JPS6333037B2 - - Google Patents

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JPS6333037B2
JPS6333037B2 JP54155688A JP15568879A JPS6333037B2 JP S6333037 B2 JPS6333037 B2 JP S6333037B2 JP 54155688 A JP54155688 A JP 54155688A JP 15568879 A JP15568879 A JP 15568879A JP S6333037 B2 JPS6333037 B2 JP S6333037B2
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JP
Japan
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flange
surface portion
gasket
flange member
joint
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JP54155688A
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Jeemusu Haraa Debitsudo
Kaaru Nisutoroomu Uiriamu
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Varian Medical Systems Inc
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Varian Associates Inc
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Publication date
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  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の要約〕 接合したフランジ間に配置されている金属ガス
ケツトが継手を分解するとき容易に除去されうる
全金属製継手が提供される。接合するフランジの
対向面は両フランジ間に凹所を形成するよう形状
づけられ、該凹所内には両フランジを一体に連結
するとき還形状の軟金属ガスケツトが収容されう
る。対向フランジ両面に対称的に配置された突起
部がガスケツトの周辺部内に食い込み、ガスケツ
ト材料の一部を対向フランジ面間の凹所の周辺部
を構成する環状溝内へ流れ込ませる。この環状溝
内の圧縮されたガスケツト材料は接合フランジ間
に気密シールを構成する。対向フランジ面の形状
は、継手を分解したときガスケツトをいずれか一
方のフランジ部材に保持させておこうとする正味
の力が最小化されるようなものとされる。具体的
に各フランジ面は、フランジ連結機構を弛めたと
き存在するガスケツト表面上に分散された残留圧
縮力が正味効果においてガスケツトをいずれかの
フランジと接触したままに保持しようとする摩擦
力および結合力と実質的に等しいか、またはそれ
より大きくなるように形状づけられる。こうして
継手を分解するときガスケツトは接合フランジ面
から剥れ落ちやすくなる。
〔発明の背景〕
本発明は気密フランジ継手の改良に関するもの
で、具体的用途は高真空用および高圧用フランジ
継手にある。
組立てた継手を高温に晒したり、あるいは頻繁
な焼結をしたりする分野に使用される全金属製フ
ランジ継手は従来技術で知られている。具体的に
米国特許第3208758号(M.A.カールソンほか、バ
リアン・アソシエイツ・インコーポレイテツドに
譲渡)(第7図参照)は、2個の接合フランジを
一体に圧着したとき対向フランジ表面間に形成さ
れた環状溝内に軟金属ガスケツト材料を流れ込ま
せることにより気密性シールを接合フランジ間に
形成する全金属製フランジ継手を開示している。
米国特許第3208758号に開示されているフラン
ジ継手において、対向フランジ面は両フランジを
一体に押しつけたときその間に形成された凹所内
に軟金属ガスケツトが受け入れられるような形状
とされていた。対向フランジ面には対応する環状
突起部が設けられ、凹所内に配置されたガスケツ
トの周辺部の両面に食い込むように凹所内へ突出
していた。このためガスケツト材質の一部は対向
フランジ面間の凹所の周辺部を形成する環状溝内
