JPS6333592Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は石鹸箱に関するもので、より具体的に
はスポンジを石鹸の下に敷いてなる石鹸箱に関す
るものである。

従来、石鹸箱の内部にスポンジを中敷として設
け、使用後の石鹸に付着した水分をスポンジ中に
吸水するようにした石鹸箱が提案されている。し
かしながら、これら従来の石鹸箱では箱体の底面
に数個の小孔を形成しただけであるため、通気性
が悪く、スポンジ中の水分がいつまでも抜けず、
従つて石鹸の底面部が軟化して再使用時に不快で
あるだけでなく不経済でもあつた。

本考案は上記のような従来の問題点に鑑みてな
されたもので、その目的は通気性が良好で、石鹸
が載置されるスポンジを短時間で乾燥させること
のできる石鹸箱を提供するにある。

以下に本考案の好適な実施例について、添附図
面を参照にして説明する。

１は石鹸箱の本体をなす矩形の箱体を示す、箱
体１の下方部全側面には矩形の通気孔２が形成さ
れている。この通気孔２より若干上方の箱体内部
には棚部３が一体的に取付けられ、この棚部３の
上には多数の透孔４を形成した多孔板５が載置さ
れている。この多孔板５の上には、厚さ５mm程度
で通気性の良好なスポンジ６が分離自在に載置さ
れる。好ましくは、このスポンジ６の表面を凹凸
面とし、空気との接触面積を大きくすることであ
る。また、箱体１の上部開口端にはスポンジ６を
上方から押え、石鹸８を箱体から取出すときにス
ポンジ６がこれとともに持ち上がらないようにす
る枠体７が嵌着されている。

尚、上記実施例では箱体１の底板９は盲板とな
つているが、ここに透孔（図示せず）を形成して
通気性を尚一層良好なものとすることができる。
また、箱体１の底板９を省略し、全側面に形成さ
れた通気孔２を下端面まで延長することによつて
箱体１の下方部を四隅の脚体だけとし、この脚体
間に通気開口部を画成するようにしても良い。更
には、この箱体１を平面略円形とし、三本の脚体
によつて支持するように構成しても良い。

以上のように本考案の石鹸箱では、箱体１の下
方側部に通気開口２を相対向して設けるととも
に、この通気開口の上方内側に棚部３を形成し、
該棚部の上に多孔板５を設け、該多孔板の上部に
スポンジ６を分離自在に載置し、該スポンジ上に
石鹸８を載せるようにしたため、スポンジの下方
に比較的広く深い空間が形成されしかもこの空間
の両側通気開口から空気が自由に流通することが
できるので、石鹸下部の水分はスポンジ６に吸収
されしかもスポンジ６は比較的短時間のうちに乾
燥し、スポンジの上方に載せた石鹸の下面が水分
で軟化するのを防止することができる。

また、箱体１の棚部３の下方を三本以上の脚体
として形成し、該脚体によつて該箱体を支持する
とともに該脚体間に通気開口を画成してなる場合
は、スポンジ６の下方の空間がより一層大きくな
り空気の自由な流通性が増しスポンジの乾燥時間
を短縮することができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る石鹸箱の分解斜視図、第
２図は本考案に係る石鹸箱の断面図である。 １……箱体、２……通気孔、３……棚部、５…
…多孔板、６……スポンジ、７……枠体、８……
石鹸。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 箱体の下方側部に通気開口を相対向して設け
   るとともに該通気開口の上方内側に棚部を形成
   し、該棚部の上に多孔板を設け、該多孔板の上
   部にスポンジを分離自在に載置し、該スポンジ
   上に石鹸を載せるようにしてなることを特徴と
   する石鹸箱。 (2) 前記箱体の前記棚部の下方を３本以上の脚体
   として形成し、該脚体によつて該箱体を支持す
   るとともに該脚体間に前記通気開口を画成して
   なることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
   第１項記載の石鹸箱。