蓋の上へ折返して配置
するように構成したことにより、長い時間の間の
沈降により包装箱内の粉末内容物の嵩の減少や使
用による嵩の減少のために包装箱内に空間ができ
ても、ハンドルが包装箱内へ落込むことがなく、
包装箱の開封後は２次折返し蓋を包装箱内へ押込
んで包装箱を再閉鎖するように使用することがで
き、かつ最初の密封時に粉末が包装箱から漏れ出
るのを防ぐ複雑な通路を形成して確実な粉密状態
を得ることができ、更に第２の折返し蓋１１の２
次折返し蓋１７を包装箱の縁２０に密封すること
により、包装箱の開封を容易に行うことができる
などの効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に基づく長方形包装箱の透視図
であり、４個の密閉折返し蓋全部が折返されてい
る状態を示し、第２図は同じ包装箱の透視図であ
り、ハンドル支え折返し蓋が開口部の上に折重な
つている状態を示している。 １０：折返し蓋、ハンドル支え折返し蓋、１
１：折返し蓋、窓付き折返し蓋、１３，１７：２
次折返し蓋、１４，１８，１９：窓、１５，１
６：副折返し蓋、２０：縁、２１：ボール紙の裏
板、２２：開口部、２３：垂れ袖、２４：折畳み
式ハンドル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 向い合つて閉じる２対の折返し蓋を有する開
   口部を有するほぼ正方形又は長方形の包装箱にお
   いて、 第１の１対の折返し蓋１０，１１の第１の折返
   し蓋１０が折畳み式ハンドル２４及び２次折返し
   蓋１３を設けており、 第１の１対の折返し蓋１０，１１の第２の折返
   し蓋１１が２次折返し蓋１７と、第２の折返し蓋
   １１を前記第１の折返し蓋上に折重ねた時に折畳
   み式ハンドル２４を露出するように配置された窓
   １４とを設けており、 第２の１対の副折返し蓋１５，１６の一方又は
   両方が第１の折返し蓋を折重ねた後に開口部上に
   折重ねられて第１の折返し蓋の上に重なり、かつ
   第２の１対の副折返し蓋の前記一方又は両方の副
   折返し蓋が折畳み式ハンドル２４を露出させる窓
   １８，１９を設けており、 前記第１の折返し蓋の２次折返し蓋１３が前記
   第２の１対の副折返し蓋の前記重なつた一方又は
   両方１５，１６の上に折重ねられ、かつ 前記第１の１対の折返し蓋の第２の折返し蓋１
   １が全てのその他の折返し蓋の上に折重ねられて
   第１の折返し蓋１０を第２の折返し蓋の窓１４を
   通して露出させ、かつ第２の折返し蓋の２次折返
   し蓋１７を包装箱の縁２０に密封させたことを特
   徴とする包装箱。