へ流れ込むようにされた。この溝はそこへ流れ込
みうるガスケツト材料の体積より大きい容積をも
つよう寸法づけられ、従つてガスケツト材料が完
全に溝を埋めることがないようにされた。もし過
大なガスケツト材料が環状溝に入ることを許す
と、対向フランジ両面は押し離されてしまうであ
ろう。この溝の適切な寸法づけが、金属ガスケツ
トの引張り強さによつてのみ限定される圧力差に
耐えうる圧縮Oリングの性質の気密シールを構成
するのに役立つた。
前記のタイプの従来技術フランジによると、シ
ールを完成したのちにフランジ継手を分解する際
に困難があつた。典型的に、かような従来のフラ
ンジは、2個の対向フランジを一体にボルト締め
することにより連結された。接合フランジ面のか
ようなボルト締めまたはその他の圧縮性連結は、
その間に配置されたガスケツトの圧縮を起こさ
せ、ガスケツト周辺部からの軟金属を対向フラン
ジ面間の凹所の周辺部に形成された環状溝内へ押
し出させることになつた。しかし、継手分解のた
め後に接合フランジのボルトを弛めると、しばし
ば金属ガスケツトがフランジ面の一方または双方
に付着したまま残ることがあつた。
軟金属ガスケツトを硬い金属表面に強く押しつ
けると、溶接と同じような表面結合現象が起き
る。その上、フランジの硬い表面に対する軟金属
ガスケツト材料の摩擦係数に応じた摩擦拘束力が
生じて、フランジから離れようとするガスケツト
の動きに反対しようとする。
従来技術において、接合フランジの一方または
双方にガスケツトが付着したままでいようとする
傾向は、両フランジを切り離すための外力を加え
る十分なてこ機構が可能なときは、継手分解に際
し克服できない問題ではなかつた。もし両フラン
ジ分離の後、軟金属ガスケツトがフランジのいず
れかに付着したままであつたら、通常ガスケツト
はそれが付着しているフランジから剥し取るため
の手動工具により全く容易に除去されえた。しか
し、最近ミニ・フランジ(すなわち径約2.54cm以
下のシールをもつフランジ)を要求する用途の拡
大に伴ない、手動工具での除去のため接近しえな
いミニ・フランジ・ガスケツトは重大な問題とな
つた。また、大径フランジ(たとえば径約7cm以
上の)でも、ガスケツトをフランジ面のいずれか
から切り離すのに大きな外力を要するので、フラ
ンジ継手の分解には困難であつた。多くの用途に
おいて、装置設計の観点からフランジ継手の部品
はなるべく手の届きにくい所に配置することが有
利である。従つてまた容易に分解できないフラン
ジ継手は重大な不便である。
従つて、望まれているものは、継手を分解する
とき接合フランジ面から脱落しやすいガスケツト
をもつ全金属製フランジ継手である。
〔発明の要説〕
本発明の目的は、フランジ接合面の間に配置さ
れた軟金属ガスケツトを有する全金属製フランジ
継手であつて、継手を分解するときそのガスケツ
トが容易に除去されうる全金属製フランジ継手を
提供することである。
本発明の具体的目的は、ミニフランジ(すなわ
ち径が約2.54cm以下のフランジ)を連結するため
の全金属製継手であつて、接合したミニフランジ
の対向両面の間に配置される軟金属ガスケツトを
有し、そのガスケツトは継手を分解するとき容易
に除去されうる、全金属製継手を提供することで
ある。
上述目的を達成するため、接合するフランジの
対向両面は、これら両面を圧接させたときその間
に軟金属ガスケツトが入りうる凹所を形成するよ
うな形状にされている。接合するフランジ両面上
に対向して配置された突起部がこの凹所の中に突
出していて、ガスケツトの周辺部の両面に食い込
むようにされている。対向フランジ両面を押しつ
けることによりガスケツトを圧縮すると、ガスケ
ツト材質の一部は対向両フランジ面の間の凹所の
周辺部に形成された環状溝の中へ押し出される。
この環状溝の圧縮されたガスケツト材料は、フラ
ンジ両面間の溝内の圧縮された金属製Oリングの
性質のガス密シールを構成する。前記従来技術に
おけると同様、環状溝はこの溝内へ流れ込みうる
ガスケツト材料の体積より大きい容積をもつよう
寸法を定められる。こうして、溝の容積はそこへ
流れ込むガスケツト材料のすべてを収容すること
ができる。そして、接合フランジ面を押し離すか
もしれない余分なガスケツト材料は溝に入ること
を防止される。従来技術との識別点として、本発
明に係る対向フランジ両面は、フランジ連結機構
を弛めたとき存在する、ガスケツトの表面上に配
分された残留圧縮力が、ガスケツトをいずれかの
フランジに接触させたままにしておこうとする摩
擦力および結合力と実質的に等しいか、またはそ
れより大きいものとなるような形状とされる。
具体的に、本発明によれば、ガスケツト材料が
押し出されて流れ込むための環状溝を形成するフ
ランジ面の表面部分は、両フランジ間の接合面に
関し直角以外の角度で傾斜している。こうして、
溝を形成する各表面によりガスケツトに及ぼされ
る圧縮分力は、ガスケツトをフランジ面との接触
から押し離そうとする成分をもつことになる。従
つて本発明によれば、ガスケツトは継手を分解す
るとき接合フランジ面から容易に離れようとす
る。
〔好適実施態様の説明〕
第1図は本発明に係る全金属製フランジ継手の
断面を示すもので、これによりパイプ11および
21それぞれのフランジを形成した端部10およ
び20の間にガス密シールが設けられる。フラン
ジ10および20は、パイプ11の上に滑合する
オス部材12と、パイプ21の上に滑合するメス
部材22とから成るユニオン継手によつて連結さ
れる。
第1図に示すように、オス部材12はネジ付き
外表面を有する環形状をなし、パイプ11に沿つ
て長手方向に滑動しうるよう配置される。オス部
材12の内径はフランジ10の外径より小さいか
ら、オス部材12はパイプ11のフランジ状端部
から滑り落ちることを防止される。これに対応し
てメス部材22は内表面にネジを有する環形状を
なし、パイプ21に沿つて長手方向に滑動しうる
よう配置される。メス部材22の内径はフランジ
20の外径より小さいから、メス部材22がパイ
プ21のフランジ状端部から滑り落ちることは防
止される。
フランジ10および20の対向面を合わせ接触
させると、メス部材22がフランジ20および1
0の上に横たわり、オス部材12のネジ付き外表
面に係合する。こうして、フランジ付きパイプ1
1および22の連結はメス部材22をオス部材1
2の周りに締めつけることによりなされる。
フランジ状端部10および20の対向面は、そ
の間に凹所30が形成されるよう形状づけられて
おり、その中に軟金属ガスケツト31が挿置され
うる。ガスケツト31は環形状をなしており、フ
ランジ状端部10および20の構成材料より延展
性のある材料で作られている。典型的にフランジ
状端部10および20はステンレス鋼で作られ、
その場合金属ガスケツト31は適宜平らな形状の
環形銅リングでありうる。ステンレス鋼製の接合
フランジと共に使用しうるその他の適当なガスケ
ツト材料には、ニツケル、アルミニウム、種々の
合金、および基質金属に軟金属を被覆したものな
どが含まれる。
第2図に詳細に示すように、パイプ11のフラ
ンジ10の面は凹所30の中へ突出する環状突起
部13をもつように形状づけられている。同様
に、パイプ21のフランジ20の面上の対向する
環状突起部23が反対方向から凹所30内に突出
しており、このため突起部13および23はガス
ケツト31の周辺部の両面から軟金属材料の中へ
食い込む。フランジ10と20を合わせることに
よりガスケツト31を圧迫すると、ガスケツト材
料は凹所30の周辺部に形成された溝の中へ押し
出されることになる。
第2図をさらに参照すると、環状突起部13は
円錐表面部14および15が交わることによりフ
ランジ10の面に形成されており、円錐表面部1
5と17が交わることによつて環状「とい」部1
6が形成されている。同様にして、環状突起部2
3は円錐表面部24と25が交わることによつて
フランジ20の面上に形成され、円錐表面部25
と27が交わることによつて環状とい部26が形
成されている。フランジ10と20が密着される
と、円錐表面部15,17,25および27が一
緒になつて環状溝の境界を形成し、その中へ軟金
属ガスケツト材料が押し出される。この押し出さ
れたガスケツト材料は圧縮された金属Oリングの
均等物を形成し、これがフランジ10と20の間
にガス密シールを構成する。
フランジ10上の表面部15,17と、フラン
ジ20上の表面部27,25とに境された環状溝
は、ガスケツト31に対する突起部13および2
3の挾圧効果により溝内へ押し出されうるガスケ
ツト材料の体積より大きい容積をもつよう寸法を
定められる。従つて環状溝へ入りうるガスケツト
材料の量は、フランジ10と20の分離を防ぐに
十分小さいものである。
第3図には、フランジ20の面上の表面部2
4,25,27の互いの向きを詳細に示してあ
る。これに対応して、フランジ10の面上の表面
部14,15,17の対称的な向きが同様に与え
られる。
第3図に示すように、表面部25は突起部23
からとい部26へ向けて傾斜しており、そこから
表面部27がフランジ20と10の接合面へかけ
て延びている。円錐表面部24は前記接合面に対
し鋭角φをなす。同様に表面部25は同じ接合面
に対し鋭角θをなす。角φは好適に60゜から75゜ま
での範囲であり、角θは好適に15゜から30゜の範囲
である。
これと対称的に同様な方法で、フランジ10の
面上の円錐表面部14はフランジ10と20の間
の接合面に対し鋭角φをなし、円錐表面部15は
同じ接合面に対し鋭角θをなす。かくしてフラン
ジ10と20の各表面部は互いに対称的に配置さ
れる。
フランジ20上の円錐表面部27とフランジ1
0上の対応する円錐表面部17との両者はフラン
ジ10と20の接合表面に対し鋭角βをなす。本
発明によれば、角βは鋭角である。従来技術にお
いて角βを鋭角にすることの示唆は見られない。
第7図の略図は従来技術のフランジ継手を示す
もので、ここでは本発明の継手と違つて押し出さ
れたガスケツト金属を閉じ込める環状溝の端末壁
27′が両フランジの接合面に直角になつている。
本発明の角βは従来技術と対照的に鋭角(好適に
60゜から75゜までの範囲)である。環状溝の端末壁
(すなわち表面部27,17により形成される壁)
の新規な形状は、表面部24および14の規定さ
れた形状と相俟つて、継手を分解するときに従来
技術で可能であつたより遥かに容易にガスケツト
31を除去することを可能ならしめる。
製作上の便宜のため、フランジ20の面上の円
錐表面部24および27は互いに平行でもよく、
すなわちβが鋭角である限りφ=βであることも
可能である。しかし本発明の実施においてφ=β
は必要条件ではない。角βは、表面部27への垂
線が両フランジ接合面への垂直成分を比較的大き
くもつように、75゜以下とすることが望ましい。
しかし角βがあまりに小さいと、フランジ10お
よび20の外径が標準設計からみて不当に大きく
なつてしまうであろう。φは、これが減少すると
突起部23の凹所30内への突出度が減少するか
ら、約30゜よりあまり小さくすることは望ましく
ない。角φについて適当な範囲は60゜から75゜ま
で、角θについて適当な範囲は15゜から30゜までで
ある。
第1図に示したようにネジ付きメス部材22を
ネジ付きオス部材12上に締めつけることによ
り、または第4図および第5図につき後述するよ
うなその他の適宜な連結技術により、フランジ1
0と20とを押しつけたとき、突起部13と23
は軟金属ガスケツト31の中へ食い込み、その周
辺部分を表面部15,17,27および25によ
り囲まれた環状溝の中へ押し出される。第4図に
示すフランジ連結技術においては、第1図のメス
部材22の代りにパイプ21に沿つて管軸方向に
滑動しうるよう配置されたオス部材42が用いら
れる。オス部材42の内径はフランジ20の外径
より小さいから、オス部材42がパイプ21のフ
ランジ状端部から滑り落ちることは防止される。
オス部材42の外表面部には、パイプ11上のオ
ス部材12の対応する外表面部と同じにネジを切
つてある。フランジ10と20を合わせて接触さ
せたとき、内径にネジを切つてある円筒形メス部
材52がオス部材12と42とのネジ付き外表面
部に同時に係合しうる。実際上はオス部材のいず
れか一方(たとえば42)の上にまずメス部材5
2を締めつけ、それから他方のオス部材12をメ
ス部材52の中へネジ込み締めつける。こうして
フランジ10および20は接合される。
その他のフランジ連結技術を第5図に示してあ
り、ここではフランジ部材10′がパイプ11の
端部に適宜の技術たとえば溶接により固着されて
いる。同様にパイプ21の端部にフランジ部材2
0′が固着されている。軟金属ガスケツト31は、
一方のフランジ部材を他方にボルト締めすること
により、対向フランジ部材10′,20′間で圧縮
される。第5図に示すようにボルト61がフラン
ジ部材10′と20′とに揃えてあけた孔を貫通
し、ナツト62がボルト61の突出端上に螺合す
る。図示のボルト61とナツト62は、接合フラ
ンジ10′および20′の周りに円形に(好適には
等間隔で)配される同様な多数のボルト・ナツト
の例示である。
第1図および第4図に示すようにフランジ10
と20(または第5図に示すようにフランジ部材
10′と20′)を圧着したとき、対向フランジ面
の突起部13と23とは軟金属ガスケツト31の
中へ食い込んで、ガスケツト材料の周辺部を対向
両フランジ面間の凹所30の周辺部に形成された
環状溝の中へ流入させる。フランジ10上の表面
部15,17とフランジ20上の表面部27,2
5とにより囲まれたこの溝はその中へ押し出され
うるガスケツト材料の体積より大きい総容積をも
つている。前述したように、ガスケツト材料によ
り占められるのは溝の全容積以下であるから、フ
ランジ10と20の接触面が溝内のガスケツト材
料によつて押し離されることはない。環状溝内の
圧縮されたガスケツト材料は加圧された金属Oリ
ングとして機能し、フランジ10と20の接合面
間に気密シールを構成する。
第6図に示すように、フランジ連結機構を弛め
たとき存在する残留圧縮分力F1,F2およびF3
すなわちフランジ20の表面部27,25および
24それぞれによりガスケツト31に対し及ぼさ
れる諸力をそれぞれの表面部に直角な矢印によつ
て表してある。これらの圧縮力はガスケツト30
をフランジ20との接触から押し離そうとする。
同様にフランジ10の対応する表面部17,15
および14によりガスケツト31の反対側に及ぼ
される対称的に働く圧縮分力はガスケツト31を
フランジ10との接触から押し離そうとする。
継手を分解するためフランジ10と20を切り
離そうとするときは、通常ガスケツト31も取り
除くことが望まれる。しかし従来技術では往々に
してガスケツトをフランジ面に接触させたままに
保とうとする結合力および摩擦力のために接合両
フランジ間のシールを破壊することが困難であつ
た。冷間溶接のような性質の結合力はガスケツト
がフランジに対し圧接されることにより生じるの
であろう。ガスケツトをフランジとの接触から押
し離そうとする力と反対向きにフランジの表面に
平行に作用する摩擦力も生じるであろう。従来技
術においては2個の接合していたフランジが切り
離された後でも、ガスケツトがフランジのいずれ
か一方に付いたままになつていることがよくあつ
た。しかし、本発明によれば対向フランジ面は、
フランジ連結機構を弛めた後(たとえば第1,4
図に示すネジ付きユニオンを切り離すことによ
り、または第5図に示すナツト62を弛めて取り
除くことにより)、ガスケツトの除去を妨げよう
とする力を最小限にするように形状づけられてい
る。
第6図を参照すると、ガスケツト31をフラン
ジ20との接触から押し離そうと作用する残留圧
縮力成分Fは次式により与えられる。
F=F1cosβ+F2cosθ+F3cosφ この正味圧縮力成分Fは角β、θおよびφが減
少すると増加する。θは15゜から30゜の範囲、φは
60゜から75゜の範囲にあることが望ましく、そうす
れば突起部23はガスケツト31の周辺部からの
材料の押し出しを起こさせるに十分な鋭さで凹所
30内に突出する。本発明によれば角βは、ガス
ケツト31を表面部27との接触に保とうとする
摩擦力成分と反対向きの圧縮力F1の成分を与え
るため実際的な程度に最小化される。
高圧および高真空用途に使用される種類の全金
属製フランジ継手の分解を容易ならしめることが
本発明の主目的である。本発明は手動工具を使つ
て分解するのに接近が容易でない場所に設置され
たミニ・フランジ継手に関し特別な価値をもつも
のの、接合されるべきフランジの径は本発明の定
義によつて重要でない。
本発明の実施は接合されるべきフランジの対向
両面を合致させる種々の連結技術を用意すること
によつて便宜化されうる。具体的に、第4図に示
した連結技術(すなわち各フランジ上のオス部材
と各オス部材に係合するメス部材とから成るユニ
オンの使用)が、結合されるべき両フランジのそ
れぞれの端部上に互いに一致したオス・メス・ユ
ニオン部材を設けるように諸要素を配置する必要
なしに、フランジ付パイプの多数の部分を結合す
る便宜な方法を提供する。適当な場合には、合致
するフランジ部材の一方または双方を貫通して両
フランジ間に形成される凹所の周縁部に通じるヘ
リウムガス・アクセス孔を形成して、フランジ継
手の気密一体性を当業者に周知の方法により監視
するようにしてもよい。結合されるべきパイプの
性質はパイプが使用される管系のタイプに応じて
変化しうる。本発明に係るフランジ継手は、伸張
式“ベロー”区間をもつパイプを含め、どのよう
な径および形状のパイプを連結するのにも使用さ
れうることが意図されている。本発明に係る全金
属製継手のその他の用途は本明細書の記載から当
業者に自明であろう。従つて本発明の範囲は前記
特許請求の範囲によつてのみ限定されるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は一方のフランジ上のオス部材と他方の
フランジ上のメス部材とから成るユニオンにより
連結された2個の接合フランジ上の全金属継手を
示す縦断面図、第2図は第1図に示す継手の一部
の拡大断面図、第3図は第2図に示すフランジの
一方の面の一部の部分断面図、第4図は各フラン
ジ上に摺接するネジ付きオス部材と両オス部材に
係合する両端ネジ付きメス部材とから成るユニオ
ンによつて連結された2個の接合フランジ上の全
金属製継手を示す縦断面図、第5図はボルトによ
つて連結された2個の接合フランジ上の全金属製
継手の一部を示す縦断面図、第6図はフランジ連
結機構を弛めたとき本発明により形状づけられた
フランジ面の諸表面部によつてガスケツトに及ぼ
される圧縮分力を略示する図、第7図は従来技術
のフランジ面形状によつてガスケツトに及ぼされ
る圧縮分力を略示する図である。 10,20…フランジ(フランジ部材)、12,
42…オス部材、13,23…突起部、14,2
4…円錐表面部(第3表面部)、15,25…円
錐表面部(第2表面部)、17,27…円錐表面
部(第1表面部)、22,52…メス部材、30
…凹所、31…軟金属ガスケツト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一対のフランジ部材を有し、各フランジ部材
    の両部分は両フランジ部分を接合したとき他方の
    フランジ部材上の対応する面部分と向き合う形状
    とされ、両フランジ部材は互いに接合面で接触す
    るものとし; 各フランジ部材の前記面部分は環状の第1表面
    部を有し、一方のフランジ部材の第1表面部は前
    記接合面において他方のフランジ部材の第1表面
    部と交わるものとし、これら両第1表面部はその
    間に180゜以下の角度をなすものとし; 各フランジ部材の前記面部分はさらに環状の第
    2表面部および環状の第3表面部を有し、該第2
    および第3表面部は互いに交わつて突起部を形成
    し、該突起部は前記接合面から離間されており、
    前記第2表面部は各フランジ部材の前記面部分上
    の前記第1表面部と交わつて、各フランジ部材の
    前記面部分において前記第1表面部および第2表
    面部により境界づけられた環状凹部を形成し; 両フランジ部材を接合したときに一方のフラン
    ジ部材上の前記突起部は、他方のフランジ部材上
    の前記突起部と向き合つて離間しており; 前記両面部分の間に受け入れられるべき形状に
    された軟金属製の連続環状ガスケツトが設けら
    れ、各フランジ部材の面部分上の前記突起部は、
    両フランジ部材を接合したとき前記ガスケツトに
    食い込んで、ガスケツト材料を前記凹所に押し出
    させて各フランジ部材の面部分上の第1表面部と
    接触させ; 各フランジ部材の面部分上の前記第1および第
    2表面部は、前記凹所の容積が両フランジ部材を
    接合したときに該凹所内へ押し出されうるガスケ
    ツト材料の体積より大きくなるように形状づけら
    れており; 各フランジ部材の面部分の第1、第2および第
    3表面部の各々によりガスケツト材料に対し及ぼ
    される圧縮分力が、前記接合面に垂直な成分をも
    ち、両フランジ部材が互いに離されるときに前記
    成分が前記ガスケツトを前記フランジ部材から分
    離させようとする方向に働く; ものとして成る全金属製継手。 2 特許請求の範囲第1項に記載された継手であ
    つて: 各フランジ部材の面部分上の前記第1表面部が
    60゜〜75゜の範囲内の鋭角で前記接合面に交わり、
    かつ各フランジ部材の面部分上の前記第3表面部
    が60゜〜75゜の範囲内の鋭角で前記接合面に交わ
    る; ところの継手。 3 特許請求の範囲第1項に記載された継手であ
    つて: 前記突起部が、90゜より小さくない角度を張
    る; ところの継手。 4 特許請求の範囲第1項に記載された継手であ
    つて: 前記第2表面部が、15゜〜30゜の範囲内の鋭角で
    前記接合面に交わる; ところの継手。 5 特許請求の範囲第2項に記載された継手であ
    つて: 前記突起部が、90゜より小さくない角度を張
    る; ところの継手。 6 特許請求の範囲第1項に記載された継手であ
    つて: 各フランジ部材の前記面部分はさらに、前記第
    3表面部に交わる環状の第4表面部を有し; 前記ガスケツトは、両フランジ部材が前記接合
    面において互いに接触するときに両フランジ部材
    の前記第4表面部から離間してそれらの間に位置
    する部分を有する; ところの継手。
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